仮想通貨Golem(GLM)の特徴と最新ニュースから見る将来性を解説

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プロジェクトの壮大さにより、今後の値上がりを期待されているGolem(GLM)という仮想通貨を知っていますか?

Ethereum(イーサリアム)を支援する団体に入っており、中核的な立ち位置の仮想通貨だと言う人もいる通貨なんです。

今回は、仮想通貨Golem(GLM)の特徴を踏まえながら、将来性について解説します。

また現在の価格推移のチャートを用いて、今後の動向についてもお伝えしていきます。

Golem(GLM)の購入方法や値上がりの可能性に関わる最新ニュースもご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでください。

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Golem(GLM)とは?

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仮想通貨プロジェクト Golem(ゴーレム)
ティッカーシンボル GLM
発行上限枚数 1,000,000,000
運営元 Golemteam(ゴーレムチーム)
公式ページ https://www.golem.network/
公式Twitter https://twitter.com/greatgiantgolem
公式YouTube https://www.youtube.com/channel/ UCl3fxgrSML2sL3UYZrynbMg

Golem(GLM)の運営を行うGolemteamは、2016年にAleksandra Skrzypczak、Andrzej Regulski、Julian Zawistowski、PiotrJaniukによって共同設立されました。

Golem(GLM)は、人工知能や暗号通貨のマイニング(取引の承認作業)、CGIレンダリングなどの、高い計算能力や複雑な計算をする時に必要な計算能力の売買ができる分散型のネットワークです。

普段あまり意識することはありませんが、パソコンで動画を見たり、Wordなどの文章ソフトが利用できるのは、画面の裏側でコンピューターが多くの計算をしているからです。

通常の使い方をする限りは高度な計算能力を必要としないので、GPUを搭載したゲーミングパソコンなど、少し処理能力の高いパソコンには、まだまだ計算するための余力が残されていると考えてください。

しかし、動画編集や仮想通貨のマイニングをする人たちにとっては多くの計算能力が必要になります。

Golem(GLM)は、その余力を売買できるネットワークを提供し、またその売買の対価として使われる仮想通貨なのです。

最近、レンタルオフィスやカーシェアリングなどのサービスがたくさんありますよね。

Golem(GLM)も、いわゆるシェアリングサービスの1つと思っていただければ分かりやすいと思います。

計算能力を必要としている人(リクエスター)は、Golem(GLM)を計算能力を提供できる人(プロバイダー)にネットワーク上で渡すことで、支払いの完了ができます。

高スペックなパソコンほど高額になるので、パソコンそのものの購入価格を抑えたい人はもちろん、一時的にだけパソコンの処理速度を上げたい人にとっては便利なシステムなんです。

支払い金額はリクエスターが設定をして入札を行うようになっており、レンタルした計算能力の大きさに応じて支払う金額は変わってきます。

自分のパソコンにはそんなに余力がないと思われるかもしれませんが、もしかしたら、あなたのパソコンでも計算能力を提供できるかもしれません。

計算能力を必要とする人が、『どんなことをしたいのか』をネットワーク上で依頼すると、達成に必要な計算をシステムがいくつかに分割して、複数人のコンピューターに割り振りをします。

だからこそ、小さな計算なら自分のパソコンでも担えるとして、様々な人が参加することができます。

このシステムにより、何千万円以上もするスーパーコンピュータがなくても、複雑な計算をすることができるようになると期待されています。

Golem(GLM)のプロジェクトが提案された2016年にコインの総供給量80%以上の販売が行われたことにより、クラウドファンディングで約860万ドルになるEthereum(ETH)が集まるほど注目を集めています。

Golem(GLM)のトークンは最初『GNT(Golem Network Token)』と呼ばれていましたが、決済の承認にはEthereumのブロックチェーンがベースとなっているために、Ethereum上で使える規格のトークンが必要になりました。

そのため2020年11月に、GNTトークンからERC-20 GLMへの移行が決定し、2022年1月18日時点の現在もまだ移行期間中とされています。

移行した先には管理が簡単な、Ethereumのウォレット機能を含む様々な機能が実装されています。

Golem(GLM)の特徴

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それでは次に、Golem(GLM)の特徴について見ていきましょう。

Golem(GLM)が実行しようとしていることは、大きな影響を与えるくらい大きなことです。

そのため、計画当初から4年間かけて完了させる予定だったこともあり、最初の計画の遅れについても話題になっていました。

2018年4月にBrass Golemの段階で一度ベータ版をリリースし、そこから何度も調整をかけながら、今もアップデートを重ねているようです。

ちなみに、Golem(GLM)が発表している完成までの4段階のロードマップがこちらです。

  • Brass Golem:CGIレンダリングができるかなど、比較的簡単な計算の実証段階
  • Clay Golem:タスクAPIを導入して、ユーザーに新しいアイデアを試してもらうなど、インターフェースを実装する段階
  • Stone Golem:高度なタスクAPIを導入し、実装された機能の強化とセキュリティ機能の向上を行う段階
  • Iron Golem:安全性も高い高度なタスクAPIを導入し、幾度の実証を終えて、開発者が自由に利用できるようになる段階

