「モナコイン(MONA)ってどんな仮想通貨なの?」
「モナコイン(MONA)の将来性が知りたい」
世界中には仮想通貨(暗号資産)が2000種類以上あります。そのなかでも日本初の仮想通貨である国産のモナコイン(MONA)が気になる方も多いのではないでしょうか?
近年、仮想通貨は世間でも認知され、注目度が高まっています。モナコイン(MONA)について詳しく知りたいけどよくわからないという方のために、ここではモナコイン(MONA)の概要やメリット、デメリット、今後の見通しなどを詳しく紐解いていきます。
目次
モナコイン(MONA)のリアルタイムチャート
モナコイン(MONA)の特徴
モナコイン(MONA)は日本で初めて生み出された仮想通貨(暗号資産)です。日本のインターネット掲示板「2ちゃんねる」内で「Mr,Watanabe」を名乗る人物によって開発され、2014年1月にリリースされました。モナコイン(MONA)の由来は、2ちゃんねるの猫をモチーフにしたキャラクター「モナー」から成ります。可愛らしいデザインから、日本国内には熱狂的なファンも多くいます。
モナコイン(MONA)の最小単位は製作者の名前であるWatanabeが使われており、0.00000001が最小単位となります。モナコイン(MONA)の最大供給量は1億512万MONAに設定されており、ビットコイン(BTC)の2100万BTCと比べ、多く設定されています。
メインユーザーが日本人
モナコイン(MONA)の特徴は、他の仮想通貨とは異なり、メインユーザーが日本人だということです。モナコイン(MONA)はゲーム内で使う通過のような形で、主に日本人のコミュニティ内で利用されています。そのため、モナコイン(MONA)に関連した情報なども日本語で記載されたものが多く、日本人にはとても馴染みやすい仮想通貨であるといえます。ビットコイン(BTC)と比較すると、世界での知名度は劣りますが、日本国内での知名度は徐々に伸びてきています。
コミュニティの存在感が大きい
2ちゃんねる発祥のモナコイン(MONA)は、開発当初から活発なコミュニティが存在しています。そのような熱心なコミュニティから様々なサービスが誕生し、実店舗への導入につながり、モナコイン(MONA)の普及につながりました。ファンによってモナコイン(MONA)を擬人化した女性キャラクターが作成されたり、様々なイベントが開催されるなど、ファンたちがコミュニティを盛り上げようとする姿が見られます。このような活発なコミュニティの存在は、他の仮想通貨には見られないモナコイン(MONA)の大きな特徴のひとつです。
投げ銭として利用できる
日本では、Twitterやブログを通じた投げ銭としてもモナコイン(MONA)が利用されています。ネット上のコミュニティ内での人気は高く、モナコイン(MONA)を活用したサービスも増えています。Twitter上でのモナコイン(MONA)の送金は大きな話題を集めました。「0.004649(ヨロシク)MONA」など、ユニークな語呂合わせの金額で応援することが一般的になっています。
処理速度が早い
モナコイン(MONA)は、世界で初めてブロックチェーン上に記録される取引データを圧縮することができる「セグウィット」という技術を取り入れました。セグウィットとはSegregated Witnessの略で、1つ1つの取引データを小さくすることでトランザクションの処理を速くする技術です。
ビットコイン(BTC)は過去にトランザクションが急激に増加することで処理のスピードが遅くなり、よく送金詰まりがおきていました。それまで、ビットコイン(BTC)が抱えていたスケーラビリティ問題の解決が期待される技術であったため、当時は画期的な開発となりました。2017年8月には実際にビットコイン(BTC)にも実装されました。
モナコイン(MONA)はセグウィットを実装することにより、一つ一つの取引データの大きさを縮小することで1つのブロックにより多くのトランザクションを格納できます。例えば、ビットコイン(BTC)は処理に10分かかるところを、モナコインは1分ほどで完了します。モナコイン(MONA)はセグウィットを搭載することで、高速送金と手数料の削減に成功しました。
アトミックスワップ機能を実装
アトミックスワップ機能とは、違うブロックチェーンネットワーク上の2つの仮想通貨間での交換を実現する機能です。現在ではモナコイン(MONA)とビットコイン(BTC)を交換することができます。これにより、モナコイン(MONA)の利用用途が広がりました。
ライトコインをベースに作られている
ライトコインはビットコイン(BTC)をベースに開発された仮想通貨です。ライトコインは、ビットコイン(BTC)の弱点でもある、送金速度の遅さや手数料の高さを改善した機能を備えています。モナコイン(MONA)もこのような特徴を引き継ぎ、ビットコイン(BTC)にはない高速送金や手数料の安さを実現することができました。
