FXで勝つための勉強法は無数にあります。チャート分析、政治の話、地政学リスクについての知見など、その内容はさまざまです。
中でも特に覚えておきたいのが“経済指標発表”経済指標は世界各国の経済動向を表すだけではなく、為替市場の方向感も決める重要な指針です。
この指標を上手く使いこなせば、FXで勝つためのヒントにもなることでしょう。今回はFXの経済指標について詳しく解説していきます。
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FXとは
まずはFXについてのおさらいから。FXとは、外国為替証拠金取引、通称“FX”と呼ばれ、異なる通貨の間で行われる取引のことを指します。
FXでは、通貨の価値が上昇するか下降するかを予測し、その動きに対して通貨のペアを売買。価格の変動により利益や損失が発生します。
例えば、米ドルと日本円(USD/JPY)の通貨ペアで取引を行う場合、ドルが円に対して強くなると予想すればドルを買い、弱くなると予想すればドルを売るという形で取引をします。
予想通りに価格が変動すればその分が利益となり、反対に予想と外れた場合には損失が発生します。
FXの特徴
FXの特徴は、主に次の3つ。
- レバレッジ: 小額の資金で大きな取引ができる
- 24時間取引: 市場が24時間開いているため、いつでも取引ができる
- 高い流動性: 常に多くの取引が行われているため、売買がしやすい
- 多様な通貨ペア:世界中の通貨が取引できます
FXはこれらの特徴をよく理解したうえで取引に臨むことが大切です。
1. レバレッジ
レバレッジとは、少ない資金で大きな取引を行うことができる仕組みです。これにより、トレーダーは元手が少なくても大きな利益を狙うことができます。
レバレッジは、証拠金(担保)を元に取引できる額を何倍にも増やして取引を行います。例えば、100倍のレバレッジを利用すると、1万円の証拠金で100万円分の取引が可能といった具合です。
少ない資金で効率よく資産を増やせるメリットがある一方で、保有資金に対するリスクが非常に大きくなるデメリットを持ち合わせています。
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2. 24時間取引が可能
FX市場は、世界中の主要市場が交代で開いているため、24時間取引が可能です。これにより、トレーダーは自分のライフスタイルに合わせて取引を行うことができます。主要市場の取引時間は次の通り。
- 東京市場: 日本時間の午前9時から午後5時
- ロンドン市場: 日本時間の午後5時から翌午前1時
- ニューヨーク市場: 日本時間の午後10時から翌午前6時
柔軟な取引時間を選択できるため、日中は仕事がある人でも、夜間や早朝に取引ができるのはFXの魅力の一つです。
しかし、各市場にはそれぞれの特性があり、上手く立ち回るためにはその市場の動向を理解する必要があるので、実際にチャンスとなる時間は限られている場合もあります。
3. 高い流動性
FX市場は、株式市場や商品市場と比較して非常に高い流動性を持っています。そのため、大口取引でもスムーズに注文を執行することができます。
世界中で取引されるFX市場では、常に多くの取引が行われており、売買の需要と供給がバランスよく保たれています。
これにより、スプレッド(売買価格差)が狭くなるため、取引コストが低くなったり、注文が通りやすくなることで、大口注文でも希望する価格での取引がしやすくなります。
しかし、流動性が高い分、短期間での価格変動が大きくなることがあるので注意が必要です。
4. 多様な通貨ペア
FX市場では、多種多様な通貨ペアが取引されています。これにより、トレーダーはさまざまな市場機会を探ることができます。
- メジャー通貨ペア: EUR/USD、USD/JPY、GBP/USDなど
- マイナー通貨ペア: AUD/CAD、NZD/JPY、EUR/GBPなど
- エキゾチック通貨ペア: USD/TRY、EUR/TRY、USD/ZARなど
多様な通貨ペアを選べることで、投資先の選択肢が広がり、 市場のチャンスを増やすことができます。さらに、多くの通貨ペアを分散投資:することで、リスクを分散することができます。
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FXと経済指標の関係
FX市場において、通貨の価値はさまざまな要因で変動します。その中でも特に重要なのが経済指標です。経済指標とは、国や地域の経済状況を表す統計データのことです。これらの指標は、政府や民間の調査機関によって定期的に発表されます。
経済指標の種類
経済指標には、GDP(国内総生産)、失業率、インフレ率などがあります。これらの指標は、通貨の需給に直接的な影響を与えるため、FXトレーダーにとって非常に重要です。
経済指標の重要性
経済指標は、FX市場において非常に重要な役割を果たします。例えば雇用統計。国内の雇用状況は、その国の経済の成長具合を反映します。
単純に数値が良ければ成長を期待した買いが集まり、対象の国の通貨は値上がりしますし、反対に悪ければ通貨の価値は下落します。
世界中の投資家の思惑が交錯する経済指標は、FXをする上で最低限チェックしておきたいイベントといえるでしょう。
ここからは経済指標の重要性を2つのポイントから見ていきます。
市場の方向性を示す
