9月28日にGMOインターネットグループのGMOグローバルサインは世界最速の仮想通貨マイニングソフトウェア『Cryptknocker(クリプトノッカー)』を全世界に向けて提供を開始した。
親会社は東証一部上場企業
GMOインターネットグループは、従業員5000人を超える東京証券取引所第一部に上場する企業だ。これまでの主力事業はインターネットインフラ事業だったが、2017年5月より仮想通貨事業に参戦。傘下のGMOコイン株式会社はGMOコインを通じて仮想通貨FXや現物売買など仮想通貨交換事業にも積極的に注力している。
また2017年12月から仮想通貨マイニング事業にも参画し、GMOインターネット株式会社が統括。マイニング施設の貸し出しやマイニングに必要な半導体チップの供給を実施している。
ハッシュレートは世界最速の465sol/s
GMOグローバルサイン提供のクリプトノッカーは、Zcash(ZEC)やEquihashアルゴリズムを用いた仮想通貨向けのマイニングソフトウェアだ。
同社によれば、NVIDIA製のGPU(GeForce8以降)とEquihashアルゴリズムに最適化されており、NVIDIA製「GTX1070」ではハッシュレート465sol/sを記録、既存の他社ソフトウェアより最大2%のマイニング効率向上を果たしたという。
ソフトウェアは無料で、マイニングに成功すると報酬のうち計算量の98%がユーザーのウォレットに課金され、残り2%が開発者報酬としてクリプトノッカーのウォレットに自動課金される仕組みとなっている。
対応しているOSはWindows 7以降、Linux(CentOS6/7以降、Ubuntu14.04/16.04以降)とされている。
ダウンロードはURL<https://www.cryptknocker.com/#>から可能だ。
マイニング業界の現状と総括
仮想通貨マイニングの要となっているのは、中国のビットメイン社やイギリスに本社を構えるアルゴ・ブロックチェーン社など、海外のマイニング企業がほとんどだ。
GMOのソフトウェアは日本語、英語、中国語に対応している。世界最大のマイニング大国である中国の市場で認められれば、日本の仮想通貨界の活性化にも好影響を与えることを期待したくなる。
日本の技術が一矢報いるかどうか注目が集だ。
(画像:プレスリリースより引用)