モナコイン(MONA)のメリット
ここでは、モナコイン(MONA)のメリットをご紹介します。
①決済通過として利用が拡大している
モナコイン(MONA)は、秋葉原などを中心にコミケや飲食店での決済手段として利用が可能となっています。ほかにも、美容院や整体など幅広い業種で、モナコイン(MONA)での決済を受け入れる店舗が増加しています。仮想通貨は発行されたものの、決済では使えないものも数多く存在するため、決済店舗が増えていることはモナコイン(MONA)のメリットといえます。
さらに、モナコイン(MONA)は、処理速度が早いため、海外への送金やネット決済としても導入されています。
②仮想通過初心者でも気軽に購入できる
他のビットコインやイーサリアムのように高額な商品ではないため、仮想通貨初心者でも気軽に購入することができます。
③リスク分散に役立つ
モナコイン(MONA)は、トレードの対象として投機目的に利用したり、資産運用にも活用されています。モナコイン(MONA)は他の仮想通貨との値動きにとらわれない傾向があるため、ポートフォリオ内のリスク分散商品としても役立ちます。
④大手国内仮想通貨取引所で取引が可能
モナコイン(MONA)は以下の大手国内仮想通貨取引所で購入が可能となっています。
上場している国内取引所の例
・Coincheck(コインチェック)
・bitFlyer(ビットフライヤー)
・DMM Bitcoin(DMMビットコイン)
・bitbank(ビットバンク)
どれも大手取引所に上場しているため、購入しやすく、今後も多くの人に取引されることが見込まれます。
また、仮想通貨は新しい取引所に上場すると、注目を集めるため価格が上昇する傾向があります。2018年にLINEが運営する「BITBOX」にモナコイン(MONA)が上場した際は、3日間で1MONA=220円→280円と、25%もの上昇が見られました。海外取引所へ上場すれば、海外投資家からの注目を集めるため、さらなる価格上昇が期待できます。
モナコイン(MONA)のデメリット
ここでは、モナコイン(MONA)のデメリットをご紹介します。
①情報が少ない
モナコイン(MONA)は、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)に比べると、情報量が少なく、最新情報がすぐに取得しづらい傾向にあります。ネット上のコミュニティは活発ですが、表に出てくる情報が少ないため、情報公開の必要性が指摘されています。
②海外での知名度が低い
モナコイン(MONA)は日本発祥の仮想通貨であり、英語で書かれた情報が少ないため、海外での知名度は高くありません。
さらに、モナコイン(MONA)を実店舗で利用できるのは日本だけであり、ビットコイン(BTC)などの世界的に有名な仮想通貨と比べるとまだマイナーな仮想通貨です。ビットコイン(BTC)などの仮想通貨は世界中で利用され、世界的な大企業との提携やシステムのアップグレードなどシステム的にも事業としても将来性が有望です。
今後英語の情報が発信されるようになることで、海外での知名度があがり、需要の増加が期待できます。
③開発が活発に行われていない
最近ではモナコイン(MONA)の開発が積極的に行われておらず、システムのアップグレードなどもありません。現状維持の状態が続いているため、今後の動向に注目する必要があります。
モナコイン(MONA)の購入方法
ここでは、モナコイン(MONA)の購入方法をご紹介します。
販売所でモナコイン (MONA) を購入する
販売所でモナコイン(MONA)を購入することができます。購入量を決めてボタンを押して取引が完了します。しかし、販売所では、販売元の取引所が売値と買値の差を上乗せします。このような余計なお金がかかってしまうので、できれば取引所でモナコインを購入するのがよいでしょう。
取引所でモナコイン (MONA) を購入する
取引所では、取引画面で取引をします。注文板には買い注文と売り注文の板が並べられており、自分で取引価格と量を決めて板を出します。自分で出した板が他人の板とマッチしたら取引が成立します。
モナコイン(MONA)が購入できるオススメ取引所
ここでは、日本国内で購入することができるモナコイン(MONA)のオススメ取引所をご紹介します。
Coincheck(コインチェック)
・国内ダウンロード数No.1の使いやすいアプリ
・国内最多の全16種類の仮想通貨を取り扱っている
・東証一部上場企業が親会社で信頼性が高い
東証一部上場企業であるマネックスグループが親会社のため、信頼性が非常に高く、初心者の人でも安心して取引することができます。また、アプリの国内ダウンロード数No.1という点も重要なポイントです。直感的に操作できるため、初心者でも特別な操作をせずに使うことができます。
