「仮想通貨Ardor(ARDR)を所有するか迷っているから将来性を把握しておきたい!」
「仮想通貨Ardor(ARDR)の購入方法について知りたい!」
仮想通貨Ardor(ARDR)に漠然とした興味があっても、詳しい情報が分からない状態では購入に踏み込みにくいですよね。また、購入方法が分からず困っている人もいるでしょう。そんな人に向けて、この記事では仮想通貨Ardor(ARDR)の特徴、将来性、チャート、購入方法などを解説します。
この記事を読めば仮想通貨Ardor(ARDR)について理解が深まり、購入するかどうか判断できるため、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
仮想通貨Ardor(ARDR)とは
仮想通貨Ardor(ARDR)は、2016年に誕生した、長い歴史を持つ仮想通貨です。メインのArdorチェーンとは別にサイドチェーンを用意することで、新たなトークンを自由に発行することを目的としたプロジェクトによって作られました。
実は、仮想通貨Ardor(ARDR)には、仮想通貨NXTという前身となった仮想通貨が存在します。そのため、仮想通貨Ardor(ARDR)のことを「NXT2.0」と呼ぶ人もいるようです。
仮想通貨NXTに関する詳細や、仮想通貨Ardor(ARDR)が誕生した経緯については、のちほど詳しくご説明します。
公式サイト | https://www.ardorplatform.org/ |
公式Twitter | https://twitter.com/ardorplatform |
仮想通貨Ardor(ARDR)の特徴
仮想通貨Ardor(ARDR)の特徴が気になっている人に向けて、仮想通貨Ardor(ARDR)の特徴を4つご紹介します。具体的には、以下のとおりです。
- 「Nxt」という仮想通貨プロジェクトのもと誕生した
- 仮想通貨NXTが前身となっている
- 親子チェーン構造という独自技術が使われている
- 低エネルギーで運営されている
それぞれについて、詳しく説明していきます。
特徴① 「Nxt」という仮想通貨プロジェクトのもと誕生した
仮想通貨Ardor(ARDR)は、「Nxt」という仮想通貨プロジェクトのもとで生まれました。2013年に誕生したプロジェクト「Nxt」は、ビットコインのプロトコルを使用せずに1からブロックチェーンを作り上げたため、老舗の仮想通貨プロジェクトだと認識されています。
ちなみに、開発言語にはJavaを採用しています。なぜなら、Javaを採用することでブロックチェーンに関する技術を持っていない企業であっても、比較的簡単に「Nxt」上にブロックチェーンを構築できるからです。
以上のことから、仮想通貨Ardor(ARDR)の特徴のひとつに、「Nxt」という仮想通貨プロジェクトのもとで生まれたことが挙げられます。
特徴② 仮想通貨NXTが前身となっている
先述した通り、仮想通貨Ardor(ARDR)は、仮想通貨NXTが前身となっています。なぜ仮想通貨Ardor(ARDR)が誕生したのかと言うと、仮想通貨NXTが以下の3つの問題に直面したからです。
- ペイメントシステムに関する課題
- スケーラビリティに関する課題
- カスタマイゼーションに関する課題
それぞれの課題について、詳しくご説明します。
ペイメントシステムに関する課題
ペイメントシステムとは、ブロックチェーンにおける手数料の支払い方法のことです。新たなトークンを自由に発行できる「Nxt」ですが、手数料の支払いには必ず仮想通貨NXTを使わなければいけませんでした。
そんななか、オリジナルのトークンを使って手数料を支払えるようにすべく、「Nxt」プロジェクトは新たな仮想通貨であるArdor(ARDR)を開発したのです。
スケーラビリティに関する課題
スケーラビリティ問題とは、イーサリアムブロックチェーンが抱えている深刻な課題です。具体的には、取引が混雑した際に手数料が高騰したり、取引速度が遅延したりします。
