仮想通貨のSHIBA INU(SHIB)とは?特徴や将来性を解説

「SHIBA INU(SHIB)ってどんな仮想通貨なの?」

「SHIBA INU(SHIB)の将来性が知りたい」

世界中には仮想通貨(暗号資産)が2000種類以上あります。そのなかでも、SHIBA INU(SHIB)は、柴犬コインとして親しまれ、2021年10月27日の取引では史上最高値を更新しました。この1年での上昇率は6000万%を超え、人気が高まっています。

近年、仮想通貨は世間でも認知され、注目度が高まっています。SHIBA INU(SHIB)について詳しく知りたいけどよくわからないという方のために、ここではSHIBA INU(SHIB)の特徴や将来性、購入方法などを詳しく解説していきます。

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SHIBA INU(SHIB)のリアルタイムチャート

 

SHIBA INU(SHIB)の特徴

柴犬コインの特徴

SHIBA INU(SHIB)はパロディーとして生まれた仮想通貨で、「 Ryoshi 」と名乗る匿名の人物によって、ドージコイン(DOGE)をベースに開発されました。ドージコイン(DOGE)と同様、このコインも柴犬をマスコットとしています。ここでは、SHIBA INU(SHIB)の特徴を詳しく説明していきます。

SHIBA INU(SHIB)には3つのトークンが存在する

柴犬コインの3つのトークン

SHIBA INU(SHIB)には、SHIB、LEASH、BONEの3つのトークンが存在します。

それぞれの違いには、以下のようなものがあります。

  • SHIB:SHIBA INU(SHIB)のメイントークン。分散型取引所(DEX)の「ShibaSwap」に預けておくと、報酬でBONEを得ることができる。
  • LEASH:SHIBA INU(SHIB)のトークン。SHIBよりも総発行枚数が少ないため、希少価値が高い。
  • BONE:SHIBA INU(SHIB)のガバナンストークン。保有枚数により、SHIBA INU(SHIB)の運営に参加することができる。SHIBの次に人気のコイン。

LEASHとBONEの価格もSHIBの価格と連動して上昇する可能性が高いため、注意が必要です。

ドージコイン(DOGE)のミームコイン

SHIBA INU(SHIB)はドージコイン(DOGE)から発想を得たミームコインです。ミームコインとはインターネット上でネタとして作られたコインのことをを指し、ドージコイン(DOGE)もその一つです。

SHIBA INU(SHIB)はドージコイン(DOGE)のシェアを奪おうと計画されて作られたものなので、「ドージキラー」とも呼ばれています。

このようなコインはコミュニティの繋がりが強く、著名人のツイートなどで価格が急変しやすいためツイッターなどの情報もこまめに見ておくことが大切です。

総供給量は1兆SHIB

SHIBA INU(SHIB)の総供給量は1兆SHIBであり、非常に膨大な数となっています。

SHIBの供給は限られていますが、それでもビットコイン(BTC)の総供給量である2100万BTCと比べるとかなり多い供給量となっています。

トークンの半分はイーサリアム(ETH)の創始者であるVitalik Buterinへ送られて、残りの50%が分散型取引所(DEX)などで取引されています。

独自分散型取引所(DEX)のShibaSwapを持つ

SHIBA INU(SHIB)はShibaSwapという独自の分散型取引所(DEX)を2021年7月に公表しました。これはイーサリアム(ETH)のブロックチェーン技術を活用して作られたものです。

ShibaSwapでは前述したSHIB・LEASH・BONEの3つトークンが多く取引されています。

SHIBA INU(SHIB)の公式HPではShibaSwapでSHIBを取引することをおすすめしています。ShibaSwapではSHIBを預けることで報酬としてBONEがもらえるため、他の取引所で購入するより断然お得です。

ただ、バイナンスなどの大手海外取引所でもSHIBA INU(SHIB)は上場しているため分散型取引所(DEX)が面倒だという方は取引所で購入することをおすすめします。

ShibaNFTを公開している

ShibaNFT

SHIBA INU(SHIB)は独自のNFTプラットフォームであるShibaNFTを公開しました。

このプラットフォームでは、オリジナルデザインの7,777匹の柴犬をオリジナルのNFTとして飼って育てたり売買したりすることができます。

NFTとは代替不可能なトークンを指し、世界で唯一無二のデジタル資産として近年注目を浴びています。最近ではアイドルやユーチューバーなどもNFTを使った商品を売り出しており、今後さらにNFT市場は盛り上がるのではないかと考えられています。

柴犬レスキュープロジェクトの始動

SHIBA INU(SHIB)は「Rescue」というプロジェクトで、捨てられたり、助けが必要な実際の柴犬を助ける活動を行っています。

Amazon Smileというサービスを通して集金しており、Amazonで買い物をすると購入金額の一部を寄附することができます。

SHIBA INU(SHIB)のメリット

柴犬コインのメリット

SHIBA INU(SHIB)は、他の仮想通貨には見られない動物の保護活動なども行う素晴らしい通貨です。ここではSHIBA INU(SHIB)はどのようなメリットがあるのかを解説していきます。

ShibaSwapの普及

SHIBA INU(SHIB)は、前述したように独自トークンの取引が可能な「ShibaSwap」という分散型取引所(DEX)を用意しています。

ShibaSwapでは、ステーキングで報酬を得たり、NFTの売却・購入などが順次可能になる予定です。

今後、NFT市場が盛り上がりを見せていけばShibaSwapが広く普及していくことが見込まれます。

非中央集権的スタンス

SHIBA INU(SHIB)の価格急騰の背景には、「非中央集権的」なスタンスが高評価を得ています。

例えば、SHIBA INU(SHIB)の運営側はSHIBを保有していません。運営側であっても一般ユーザーと同様に取引所から購入する必要あります。

多くの仮想通貨は運営側が大部分の枚数を保有する傾向が多い中、SHIBA INU(SHIB)のように徹底的に非中央集権なスタンスを続けているのは評価できます。

ドージコイン(DOGE)のからの流出

SHIBA INU(SHIB)はドージコイン(DOGE)との類似性からその名前が付けられています。

しかし、他のドージベースの仮想通貨とは異なります。SHIBA INU(SHIB)は実際にドージコイン(DOGE)からSHIBA INU(SHIB)への流出を計画している仮想通貨の一つです。これがドージコインキラーと呼ばれる理由です。

