FXや暗号資産取引で聞く“レバレッジ”って何?初心者にもわかりやすく解説

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FXや暗号資産など、金融商品を取引するときによく見る“レバレッジ”。投資に馴染みのある方ならご存知かと思いますが、これから投資を始める初心者の中には“レバレッジは怖いもの”と誤解されているかもしれません。

実際レバレッジは闇雲に利用すると、リスクが非常に大きくなる取引方法ですが、使い方さえ間違えなければ小資金で大きな利益を手にすることができる必殺技にもなり得ます。

今回は投資初心者向けに、レバレッジとは何か、メリットやデメリットについて解説します。レバレッジを上手く使いこなして、短期間で大きな利益を狙っていきましょう。

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レバレッジとは

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レバレッジとは、投資や取引で使用される一般的な取引手法の一つであり、自己資金に対して借り入れを行い、それを元手に投資や取引を行うことを指します。日本語では“テコの原理”を意味しており、小さな資金を元手に大きなお金を動かす様子が、テコのようなのでレバレッジといわれています。

レバレッジを使えば、自己資金の額以上の取引が可能になるため、小額の資金で大きな取引を行いたい場合や、資金効率を向上させて利益の機会を増やしたいトレーダーに多く利用されています。

例えば、10倍のレバレッジを使用する場合、1ドルの自己資金を担保に10ドル分の取引が可能になります。こうすることで、資金効率を上げ、相対的に少額の資金で大きな利益を狙うことができます。

しかしその一方で、損失時のリスクも高まるため、資金を全損させるケースが発生することも考慮しなくてはなりません。特に高いレバレッジを使う場合、市場の動きに対するリスクが増大し、予期せぬ損失の発生や追証が発生する場合もあります。

投資や取引におけるレバレッジの適切な利用は、リスク管理と経験に基づいた判断が重要です。経験の浅い初心者は、低いレバレッジで始めるか、投入資金を小さくしリスクを最小限にしてから始めるのが無難でしょう。

用語補足:追証

追証(Margin Call)とは、投資家が保有するポジションの評価額が証拠金(Margin)の一定の割合を下回った場合に、ブローカーや取引所から要求される追加証拠金のことを指します。

通常、追証が発生すると、投資家は追加の証拠金を入金するか、ポジションを解消して必要な証拠金を回復しなくてはなりません。

このとき、ポジションを解消しても補填しきれなかった分の補償金は損失として計上され、投資家は取引業者に追証の支払い義務が発生します。いわゆる“投資による借金”ですね。

追証が発生する主な理由は、価格変動や市場の不確実性によって、ポジションの価値が証拠金の額を下回ることが原因です。レバレッジをよく利用されるFX取引では、金融ショックや、経済ニュースによって市場が大きく動くと、多くのトレーダーに追証が発生します。

追証の対応策としては、追加の証拠金を入金するか、ポジションを解消することが挙げられますが、暗号資産やFXでは値動きが激しいため、追加入金する猶予もなく、強制決済されることがほとんどです。

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レバレッジの最大値

レバレッジは無限に掛けられるわけではありません。国やプラットフォームによってレバレッジの最大値は変化します。

例えば日本のFXでのレバレッジは最大で25倍、暗号資産では2倍までと決められています。ところが、海外ではこういった規制が入っていないため、海外の業者では500倍や1,000倍といったハイレバレッジも珍しくなく、ハイレバレッジトレードにチャレンジするなら海外取引所一択と考えていいでしょう。

  • 日本のレバレッジはFXは最大25倍まで、暗号資産は2倍
  • 海外取引所のレバレッジはFX、暗号資産ともに無制限

さらに、海外の取引所では資産がマイナスになる追証が発生したとしても支払う必要が無くなる“ゼロカット”という仕組みが用意されていて、自己資本以上にマイナスが発生することが無い点も魅力的。

特に値動きが激しい暗号資産は追証のリスクが非常に高いため、この制度は非常に重要です。その点、日本ではレバレッジの上限値が低い分追証のリスクは低下しますが、ゼロカットが存在しないため、万が一の保険がありません。

取引の方法によっては海外取引所の方が安全かもしれませんね。

海外取引所ならbitcastleがおすすめ

FXや暗号資産の海外取引所開設を検討している方にはbitcastleがおすすめです。

bitcastleは海外取引所でありながら日本語サービスが非常に充実。レバレッジは最大1000倍というハイレバレッジトレードが可能なうえ、取り扱い商品はなんと250銘柄以上にも上ります。

bitcastleはメールアドレスと本人確認書類をメールで送信すればすぐに口座開設が完了。すぐに取引を始められます。

bitcastleは海外取引所ですが、運営元は日本人が経営している企業です。そのため日本人ユーザーに使いやすい仕様になっているのもうれしいですね。

口座開設はスマホですぐに完了します。是非利用してみて下さい。

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レバレッジのメリットとデメリット

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メリットとデメリットが表裏一体のレバレッジ。上手く使いこなすためにはそれぞれの側面を知っておく必要があります。

ここからはレバレッジを掛けた取引におけるメリットとデメリットを解説していきます。

レバレッジのメリット

レバレッジを掛けて取引するメリットは以下の通りです。

メリット
  • 資金効率の向上
  • リスクとリターンのバランス調整
  • 市場へのアクセスの拡大

それぞれ見ていきましょう

資金効率の向上

レバレッジを使うことで、金融取引の資金効率は格段に向上します。

自己資金に比べてより大きな取引が可能なるレバレッジは、小さな資金でも大きなポジションを取ることができ、その結果、取引から得られる利益(キャピタルゲイン)が増加します。

