仮想通貨Tribe(TRIBE)の将来性は?特徴や購入方法を解説

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Tribe(TRIBE)という仮想通貨を知っていますか?

Tribe(TRIBE)は、分散型自律組織(DAO)によって運営される拡張性の高いステーブルコインプロジェクトのガバナンストークンです。

仮想通貨の発展はますます広がりを見せており、現実世界の支払いにも使われようとしています。

ステーブルコインの発展もまた、仮想通貨の広がりにおいて重要であると考えられ、技術力は注目を集める可能性も高いと思います。

そこで今回は、「Feiプロトコル」のガバナンストークンであるTribe(TRIBE)の持つ将来性を、特徴や最新ニュースを交えてお伝えします。

これから仮想通貨の購入を検討している人や、仮想通貨を普段から利用している人は、ぜひ最後まで見てください。

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Tribe(TRIBE)とは

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仮想通貨名 Tribe
ティッカーシンボル TRIBE
市場ランク 172位
最大供給量 1,000,000,000 TRIBE
公式ページ https://fei.money/
公式Twitter https://twitter.com/feiprotocol

※2022年3月15日時点

2020年12月に設立された「Feiプロトコル」は、分散化されたステーブルコインプロジェクトのことです。

ステーブルコインは、特定の法定通貨と同じ価値を保有していると保証されるなど、仮想通貨での決済を広げていくために造られた仮想通貨です。

値動きの激しい仮想通貨の中で、価格が安定しやすいのでリスクヘッジとして利用されることも多いですね。

仮想通貨で取引をする人にとって、ステーブルコインは安心できる通貨だと思いますが、実は流動性に欠けるために分散化がなかなか進んでいないという問題がありました。

しかし発足されたプロジェクト「Feiプロトコル」の実装により、ステーブルコインに流動性と価格の安定性を持たせることで、新しいステーブルコインを作ろうとしました。

このプロジェクトは大きな関心を呼び、2021年3月頃に約22億円(為替市場により変動)の資金が集まりました。

出資者の名前にはアンドリーセン・ホロウィッツ、コインベース・ベンチャーズなどもありました。

プロトコルには、分散型自律組織(DAO)へ提案意思決定に関わる権利を得られるガバナンストークンであるTribe(TRIBE)と、ステーブルコインであるFei USD(FEI)の2つの通貨を使います。

UniSwap V2プールで、Tribe(TRIBE)はFei USD(FEI)と交換することが可能です。

「Feiプロトコル」には、プロトコル制御値(PCV)と呼ばれるメカニズムや、Fei USD(FEI)の使用や取引をすることでインセンティブを与える「ダイレクトインセンティブ」というメカニズムなど、複数のメカニズムを利用します。

またプロジェクトでは、Uniswap上でFei USD(FEI)とEthereum(ETH)の通貨ペア流動性プールを作っています。

後ほど特徴でお伝えしますが、こうしたメカニズムが重なることで新しいものが生まれています。

Tribe(TRIBE)の特徴

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それでは次に、Feiプロトコルの構造に触れながらTribe(TRIBE)の特徴についてお伝えします。

  • ステーキングでTribe(TRIBE)を報酬として受け取ることができる
  • コミュニティによってネットワークをサポート
  • Tribe(TRIBE)の配布先

それぞれの詳細について、順番にお伝えします。

特徴①ステーキングでTribe(TRIBE)を報酬として受け取ることができる

仮想通貨を始める理由の1つとしては、自分の資産を増やせる可能性があることではないでしょうか。

売買による差額を得るだけでなく、ステーキングといって自分の通貨を預けることで利益を得ることができます。

Feiプロトコルは、プロトコル制御値(PCV)を利用することで、まるで分散型金融(DeFi)の中央銀行のような役割をします。

Fei USD(FEI)を持っている人は、UniswapでLPトークンをステーキングすることでTribe(TRIBE)を一定の割合で得ることができます。

またTribe(TRIBE)は最初にお伝えしたように、最大供給量は1,000,000,000 TRIBEで、先ほどお伝えしたUniswapへの上場とInitial DeFi Offering(分散型取引所を介して資金調達をすること)の実施を予定されているようです。

3つめの特徴でもお伝えしますが、発行されたトークンの分配率は決まっており、プロトコルの発展に合わせて分配を予定されています。

また、ステーキング報酬は2年間で直線的に減少するようにスケジュールされているようです。

特徴②コミュニティによってネットワークをサポート

仮想通貨は国境を越えて、安価で気軽に個人間で送金ができるように発展してきました。

その中で重要になるのは、ネットワークの運営です。

Fei USD(FEI)とTribe(TRIBE)は、どちらもEthereumネットワークとの互換性を持つERC-20トークンです。

Ethereumネットワークは分散型自律組織(DAO)の多くが利用するブロックチェーンの1つであり、Proof of Work(PoW)を備えていることから取引内容の改竄が難しく安全性が高いとされています。

Feiプロトコルは、企業ではなく分散型自律組織(DAO)としてネットワークの管理をされており、プロトコル制御値(PCV)のコントロールやオラクルやその他のアップグレード、ステーキングプールで得られる報酬の調整など、さまざまな役割をしています。

