「仮想通貨Aragon(ANT)の特徴がよく分からない」
「仮想通貨Aragon(ANT)の特徴や将来性を分かりやすく説明して欲しい」
「仮想通貨Aragon(ANT)についてわかりやすく、ざっくりと知りたい」
こういった方は多数いらっしゃるのではないでしょうか。本記事ではこういった方達の助けに少しでもなれるよう、Aragon(ANT)についてできるだけ簡潔に解説いたします。
将来性や特徴など、購入の際に参考となる情報をできるだけ分かりやすいよう解説いたしますので、興味のある方はぜひ最後までご参照ください。
目次
Aragon(ANT)とは
通貨名称 | Aragon(アラゴン) |
シンボル | ANT |
発行日 | 2017年5月15日 |
発行上限 | 3960万枚 |
公式サイト | https://aragon.org/ |
公式Twitter | https://twitter.com/aragonproject?lang=es |
Telegramコミュニティ | https://t.me/AragonProject |
Aragon(ANT)とは、営利組織や非営利組織など、世界中にあるさまざまな組織の透明性や組織力を向上させるため開発された、イーサリアムネットワーク上に構築された分散型プラットフォームです。
Aragonの機能としてはユーザーにdAppや暗号プロトコル、分散型自立組織を作成・管理するためのモジュール化された方法を提供します。
仕組みとしては、イーサリアムベースの管理システムを提供することにより、給与計算・各種手続きなどの負担を減らすことで効率的な組織運営に貢献します。
またANTは、Aragon内のアプリケーションにおいて、新しいグループの作成や合意形式の際に使用される仮想通貨となっています。
こうした機能を有したプロットフォームを開発したのにはAragonのある考えからです。
それは、既存の組織や企業では政府や悪意のある第三者が干渉することによって様々な問題が発生しているという物です。
例を挙げるなら、透明性が確保されないことによってデータの改ざんが行われたり、資金の流れが不透明だったことによって用途不明なお金があったりです。
これらは大抵上層部の命令により行われたり、大きな権力を有した人間が好きにお金を使うことによって行われます。
こうした不利益をなくすためAragonは開発されました。
Aragon(ANT)の特徴
Aragon(ANT)は上記で解説したとおり、営利組織や非営利組織など様々な組織の透明性を向上させ、組織力を上げるサポートをするために誕生しました。
そのため、Aragonを使用することで起業するのが簡単になり、資金調達から製品開発までの流れが明確にすることができます。また、組織がどのようにお金を使用したのかも全て分かるようになります。
これにより組織はシステムによって運営されることになり、悪意ある上層部や権力のある人によって不利益が発生しにくくなります。また、悪い意味での年功序列といった悪しき風習もなくなります。
そんなメリットのあるAragonをより詳しく知っていただくため、この項目ではAragonの有名な特徴を三つほど解説いたします。
特徴①分散型自立組織を容易に作成できる
Aragon(ANT)は最終的に、組織運営を全てプラットフォーム上で管理することが出来る世界を目指して運営しています。
具体的には、給与の支払いや株式の管理保有などをプラットフォーム上で管理し、脱中央集権化を目指しています。
Aragonはこうした目標を持って開発された存在ですので、Aragonで組織を作成した場合中央管理者が不要となります。
Aragonを通じて組織を作成すると分散型自立組織という形になり、組織のメンバーの投票とプログラムによって組織は運営されます。
それにより、分散型自立組織は現代で発生しているような第三者による不正がほぼ不可能になるというメリットを有しています。
それに対する分散型自立組織のデメリットは、ゼロベースからきちんと機能する分散型自立組織を構築するのは非常に困難だということです。しかし、Aragonを利用することでこのデメリットは解決し、容易に分散型自立組織を作成できます。
特徴②イーサリアムベースの企業管理システム
Aragonの特徴として最も大きいものが、イーサリウムをベースとした企業管理システム機能を有していることです。
これまでに新しいイノベーションを起こそうとして事業を興す企業は数多あれど、企業を運営する上で様々な制約につきまとわれ、自由に動けないといったこともまた多々あります。
例えば、資本形成や給与計算、会計などは事業を興した際になくすことの出来ない業務上で必要不可欠な手続きです。
このような業務を楽にするために自動化するには多くのコストが必要となってしまうため、大きい資本力を有した企業ならともかく、資本力が小さい企業にとっては問題です。
Aragonではこのような組織運営を行う上で欠かすことの出来ない手続きを軽減し、ユーザーの負担を軽くするために、独自プラットフォームの開発を行いました。
この開発されたプラットフォームはイーサリアムベースであるため、スマートコントラクトも搭載されています。
それにより、契約上で必要なめんどくさい手続きを簡略化することに成功しました。そのため、企業側はAragonを利用することで、サービスの開発等に集中して運営することが可能になります。
特徴③若き天才開発者ルイス・アイヴァン・クエンデ
Aragon(ANT)が注目されている三つ目の特徴は開発者の存在です。
何故なら、Aragonを開発したのはわずか22歳の若さでAragonプロジェクトをスタートさせたルイス・アイヴァン・クエンデだからです。
スペイン人であるルイス氏は3歳の時に初めてパソコンに触れ、遊びとしてプログラミングをマスターしたそうです。
その後は、12歳で起業、中学生の頃には世界中のユースカンファレンスなどに登場するなど、知名度を上げていきどんどん活躍していきました。