「Nxt」が提供している仮想通貨Ardor(ARDR)は、親子チェーンという独自の技術によってスケーラビリティの解決を図っています。なお、親子チェーンに関しては、のちほど詳しくご説明します。
カスタマイゼーションに関する課題
「Nxt」で新たにトークンを構築する際、顧客によってニーズはさまざまです。自由度高くトークンをカスタマイズできるほうが、顧客の満足度は高まります。逆に、自由なカスタマイズができないとなると、顧客ごとにサーバーを設置したり、メンテナンスを行ったりといった手間が生じてしまいます。
このことから、カスタマイゼーションに関する課題も、仮想通貨NXTが抱えていた課題のひとつです。
特徴③ 親子チェーン構造という独自技術が使われている
先述した通り、仮想通貨Ardor(ARDR)は仮想通貨NXTが抱えていたスケーラビリティ問題を解決するために、親子チェーン構造という独自技術を使っています。
親チェーン・子チェーンの2つのブロックチェーンで役割分担をすることで、ひとつのブロックチェーンが抱える負担を小さくしているのです。具体的には、セキュリティと承認計算処理に関しては親チェーンが、その他の全ての役割は子チェーンが引き受けています。
この親子チェーン構造には、スケーラビリティ問題の解決の他にも、以下の2つメリットがあります。
- 独自トークンで手数料を支払える
- Nxtブロックチェーンを簡単に導入できる
それぞれについて、詳しくご説明します。
独自トークンで手数料を支払える
従来は、「Nxt」で新たなトークンを作っても、手数料は仮想通貨NXTで支払う必要がありました。しかし、親子チェーン構造によって、取引手数料を独自トークンで支払えるようになったのです。
独自トークンを使って手数料を支払いたいと考えているユーザーにとって、利便性が高まりました。
Nxtブロックチェーンを簡単に導入できる
ブロックチェーンを親子チェーン構造にしたことにより、子チェーンに関しては自由にカスタマイズできるようになりました。親チェーンにブロックチェーンのインフラは完備されているため、目的に応じてサクッとカスタマイズができるうえ、親チェーンによってセキュリティは守られています。
そのため、ブロックチェーン技術を持っていない企業でも、容易にオリジナルのトークンを作成できます。
特徴④ 低エネルギーで運営されている
仮想通貨Ardor(ARDR)のプラットフォームでは、「ステーク・オブ・コンセンサス・アルゴリズム」という技術を使用しています。そのため、太陽光発電による低エネルギーで運営されていて、経済的です。
仮想通貨Ardor(ARDR)の特徴として、低エネルギーで運営されている点も挙げられるでしょう。
仮想通貨Ardor(ARDR)の現在の推移価格
- 通貨単位:ARDR
- 現在(2022年1月):26.92円
- 時価総額ランキング:255位
- リリース:2016年8月
仮想通貨Ardor(ARDR)は、2018年1月にピークまで上昇し、価格は200円代となりました。その後大きく暴落をしたものの、2021年に入ってからは4月と9月に値上がりを見せています。
今後、多くの企業に採用されたり、大手取引所に上場したり、仮想通貨LISKやイーサリアムと差別化を図ることができれば、再び値上がりする可能性も十分にあるでしょう。
仮想通貨Ardor(ARDR)の将来性
仮想通貨Ardor(ARDR)の購入を検討している人にとって、将来性の有無は重要な問題でしょう。そこで、ここでは仮想通貨Ardor(ARDR)の将来性を左右する3つの大切なポイントについてご説明します。
- 仮想通貨を作りたい起業に採用されるかどうか
- 競合よりも優位となれるか
- 子チェーンが機能停止しないか
それぞれについて、詳しくご説明します。
将来性① 仮想通貨を作りたい起業に採用されるかどうか
仮想通貨Ardor(ARDR)は、親子チェーン構造を採用しているうえ、開発言語にJavaを使っています。そのため、ブロックチェーン技術を有していない企業でも、比較的独自の仮想通貨を開発しやすいプラットフォームです。
