仮想通貨Celo(CELO)とは?普及を目指すDeFi関連銘柄の将来性を解説

「Celo(CELO)はどんな仮想通貨?」
「Celo(CELO)に将来性はある?」

Celo(CELO)<セロ>といえば、あのLibra(リブラ)【現:Diem(ディエム)】のライバル的存在として注目されている仮想通貨(暗号資産)です。

Libraは世界中の規制当局から反発を招いた過去があるだけに、第二のLibraと言われるCeloの未来について、不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、Celo(CELO)の特徴や将来性について解説します。プロジェクトや仮想通貨、Celo関連の銘柄についても説明しているので、投資を考えている人はぜひ参考にしてみてください。

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Celo(CELO)とは

Celoの見出しとスマートフォンの黒い画像

Celo(CELO)<セロ>は、ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)を目指している仮想通貨プロジェクトです。

仮想通貨としてのCeloは、さまざまな分散アプリケーションをサポートするオープンプラットフォームで使われる独自のトークン「CELOトークン」を指します。

CeloはRene Reinsberg氏によって2017年8月に創立され、2020年3月には複数の企業が参加する協会団体「Alliance for Prosperity」を立ち上げました。

分散型金融(DeFi)の面で幅広い業種の企業から注目されているため、仮想通貨よりもCeloブロックチェーンを活かしたその技術にスポットライトが当たることも多いようです。

●ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)とは?
貧困や難民などに関わらず、あらゆる人が経済活動に必要な金融サービスを利用できて、金融サービスの恩恵を受けられるようにする取り組みのこと。例えば、銀行口座をもっていない人に、預金や送金の機会を提供することなど。

通貨名 セロ
シンボル CELO
取引開始日 2020年4月
発行上限 1,000,000,000CELO
現在の価格 約393円
時価総額 約4,450,154,249円
市場ランキング 79位

※2021年12月14日時点。

分散型金融(DeFi)については、こちらで詳しく説明しています。

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Celo(CELO)の特徴

Celo特徴の見出しとスマートフォンの黒い画像

仮想通貨(暗号資産)の問題点である「UX(使いやすさや印象)の低さ」や「価格変動幅(ボラティリティ)の大きさ」。Celo(CELO)は仮想通貨の使用を普及させるため、この2点の解決に挑んでいるようです。

ここでは、Celo(CELO)のプロジェクト及び仮想通貨の主な特徴を3つご紹介します。

特徴① スマートフォンユーザーに焦点を当てた仮想通貨

Celo(CELO)のオープンプラットフォームは、電話番号で仮想通貨を送金することができる仕組みとなっています。これは、携帯電話の番号を暗号通貨アドレス化する技術によるものです。

通常、仮想通貨の送金を行う場合は仮想通貨ウォレットをダウンロードして公開鍵・秘密鍵のペアを生成、受信者に対し16進数の公開鍵アドレスを共有するといった工程が必要になります。

それに比べて、Celo(CELO)は電話番号を入力するだけで送金が完結するので、仮想通貨を保管するためのウォレットが不要。ウォレットアドレスの数字間違いによる送金ミスもありません。

また、銀行の口座を持っていなくても、スマートフォンさえあれば誰でも仮想通貨を利用することができるのは大きな強みです。世界には銀行口座を持てない成人が17億人も存在すると言われているため、Celo(CELO)の需要は高いと言えるでしょう。

特徴② 決済に利用しやすいステーブルコインを複数発行

Celo(CELO)では、複数のステーブルコインが発行される予定です。今のところ下記の3種類が発行されています。

  • 金(ゴールド)に裏付けられたステーブルコイン「Celo Gold(CGLD)」
  • 米ドルに裏付けられたステーブルコイン「Celo Dollar(CUSD)」
  • ユーロに裏付けられたステーブルコイン「Celo Euro(CEUR)」