はじめはフリーソフトウェア系の企業を興すなどをしていたようですが、皆様も知っているであろうビットコインにで合ったことでカレの運命は変わりました。
ルイス氏はビットコインに出合い何かを感じたのでしょう、ビットコインとの出合いを機に、ブロックチェーン開発に力を入れるようになりました。
そして数年後には、Stamparyというブロックチェーンを利用した監査取得サービスを開発しました。
このような活躍をしているルイスを世の中は放っておくことは出来なくなったのでしょう。ルイス氏はフォーブス誌が選ぶ30歳以下の世界の技術者30人にノミネートされました。
ここでルイス氏は止まることなく更なる開発や研究を進めていくことで、2017年にとうとうイーサリアムをベースとしたAragonの開発しました。
こういっためざましい活躍や実績を残し、これからも現役で活躍し続けられる若さを有しているルイス氏が開発していることもあって、Aragon(ANT)は多くの方から注目されています。
Aragon(ANT)の現在の推移価格
Aragon(ANT)は2017年5月に公開されて以降、価格は乱高下しています。
この価格の上下するタイミングはビットコインなどに引っ張られるように変動している可能性が高いです。
実際、2018年の仮想通貨全体が好投している時には価格が高騰し、ビットコインも含めた全ての仮想通貨が下降したタイミングで、ANTも下降しています。
今後ANTの価格が動いていくのかは予測しにくいですが、分散型自立組織の需要が上がっていくであろう点や、暗号通貨の人気が高まっている点も考えると、上がっていくのではないでしょうか。
実際、2022年から2025年のANTの価格は上昇するといっている人は珍しくはなく、投資家達の期待も高まっていますので、今後に期待できるでしょう。
Aragon(ANT)の今後と動向
Aragon(ANT)に興味がある方にとって一番重要な将来性や今後についてですが、結論から言うと「将来性は高い」となります。
この項目では、その考えに至ったポイントを解説していきます。
まずは2021年にAragonで起こった大きな出来事で、将来性に関わってくるであるものを二つ紹介します。
一つ目がVocdoniの運営会社の買収とUno Reとの提携を開始したことです。タイムリーに問題が起きている保険業界に対し、優れたブロックチェーン技術を取り入れるといった新しい行動を積極的に行っているのは、将来性を見る上でプラス評価でしょう。
二つ目がAragonOneのCEOであるJorge Izquierdoが辞任したことです。また、ほぼ同時期にAragon Networkの財務の不透明さが指摘されたことで12名のスタッフが辞任することも起こっています。
開発を主導するCEOですら他の構成員と同様に扱われ、独裁的な運営を行うことのないこの姿勢は、ユーザー同士で動く新しい経済の形である分散型自立組織として正しく機能している証明です。
こういった点も踏まえた上でAragonの将来性を考えると、将来性は高いと判断しても問題はないでしょう。
実際、Aragonを用いて分散型自立組織を構築した組織の数は1700を越え、分散型自立組織内で運用されている資産も9億ドルに迫るなど順調に成長していっています。
ただ、こうしてプラス評価だけをいっても逆に不安となると思うので、逆に不安な点もいくつか挙げていきます。
まず不安な点の一つ目が、Aragonの構想自体は魅力的であり、分散型自立組織の需要は増していくと思われますが、実現可能なのかどうかという懸念点があります。
というのも、世界中に存在する組織がAragonというプラットフォーム上で活動するというのは壮大すぎる計画であり、ブロックチェーン自体まだ広く受け入れられていないからです。
そのため、こういった点で実現は可能なのか不安が残ります。
もう一つは、競合するプロジェクトが複数登場していることです。今後Aragonが発展していくためには、こうした競合プロジェクトとどうやって差別化していくのかは大きな問題です。
そのため、こうした不安点が気になる方は様子見をして良いかもしれません。
Aragon(ANT)の購入方法
ANTを取り扱っている日本国内の取引所は現在ありません。そのため、ANTの取引をしたい場合は、海外の取引所を利用する必要があります。
現在ANTを取り扱っている取引所は、Binance、Huobi Grobal、Krakenなどがあります。世界的には多くの取引所に上場していますので、普段使っている使い慣れた場所があるのなら、そこで取引してもさほど問題はないでしょう。
もし、最適な取引所を選びそこで取引をしたいと考えているなら、Binanceを利用するのが良いでしょう。
ANTの20%以上はBinanceの取引が占めており、またBinanceは取引をしやすい環境が整っている等、世界でもトップクラスの取引所ですので、おすすめです。
Aragon(ANT)のまとめ
今回はAragon(ANT)と特徴や将来性などについてを解説いたしました。
本記事の内容を分かりやすく簡潔にまとめると、
- Aragon(ANT)はイーサリアムネットワーク上に構築された分散型プラットフォーム
- Aragonを導入することで運営の負担を軽減し、透明性を維持できる
- Aragonは分散型自立組織の作成に役に立つ
- 若き天才ルイス氏によって開発された
- CEOが辞任する等、分散型自立組織として正しく機能している
となります。
こうした要点から、これからの時代に必要とされる価値の創造を効率化できる仮想通貨であり、投資家達の期待も寄せられているため、今後の将来に十分期待できます。
また通貨としての可能性はもちろんですが、開発者であるルイス氏もまた将来性にあふれる人物ですので、ルイス氏に期待して投資するという選択もまたありかもしれません。
執筆者 西村大樹