特徴③Tribe(TRIBE)の配布先

Tribe(TRIBE)の初期供給量は1,000,000,000 TRIBEで、下記の配分で通貨が配布されると公式Mediumで発表されています。

  • 分散型自律組織(DAO)の財務 40%
  • Initial DEX Offering(IDO) 20%
  • FEIプロトコルの中心メンバー 13%
  • ジェネシスグループ(早期の参加者) 10%
  • ステーキング報酬 10%
  • 投資家 5%
  • 助成金 2%

引用:FEIプロトコル公式Medium

Ethereum(EHT)に基づいて、ジェネシスグループ(早期の参加者)には初期供給量の10%を比例配分されます。

初期供給量の40%である分散型自律組織(DAO)の財務は、最適な割り当ての決定や資本に頼らずに管理を分散させることを優先したいと言う考えからユーザーたちで管理されます。

この40%の資金は、5年ごとにチームメンバーへ10%、15%、20%、25%、30%の割合で配布される予定だそうです。

Tribe(TRIBE)の分配率を考える上で、資本を基準とした報酬と基準にしない報酬の両方をバランスよくすることが良いコミュニティを作るには大切だと考えられており、その中の一部としてジェネシスグループ(早期の参加者)とInitial DEX Offering(IDO)は、資産の量によって報酬の分配量を比例させる仕組みになっています。

ステーブルコインFEIについてはこちらの記事で紹介しています

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Tribe(TRIBE)の現在の価格推移

Tribe(TRIBE)の現在の価格推移のイメージ画像

 


ここ1か月間で約80円代から60円代まで緩やかに下降しています(2022年3月15日時点)。

そのため、現状としては値上がりによる売買の利益を狙うための購入は少し様子見する方が良いかもしれません。

しかし上記で紹介したように、今後はさらに分散型のサービスが世の中に広まっていくことが予想されるため、その中の1つとして保有を検討しても良いかもしれません。

Tribe(TRIBE)の今後と動向

Tribe(TRIBE)の今後と動向のイメージ画像

2021年10月の公式Mediumにて、Fei USD(FEI)の安全性や拡張性を上げるための「FEIプロトコルのバージョンアップ」が発表されました。

こうしたバージョンアップにより使いやすさや信頼性、そして投資家たちからの注目を集めることで、ガバナンストークンであるTribe(TRIBE)の価値が上がるかもしれません。

主な改善点としては、こちらの3つです。

  • 1:1の償還可能性による安定性
  • Balancerv2プールを通すことで管理の効率化を実現
  • インセンティブの調整

それぞれの詳細についてご紹介します。

1:1の償還可能性による安定性

ステーブルコインが1ドルで売買される際、Fei USD(FEI)の供給量を拡張することができるのでDefiエコシステムの成長にも対応可能です。

Fei v2は、流通しているFei USD(FEI)を償還できる固定された為替レートを守ることができるように、プールに預けられた準備金の比率が100%になるように目標設定しています。

こうすることで、1:1の償還の可能性により通貨として信頼を得ることができると考えているようです。

Balancerv2プールを通すことで管理の効率化を実現

プロトコル制御値(PCV)では6つの異なる資産を持っていますが、いくつかは変動しやすい資産です。

そのため、固定化を守るための資産を維持するにはリスクの調整が必要だったため、Balancer v2プールでは価格変動の度合いをアルゴリズムを用いて管理する方法を実装しました。

そしてリスク曲線と呼ばれる、それぞれのレバレッジのレベルに対して調整が行われます。

プロトコル制御値(PCV)が高レバレッジに近づくほど、リスク曲線はプロトコル制御値(PCV)のウェイトを安定した方向に調整されます。

インセンティブの調整

プロトコル制御値(PCV)が目標予備率を下回った場合、Fei USD(FEI)と引き換えにTribe(TRIBE)の発行ができるようになります。

Fei USD(FEI)を持っている人が償還をする場合は、換える分だけTribe(TRIBE)を発行することで固定された為替レートを崩さないようにします。

そうすることで目標準備率が元に戻り、インフレになることを防ぎます。

Tribe(TRIBE)の購入方法

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Tribe(TRIBE)は、記事の中でもご紹介したUniSwapV2を始め、大手取引所であるBinanceHuobiCoinbaseGate.ioで購入することができます。

ウォレットはCoinbaseウォレットが使用でき、他にはWalletConnectを公式ページから繋ぐこともできます。

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まとめ

Tribe(TRIBE)は、FEIプロトコルで使用される2つの通貨のうちの1つであり、運営をしている分散型自律組織(DAO)のガバナンストークンである。

FEIプロトコルは、ステーブルコインの流動性を向上させることを目的として作られました。

ステーブルコインは不安定な値動きをする仮想通貨において、特定の通貨と同じ価値を保有していることが保証される安定性の高い通貨です。

そのプロトコルの実現のために約22億円もの資金が集まりました。

またTribe(TRIBE)は、このプロトコルで発行されたステーブルコインであるFei USD(FEI)のステーキング報酬として受け取ることもできます。

もし興味のある方は、ぜひ1度公式ページを見てください。

執筆者 西村大樹

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