「仮想通貨Ankr(ANKR) ってどんな特徴があるの?」
「Ankr(ANKR)を保有するとして将来性あるの?」
Ankr(ANKR)は世界中の利用されていない(アイドル状態にある)コンピュータを、ネットワークでつなぎそのリソースを利用するプロジェクトです。
この記事では、仮想通貨Ankr(ANKR)が 具体的にどの様な特徴を持つ通貨なのか。また、保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。現在のチャートを用いた解説もしていくので、この記事を読めばAnkr(ANKR)に対して理解を深めることが出来ます。
どの仮想通貨を保有するかお困りの方。是非とも最後まで読んで頂き、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。
目次
仮想通貨Ankr(ANKR) とは?
仮想通貨名 | アンカー |
トークン名 | Ankr(ANKR) |
公開年 | 2018年 |
開発国 | アメリカ |
開発者 | Chandler Song |
発行上限 | 10,000,000,000 ANKR |
発行枚数 | 8,162,899,378 ANKR |
現在の価格 | 12.82円 |
時価総額 | 104,661,278,536円 |
市場ランキング | 125位 |
Ankr(ANKR)は、2017年にAmazonウェブサービスのEC2部門で勤務経験がある「Chandler Song氏」が開発。翌年2018年に公開された、アメリカデータセンターやエッジデバイスでアイドル状態のコンピューティングリソースを活用することを目的とした分散コンピューティングプラットフォームです。
これにより、インターネット経由でデータベース、ストレージ、アプリケーションなど様々なITサービスをオンデマンドで利用できるサービスを提供しています。
企業・個人から見ると、利用していないコンピューター容量を収益源として活用できるため、既存のクラウドサービスと比較して、非常に安価でサービスを提供可能というメリットがあります。
また、Ankr(ANKR)は2019年、Zilliqaと提携し始めました。今後も提携先を拡大していくべく活動しており、スマホやIoTデバイスへの提供を視野に入れています。これが実現すれば、注目度の高いIoTシステムの普及に伴い、急成長する可能性がある通貨と言えます。
IoTデバイスとは?
IoTとは「Internet of Things」の略称で、日本語では「モノのインターネット」とされ、モノにセンサーなどを取り付けてインターネットへ接続することを指します。IoTデバイスとは、IoTに使用される機器のことで、固有のIPアドレスを持ちインターネットに接続が可能な機器のことです。
Zilliqaについての参考記事はこちら
Ankr(ANKR)の特徴
特徴①データセンターの空き容量を仲介して提供するブロックチェーン
Ankr(ANKR)は分散コンピューティングプラットフォーム(分散処理)です。これは、プログラムの個々の部分が同時並行的に複数のコンピューター上で実行され、各々がネットワークを介して互いに通信を行いながら全体として処理が進行する計算手法のことです。複雑な計算などをネットワークを介して複数のコンピュータを利用して行うことで、一台のコンピュータで計算するよりスループットを上げれます。
この分散処理をデータセンターの空き容量を利用してブロックチェーンを運用、顧客に安値でサービスを提供しています。つまり、Ankr(ANKR)は、データセンターには利用されていないコンピューター容量の有効活用、顧客には安値でのブロックチェーン利用を提案する仲介会社なのです。
ブロックチェーンについての参考記事はこちら
特徴②ブロックチェーンが4層に分かれている
Ankr(ANKR)はブロックチェーンを4層に分けてそれぞれに違う役割を与えています。
- コア層(コンセンサスを実施する層)
- リレー層(データを伝達する層)
- アクセス層(通信を行うノードの層)
- マイクロノード層(様々な機器に対応させる層)
この4つの層により、ネットワーク中の動きを追跡する機能やすべてのデータ使用料・取引データがブロックチェーンに記録される仕組みを作りました。これによりデータの改ざんが困難となるため、高い安全性が求められるマイクロペイメントに採用されています。
マイクロペイメントとは?
マイクロペイメントは、一円、十円などの少額決済を、手数料なしでできてしまうシステム。今までネット上のクレジット支払いは、どんな取引であれ数十円の手数料を取られていたが、これにより、少額取引での手数料を無料or数円単位に抑えることが可能。
特徴③市場が大きい
クラウドコンピューティングの市場はとにかく巨大です。同業他社として、「Amazon AWS」や「Microsoft Azure」といった大企業がいます。
また、Ankr(ANKR)が提供しているサービスの需要はこれからも増加する傾向にあります。今注目のIoTシステムにこのサービスが必要だからです。上記の「Amazon AWS」はこうしたIoTによるクラウドコンピューティングサービスの需要増加に気が付いており、すでに「AWS IoT」というIoT用のAWSを提供しています。
AWSとは?
