「Livepeer(LPT) はどんな特徴の仮想通貨?」
「Livepeer(LPT) に将来性あるの?」
Livepeer(LPT) は分散型の動画配信サービスを提供している、ライブ配信プラットフォームです。
この記事では、仮想通貨Livepeer(LPT)が 具体的にどの様な特徴を持つ通貨なのか。また、保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。現在のチャートを用いた解説もしていくので、この記事を読めばLivepeer(LPT)に対して理解を深めることができます。
どの仮想通貨を保有するかお困りの方。是非とも最後まで読んで頂き、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。
目次
Livepeer(LPT)とは?
Livepeer(LPT) はEthereum(イーサリアム)ブロックチェーンによって開発された初のライブ配信プラットフォームです。
動画配信者へのサービスとして、ブロックチェーン技術を応用することで分散型のビデオストリーミングネットワークを構築し、従来のビデオストリーミングサービスが抱える「高コスト問題」の解決を目指しています。
現在、インターネット全体を占めるデータの約80%がYouTubeを始めとする動画配信サービス(ビデオストリーミングサービス)の動画コンテンツで占められています。
これは、動画コンテンツの需要が高くなり、その数が増えてきたことと、動画コンテンツ自体のデータ容量が大きいことが原因です。
これだけ人気のあるビデオストリーミングサービスですが、大きなデメリットを抱えています。
それが、コストの高さです。
トランスコーディングという、インターネットで配信するために映像をデジタル化する作業はコストが高く、大企業であっても莫大なユーザーを確保しなければ利益を上げることができません。
Livepeer(LPT) はビデオストリーミングの高コストを解決するために、低コストな動画配信インフラであるP2Pインフラストラクチャーを構築しています。
Ethereum(イーサリアム)についての参考記事はこちら
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Livepeer(LPT)の基本情報
仮想通貨名 | ライブピア |
トークン名 | Livepeer(LPT) |
公開年 | 2017年 |
発行上限 | 22,906,951枚 |
発行枚数 | 21,164,655枚 |
現在の価格 |
3,762.86円
|
時価総額 | 79,639,710,720円 |
市場ランキング | 102位 |
公式ホームページ | https://livepeer.org/ |
https://twitter.com/LivepeerOrg |
2021年12月31日時点
Livepeer(LPT) はペンシルベニア大学でコンピューターサイエンスの学位を取得したDoug Petanics氏と、カーネギーメロン大学で電気工学とコンピューター工学の学位を取得したEric Tang氏らによって開発されました。
特にDoug Petkanics氏は現在もLivepeerの開発の中心にいて、Groupon、Wildcardの設立者でもあります。
Grouponとは?
グループクーポン(Group Coupon)の略称。共同購入型のクーポンサイト。Doug Petkanics氏の設立当初はハイパーパブリック(Hyperpublic)という名前だったが、買収されGrouponとなった。Wildcardとは?
Web からモバイルへのカード変換、モバイル カードの発行、コンテンツ配信などを行うモバイルサービス中心の株式会社
Livepeer(LPT)の特徴
特徴①高速のビデオストリーミング
Livepeer(LPT) は分散型のブロックチェーン技術を活用することで、ネットワーク上で使われていないストレージや帯域幅などのリソースを活用しています。
これにより、ビデオストリーミングにかかる作業を分散化でき、作業効率の向上と作業時間の短縮が可能です。
特徴②大幅なコストの削減
ビデオストリーミングサービスを配信する上で、トランスコーディングという作業には莫大なコストがかかります。
そこでLivepeer(LPT) はP2Pインフラストラクチャーを構築し、大幅なコストの削減を行いました。
p2pとは?
