【投資テクニック】急騰のサイン!?カップウィズハンドルとは?

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投資には様々なセオリーがあり“このパターンが発生したら急落する”、“債券価格が下がったから金利が上がる”などある程度決まったルールがあります。

今回ご紹介する“カップウィズハンドル”もそんな投資セオリーの一つ。カップウィズハンドルは、チャート上で確認されると急騰する確率が高いと言われてるチャート形状の種類で、投資初心者の方でも気づきやすいことからシンプルな投資手法に取り入れられています。

本記事ではそんなカップウィズハンドルの使い方を詳しく紹介していきます。まだ投資手法が固まっていない投資初心者の方は是非参考にしてみて下さいね。

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カップウィズハンドルとは

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カップウィズハンドルとはローソク足によるチャートパターンの一つ。上昇トレンドにおいて一時的に価格が値下がりし、緩いカーブを描きながら価格を回復。

前回の高値で再び下落するも安値を更新せずに緩やかに再び上昇していくパターンがまるでコーヒーカップのように見えることからカップウィズハンドルと呼ばれています。

下降トレンド中でもカップウィズハンドルがみられるケースもありますが、起点がわかりにくく、慣れないうちは上昇トレンド中のサインを見つける方法が分かりやすくおすすめです。

カップウィズハンドルの高値をブレイクすると丁度意識されていたレジスタンスラインを抜けた形になるため、カップウィズハンドルが形成されると急騰のサインといわれています。

エントリーポイント

カップウィズハンドルのエントリーポイントはカップの起点とハンドルの起点を結んだレジスタンスラインをブレイクしたところが基本です。

カップウィズハンドルのエントリーポイントは、他の投資家たちの注文が集まりやすくなっているポイントでもあり、一旦ブレイクすると、レジスタンスラインに設定してあった損切ポジションを大きく巻き込んで急騰するケースが多く見られます。

反対にブレイクしなかった場合は高値付近のレジスタンスラインが強かったとも取れるので、ショートポジションを検討するタイミングにも利用できるでしょう

分かりやすいパターンにつきダマしが多い点には注意

このようにカップウィズハンドルは急騰のパターンが見つけやすいというメリットがあります。

その一方で見つけやすいチャートパタンは“ダマし”が多く発生する可能性もあるので注意が必要です。

ダマしとは一般的に急騰するだろう・急落するだろうと言われているポイントでセオリーと反対の動きをすることを言います。例えば今回のカップウィズハンドルで言えば、ブレイクした後に大きな下落が始まった場合はダマしとなります。

ダマしは期待していた投資家たちの損切を巻き込んだ値動きを始めるので、通常の値動きよりもボラティリティが大きくなるケースがあり、注意が必要です。

カップウィズハンドルを上手く使うには相場の心理を理解することが大切

上手く利用できればトレンドの起点を掴み、大きな利益をあげられるカップウィズハンドル。しかし使いこなすには相場の心理を読み解く必要があります。

そもそもFXや仮想通貨といった差金決済取引は、売りであっても買いであっても利益が発生します。安く買って高く売れば利益が出ますし、高く売って安く買い戻しても利益が出ます。

そして最終的に利益を確定するには“反対売買”をしなくてはいけません。反対売買とは買っていたポジションの売却、もしくは売っていたポジションの買い戻しです。

例えば今回のカップウィズハンドルを例に挙げると、ブレイクの起点が売りポジションの損切ポイントと被っていたとしたらどうでしょう。

ブレイクの後は新規の買いと売りポジションの反対売買、つまり買い注文による値上がりが合わさり、大きな上昇を始めます。

これがカップウィズハンドルが上昇する仕組みです。

ダマしに引っかかるのも投資家心理が原因

この投資家心理は、ダマしが発生する時にも同じように考えることができます。もしあなたがカップウィズハンドルのダマしを警戒してポジションを持つとしたらどうするでしょうか。