操作面で不安がある人や、信頼性の高い取引所を使いたい人にはオススメです。
bitFlyer (ビットフライヤー)
・国内最大級のユーザー数・取引高を誇る仮想通貨取引所
・全13種類の仮想通貨を取り扱っている
・シンプルな操作画面で初心者でも使いやすい
bitFlyer (ビットフライヤー)は、取引量が多いため流動性が高く決済がしやすいという特徴があります。少額でもトレードができるため、少額投資に向いている取引所といえます。
DMM Bitcoin (DMM ビットコイン)
・国内で唯一のレバレッジ取引が可能
・全12種類の仮想通貨を取り扱っている
モナコイン(MONA)だけではなくその他のアルトコインもレバレッジ取引に対応しています。少ない資金で効率よく仮想通貨を取引をしたい人にオススメです。
モナコイン(MONA)購入時の注意点
ここでは、モナコインを購入する際に注意したほうが良い点をお伝えします。
購入のタイミングを間違えない
投資の基本は安く買って高く売ることです。購入時のポイントとしては、一気に高騰しているときは、取引を控えましょう。高騰していないときなら購入しても大丈夫です。
小額の注文を出す
取引所は投資家同士のやり取りで取引を行います。取引をする相手がいなければ、注文板を出してもマッチしません。モナコイン(MONA)はビットコイン(BTC)などに比べると取引高が高くなく、注文が長引く場合があります。小額の注文を出すほうが通りやすいといえます。
モナコイン(MONA)の今後について
ここでは、モナコイン(MONA)の今後の見通しをご紹介していきます。
ライブ配信サービスの「ツイキャス」にて送金が可能に
ライブ配信サービスのツイキャスは、世界に2000万人以上のユーザーがいます。ツイキャスでもモナコイン(MONA)を投げ銭などで利用することができます。今後は世界中のユーザーが使用することができ、さらなる需要の増加が期待できます。
取引所が増えると高騰する
モナコイン(MONA)が過去に大きく高騰したタイミングがあります。まず、2019年5月31日に、モナコイン(MONA)が取引所「コインチェック」に上場したときです。新たな取引所に上場することで、取引が活発化するという予想から1MONA=100円前後だった通貨価値が一気に300円台まで高騰しました。
同じく取引所、「DMM Bitcoin」に上場した2020年2月にも再度高騰しました。この時も100円前後から280円台まで一気に値上がりしました。
このように、今後も取引所が増えるときに高騰する可能性は非常に高いといえます。
LINEが運営する取引所BITBOX (ビットボックス) への上場
シンガポールを拠点に、LINE傘下企業が運営する仮想通貨取引所BITBOXでモナコイン(MONA)の取扱いが始まりました。海外ではモナコイン(MONA)の知名度が高いとは言えませんが、今後の世界での需要の広がりに注目です。
実用性が高いため拡大が見込まれる
モナコイン(MONA)は2ちゃんねる生まれの仮想通貨というだけあって、熱烈なファンが多いです。特に秋葉原ではモナコイン(MONA)を利用できる店舗が増加しています。さらにツイッター上で気軽にモナコインを送金しあえるサービスは今後も拡大していくことが見込まれます。
Monappyの展開
Monappyとは、モナコイン(MONA)の保管を行うオンラインウォレットとして利用できるサービスです。
オンライン上に存在するため、迅速で簡単な取引ができるというメリットがあります。小銭などをすぐに出すことができる財布のような気軽さがあるのが特徴と言えます。
ただし、オンライン上にあるため常にハッカーなどの攻撃を受けやすく、データの通貨である仮想通貨を奪われるリスクがあるというデメリットもあります。Monappyは簡単で利用しやすいウォレットでしたが、2018年9月に何者かによる不正アクセスにより、サービスで保管していた暗号資産の約4割(約1500万円相当)が外部へ送金されるという仮想通貨の流出事件が発生し、モナコイン(MONA)を大量に流出させてしまいました。この流出事件によりサービスを停止しましたが、様々な対策や救済を経て2019年10月7日にようやくサービスが段階的に再開されるようになりました。流出事件をきっかけにシステムのセキュリティが刷新され、新たな体制を整えることができました。
【まとめ】モナコイン(MONA)の将来性は十分に期待できる
モナコインは2ちゃんねる発の国産仮想通貨として東京を中心に根強い人気があります。機能も優れていて、秋葉原を中心に幅広い実用性があります。
メイドインジャパンの仮想通貨として日本人からは信頼されやすい仮想通貨であり、国内の大手仮想通貨にも上場しました。さらに、世界で初めてセグウィットを導入し、システム的にも優れています。
今後、開発が進んだり世界的に大手仮想通貨取引所への上場などをすれば、将来性はさらに期待できるでしょう。
執筆者 西村大樹