話題になっていたペトロは何処にいった?幻だったのか?

「Petro(ペトロ)」について投資家の多くが疑問を抱いている


「Petro(ペトロ)」はそもそもベネズエラが2018年2月に米国の経済制裁を回避するため導入したものですが、本当に存続できるのか?実在するのか?と有名メディアであるロイター通信が報じています。

「Petro(ペトロ)」は仮想通貨の市場に出てから投資家から賛否の意見が多く飛び交っています。
成功していると考える人は、経済制裁回避策が上手く噛み合わさったからだと考えます。

マイナス意見を持っている人はPetro(ペトロ)」の取引所はまだ存在していない事。

有名な通貨や時価総額が多い通貨と比較するとネームバリューや資金の面で弱い点があげられます。

更にそこから価格操作がしやすい事、詐欺通貨として使用されるのではないのか?と疑惑がもたれています。

ベネズエラのマドゥロ大統領は仮想通貨に強気の姿勢を見せる事で有名な大統領ですが、マドゥロ大統領は辺境の地にある人口1300人のこの集落は、仮想通貨技術の最先端を走っていると発言し、その理由を事細かく発表しました。

現在「Petro(ペトロ)」の信用性が落ちている原因の一つとして大統領の発言にあると言われています。下記では大統領の発言が何故信頼をなくすのか。

「Petro(ペトロ)」という通貨が何故疑われているかを説明します。

そもそも疑惑がもたれている原因として大きく3つの噂が出ています。

  • 大統領が自身満々に発言していた50億バレルの油田が見つかる気配がない事
  • 現地調査でも「Petro(ペトロ)」の背景が全く見えてこない事
  • 「Petro(ペトロ)」に携わっている人が不透明な事

一つ目の大統領が自身満々に発言していた50億バレルの油田が見つかる気配がないというのは大問題です。

元々「Petro(ペトロ)」の価値や信頼性はベネズエラのマドゥロ大統領が50億バレルの油田あると言った事から始まりました。

ロイター通信は2018年8月30日に英文の文章でベネズエラの「Petro(ペトロ)」に対して皮肉を残しました。

「Special Report: In Venezuela, new cryptocurrency is nowhere to be found(私が翻訳した日本語:ベネズエラの新しい仮想通貨が存在していない・見つかるのか)」

この様に発言を残しました。

大体大統領が発言していた人口1300人集落だが、50億バレルの石油が埋蔵されていたら何故何ヶ月も放置をしているのか?そしてそこに疑問をもったロイター通信は実際に現地に職員を派遣し4ヶ月間滞在しました。

その結果は、石油は通常通り採掘されているが取引されている光景は全くない事から、信憑性が疑われる結果となった。

そもそも政府が言う50億バレルの石油が埋蔵されているのであれば、すぐにでも掘り出して政府の資金にするとは考えないだろうか?

50億バレルの石油を掘り出さず普通の石油を採掘しているあたりベネズエラの「Petro(ペトロ)」の信憑性は失ったといっても過言ではないです。

政府発行仮想通貨Petroは幻というよりも詐欺?
信じたくない話ですが、ロイター通信の社員が取材をしている時一人の女性と仲良くなったとの話が記事に書かれていました。

その人の名前はイグダリア・ディアスさんというらしく、ロイター通信がその女性に詳しく話を聞いた所そんな石油があるという兆候はないし、話を聞いた事もないと断言しました。

更に話を続けたイグダリア・ディアスさんは恐ろしい言葉を口にしました。

私達は仮想通貨を話せる生活レベルに達していない、しかも仮想通貨で話題になっているこの村は既に若い人が殆どいない状態で村としても存続が怪しいとまで発言しました。

町の公共施設も道は全く整備されていないどころか4ヶ月滞在しただけでも数え切れないほどの停電があったとロイター通信の社員が報じています。

ロイター通信はこの事から「Petro(ペトロ)」に価値は全くないとし、仮想通貨取引魚も全く「Petro(ペトロ)」を取り扱う流れ出なく、取引所がない「Petro(ペトロ)」をそもそもお店が取り扱うはずがないとまで断言しています。

仮想通貨や油田評価の10人以上の専門家でベネズエラに石油がある現場を見つけようとしても見つけれない点や実際に町に住んでいる人からの話を「Petro(ペトロ)」としての通貨はどうなんだろう?と投資家は考えるはずです。

最近ではスピンドルのガクトコインが詐欺コインと騒がれていましたが、日本の金融庁がスピンドルに圧力を加えたと同時に日本の取引から撤退しました。

その背景に警察庁の追跡ツールなどもあるとは思いますが、悪い印象が残っています。
上記の考えから「Petro(ペトロ)」自体にも同じ匂いがするといえます。

更に「Petro(ペトロ)」の監督庁の責任者であるCryptoassetsさんも所在が全く明かされていない点も疑惑がもたれています。

ロイター通信は仮想通貨関連のニュースに力をいれており、最前線で伝える事を何より大切にしているせいかロイター通信の記者は財務省で会見を申し込む事をベネズエラに提示しましたが、受付で門前払いされただけでなく、監督官にも関わらず受付の人からはここに在籍していないと返答がありました。

この言い回しは、今外出しているのでなくここに在籍していないとの事です。
つまり普段から顔を出していないという事がわかります。

監督庁のウェブサイトも開設されていない。産業省、情報省など関係省庁も記者の問い合わせに全く応じない点とCryptoassetsさんの情報になると取材をシャットアウトしようとする姿勢から信頼性は0に近いものといえます。

この「Petro(ペトロ)」に疑念や疑惑が高まっている最中にベネズエラのマドゥロ大統領は驚くべき発言をしました。

国民の給与、年金、価値が消失した通貨ボリバルの交換をPetroと固定するという事です。
法定通貨として存在が出来なかったものを、存在する事すら怪しい紙くず以下のPetroと強制的に交換し固定するという事です。

ベネズエラの原油価格は、1バレル約66ドルだが、政府としては存在しない50億をちらつかせて世界中の投資家の興味をそそりながら資金を集め、「Petro(ペトロ)」保証を徐々に開始していくとしている。

実際法定通貨すら存続できなかった国が「Petro(ペトロ)」などの仮想通貨を法整備し、存続させる事は難しいといえます。

更にロイター通信の記者が唯一目にしたものは、石油を掘るための機械や昔使っていたであろう汚い錆びたゴミしかなかったそうです。

執筆者 西村大樹

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