恐らくブレイクの少し上で指値注文を行い、それよりも少しだけ下げたポイントで損切注文を入れておくでしょう。そうすればブレイクの初動に乗れますし、最悪ダマしに逢ったとしても損失は最小限です。

こういった投資家心理が強く働いている場面にこそダマしが発生ます。

ダマしの引き金を作る投資家は、カップウィズハンドルを確認すると上昇を期待したトレーダーたちがどのくらいいるのかを予想します。そしてある程度のポジションが固まっていると判断した場合、ブレイクの少し上で売り注文を大量に浴びせます。

そうすると一時的にカップウィズハンドルをブレイクしていたチャートが新規の売り注文に押されて価格が下落。上昇期待をしていたトレーダーの損切を巻き込んで値下がりが加速します。

この値動きこそまさにダマしの値動きそのもので、分かりやすいチャートパターンがダマしに逢いやすいのはこういった投資家心理が働くからだと言えます。

カップウィズハンドルの使い方

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ではカップウィズハンドルの基本がわかったところで次は実戦での使い方をご紹介していきます。

習うより慣れろとはよくいったもので、まずはデモトレードや少額のトレードでカップウィズハンドルの使い方を覚えていきましょう。

エントリーポイント

カップウィズハンドルのエントリーポイントは大きく分けて2つ。

  • ブレイクエントリー
  • ブレイク後の最初の戻しを狙うエントリー

前者はハイリスクな分大きく利益が乗る手法で、後者はリスクを極力抑えた手法です。詳しく見ていきましょう。

ブレイクエントリー

ブレイクエントリーとは文字通り、カップウィズハンドルのレジスタンスラインをブレイクした瞬間にエントリーする手法です。

トレンドの起点に乗れるため大きな利益が発生しますが、ダマしに逢いやすくハイリスク・ハイリターンな活用法といえます。

カップウィズハンドルのブレイク直後は瞬間的に大きな上昇を見せることが少なくないため、この一瞬を狙ったスキャルピングで利益を確定したり、ポジションサイズを段階的に分けてエントリーすることでリスクを管理をしたりと、ブレイクエントリーは工夫次第で安定的に利益を出すことも可能です。

ブレイク後の最初の戻しを狙うエントリー

カップウィズハンドルはブレイクをした直後に小さな押し目を付けることがあり、この押し目がしっかりと止まったタイミングでエントリーするとダマしに合う可能性がグッと下がります。

ダマしが発生した場合は押し目がブレイクポイントを割ってしまうのでこのラインに注目しておけば不要なエントリーを避けられるでしょう。

しかしその一方でブレイク後の押し目が無かったり、押し目が浅い場合はエントリーポイントを見落とす可能性が高く、機会損失のリスクが高まります。

機会損失は実際には口座残高が減るわけではないので、それほど気にする必要はないのですが、“絶対にチャンスをのがしたくない!”と強く思う方には向かない手法といえますね。

ローリスクで確実に稼いでいきたい方におすすめです。

立ち回り

カップウィズハンドルで難しいのはエントリー後の立ち回り。損切ポイントを浅くすればダマしに合う可能性が下がりますが、ちょっとした値動きのブレで不要な損切が発生します。反対に損切を深くしてしまうと損失が大きくなりすぎる可能性があります。

また、利益確定のポイントも悩ましいところでしょう。そんな方には次の立ち回りがおすすめです。

分割エントリーで損切位置を深く取る

最初の立ち回り方法は分割エントリーです。いわゆるナンピンと呼ばれる手法で、あまりよくは思われないかもしれませんが、ポジションサイズと最終損切ラインさえ守れていれば特に問題はありません。

