NFTでは何が売れる?売れるNFTの作り方3選

NFTは何が売れる?のイメージ画像

「NFTで売れるものって何だろう?」

「NFTアートって儲かるの?」

NFTのデジタルアートが数十億円で落札された。といったニュースを耳にして、NFTでそんな大金を稼ぐことができるの!?自分にもNFT販売ができるのだろうか?と考えた方も多いのではないでしょうか。

結論から言えばNFTはそのデータに希少性がつけば誰でも、そしてなんでも販売することが可能です。本記事ではNFTで売れるものとはどういうものなのか、NFTを売る為の販売戦略を「NFTアート」に焦点を当てて解説します。

NTFアートのクリエイターさんやイラストレーターさんでNFTに興味がある方は是非最後まで読んでいってください。

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NFTの特徴と売れるもの

NFTの特徴と売れるもののイメージ画像

NFTとは簡単に言うと唯一無二のデジタルデータのことです。デジタルデータは本来コピーなどの複製が容易でオリジナルデータとコピーデータに区別はつきませんでした。

ところがデジタルデータをNFT化するとそのデータは唯一無二のデータとなり、同じデータを複製することができなくなります。コピーができないことによってオリジナルのデジタルデータには希少性という付加価値を付けることができ、NFTはデジタルデータの価値を変える技術として、普及し始めました。

NFTアートは写真や、イラストといったアート作品をNFT化して、デジタル上で唯一無二の作品として公開、販売されているもののことを言います。

NFTアートを販売するマーケット

NFTを取り扱うマーケットプレイスは主に海外に拠点を持っている企業がほとんどでしたが、最近では国内の業者もNFTマーケットプレイスの展開に力を入れ始めています。

日本国内のNFTマーケットプレイス

  • NFT Studio(CryptoGames)
  • Adam byGMO(GMO)
  • Rakuten NFT(楽天:2022年2/25リリース予定)※第一弾はULTRAMANがNFT化される予定です

国内大手企業がNFTマーケットに名乗りを上げていることでNFT市場の盛り上がりは一段と加速するでしょう。

NFTの販売方法については以下の記事でも詳しく解説しています、販売方法について詳しく知りたい方はご覧になってみてください

NFTの販売方法に関する記事はこちら

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NFTアートで売れるものとは?

これはみなさんが気になるポイントかと思います。最近では有名なイラストレーターさんがAdam byGMOでNFTアートを販売したところ即完売。なんてこともあったようにNFTアートが売り手市場であることは間違いなさそうです。

もちろんこれはプロのイラストレーターさんだからということもありますが、無名のイラストレーターさんがまったく稼げないかと言われればそうではありません。LINEの人気有料スタンプの中には無名のイラストレーターさんの作品も多数存在し、実際に収益化された方も多くいらっしゃいます。

これは自作LINEスタンプブームによって無名のクリエイターさんも次々にスタンプを作成し、それを購入するLINEユーザーが多くいたことによる相乗効果の結果であると考えられます。

つまり「注目度が高い市場でたくさんの作品を販売すれば有名、無名にかかわらず収益化ができる」というわけです。NFTアートのようなまだ始まったばかりの市場では注目度も高く、競争相手も少ないので今から実践すれば誰にでも収益化のチャンスがあります。

とはいえ闇雲に作品を販売し続けても、無名のイラストレーターさんではなかなか収益化には結び付きにくいでしょう。そこで以下ではどういったNFTアートが売れるのか、3つのポイントに分けて詳しく解説していきます。

無名のイラストレーターでも売れる3つのポイント

無名のイラストレーターでも売れる3つのポイント のイメージ画像

まずNFTアートはどのようにして収益を生むのか、について解説します。

NFTアートの作品はもちろん出品し、販売することによって商品代金が発生するわけですがNFTアート作品と通常のアート作品の収益のポイントで決定的に違うのが、NFTアートの購入者が購入したNFTアートを転売するとそのロイヤリティ(報酬)がNFTアートの製作者にも入ってくるという点です。