例えば、レバレッジ10倍で1万円分米ドルを買ったとすれば1ドル150円換算で約660ドル購入できます。もしこれが1ドル151円になったとしても約660円程度しか利益が出ません。

ところがこれが100倍のレバレッジだった場合、単純に100万円分の取引ができるので同じく1円の変動で6,600円ほど利益が出ます。

これはほんの一例ですが、レバレッジの掛け方次第で1万円投資したことに対するキャピタルゲインは格段に大きくなり、資金効率が飛躍的に向上します。

特にFXではメジャーな通貨であるほど価格変動率が小さく、小資金ではまとまった利益につながらないため、レバレッジは非常に重要です。

個人投資家が手軽に始めるためにはレバレッジの使用は欠かせない手法でしょう。

リスクとリターンのバランス調整

レバレッジを活用することで、相対的に小さな価格変動でも大きな利益を得ることができますが、同時に大きなリスクも伴います。そのため、適切に管理されたレバレッジを使うことで、リスクとリターンのバランスを調整することができます。

これは、比較的少額の資金で大きな利益を狙うことができる一方で、リスクを管理しやすくする助けとなります。

一つのリスクヘッジの例としては、資金分割をしながら投資をする方法が考えられます。例えば口座に100万円あったとして、これをレバレッジを掛けずに投資をするとなると、価格の安い投資先へ分割して投資をするか、大口の銘柄にまとめて投資をするしかありません。

しかしこの100万円をレバレッジ10倍にして、10個の銘柄に分けて投資をすれば、各100万円ずつ、大口の銘柄に分散投資が可能です。

投資商品は大口の銘柄になるほど、安定度が高く価格も高まります。そのため、レバレッジを掛けずに無理にリスクの高い小型銘柄を購入するよりも、レバレッジを掛けて大口に分割投資をした方が、結果的にリスクヘッジにつながる可能性が非常に大きくなります。

レバレッジを上手く使いながら分散投資をすることで、堅実で負けにくい立ち回りを小資金で行えるのもレバレッジのメリットです。

市場へのアクセスの拡大

レバレッジを利用することで、市場へのアクセスが拡大します。投資商品は多岐に渡る為、一部の市場や資産クラスは、大きな資金を必要とし、個人投資家にとっては敷居が高い場合があります。

例えば、暗号資産の現物取引市場がいい例でしょう。2024年5月時点で1ビットコインの価格は約1,000万円とても小口の個人投資家が購入できる金額ではありません。

少し値が安くなっているイーサリアムであっても、投資をするなら最低数百万円は欲しいところ。メジャーな暗号資産は既に手の届かない金額で推移していますね。

ところが、レバレッジを使用することで、個人投資家でもこれらの市場に参加することが可能になります。仮にレバレッジ500倍で1ビットコインを買おうと思えば、たった2万円で購入できますし、イーサリアムであれば1,000円で購入できます。

暗号資産市場は今最もホットな市場といわれており、ボラティリティも出来高も大きくなる一方です。これだけの注目を集める市場に小資金で参入できるレバレッジはとてもメリットのある投資方法といえるでしょう。

レバレッジのデメリット

メリットが大きい一方でその分でメリットもあるレバレッジ。デメリットも見極めて適切なリスクを取ることが重要です。

レバレッジによるデメリットは次の3つ。

デメリット
  • 大幅な損失リスク
  • 追加の金利や手数料
  • 取引の心理的影響

詳しく見ていきましょう。

大幅な損失リスク

レバレッジを掛けることで生じる最も大きなデメリットは、損失拡大のリスクです。レバレッジにより、取引できる資金量が増えた分、同時に損失も増大します。これにより、価格の小さな変動でも大きな損失が生じる可能性があり、資金の全損リスクが高まります。

特に市場が予想外の方向に動いた場合や急激な価格変動が起こった場合、レバレッジ取引は想定外の損失を伴うような大きなリスクとなります。

追加の金利や手数料

レバレッジを掛けた大きなポジションを保有する際には、ポジションサイズに応じた金利や手数料がかかります。

特に小資金になるほど、余剰金に対する取引コストの割合は大きくなり、固定コストは利益を圧迫する可能性があります。長期間にわたってポジションを保有する場合や、高いレバレッジで大きなポジションを取引する場合は、資金量に対するコストの割合にも注意する必要があります。

取引の心理的影響

レバレッジを掛けた大きな取引は、精神的な負担が大きくなる場合があります。こういった精神状態での取引では、冷静な判断ができなくなるばかりか、無駄な取引により損失を拡大させる恐れがあり注意が必要です。

【まとめ】リスクをしっかり理解すればレバレッジは強力な武器になる

自己資金の何倍もの金額を取引できるレバレッジは、資金をあまり持たない個人投資家にとって強力な武器になります。

レバレッジの倍率次第では大口トレーダーに負けないサイズのポジションを取引することができますし、リスクに応じてレバレッジを調整すれば、勝負所だけハイレバレッジで狙い撃ちすることも可能でしょう。

しかしその一方で、レバレッジには相応のリスクもあるので注意が必要です。

わずかな資金で大きなリターンを得られるということはそれだけ短期間で大きな損質を招く可能性があり、追証によって自己資金以上の損失を被る恐れもあります。

ハイレバレッジは主流の海外取引所では追証による借金を救済する措置があるものの、リスクが高いことに違いはありません。

レバレッジはその倍率の高さよりもリスクとリターンの見極めが重要です。上手く使いこなして小資金から大きな利益を狙ってみてはいかがでしょうか。

執筆者 西村大樹

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