今回は、仮想通貨Holo(HOT)について、将来性を踏まえながら特徴や価格の推移、今後の動向、注目しておくべきポイントを解説していきます。
Holo(HOT)は、従来のブロックチェーンとは異なる性質を持つネットワークと、そのネットワークを活用したP2Pアプリケーションに特化したオープンソースのフレームワークです。
Holo(HOT)に興味がある方は、ぜひご一読ください。
目次
Holo(HOT)とは
プロジェクト |
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トークン | HOT |
発行元 |
|
発行国 | ジブラルタル |
Holo Limited公式サイト | https://holo.host/ |
Holochain Foundation公式サイト | https://www.holochain.org/ |
Holo(HOT)は、社会的一貫性を具現化するフレームワークを作成し、ビジネスシーンやコミュニティをサポートする目的で開発された仮想通貨プロジェクトです。Holo(HOT)では「Holochain」という独自のネットワークを通じてさまざまなシステムが構築されています。
Holo(HOT)プロジェクトはArthurBrock氏とEricHarris-Braun氏によって発足されたのですが、従来Holo(HOT)のようなオープンソースのソフトウェアプロジェクトではユーザーからの寄付で運用資金を集めます。一方、Holo(HOT)はHolo Limitedを設立し、Holochain Foundationから基盤を提供する形をとった珍しいプロジェクトなのです。
資金集めで実施されたICOでは2,040万ドル以上の調達に成功。アメリカの大手ベンチャーキャピタル企業のCardinal Capitalからも資金提供を受け、話題になりました。
- ソーシャルネットワーク
- サプライチェーン
- P2Pプラットフォームの協同組合
- 評価システム
- 集合知
- コラボレーション
Holo(HOT)の特徴
Holo(HOT)の特徴を端的に説明すると、Holo(HOT)独自のネットワーク「Holochain」に参加したユーザー同士が自身のコンピューターの使っていない容量を貸し出し、コミュニティ全体でウェブサイトをホスティングする、といったものになります。
つまり、Holo(HOT)のHolochainはブロックチェーンと似て非なる存在なのです。
これを踏まえた上で、Holo(HOT)の特徴を詳しく見ていきましょう。
特徴①分散化されたP2Pアプリケーション
P2P(ピアツーピア/Peer-to-Peer)とは、コンピューター同士で直接データを共有しあえる通信技術や、その技術をつかったソフトウェア、アプリケーションのことです。
Holo(HOT)は分散化されたP2Pアプリケーションの構築を目的とした土台であり、誰でも無償で利用できるよう、その仕組みは一般公開されています。
Holo(HOT)独自のネットワークであるHolochainは復元力・拡張性・利便性に優れていて、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)で採用されているような従来のブロックチェーンと比べてはるかに効率が良く、開発者の使い勝手に合わせたカスタマイズが可能となっているため、活用の場は今後どんどん広まっていくでしょう。
特徴②スケーラビリティ問題を解消
Holochainにはブロックチェーン技術とは異なる「分散ハッシュテーブル(DHT)」が採用されています。
分散型ハッシュテーブルを説明する前に、従来のブロックチェーンについて簡単に説明していきます。
ブロックチェーンは、そのプラットフォームで実施された取引等の内容をブロックの中に記録していき、ブロックがいっぱいになったらまた次のブロックが生成され、チェーン状に繋がっていくといった仕組みとなっています。取引等の内容を記録するにあたって取引内容の検証や確認をする必要があり、その合意方法を決めるルールをコンセンサスアルゴリズムと言います。
コンセンサスアルゴリズムにはPoWやPoSといった主要なものから、ブロックチェーン独自のものまでさまざまな種類が存在しますが、多くのコンセンサスアルゴリズムで問題となっているのが、確認作業待ちで発生する遅延問題です。ブロックチェーンは自律したネットワークですので、取引内容を他のユーザーが保有するノードで実施してもらうことで透明性と分散性を確立しているのですが、確認して欲しい取引が渋滞を起こすと、処理に時間がかかってしまいます。これをスケーラビリティ問題と呼んでいます。