つまりNFTアート作品で収益につながる作品とは買い手に「この作品は将来価値が付きそうだ、転売目的で安いうちに購入しておこう」と思わせる作品ということになります。もちろん素晴らしい作品を作成したり、見てくれているユーザーさんたちに応援されるような作品を作ることも大切ですが方向性としては今後価値が付きそうな作品ということを意識してNFTアートの製作、販売をしていくといいでしょう。

ポイント①海外ユーザーを意識する

NFT市場は海外から始まり、国内ではやや出遅れ気味なのが実態です。なので国内向けのマーケットプレイスと言っても購入者は海外の方がほとんどなので、海外ユーザー向けの作品を販売すると人気が付きやすいかもしれません。

忍者のイメージ画像

引用:https://www.photolibrary.jp/recommend/195

例えば上記のイラストのような忍者や富士山、力士など、外国人が抱く日本のイメージをテーマにした作品は比較的人気が出る可能性があります。

作品のテーマに悩んだら「日本 イメージ 外国人」と検索すると日本に対する外国人の様々なイメージが出てくるので作品テーマの参考になります。

NFTアートを製作するにあたっての注意点としてそのNFTアートが「自分で作成したオリジナルである」という証拠を作ることを忘れないようにしましょう。NFTアートはまだ発展途上の分野なので、著作権や権利に対する法整備が追い付いていません。

中には悪意をもったクリエイターがあなたの作品を勝手にNFTアートとして販売する可能性もないとは言い切れないので、必ずあなたが作成した証拠を記録しておくことでトラブルを未然に防ぐことができます。

証拠の一例としてはNFTアートの製作工程をメイキング映像として一緒に公開するという手法があります。

NFTアートの販売画面では自分の作品の紹介を書くことができるのですが、ここにメイキング映像のURLを貼り付けてyoutubeチャンネルで公開すると「間違いなく私が作った作品ですよ」という証明ができます。

NFTの性質上NFTの販売元や購入者、転売の記録をすべて追いかけることもできるので、それが製作の証明にもなるのですが、分かりやすい形で証拠を残しておくことも大切です。

ポイント②作品にストーリーを付ける

NFTアートを購入する人たちに多いのがコレクター目線をもっている人たちです。将来価値が上がるのもコレクターが集めたいと思って購入するので価値が上がりますし、名画や現実世界のアートも世界中のコレクターがオークションなどで高値を付けて購入しています。

NFTアートも「アート」作品なのでコレクターさんの興味を引くような作品を販売すると利益につながりやすいでしょう。

具体的にどういった作品がコレクターさんに刺さるかというと「1つのテーマに対して複数の作品が少しづつ関連していてストーリー性がある」もしくは「作品同士に関連性はないが、1つのストーリーに基づいて製作されている」このような作品が人気になる傾向があります。

例えば1つのテーマに対して少しずつ関連性を持たせると言えば漫画のスピンオフなんかに考え方が近いかもしれません。ドラゴンボールの劇中にアラレちゃんが出てくると、ドラゴンボールしか知らない読者は「アラレちゃんってなんだ!?」と思うはずです。

そうなると読者は“Dr.スランプアラレちゃん”の単行本も購入するようになり作者の鳥山明先生にはドラゴンボールとDr.スランプアラレちゃんの販売収益が入る、というような仕組みになっています。

この様な要素をNFTアートに取り入れるとコレクターの購買欲求を刺激するのに効果的です。

もう一つの例として関連性はないが1つのストーリーに基づいて製作されている作品に関してはトレーディングカードがそれに相当します。

例えば”ポケモンカード”などはモケットモンスターという一つの作品のストーリー上に存在するキャラクターをそれぞれカードにしたもので、キャラクター同士に関連性はありませんが、どれもポケットモンスターのストーリー上に存在しています。

これをシリーズ化して販売すれば全種類集めたくなるのがコレクター心ではないでしょうか。現にポケモンカードは大変珍しいカードになると数十万円で取引されているようなので、ある意味NFTと言えるかもしれません。