SHIBA INU(SHIB)ドージコイン(DOGE)を比較した際、SHIBA INU(SHIB)はユーザーが楽しめる多くのサービスを提供しているため、有利に立つ可能性があります。

一方、ドージコイン(DOGE)はクジラ投資家の支援を受けており、SHIBA INU(SHIB)よりも人気が高いというのが現状です。

今後もSHIBA INU(SHIB)がShibaSwapやShibaNFTなどのプロジェクトを進めていくことで、ドージコイン(DOGE)からの大きな流出は十分に可能だといえるでしょう。

SHIBA INU(SHIB)のデメリット

柴犬コインのデメリット

SHIBA INU(SHIB)は、「ShibaSwap」という分散型取引所(DEX)が用意されていたり「非中央集権的」なスタンスで高評価を得ているといったメリットがありました。一方で、デメリットも存在します。ここでは、SHIBA INU(SHIB)のデメリットをご紹介していきます。

著名人の発言に相場が左右される

テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は以前から何度も柴犬に関するツイートを行なっており、投資家はそれがパンプの合図であるとしSHIBA INU(SHIB)の購入を行なってきたと見られてきました。

そんななか、マスク氏が2021年3月「柴犬を飼うことにした」とツイートしました。それまで、イーロン・マスク氏が柴犬に関連したツイートを発信すると、ドージコイン(DOGE)が急騰していました。しかしこの時はドージコイン(DOGE)ではなくSHIBA INU(SHIB)が急上昇しました。

しかしその後、イーロン・マスク氏がSHIBA INU(SHIB)を保有していないとツイッターで明らかにしたことを受けると翌日の取引でSHIBA INU(SHIB)が下落してしまったのです。

イーロン・マスク氏が柴犬についてツイートすることでSHIBA INU(SHIB)の価格は大きく乱高下してきた過去があり、SHIBA INU(SHIB)のユーザーはマスク氏のツイートに注目しています。

このように著名人の発言によって相場が左右されるため、注意が必要な仮想通貨だといえます。

大口投資家(クジラ)の影響を受ける可能性がある

SHIBA INU(SHIB)の市場にも大口投資家(クジラ)の活動痕跡があり、クジラが3回の個別購入後に合計2,760億SHIBを購入したと報告しています。

仮想通貨相場にとってこのクジラの影響は軽視できないものであり、クジラが大量の通貨を溜め込むことで将来的に大きな売り圧力になるため、相場に不安定感をもたらす可能性が危惧されています。

しかし、クジラの購入は今のところ価格にほとんど影響を与えなかったため、現状では大きな影響力はないと考えられています。一方で、クジラが大量のSHIBA INU(SHIB)を購入後に多くの新しい投資家がSHIBA INU(SHIB)に投資し始めていることも事実です。

このように、現時点ではクジラがそれほど大きな圧力を持っているようには見えませんが、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨はクジラの存在に影響を受けていることは確かであるため、今後クジラがSHIBA INU(SHIB)どのような影響を及ぼすかは未知数です。

SHIBA INU(SHIB)の購入方法

柴犬コインの購入方法

SHIBは国内で取扱いがありません。そのため、以下の海外取引所を使う必要があります。

【海外取引所の例】

  • BINANCE
  • OKEx
  • gate.io

海外取引所でSHIBを購入する場合は日本円を直接入金することができません。

そのため、まず国内取引所で仮想通貨を購入して、その仮想通貨を海外取引所へ送金して購入するという以下の手順になります。

  • 国内取引所でビットコイン(BTC)を購入する
  • 海外の仮想通貨取引所へビットコイン(BTC)を送金する
  • ビットコイン(BTC)でSHIBを購入する

SHIBA INU(SHIB)の将来性

柴犬コインの将来性

2021年10月にSHIBA INU(SHIB)が高騰した背景として挙げられるのが、10月4日にイーロン・マスク氏が愛犬である柴犬の画像をツイートしており、これが火付け役になったのではないかと言われています。

また、大口保有者(クジラ)が動いたという報告もあり、それに続く形で個人投資家も動いた結果10月の急騰は起きたという考察もあります。

このように、SHIBA INU(SHIB)の価格はイーロン・マスク氏のツイートや大口保有者(クジラ)の動きに大きく左右されてきました。そのため、コイン自体の将来性は現時点ではあまり大きくはないといえます。

ただ一攫千金のチャンスを秘ている仮想通貨ではあります。そのため、余剰資金でのお試し感覚で買うにはおすすめです。

【まとめ】SHIBA INU(SHIB)の将来性は不透明だが価格の急騰は期待できる

SHIBA INU(SHIB)は、1年での上昇率が6000万%を超えるといったように夢のある仮想通貨です。一方で、SHIBA INU(SHIB)ようなコインは著名人のネット上での発言や市場での動向に大きく作用されるので価格が非常に不安定です。

このようなことからも、投機的に保有するのではなく、儲かったらラッキーぐらいの気持ちで保有するのがよさそうです。

もしも購入する際は、イーロン・マスク氏のツイッターやSHIBコイン公式ツイッターをフォローしていち早くトレンドをつかめる状態にしておきましょう。

執筆者 西村大樹