分割エントリーをするときはカップウィズハンドルのカップ部分の安値から10%くらいのところを最終損切ラインとし、ブレイク直後からエントリーします。

その後ブレイクが伸びず、価格が下落してきたタイミングでポジションを追加。損切ラインまでを3分割して、ジションサイズを大体1:2:3の割合でナンピンしていきます。

こうすることで、取得平均単価を下げ、ブレイクはしないものの、カップウィズハンドルからもみ合いが続けば被害を最小限で切りぬけることができるでしょう。

最悪、急激な価格変動により損切になったとしてもポジションサイズは徐々に大きくなるため損失は限定的です。

損切位置の目安

カップウィズハンドルの損切位置のセオリーはカップの取っ手の部分の安値を下回ったタイミングといわれています。

その理由としては

  • 損切位置が分かりやすい
  • 安値を更新するとカップウィズハンドルのセオリーから崩れている

上記の2点が考えられます。

したがってカップウィズハンドルの形が大きく、ブレイクラインから損切位置までが遠い場合はエントリーを見送るのも一つの選択肢です。

反対に損切位置が浅い場合は大きめなポジションで損失を限定的にすることも効果的で、リスクとリターンに見合った立ち回りが重要になります。

利確のタイミング

カップウィズハンドルの利確のタイミングは上昇トレンド中なのか、下降トレンド中なのかによって戦略が変化します。

一般的には下降トレンドの最中であれば直近の高値を目安にし、上昇トレンドの最中であれば直近の安値を下回るまでホールドがセオリーになります。

難しいのは上昇トレンド中のカップウィズハンドル

下降トレンド中のカップウィズハンドルの利確ポイントは比較的見つけやすいのですが、難しいのが上昇トレンド中の利確

ブレイクしたカップウィズハンドルでは目安になるポイントがなく、力強くトレンドが伸びた場合、どこまで利益を伸ばすのが正しいか悩ましいところです。

そんなときは少しもったいない気もしますが、最高益は捨てて、少し押し目を付けたタイミングを確認してから利益を確定するといいでしょう。

あえて最高値を狙わないことで利益を最大限まで引っ張り、明確な上昇トレンドの終わりが確認できるまでホールドすると結果的に大きな利益が発生する確率が高まります。

カップウィズハンドルの使い方(応用編)

カップウィズハンドルの使い方(応用編)のイメージ画像

カップウィズハンドルの基本がわかったところで、次は少し応用した使い方をご紹介していきます。

実際のトレードではカップウィズハンドルのみをエントリー根拠にすることは珍しく、いくつかのインジケータや分析手法を組み合わせて利用しています。

その中でもトレンドラインを引いた手法が分かりやすく大きく利益を取りに行きやすいので活用してみてはいかがでしょうか。

複数のトレンドラインを引いて、いち早くカップウィズハンドルを見つける

トレンドラインとは、ローソク足の高値、もしくは安値を結んだ直線のことを言います。

カップウィズハンドルが形成されるパターンでは、安値に結んだトレンドラインの角度が徐々に浅くなり、下落から上昇に傾きが変化します。

この動きをトレンドラインで見つけられたときはカップウィズハンドルのチャンスです。

具体的な使い方としては下落が落ち着いてきたタイミングで、下降トレンド中とレンジ相場に切り替わってきたタイミングに分けてトレンドラインをいくつか引きます

このサインを見つけたらカップウィズハンドルが完成するのでは?という見立てが立てられます。あとはセオリーに従ってエントリーすればOKです。もしくは底値付近でエントリーすることでカップウィズハンドルの取っ手部分までの利幅を狙う手法も効果的です。

【まとめ】カップウィズハンドルはブレイク後の急騰を狙うチャートパターン

カップウィズハンドルとはローソク足が形成するチャートパターンの一つで、カップの取っ手部分をこえて上昇すると大きなトレンドが発生する起点になるといわれています。

しかし、分かりやすいチャートパターンはダマし狙われやすく、過度な期待は禁物のチャートパターンでもあると言えます。

取引の精度を上げるためにはカップウィズハンドル以外の分析インジケータを併用したり、損切ラインを明確にすることが大切です。

リスクリワードを意識して活用すると有効な取引手法として確立できるでしょう。

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執筆者 西村大樹