経済指標は、国の経済の健康状態を示します。例えば、GDPが予想よりも高ければ、その国の通貨は強くなる傾向があります。逆に、失業率が高ければ、その国の通貨は弱くなる傾向があります。
市場のボラティリティを引き起こす
経済指標の発表は、しばしば市場のボラティリティ(価格の変動性)を引き起こします。特に予想外の結果が発表された場合、大きな価格変動が起こることがあります。このため、トレーダーは経済指標の発表スケジュールを常にチェックしています。
市場に影響を及ぼす経済指標を5つ紹介
FX市場において、特定の経済指標は特定の通貨ペアに大きな影響を与えます。ここでは、FX市場において特に重要とされる5つの経済指標について、主に影響を受ける通貨ペアも含めて詳しく解説します。
1. GDP(国内総生産)
GDP(Gross Domestic Product)とは、国内で生産されたすべての財とサービスの総額を示す指標です。経済の全体的な健康状態を把握するための最も包括的なデータであり、通貨の価値に直接影響を与えます。
特に経済大国とされる米ドルやユーロのGDP発表時は市場全体に大きな影響を及ぼすことで知られています。
影響を受ける通貨ペア
- 米ドル(USD): 米国のGDPは世界経済に大きな影響を与えるため、USD/JPY、EUR/USD、GBP/USDなどの主要通貨ペアが影響を受けます。
- ユーロ(EUR): ユーロ圏のGDPも注目されており、EUR/USD、EUR/GBP、EUR/JPYなどが影響を受けます。
2. 雇用統計
雇用統計は、失業率や新規雇用者数など、労働市場に関するデータを含みます。特にアメリカの非農業部門雇用者数(NFP)は、毎月第一金曜日に発表され、FX市場に大きな影響を与えます。
雇用統計といえばやはりアメリカ。カナダドルも一部注目はされますが、アメリカ雇用統計に比べればさほど大きな動きはありません。
影響を受ける通貨ペア
- 米ドル(USD): NFPは特に重要で、USD/JPY、EUR/USD、GBP/USDなどが大きく変動します。
- カナダドル(CAD): カナダの雇用統計も注目され、USD/CAD、CAD/JPY、EUR/CADなどに影響を与えます。
3. 消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数(CPI)は、消費者が購入する商品やサービスの価格の平均的な変動を示す指標です。インフレの指標として利用され、高いCPIはインフレを示し、中央銀行が金利を引き上げる可能性を高めます。
こちらもGDP同様、アメリカ、ユーロの消費者物価指数は市場に大きな影響を与えます。特に政策金利の変化に注目されるときの消費者物価指数は想定外のボラティリティを生むこともあるので、取引を控えるべきイベントとしても有名です。
影響を受ける通貨ペア
- 米ドル(USD): 米国のCPIは非常に重要で、USD/JPY、EUR/USD、GBP/USDなどが影響を受けます。
- ユーロ(EUR): ユーロ圏のCPIも重要で、EUR/USD、EUR/GBP、EUR/JPYなどに影響を与えます。
4. 中央銀行の政策金利
政策金利は、中央銀行が設定する基準金利です。政策金利の変更は、通貨の需給に大きな影響を与えます。金利が引き上げられると、その通貨は魅力的になり、価値が上昇します。逆に、金利が引き下げられると、その通貨の価値は低下します。
影響を受ける通貨は政策金利を発表した国の通貨。日本やユーロ、米ドルは大きく動くケースが見られます。
影響を受ける通貨ペア
- 米ドル(USD): FRB(連邦準備制度)の政策金利発表は、USD/JPY、EUR/USD、GBP/USDなどに大きな影響を与えます。
- ユーロ(EUR): ECB(欧州中央銀行)の政策金利発表は、EUR/USD、EUR/GBP、EUR/JPYなどに影響を与えます。
- 日本円(JPY): 日本銀行の政策金利発表は、USD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPYなどに影響を与えます。
5. 貿易収支
貿易収支は、輸出と輸入の差額を示す指標です。貿易収支が黒字(輸出超過)であれば、その国の通貨は強くなる傾向があります。反対に、貿易収支が赤字(輸入超過)であれば、その国の通貨は弱くなることがあります。
貿易大国である日本は貿易収支の結果がトレンドを決めるきっかけになるケースが見られます。
影響を受ける通貨ペア
- 日本円(JPY): 日本の貿易収支はUSD/JPY、EUR/JPY、GBP/JPYなどに影響を与えます。
- オーストラリアドル(AUD): オーストラリアの貿易収支はAUD/USD、AUD/JPY、EUR/AUDなどに影響を与えます。
- カナダドル(CAD): カナダの貿易収支はUSD/CAD、CAD/JPY、EUR/CADなどに影響を与えます。
【まとめ】経済指標を参考にトレードしよう
FX市場では、経済指標の発表が市場の動向を大きく左右します。GDP、雇用統計、CPI、政策金利、貿易収支といった指標は、特定の通貨ペアに対して強い影響を与えるため、トレーダーはこれらの指標を注視する必要があります。
経済指標の発表スケジュールを把握し、その結果を分析することで、より効果的な取引が可能となります。経済指標を理解し、適切なトレード戦略を立てることで、FX取引における成功率を高めることができるでしょう。
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