第二の株式!株式会社ネクスが配布する仮想通貨NCXC(ネクスコイン)とは?

日本以外ではあまり見ることのないNCXCという仮想通貨があります。これは、ネクスコインと呼ばれ、株式会社ネクスによって作られた仮想通貨です。いったいどんな特徴があるのでしょうか。

NCXCの特徴

NCXCは、当初、株式会社ネクスの株主に無料配布された仮想通貨です。このように説明されると、CICC(カイカコイン)のことを思い出される方もいるかと思いますが、全くその通りで、同じような経緯で生まれたことになります。他にもこういった仮想通貨にFSCC(FISCOコイン)があります。基本的に、株主優待として株主に仮想通貨を使ってほしいという目的があるのと同時に、こうした仮想通貨は、株主に発行されなかった分はすべて企業が管理している関係で、会社にとっては説明責任のない第2の株式として活用できるというメリットが見え隠れします。ただし、株式会社ネクスもソフトウェア開発や通信機器、ロボット事業、農業ICTなど今後ブロックチェーン技術の応用が期待されている分野が多いため、会社全体の動きとして仮想通貨事業にリソースを割くということは十分に考えられるでしょう。こうした期待は、企業の成長を後押しするので、それにつられて株式や社で発行する仮想通貨も値を上げる可能性があるのです。
また、NCXCはCICCと同じく、counter partyを利用して生み出されています。そのため、現在、取引以外の方法でNCXCを得ようとすると、PoB、すなわちBitcoinを焼却することで新しく通貨を得る仕組みとなっているのです。この仕組みは、お金を消滅させると別のお金が増えるという仕組みなので、一見するとよくわからないのですが、単純にBitcoinでNCXCは買えるのだと覚えておきましょう。

NCXCの用途など

NCXCは最初に見てきたように株式会社ネクスの優待として生まれました。そのため、現在では株式会社ネクスに関係のあるサービスを受ける用途を持っています。そのため、CICCやFiscoコインと交換することが出来ます。また、株式会社ネクスは農業も事業として持っているため、ここで作られた野菜と交換することも可能です。他にもフィスコやカイカは、投資や金融情報を取り扱う企業であり、これらが主催するセミナーやカンファレンスへの参加、あるいは本の購入にも使うことが出来ます。これら3社が扱っていくサービスが増えれば増えるほど、NCXCの用途はさらに拡大していくことでしょう。会社を拡大させることで、株主やそれに匹敵する自社仮想通貨を持つ人たちへのサービスへ転換していくといえるかもしれません。

NCXCの可能性

NCXCの可能性については何とも言えません。NCXCの可能性はそのまま株式会社ネクスの可能性そのものです。いちおう、チャートについてみてみると、NCXCは取引開始された初日に1NCXC=2,000万円から1円まで下落したことで非常に有名です。2017年6月には1NCXC=800円ほどまで値上がりしましたが、その後は低迷を続けており、100円前後を行ったりきたりです。こうした仮想通貨は、仮想通貨市場に資金が大きく流入してきたときに一気に価格が跳ね上がる傾向にあるのですが、果たしてNCXCはどうでしょうか。
NCXCは金融庁が定めるホワイトコインの1つとして登録されています。しかし、お役所が認めている仮想通貨だから値が上がるというわけではないというのがよくわかる仮想通貨といえるかもしれません。

 
執筆者 西村大樹

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