話がそれましたが、そういったコレクション要素を強く持たせたNFTアートはよく売れるNFTアートの一つになっています。

ポイント③希少価値をつける

NFTアートをより販売しやすくするためには希少価値を付けることも大切です。作品に希少価値を付ける方法は様々ですが以下では代表的なものを2つ紹介します。

販売数量の限定

希少性を高めるには販売数を限定する、というのが最も効果的です。「限定販売」や「限定生産」と表記されるとついつい買ってしまいたくなることを購買欲求と言い、人はこの購買欲求が高まらないと商品を購入してはくれません。

マーケティング戦略においては最も重要視されるポイントになります。

デジタル作品は従来コピーが容易でデータそのものに希少性といった付加価値は尽きませんでしたがNFTの登場により、NFT化されたデジタルデータにも希少性を持たせることが可能になりました。

このデジタルデータの希少性という性質はアートのみならず、音楽、映像、文章などすべてのデジタルデータに対応します。もし仮に村上春樹さんが執筆した本の原案がWordに残されていて、それが1点だけNFT化されたとしたら、そのワードファイルの希少性はその他のNFTとは比べ物にならないくらい高くなるかもしれません。

ナンバリング

もう一つ希少性を高める方法としては作品をナンバリング(シリアルナンバー)を付けてあげる方法もあります。限定100個しか販売されなかった商品のシリアルナンバーが1番だとプレミアム感を感じませんか?

これも希少性を高める方法の一つであり限定商品にワンランク上の付加価値を付けるテクニックです。

またナンバリングには希少性を演出する他にも2つの効果があります。

効果①作品ナンバーが増えることで作者に対する信頼感が生まれる

すべての作品にナンバリングを行いナンバー100など大きな数字が与えられている作品があると、購入者は「こんなにたくさんの作品があるなら他の作品も見てみよう」と興味を持ってくれます。

そしてたくさんの作品を見ることで、イラストレーターさんに対する信頼度が上がり、自分の作品のファンになってくれるかもしれません。

効果②プロジェクトの若い番号に人気が付きやすくなる

イラストレーターさんが長期間NFTアートの分野で活動し、ある程度人気が出てくると、当然プロジェクトや作品の数が多くなります。

そうなると「これだけ人気の作品があるのだから若い番号の作品には将来的に価値が付くだろう」といった投資目的でNFTアートの購入を検討する人も現れてきます。

ゴッホの処女作である“ジャガイモを食べる人々”は発表当初は誰の目にも止まらなかったそうですが、晩年ゴッホの作品が評価され始めるとゴッホ初期の作品として、とてつもない価格で取引されたそうです。

NFTアートとゴッホを同じにするなと怒られてしまいそうですが本質的にはNFTアートも同じで、「人気のアーティストの最初の作品には価値が付きやすい」ということに違いはありません。

そういった理由からNFTアートのイラストレーターとしてある程度の人気がついてくれば、新しいプロジェクトの最初の作品には投資目的の購入者が集まりやすくなるので作品のナンバリングはすべてに行っておくといいでしょう。

【まとめ】売れるものを発掘するにはNFTアート市場を体感すること

以上が売れるNFTアートのポイントになります。売れるための条件をもう一度おさらいすると

売れるNFTアートのポイント

  1. 海外ユーザーを意識する
  2. 作品にストーリー性を付ける
  3. 希少価値を付ける

となります。今回はアートに関しての解説でしたがNFTで売れるものはアートだけではありません。音楽も、映像も、文書もこれから日本で販売するNFTはこれらを意識するだけで人気のNFTとして販売できるでしょう。

例えば音楽のNFTであれば海外ユーザーを意識して和楽器主体の楽曲をオリジナルのアニメキャラクターとタイアップしてストーリーを作り、限定配信をする。

これも売れる条件を満たすNFTコンテンツです。今後NFTマーケットではどういった商品が人気になるかは分かりませんが、世界中のいろいろな人が「見たい」と思うようなコンテンツ作りを続けていけばきっとそのNFTは必ず売れるNFTになるでしょう。

執筆者 西村大樹

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