仮想通貨全般の人気や知名度は年々向上しています。仮想通貨Ardor(ARDR)ももっと多くの企業に知られるようになれば、仮想通貨Ardor(ARDR)を使って独自の仮想通貨を作ろうとする企業も増えるでしょう。仮想通貨Ardor(ARDR)を使う企業が増えれば、仮想通貨Ardor(ARDR)の需要も高まり、価格が上昇すると考えられます。
以上のことから、「仮想通貨を作りたい企業に採用されるかどうか」は仮想通貨Ardor(ARDR)の将来性を左右する大切なポイントです。
将来性② 競合よりも優位となれるか
親子チェーン構造によって構築されている仮想通貨Ardor(ARDR)は高い技術力を持っています。しかし、高い技術力を持った仮想通貨は、日々続々と開発されています。
例えば仮想通貨LISKは、サイドチェーンを採用しており、サイドチェーン上でスマートコントラクトの開発ができます。また、イーサリアムも、スマートコントラクトによって多機能性を実現しています。
今後、仮想通貨Ardor(ARDR)が仮想通貨LISKやイーサリアムよりも優位に立てれば、価格の上昇も期待できるでしょう。このことから、仮想通貨Ardor(ARDR)の将来性には、競合よりも優位になれるかという観点も大きく関わっています。
【関連記事】仮想通貨LISKについてはこちら
【関連記事】イーサリアムについてはこちら
将来性③ 子チェーンが機能停止しないか
仮想通貨Ardor(ARDR)の子チェーン上での取引記録は、「Bundler」と呼ばれる子チェーンの責任者がまとめることになっています。そのため、子チェーンは「Bundler」の中央政権的な構造になってしまう危険性があります。
最悪の場合、中央政権が進んだ結果子チェーンが機能停止することにもなりかねません。もし子チェーンが機能停止したと発覚すれば、仮想通貨Ardor(ARDR)の価格は大暴落するでしょう。
仮想通貨Ardor(ARDR)の購入方法
仮想通貨Ardor(ARDR)を購入したい人に向けて、購入方法をご紹介します。仮想通貨Ardor(ARDR)を購入するのにおすすめの仮想通貨取引所も紹介するため、ぜひ参考にしてくださいね。
仮想通貨Ardor(ARDR)は国内の仮想通貨取引所では扱われていない
仮想通貨Ardor(ARDR)は日本国内の仮想通貨取引所では取り扱われていないため、海外の取引所を使う必要があります。
仮想通貨Ardor(ARDR)を購入できる海外の仮想通貨取引所
仮想通貨Ardor(ARDR)を購入できる海外の仮想通貨取引所は、以下の通りです。
- Binance(バイナンス)
- OKX(オーケーイーエックス)
- Huobi Global(フォビグローバル)
- Mandala Exchange(マンダラエクスチェンジ)
海外の仮想通貨取引所を使うのに抵抗がある人には、Binance(バイナンス)の利用がおすすめです。Binance(バイナンス)は世界最大級の仮想通貨取引所なため、比較的安全に取引を行えます。
bitcastle(ビットキャッスル)で今後取り扱う可能性も
bitcastleでも、今後仮想通貨Ardor(ARDR)を取り扱い始めるかもしれません。ちなみに、bitcastleに登録するメリットは、以下の3つがあります。
- 主要銘柄は手数料0円で取引できる
- 世界最速のバイナリーオプション取引(5秒間)を体験できる
- ほとんどの仮想通貨が安全なコールドウォレットで保管される
【参考記事】bitcastleについてはこちら
【まとめ】仮想通貨Ardor(ARDR)は親子チェーンを活用している!
仮想通貨Ardor(ARDR)は、親子チェーンを活用しているため、多くの企業が利用しやすいプラットフォームだと言えます。
子チェーンが機能停止になるリスクを孕んではいるものの、今後多くの企業に使われれば値上がりが期待できるでしょう。また、ライバル関係にある仮想通貨と差別化できるかという観点も、仮想通貨Ardor(ARDR)の将来性に大きく関わります。
今後も仮想通貨Ardor(ARDR)の動向から目が離せませんね。
執筆者 西村大樹