「Peer-to-Peer」の略称で、不特定多数の端末(スマホなど)がサーバを介さずに、端末同士で直接データファイルを共有することができる通信技術のこと。
この端末を「ノード」と言い、多数の「ノード」が集まりネットワーク形成することをP2Pネットワークという。
これにより、制作コストを従来の50分の1に削減しました。
特徴③自由な配信が可能
Livepeer(LPT) は分散型のビデオストリーミングネットワークを構築していることから、中央サーバーが存在しません。なので、facebookやtwitterに上がるライブビデオのように運営元の都合で動画の配信を止めるようなことは起こりません。
故に視聴者は配信者による情報を、管理者の介入なく取得できます。
Livepeer(LPT)の推移価格
Livepeer(LPT) がライブ配信市場の中で注目を集めだしたのは、2021年の5月からです。これには「GrayscaleによるLivepeer投信の立ち上げ」と「Binanceへ上場」という2つの理由がありました。
GrayscaleによるLivepeer投信の立ち上げ
2021年3月、世界有数のブロックチェーン投資機関「Grayscale」がLivepeerの投資信託を作りました。2021年3月17日にGrayscaleのCEOであるMichael Sonnenshein氏がTwitterで報告をしたことで、LPTトークンの価格は約7ドルから約34ドルへと一気に5倍へ跳ね上がりました。
Binanceへ上場
2021年5月28日に世界最大の仮想通貨取引所である「Binance」へLPTトークンが上場、これにより出来高が急増し、知名度と注目度を上げることになりました。
「Grayscale」とは?
海外で有名な仮想通貨投資信託企業、現在ビットコイン(BTC)を世界一保有している企業で、仮想通貨がまだ注目される前から保有していた。現在は約58万BTC以上保有しており、仮想通貨市場に大きな影響力を持つ。
Binanceについての参考記事はこちら
現在の価格動向
仮想通貨Livepeer(LPT)の価格は2021年12月31日時点で40.67ドル。直近一週間の高値が57.27ドル、安値が38.01ドルです。今のトレンドは2021年11月9日から続く長期的な下降トレンドになります。
ここで注意すべきは11月の高値から見れば下降トレンドですが、10月から見れば上昇トレンドの揺れ戻りにも見える点です。
10月12日の安値16.28ドルと12月15日の安値31.10ドルを結ぶトレンドライン。
11月9日の高値101.80ドルと12月29日の高値57.27ドルを結ぶトレンドラインの上昇と下降2種類のラインが描けます。このラインをどちらに抜けるかが、今後の価格動向に重要となります。
トレンドラインとは?
為替相場は基本、上昇、下降、横ばいの3つの方向性しかなく、政治や経済の情勢など様々な要因の影響を受けながら、3つの方向性を波打ちながらに繰り返している。この方向性のことを「トレンド」と呼び、波の高値同士、安値同士に補助線を引くことで為替の動きを予想する。この補助線が「トレンドライン」である。
購入のタイミング
今回はチャートの値動きが激しいため、日足のチャートを用いて、テクニカル分析を元に考えていきます。
テクニカル分析はチャートの形を元に、投資家が売買するタイミングを予想する分析方法です。値動きが激しくなるのは、それだけ売買に参加している投資家が多いからなので、テクニカル分析はとても都合がよいのです。
・テクニカル分析
チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。・ファンダメンタル分析
経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。
今回重要になるのは、高値と安値で引いた「トレンドライン」をどちらに抜けるかです。
この2つのラインを伸ばしていくと、右に尖った三角形が描けます。この状態をテクニカル分析では三角持ち合いと言い、ラインから抜けた方向にトレンドが発生することが多いのです。
現状で、トレンドがどちらに走るかを判断することはできません。
定期的にチャートを確認し、トレンドラインを上に抜けた時が理想的な購入タイミングとなります。明確な動きがあるまでは観察に回るのが良いでしょう。
Livepeer(LPT)の購入方法
Livepeer(LPT)は残念ながら現時点で国内取引所での取り扱いがありません。
LPTトークンを購入するためには、以下のステップを踏んで海外取引所で購入する必要があります。
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- STEP.01登録
- 任意の取引所でアカウントの取得
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- STEP.02口座開設
- 取引所の指示画面に従い、口座開設
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- STEP.03購入
- 仮想通貨を購入
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- STEP.04交換
- 海外の取引所に登録後、購入した仮想通貨と交換
- Binance
- Coinbase
- Kucoin
- OKEx
- Coinbase Exchange
はじめて取引所を利用するのであれば、ユーザー数トップクラスのBinanceがオススメです。
【まとめ】
Livepeer(LPT)は動画配信の需要から将来性ある
Livepeer(LPT) は「高コスト」というビデオストリーミング業界が抱える大きな課題を、ブロックチェーン技術を活用した分散型プラットフォームで解決しました。
最近のYouTubeをはじめとする動画配信サービスの需要から、ビデオストリーミングを強みとするLivepeer(LPT) は将来性あります。
ただし、現在のチャートがはっきりとしないので、購入を考えるのであれば「トレンドライン」をどちらに抜けるかを確認してからの保有をオススメします。
執筆者 西村大樹