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Golem(GLM)の現在の価格推移

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2021年1月18日時点では、一時的に値上がりをすることがあるものの、だいたい1日の中で¥45~¥60の間を行き来するような値動きをしています。

仮想通貨の市場が盛り上がるとGolem(GLM)の価格も上がる傾向にあるので、Ethereum(ETH)を始めとした他のコインの値上がりからも、かなり影響を受けていると言えます。

また現状として、2016年時点にはコンピューティング資源のシェアサービスを新しく行おうとする会社はなかったのですが、2018年のベータ版リリースされるまでに『SONM(SNM)』や『iEXEC(RLC)』といった、ライバルコインが生まれました。

それだけ注目される分野であり、より便利な世界になるようにITの発達が望まれている証拠です。

Golem(GLM)も、これからの需要に期待できる分だけ、急激な価格の高騰の可能性があります。

仮想通貨の市場の盛り上がりや、世界経済の状況といったことだけではなくて、クラウドコンピューティング業界の盛り上がりも、価格を左右すると見ることができます。

Golem(GLM)の今後の動向について

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今はまだITの大手企業が、資金力を活かして計算に必要な資源を提供することがほとんどです。

そのためレンタル費用が高価であっても、必要性があるからこそ、人はその条件を飲んで計算機能を借りています。

しかし、Golem(GLM)を利用することで高性能で低価格な計算資源を提供できるようになれば、多くの人が気軽にサービスを利用できるようになり、業界全体への影響も大きくなると推測できます。

それも、大きな組織が管理するのではなく、私たち個人の協力によってサービスが提供されるので、法人から個人へと提供されることが一般的だとしていた価値観の根底が変ってしまうほど、大きなプロジェクトなのです。

数年後には数兆円ほどの市場規模になる業界だと見られているので、Golem(GLM)には将来性が十分あると思います。

Golem(GLM)の技術を利用して、株の値動きの予想や大規模なデータの分析、暗号化作業、AIの情収収集や学習など、ビジネスの幅を広げていける可能性があるからです。

Golem(GLM)の最新ニュース

2021年にネットワーク内全てのノードとの接続と、市場の維持をするサービス(yagna)の実装が行われました。

Polygon Network(MATIC)との提携により、これまで取引手数料の高いEthereum上のネットワークでしか決済ができなかったはずが、オフチェーンでの決済を可能にする技術を利用することで、手数料を安くすることができます。

yagunaの実装によりzkSyncが支払い方法として有効になることで、アドレスにGolem(GLM)が直接転送されて、取引の承認にかかる時間の短縮にもなるようです。

当然、問題が発生したことを想定してオンチェーンへの切り替えもできるようになっています。

また今はアドレスへの転送のみできるようになっていますが、次のリリースでは引き出し機能などの追加を予定していると発表しています。

zkSyncとは メインのブロックチェーンよりも安くて速く取引できるサービスを提供するデータリンク層のことです。

Golem(GLM)の安全への取り組み

個人がネットワークを通じて自分のスペースを貸し出すことをイメージをした時に、安全面について不安になる人もいるのではないでしょうか。

先ほどもお伝えした通り、Golem(GLM)はEthereumのプラットフォームがベースになっています。

これまでPoW(プルーフ・オブ・ワーク)が安全性を保つ役割として利用されていましたが、イーサリアム2.0のアップグレードの完了と共に、2021年よりPoS(プルーフ・オブ・ステークプロトコル)への移行になりました。

これにより、不正取引への対策や不正アクセスによる二重支払いへの対策をしています。

Pow/Posとは 仮想通貨の取引データをブロックチェーンへ安全に繋げるようにする仕組み

またGolem(GLM)では、スパム攻撃やウイルスメールを排除する仕組みを使って、安全性を保っています。

他にも、計算の依頼が完了した際にシステムがユーザーの評価を行いプロバイダーとリクエスターの評判が作られるので、悪意を持った人が居続けられないような仕組みになっています。

こうしたサイバー攻撃に対するシステムのアップデートを行うことも、購入を検討する上では重要なポイントになると思います。

Golem(GLM)と提携しているPolygon(MATIC)についてはこちら

「Polygon(MATIC)ってどんな仮想通貨?」 「Polygon(MATIC)の将来性は?」 「まだ上昇する可能性はありそう?」 ...

Golem(GLM)の購入方法

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世界大手の取引所として知られるBinanceやHuobi Global、CoinEx、KuCoinなど23か所の取引所が扱っています。

残念ながら、国内の取引所ではまだ取り扱いがないため、購入したい人はぜひ、安全性の高い大手の海外取引所で購入を検討してください。

まとめ

Golem(GLM)が作られた目的は、ネットワーク上で計算能力の売買が完結できるように環境を整えて、パソコンの計算能力を必要としている人に計算能力を提供できる人が、個人間で取引できるようにすることです。

計算能力を貸した報酬としてGolem(GLM)が支払われます。

安価で低スペックなパソコンしか持たなくても、このシステムによって、スーパーコンピューターにも匹敵する計算が可能になるとされています。

このシステムが様々なサービスに応用することで利益を生み出す可能性を秘めているからこそ、期待値が高い通貨です。

執筆者 西村大樹

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