仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)で入出金障害!復旧まで1、2営業日の見込み

国内の仮想通貨取引所Zaif(ザイフ)でサーバー障害の発生から仮想通貨の入出金を停止する内容で発表がありました。利用者の安全は確保されているとのことですが復旧まで少々時間を要するようです。今回はZaifで起こった入出金障害について執筆時の最新情報も含めて取り上げていきます。

9月17日にサーバー障害のアナウンス

仮想通貨取引所Zaif(テックビューロが運営)は公式ツイッターにてビットコインとモナコイン の入出金ができない旨でアナウンスをしました。サーバー障害が原因とのことでアナウンスがなされています。

現在、BTCとMONAの入出金がサーバ障害により、停止しております。復旧に向け調査中です。入出金をお控えいただけますようよろしくお願いいたします。ご迷惑をお掛けして申し訳ございません。

— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月17日

さらに、17日の19時48分には「仮想通貨入出金障害の続報」としてビットコイン、モナコイン に加え、ビットコインキャッシュも入出金を一時停止するとアナウンスがありました。復旧には1〜2営業日かかる見通しです。

【仮想通貨入出金障害の続報】
現在BTC,MONA,BCHの入出金を一時停止しております。引き続き障害対応中ですが、お客様の資産の安全を確認いたしましたことをご報告いたします。復旧については1~2営業日中に完了する予定です。ご迷惑をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。

— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年9月18日

この記事を執筆している9月18日15時ごろの新たなアナウンスはありませんので、早くても19日以降の復旧になると考えられます。

度々起こっている不具合

今回の取引停止の不具合がいい機会でしたので最近、Zaifで他の不具合が起こっていないのかさかのぼってみました。

近いところでいうと8月にも数件の不具合が発生しています。まずは8月2日ですがメンテナンス終了後に一時的に取引板が停止する事態が起こっています。

本日8/2 16時ごろ、メンテナンス後にすべての取引板が停止するという事象が発生いたしましたが、現在、正常に動作していることを確認しております。この度はご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年8月2日

8月12日、13日にも不正な口座登録により新規登録後の仮登録メールが届きにくい事象も発生しています。不正と聞くと一瞬肝を冷やしますが顧客の資産には影響がないこともアナウンスされています。

8/12(日) – 13(月)の間、不正に何度も新規口座登録を行う行為を確認しました。身に覚えのないメールを受け取られた方はメールの破棄をお願いします。システム対応に伴い、現在、新規登録後の仮登録メールが遅延しております。恐れ入りますが、メールが届いていないお客様は、暫くお待ち下さい。

— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年8月14日

純粋に新規口座開設をしたい方にとっては、口座開設がスムーズにいかず非常に残念なニュースです。立て続けに8月15日には仮想通貨NEM(XEM)の出金を控えるようにとアナウンスが流れます。

XEM出金の際に署名IDが発行されない事象を確認しております。
調査中のため、正常稼働のご報告を差し上げるまでは、XEM出金をお控えいただくようお願いいたします。
ご不便をおかけしますことをお詫びいたします。

— Zaif – 暗号通貨取引所 (@zaifdotjp) 2018年8月15日

この問題に関しては翌日に解決したようですぐさま正常な出金ができる内容での発信がありました。この短期間で度々の不具合ですので利用者としては様々な不安が頭をよぎるのではないでしょうか。

行政処分が下されているZaif

仮想通貨Zaifには6月に金融庁から業務改善命令を受けています。内容は「システム障害や不正出金事案、不正取引事案などの問題が多く発生している」、「経営陣は、その根本的な原因分析が不十分であり、適切な再発防止策を講じておらず、顧客への情報開示についても不適切な状況となっている」といったものです。

先に例に取り上げた不具合はまさに指摘事項に該当するもので今後起こらないように早急な対策が望まれます。

今後は安定したサーバー環境のもとセキュリティ面での強化も一層行い、顧客が安心して取引できるような取引所として運営されることを願うばかりです。

(国内でも規模の大きな取引所が相次いで業務改善命令を受けていますのでZaifが例外的なものではありません)

テックビューログループについて

最後に、ご存知の方も多いと思いますがテックビューログループについて簡単に解説したいと思います。

仮想通貨取引所Zaifを運営するテックビューログループは日本、北アメリカ、ヨーロッパに拠点を置き仮想通貨技術やブロックチェーン技術に基づいたソフトウェア開発を行なっています。

プライベートブロックチェーン「mijin」、資金調達ソリューション「COMSA」などは知っている方も多いでしょう。

mijinに関して言うと、300社以上に提供実績を持ち、物流追跡やユーザー認証、土地や財産登録など幅広く利用できます。

そして、COMSAはICOのソリューションとして2ヶ月の間に100億円以上も調達してCOMSAトークンは有名です。

以上のような独自の特徴を持つテックビューログループですのでZaifにおいても問題点を解決してうまく融合を期待したいところです。

執筆者 西村大樹

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