「Amazon Web Services」の略で、Amazonが提供しているクラウドサービス(クラウドコンピューティング)の総称。Azureとは?
マイクロソフト社のデベロッパーカンファレンスで発表されたクラウドコンピューティングサービス。
Ankr(ANKR)の現在の推移価格
Ankr(ANKR)の将来性を考える上での大前提として、Ankr(ANKR)はまだまだ発展途上の通貨です。
このチャートを見ると、Ankr(ANKR)は2021年から急成長した通貨のように見えます。しかし、上昇値を見てみると0.02ドルから0.22ドルの僅か0.2ドルの上昇に過ぎないことが分かります。
この場合、チャートから読み取れる情報はあまり多くありません。ある程度、上下の値動きが見て取れるので、投資家による売買こそ行われていそうですが、動きの値幅が小さい分、大型の取引をしている顧客(機関投資家)がいなさそうです。
機関投資家がいない場合、チャートを用いてのテクニカル分析を行うことができません。この分析方法は不特定多数の機関投資家がチャートの情報をどう判断するかを分析する手法だからです。
今回のような場合、市場の情報を基にしたファンダメンタル分析を行います。経済指標や企業の情報を手掛かりに、今後の値動きを予想する手法です。この分析で大事なのはタイミングで、そのプロジェクトが何かを行った時ではなく、投資家が値上がりすると思った時に通貨の価値が上がることを頭に入れておく必要があります。
・テクニカル分析
チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。・ファンダメンタル分析
経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。
購入のタイミング
Ankr(ANKR)の現状ではチャートを用いての分析が難しいです。しかし、上下の値動きがある以上、統計的に妥当なタイミングを計ることは可能です。
12月現在、Ankr(ANKR)の価格は0.11ドル、直近1週間の高値が0.117ドルで安値が0.93ドルです。ファンダメンタル分析を使う場合、通常より長いスパンで考察します。
注目すべきはチャートが動き始めた、2021年2月以降の最高値と2021年6月21日の最安値です。最高値が0.216ドルで最安値が0.047ドルでこれの平均値を出します。およそ0.131ドルが平均値なので、通貨の購入を決めている場合、この0.131ドル未満の時が購入のタイミングと言えます。
さて、肝心の市場情報を基にした分析ですが、上で記載したスマホやIoTデバイスへの提供がこの情報に当たります。Ankr(ANKR)の正式決定が発表されれば、仮想通貨ANKRの価値は跳ね上がります。
ここで注意したいのが、Ankr(ANKR)の売上が上がるのはスマホやIoTデバイスへの取引が始まってからですが、仮想通貨ANKRの価値が上がるのは、投資家が情報を仕入れ、ANKRを買いだしてからです。当たり前のことですがこのタイムラグを見落とすと、ある程度儲けた投資家の利益確定による売りが入り、値下がり時期に入ってしまう可能性があります。
公式ホームページなどで最新情報に目を光らせましょう。
公式ホームページ | https://www.ankr.com/ |
Ankr (@ankr) / Twitter |
Ankr(ANKR)の購入方法
- Binance
- Ledger
- BRE
- MEW
- トラストウォレット
はじめて取引所を利用するのであれば、ユーザー数トップクラスのBinanceがオススメです。
Binanceについての参考記事はこちら
【まとめ】Ankr(ANKR)は
その需要の高さから将来性ある
Ankr(ANKR)は市場が大きく、需要も増加していくと予想されます。
また、仮想通貨ANKRは未だ発展途上の通貨なので、安い金額で購入することができます。スマホやIoTデバイスへの提供が正式発表されれば、通貨価値は跳ね上がるので、今のうちに購入し価値が上がるまで仕込んでおくのも良い手です。
しかし、Ankr(ANKR)にはデメリットもあります。
まずは、大手同業他社が複数存在していることです。「Amazon AWS」と「Microsoft Azure」は共に大企業です。市場が大きいとはいえ、この2つの企業に飲み込まれ、注目が集まらない可能性があります。
次に、データセンターが空き容量を減らしていく点です。データセンターも企業な為、当然無駄を減らしていきます。なので、Ankr(ANKR)のサービス自体が立ち行かなくなる可能性があります。
最後に需要増加の根拠として挙げた、IoTデバイスへの提供も実現できるかはIoT側のシステム開発待ちです。故に、どれだけの時間がかかるか、わかりません。
もし、あなたがAnkr(ANKR)の保有を考えているなら、これら3点のデメリットを十分に考慮しつつ、分散コンピューティングプラットフォームの市場に目を光らせる必要があります。
執筆者 西村大樹