JOLTS求人件数とは?FX・為替市場の影響や雇用統計との違い

JOLTS求人件数とは? FX・為替市場への影響は?

米国の労働市場を語るうえで最も注目されるのは雇用統計ですが、その動向を補完し、より詳細に雇用の実態を映し出すのが「JOLTS求人件数」です。

JOLTSは求人の数や離職の動きなど、雇用統計だけでは見えにくい労働需給の裏側を示すデータであり、FRBが金融政策を判断する際にも活用されています。

発表結果によってはドル相場が大きく動くこともあるため、FXや為替取引を行う投資家にとって欠かせない指標のひとつです。

本記事では、JOLTS求人件数の特徴や雇用統計との違い、さらに為替市場への影響をわかりやすく解説します。

JOLTS求人件数とは?

JOLTS求人件数(Job Openings and Labor Turnover Survey)は、労働統計局(BLS) が毎月発表する雇用関連指標の一つで、企業がどの程度の求人を抱えているかを示すデータです。

そのため、労働市場の需給バランスを把握する上で重要視されており、FRB(米連邦準備制度理事会)が金融政策を判断する際の参考材料の一つにもなっています。

求人数が多いと労働需要が強いと判断され、逆に減少していれば景気減速や採用意欲の低下が意識されます。

JOLTS求人件数の特徴とデータ項目・見方

JOLTSには、求人件数のほかにも

  • 採用件数
  • 離職件数
  • 自発的離職(転職)
  • 解雇件数

といった細かなデータが含まれています。

これにより、単に労働需要の強さだけでなく、

  • 労働者が転職しやすい環境かどうか
  • 企業が人員を削減しているか

といった労働市場の質的な側面も把握できます。

特に「自発的離職率」が高い場合は労働市場が好調である証拠とされ、賃金上昇圧力につながると見られます。

そのため、投資家は求人件数そのものに加え、こうしたサブ項目にも注目して市場の先行きを判断します。

JOLTS求人件数はいつ発表される?

JOLTS求人件数は毎月第1火曜日、通常は2か月前のデータが米労働省(BLS)から発表されます。

しかし、米雇用統計と比べると発表がやや遅いため「遅行指標」とも位置付けられます。

一方で、FRBが労働市場の過熱度を判断するうえで重視しているため、投資家にとっても注目度の高い経済指標です。

また、発表時間は米東部時間の午前10時(日本時間では、「夏時間:23時」または「冬時間:0時」)です。

米雇用統計との違い

米雇用統計は毎月第1金曜日に発表される「非農業部門雇用者数」「失業率」「平均時給」といった労働市場の総合指標です。

一方で、JOLTSは求人の需給や人材の流動性に焦点を当てた内容であり、雇用統計の「補完指標」として利用されます。

雇用統計が「労働者がどのくらい働いているか」を示すのに対し、JOLTSは「どのくらい労働者が必要とされているか」を示すという違いがあります。

したがって、この両者を組み合わせて分析することで、労働市場の全体像がより鮮明になります。

以下の表で主な相違点を整理しておきましょう。

項目 雇用統計 JOLTS求人件数
発表主体 米労働省 労働統計局(BLS) 米労働省 労働統計局(BLS)
発表頻度 毎月第1金曜日 毎月上旬
主な内容 非農業部門雇用者数、失業率、平均時給など労働市場の「結果」 求人数、採用件数、離職件数、自発的離職率、解雇件数など労働市場の「需給の流れ」
指標の性質 景気や労働市場の現状を直接示す「中心指標」 雇用の裏側(求人・離職・流動性)を把握できる「補完指標」
市場への影響 最重要指標のひとつ。発表直後に為替・株式・債券が大きく変動 補完的ながらFRBが重視。サプライズ時はドル相場が敏感に反応
タイムラグ 調査月の翌月すぐに公表 調査月の2か月後に公表(やや遅行性あり)

JOLTS求人件数がFX・為替市場への影響

JOLTS求人件数はFRBの金融政策に影響するため、為替市場でも注目されます。

求人数が予想を大きく上回れば、

労働市場の逼迫
→ 賃金上昇圧力
→ インフレ懸念
→ 利上げ観測強まり(利下げ期待の後退)
→ ドル高

という流れにつながりやすいです。

逆に予想を下回れば労働市場の減速懸念が強まり、利下げ観測やドル売りにつながる可能性があります。

特に米国が金融政策の方向性を模索している局面では、JOLTS発表をきっかけにドル円やユーロドルが大きく動くこともあるため、トレーダーにとって無視できない指標といえます。

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執筆者 西村大樹

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