仮想通貨という存在そのものが、未来を感じさせるものですが、その中でも未来のお金のあり方や物流を変えるプロジェクトがあります。そんな未来を変えるといっても過言ではない壮大なプロジェクトを試行している期待大の仮想通貨の中から二つ厳選してご紹介します。
OmiseGO
OmiseGOは、スマートフォン同士の決済を容易にするということで開発された仮想通貨プロジェクトです。すでにタイのマクドナルドとも提携している実績を積み始めている仮想通貨です。
実はアジア圏では、日本のように個人でクレジットカードや銀行口座をもてないという国民は数多くいます。すると彼らは多くて一月~二月程度の蓄えしか持っておけません。あまりお金を置いておくと盗まれてしまう危険性が高いですからね。
するとどうしても、銀行口座を元にした信用取引をすることができなくなります。しかし、スマートフォンの普及率はかなり高く、ほとんどの人がスマートフォンを使用しています。そこでOmiseGOは立ち上がりました。お金を仮想通貨に変換することでお店と人との取引を可能にしたのです。
これにより、利用者はOmiseGOなどの仮想通貨で貯蓄をすることが可能になりますし、現金を持ち歩かなくても取引をすることができるのです。ただ、仮想通貨はどうしても価格が上下しやすい、というイメージをもっているため通貨としては成り立たないのではないかと考えるかと思いますが、最近OmiseGOは、米ドルの価値と紐づけた仮想通貨Daiと提携したという報告があります。今後ますますOmiseGOから目を離せませんね
ヴィチェーン
ヴィチェーンは、NFCタグを商品に内蔵することにより、その商品の流れを改変不可であるブロックチェーン上に書き込み、商品の管理をすることを目的にした仮想通貨プロジェクトです。
このプロジェクトのメリットを言えば、ユーザー側は中国などで大量に輸入されてくる偽ブランドに対して、NFCタグを読み取り本物かどうか照合することができるため、偽物か本物かに惑わされる必要がないということ、商品の流れを適切に終えるため産地詐称や価格を適切に判断ができることなどがあげられます。
また、企業側のメリットは今まで追うのが困難であった車の修理履歴であるとか、物流時の破損であるとかの情報を把握することができるため、品質の改善はもちろん、中古品の適正価格の販売などにも役立ちます。
これはユーザー側がある程度正しい運用法を求められることにも繋がりますが、導入前後と比べると圧倒的にユーザーに求められる専門知識性が低下することが予想され、より公正な取引ができることが期待されています。
簡単に言えば、どんなものでも、ヴィチェーンの技術を使用したものであれば、偽物や利益を馬鹿みたいにのせたものを判別できるようになるのです。
ヴィチェーンでは、そんな世界の物流を変えるといっても過言ではない壮大なプロジェクトを行っています。また、日本でもNTT DOCOMOの5Gプロジェクトに参加するなど、通信速度や容量が求められる技術の習得に余念がない姿勢と共に日本の有力企業とのネットワーク構築が期待されています。
ヴィチェーンが実現すればスマホをかざすだけで、その商品がどう渡ってきたか、どこの商品なのかがすぐに分かる、そんな未来的なプロジェクトです。
仮想通貨プロジェクトは世界を変える可能性がある
注目を集めているよいうな仮想通貨プロジェクトはどれも壮大で実現ができるかはまだわかりません。技術の他にもそれが受け入れられるかどうかの大きな壁もありますし、費用や利益などお金の面も、人材の面も理想通りいくとは限りません。
しかし、そんな未来に期待して投資するのは本来の投資のあり方です。ぜひ、自分のお金を出してもいい、という仮想通貨を見つけてみてくださいね。
執筆者 西村大樹