Celo(CELO)はステーブルコインの価格を一定に保つため、独自の価格安定化メカニズムを開発しているのが特徴です。

具体的に説明すると、各ステーブルコインの価格が金や法定通貨の価値から乖離する度に、市場供給量や利用手数料をアルゴリズムで変化させて、市場の需要を調整します。

基本的にステーブルコインは仕組みによってさまざまな種類に分けられますが、Celo(CELO)は無担保型(アルゴリズム型)に当てはまると考えられるでしょう。

今後は「Celo YEN」なども検討されているそうなので、基軸通貨としての期待が更に高まります。

ステーブルコインの種類については、こちらで詳しく解説しています。

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特徴③ CELOトークン保有者はステーキング報酬を獲得

Celo(CELO)のオープンプラットフォームを支える「CELOトークン」の保有者は、毎日ステーキング報酬が発生し、月に1回の反映でその報酬を獲得することができます。

なぜなら、CELOトークンはPoS(プルーフオブステーク)のコンセンサスアルゴリズムを採用しているからです。そのため、長期保有銘柄としての魅力もあります。

●PoS(プルーフオブステーク)とは?
「Proof of Stake」の略。仮想通貨のマイニングにおいて、仮想通貨の保有量や保有期間の長さによって報酬を付与する仕組み。

ステーキングやPoSについては、こちらで詳しく説明しています。

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Celo(CELO)の現在の推移価格

 

チャートを見ると、上昇トレンドと下降トレンドを繰り返すM字型が目立ちます。

2020年8月にアメリカ最大級の仮想通貨取引所コインベースのプロ向け市場「コインベースプロ」に上場した際は価格が50%も上昇したそうですが、大きく上がったままになることはないように見受けられるCelo(CELO)。

現時点(12月14日)ではかなり下がっている状態なので、そろそろ上昇しそうだと思われます。

Celo(CELO)の今後と動向

Celo今後と動向の見出しとスマートフォンの黒い画像

「ステーブルコイン」を利用してファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)の実現を目指すという点で、第二のLibra(リブラ)と言われているCelo(CELO)。

しかしCelo(CELO)の取り組みは、各国の通貨発行や金融システムを脅かすものではないことは明らかです。海外の仮想通貨取引所に続々と上場している点でも、その信頼性が認められていると言えるでしょう。

また、2021年12月にはアメリカの大手クラウドファンディングプラットフォーム「Kickstarter(キックスターター)」が、Celoブロックチェーンを使ったクラウドファンディングのプロトコルを構築すると発表しました。

「Celoエコシステムの理念にインスパイアされた」として、ブロックチェーンなどを用いた非中央集権型のネットワークを実現する試みは、多くの投資家にとってCelo(CELO)への期待が高まるきっかけとなりそうです。

Celo(CELO)の購入方法

Celo購入方法の見出しとスマートフォンの黒い画像

Celo(CELO)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所で購入する必要があります。

ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。

Celo(CELO)を購入できる取引所 一例

  • Binance(バイナンス)
  • OKEx(オーケーイーエックス)
  • Mandala Exchange(マンダラエクスチェンジ))
  • FTX(エフティーエックス)
  • KuCoin(クーコイン)

海外の仮想通貨取引所でCelo(CELO)を購入する手順は下記の通りです。

  1. 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
  2. 国内取引所でCelo(CELO)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
    ※取引ペアとして一般的なのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)です。
  3. 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金してCelo(CELO)を購入。

仮想通貨取引所のランキングも、ぜひ参考にしてみてください。

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日本語対応の「bitcastle」で海外取引所に慣れよう

海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、まず「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。bitcastleは日本語に対応しているので、まずはこちらで海外の取引所の雰囲気に慣れておくのもオススメです。

また、bitcastleは大半の通貨をオフラインのコールドウォレットで保管しているため、安心して資産預けることができます。主要通貨ペアの取引手数料が0%なのも魅力の一つです。

今のところまだCelo(CELO)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではないため、ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?

【まとめ】仮想通貨Celo(CELO)はLibraとは異なる将来性がある

Celo(CELO)<セロ>は、より多くの人に利用してもらえるようにファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)目指している仮想通貨プロジェクトです。

電話番号で仮想通貨を送金できるステーブルコインや、それを支えるCeloブロックチェーン技術は、分散型金融(DeFi)の面でも注目されています。

さまざまな企業に対して技術の提供や出資なども行なわれているため、Celo(CELO)はそれを期待した純粋な投資目的で購入する人が多い銘柄と言えるのではないでしょうか。

執筆者 西村大樹