このスケーラビリティ問題を解消したのが、Holo(HOT)で採用されている分散ハッシュテーブルです。分散ハッシュテーブルでは、個々のユーザーが保有するノードで取引内容の検証・確認を実施する仕組みとなっており、加えて、分散性・透明性を確立する取り組みとして、隣接するノードが再検証を実施しています。
これらの技術から、Holo(HOT)独自のHolochainでは、ユーザー数や取引数が拡大してもスケーラビリティ問題が発生しにくいと考えられます。従来のブロックチェーンとは全く異なる性質だとわかりますね。
特徴③独自トークンHOTとHoloFuel
Holo(HOT)の独自トークンであるHOTは、プロジェクトの資金集めのために発行されたトークンであり、株式に近い感覚を持つトークンだと言えるでしょう。トークン自体はイーサリアムブロックチェーンの規格ERC-20を採用して発行されているため、使い勝手の良さも魅力です。
さらに、Holo(HOT)プロジェクトではHOTの他に「HoloFuel」というトークンも存在します。HoloFuelは「Fuel(燃料)」という名前の通り、プラットフォームにコンピューターの空き容量を提供した対価としてもらえるガス代のようなもので、HOTトークンに交換することが可能です。
Holo(HOT)の現在の推移価格
Holo(HOT)はプロジェクト自体に営利性がなく、目立ったプロジェクトの発展もないことから、Holo(HOT)ならではの大きな値動きは見せず、仮想通貨全体の流れに沿う形での値動きを見せる傾向があります。
これまでの高騰・下落も仮想通貨での要人発言がきっかけとなっており、Holo(HOT)だけでなくビットコイン(BTC)を筆頭とした仮想通貨全体での動きとなっています。
Holo(HOT)の価格推移は、各国の仮想通貨市場と要人発言がポイントとなってくるでしょう。
Holo(HOT)の今後と動向
Holo(HOT)の特徴を踏まえると、アプリケーションプラットフォーム市場やソフトウェア市場全体の需要拡大、さらにはDeFi関連銘柄の需要拡大によって価格が上昇する可能性があります。
【参考記事】DeFiに関してはこちら
アプリケーション市場に関しては、違うブロックチェーン同士を繋ぐ「クロスチェーン」の需要が今後伸びる分野になってくるでしょう。Quant(QNT)やTHORChain(RUNE)、Avalanche(AVAX)などの主要なクロスチェーンプロジェクトは抑えておいて損はないかと思います。
【参考記事】クロスチェーン銘柄に関してはこちら
また、Holo(HOT)を活用したサービス及びプロジェクトの発展、大手企業との提携などでHolo(HOT)のブランド力が高まれば価格を上げていくと予想できます。
仮想通貨全体の動きを受けやすいHolo(HOT)ですので、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨全体の盛り上がりにも期待したいところです。
【参考記事】仮想通貨の今後に関してはこちら
Holo(HOT)の購入方法
Holo(HOT)は現在日本国内の仮想通貨取引所に上場していませんので、購入する際は下記のような海外の仮想通貨取引所を利用します。
- Binance
- CoinEx
- Oceanex
- HitBTC
- BitMart
- HotBit
これらの取引所を利用するためには、日本国内での取引所とHolo(HOT)を扱っている取引所で口座を開設し、国内の取引所で仮想通貨を購入してから海外の取引所へ送金するという流れになります。
送金用の仮想通貨として利用されることが多いのは、取扱数の多いビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、価格の乱高下で心配することないステーブルコインのテザー(USDT)やUSDコイン(USDC)です。利用する取引所に合わせて準備してください。
なお、はじめて海外の取引所を利用するのであれば、ユーザー数・仮想通貨取り扱い数がトップクラスのBinanceが比較的使いやすいかと思います。日本語にも対応していますので、操作でストレスを感じることもまずないでしょう。
【参考記事】Binanceに関してはこちら
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【まとめ】Holo(HOT)は将来性が輝くプロジェクト
私たちが日常的に利用しているWikipediaやGoogleのツール、メッセンジャーアプリのLINE、Skype、Uberなどは、P2Pアプリケーションの活用例です。
こう聞くと、Holo(HOT)のプロジェクトがいかに将来性に溢れているか、イメージがつきやすいかと思います。
P2Pアプリケーションのプロジェクトを支援したい・将来性に期待したいという方は、チェックしておきたい仮想通貨プロジェクトの一つと言えるでしょう。
執筆者 西村大樹