仮想通貨は大幅な値の上げ下げで「億り人」が生まれるなど華やかなニュースが多いのですが、その裏には損をして財産を失ってしまった人も少なくありません。では、そんな仮想通貨投資で財産を失わないためにできることにはどんなことがあるのでしょうか?
大損を出さないためにレバレッジをかけすぎない
仮想通貨は値の上げ下げがかなり大きいため、レバレッジをかけ過ぎるとすぐに財産を失う結果になってしまいます。レバレッジ100倍というものもあります。それは100倍早く利益を出すこともできれば、100倍早く損失も出るということです。
レバレッジをかけたとしても低い倍率に留め、余裕資金を崩さないようにすることを心掛けましょう。
傷を広げないために損切りをする
仮想通貨自体には、配当や株主優待など確かな価値があるわけではないため、いったん下落に転じるとそのまま急落していく可能性が高いです。下落のスピードも早いため、損切りのタイミングも素早くしなければ、通常の相場よりも早く資産を失ってしまいます。
損を出してしまうと確かに「また上がるかも」という気持ちがわいてくるのも確かですが、損を出したことを割り切り、傷が浅いうちに対処することも、投資上級者にになるためには必要です。
複数の金融資産でポートフォリオを組む
仮想通貨では、ビットコインやイーサリアムなどに一点に絞って投資という方が多いのですが、それでは一つの相場で損が大きく出てしまいます。一つたとえ暴落して価値がゼロになっても他の資産で補えるようにポートフォリオを組んでおくことが、一夜にして大きく資産を失わないためには必要です。
最近では、仮想通貨自体も取り扱い種類が増えていますので、ビットコインやイーサリアムなどの主要コインだけでなくほかの仮想通貨にも目を向けることが必要です。
また、仮想通貨だけに目を向けることの危険性もあります。ある程度は安定資産を確保しつつ、仮想通貨に手を出すのが良いでしょう。
仮想通貨の実態に目を向ける
代表的なのがビットコインです。ビットコインの実情は、1%程度の人間が9割ほどのビットコインを保有し、仮想通貨の環境を支えるマイナーの7割が中国のマイニング集団により占められています。これは、中国が開発した特殊なマイニングに特化システムが開発され、それがビットコインに有効だったために起きた事象です。
つまり、ビットコイン一つとっても少数の彼らの匙加減で相場が大きく動く可能性があるのです。それは、一般人からすれば、何の脈絡もなく相場が大きく動く可能性があるということに他なりません。
ビットコインが悪いというわけではありませんが、そのような実情を知っておかなければリスクに対応できなくなります。この場合でしたらビットコイン投資にすべての財産をかけるというのはとてもリスキーであることがわかるかと思います。
仮想通貨に投資する際には、その仮想通貨に何が起きているのか、本当に非中央集権が実現できているのかなど様々な要素を知っておいて損はありません。
余裕資金で投資を楽しむことが本来の投資の姿
理想論ではありますが、本来の投資は大きく儲けるための投機的な側面よりも、その投資先に期待してお金を出すといったものでした。ビットコインで大きく儲けたという人の多くは、ブロックチェーンという新しい技術に投資した人が大半なのではないでしょうか。
儲けたいという気持ちももちろん大事ですが、それで人生にダメージを受けるほどの損を出しても意味がありません。ぜひ、財産を失わないためには仮想通貨にこれくらいなら出せる、という期待を込めて余裕資金で望むのが良いのではないでしょうか。