イギリス大手の銀行である「バークレイズ」が動き出す?

バークレイズが仮想通貨取引プロジェクト休止に

イギリスの大手銀行である「バークレイズ」が仮想通貨取引に関するプロジェクトを休止したことを関係者の2名が発表しました。

2018年の最初にバークレイズは仮想通貨取引事業への参入を検討しており、そのためのプロジェクトチームも作成しました。

クリス・タイラー氏がリーダーとなっており、仮想通貨についての調査を進めており、仮想通貨が長期的な資産に値するのか、顧客の需要やこれから必要となってくるITインフラなどについても研究を進めてきました。

しかし、このプロジェクトは休止になることが発表されており、クリス・タイラー氏もすでにこの立場を退職しています。

金融機関の仮想通貨事業への参入としては、以前ゴールドマンサックスが有名となっています。こちらはトレーディングデスクの開設を計画していたことが報道されていましたが、不透明な規制環境となっており、見送りとなってしまいました。

しかし、この報道はゴールドマンサックスのCEOによって、報道内容が否定されているため、トレーディングデスクの開設計画は終わりというわけではなく、長期的に検討されていくようです。

大手銀行バークレイズとは

バークレイズは日本進出してから50年近く経っており、日本の中でも地位を確立させている証券会社の一つです。

投資銀行業務とマーケット業務を主柱として利益をあげており、東京にも支店を構えています。

リーマンショックで大打撃を受けたリーマンブラザーズの北米部門を買収しており、グローバルな投資銀行としても世界中で人気となっています。

日本国内ではM&A業務をより拡大していくとなっており、海外のM&A事業が活発になっている現状の中で、日本でのM&Aの存在感の薄さを改善しようと事業を進めています。

M&Aに関しては仮想通貨とは異なり、世間的にもまだまだ知識としては定着していないことが多いです。

今回は休止という残念な結果に終わってしまいましたが、M&Aの企業であるバークレイズが仮想通貨の市場に参入していくことで、仮想通貨市場が加速していくとともにM&Aの知名度が上がることも期待できます。

M&Aにも仮想通貨にも恩恵を与えられる企業であるので、今後仮想通貨市場に再び入ってくるとなると、良い影響を与える存在になるのではないでしょうか。

JPモルガンも活発的に

金融企業の仮想通貨事業への参入として有名なのがJPモルガンです。かなり先行的に仮想通貨事業に参入していたため、仮想通貨業界では知っている人も多いでしょう。そのため、この名前を聞いている人も多いでしょう。

そんなJPモルガンですが、2018年に入っても積極的に仮想通貨業界に影響を与えています。

2018年5月には仮想通貨資産戦略部を新設しました。JPモルガンはすでに顧客のデマンドを満たすための投資戦略と金融商品を用意することから開始しており、カストディサービスとブロックチェーンの活用法を見出すことを目標にしています。

金融機関の仮想通貨事業の参入は仮想通貨が送金に強いということから、これからも続々と発表されていくことでしょう。仮想通貨事業のみならず、金融事業にも注目しておくと仮想通貨をより楽しめます。

仮想通貨事業と金融事業

仮想通貨事業と金融事業には切っても切れない縁があります。仮想通貨に価値があり、送金や投資という用途で利用されていくとなると、その技術や性質を利用することで金融業界も盛り上げることができます。

仮想通貨は法定通貨とは異なりますが、その技術が発展していくと今後日常的に利用される可能性がある存在でもあります。

もし、日常的に仮想通貨が利用されるようになれば、仮想通貨を利用した金融サービスを行う金融事業も出てくることでしょう。

そういった未来のためにも、こういった先手を打ってくる企業も多く出てきます。先手を打ってくる企業に投資をしていると大きな利益を出せるかもしれません。

執筆者 西村大樹

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