FOMC(連邦公開市場委員会)は、アメリカの金融政策を決める中枢機関です。
政策金利の決定や今後の見通しが示されるたびに、株価や為替が大きく動くため、投資家や市場関係者の注目が集まります。
本記事では、FOMCの基本的な仕組みやFRBとの関係、2025年の開催日スケジュールに加えて、株価・為替(ドル円)・経済への影響や、投資判断への活かし方まで、初心者にもわかりやすく整理して解説します。
FOMCとは?アメリカ金融政策の中心をやさしく解説
FOMCとは「連邦公開市場委員会(Federal Open Market Committee)」の略で、アメリカの金融政策を決める最重要会議です。
日本でいう「日銀会合」にあたるもので、主に政策金利の決定や量的緩和・引き締めなどを話し合います。
FOMCが注目される理由:
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アメリカの金利政策を決める中枢会議
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会合結果が世界の株価・為替・債券市場に影響
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パウエル議長の発言や声明文も重要視される
この記事では、FOMCの仕組みや役割、スケジュール、投資への影響まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
FOMCの基本とFRBとの関係
FOMCは、アメリカの中央銀行にあたるFRB(連邦準備制度)の中に設置された政策決定会合です。
具体的には、FRBの理事7名と地方連銀の総裁5名(うち1名は常にニューヨーク連銀)が投票権を持ち、金利の変更や市場への資金供給・引き締め政策などを決定します。
FRBが「中央銀行の運営母体」だとすれば、FOMCは「金融政策を動かす心臓部」です。
役割と権限:
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政策金利の決定
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国債などの買い入れ・縮小方針の決定
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景気とインフレのバランス調整を担う
FOMCの決定によって、経済成長を支えるか、インフレを抑えるかといったバランスが調整されるため、世界中の投資家や政府がその判断を注視しています。
開催スケジュールと日本時間一覧(2025年)
FOMCは年に8回、約6週間ごとに開催されます。
原則として火曜日と水曜日の2日間にわたり行われ、最終日の日本時間早朝(通常は木曜午前3時または4時頃)に政策金利などの決定内容が発表されます。
2025年の開催予定日は、下表のようになっています。
回数 | 開催日(米国時間) | 発表日(日本時間) | 発表時刻(日本時間) |
---|---|---|---|
第1回 | 1月28日〜29日 | 1月30日 | 午前4:00(冬時間) |
第2回 | 3月18日〜19日 | 3月20日 | 午前3:00(夏時間) |
第3回 | 5月6日〜7日 | 5月8日 | 午前3:00(夏時間) |
第4回 | 6月17日〜18日 | 6月19日 | 午前3:00(夏時間) |
第5回 | 7月29日〜30日 | 7月31日 | 午前3:00(夏時間) |
第6回 | 9月16日〜17日 | 9月18日 | 午前3:00(夏時間) |
第7回 | 10月28日〜29日 | 10月30日 | 午前4:00(冬時間) |
第8回 | 12月9日〜10日 | 12月11日 | 午前4:00(冬時間) |
発表直後にはドル円や米株先物が大きく動くことがあるため、投資家にとっては“イベント前後の立ち回り”が重要になります。
FOMCが市場に与える影響と投資への活用
FOMCの決定は、世界中の金融市場に大きな影響を与えます。
とくに政策金利の引き上げ・引き下げ、そして声明文の内容やパウエル議長の会見トーンなどが材料視され、株価・為替・金利すべてに波及します。
金融市場ではFOMCを“方向性を決める節目”と見なすことが多く、短期売買の戦略変更や長期投資の見直しを行うタイミングとしても活用されています。
FOMCを軸に「どう市場が織り込んでいるか」を読み解くことが、投資判断の精度を高めるポイントになります。
株式市場(米国株・日本株)へのインパクト
FOMCの決定は、特にアメリカ株式市場にとって強い影響力を持ちます。
たとえば、利上げが示されれば「資金調達コストの上昇」や「景気減速懸念」が広がり、株価は下落しやすくなります。
一方、利下げが行われると「景気を支える緩和策」として好感され、株価が上昇することもあります。
こうした動きは翌日以降の日本株にも波及しやすく、日経平均や為替に反応が現れることが多いです。
とくにパウエル議長の発言が市場の想定とズレていた場合、相場は一気に動きやすくなるため注意が必要です。
為替市場への影響|ドル円の動き方
FOMCの発表は、為替市場、とくにドル円相場にとって極めて重要なイベントです。
たとえば、利上げが決まると米金利の上昇が意識されてドル買いが進み、ドル円は上昇(円安)しやすくなります。
逆に利下げの場合は「金利差の縮小」が意識され、ドル安・円高に振れやすいです。
市場は事前にある程度の織り込みを進めていますが、FOMCの“予想とのズレ”によって、発表直後に激しく動くこともあります。
為替トレーダーにとっては、テクニカル分析以上に「イベントドリブンの値動き」を警戒・活用する姿勢が重要です。
政策金利変更と市場反応の具体例(利上げ・利下げ・据え置き)
たとえば、2022年〜2023年にかけての急速な利上げ局面では、FOMCが利上げを発表するたびにナスダックなどの米株が下落し、ドル円は上昇(ドル高・円安)する場面が頻発しました。
一方、2020年のコロナショック直後のように、FOMCが緊急利下げを行った際には、株式市場は一時的にリバウンドしつつも、長期的なリスク回避の流れが加速しました。
また、利上げ・利下げの判断がなかった「据え置き」でも、声明文や議長会見の内容がタカ派・ハト派いずれかに傾いていれば、それだけで相場が大きく反応するケースがあります。
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執筆者 西村大樹