台湾は医療とブロックチェーンを組み合わせる?既にプラットフォームの運用開始している

仮想通貨+何かという事はよく耳にしますが、仮想通貨+医療が誕生しました。
医療を組み合わせた台湾の病院は台北医学大学病院といわれる世界でも有名な病院です。

医療とブロックチェーンを組み合わせた?

台湾,ブロックチェーン
台北医学大学病院では医療記録管理を改善するために、ブロックチェーンに基づいたプラットフォームの運用を開始しました。

これにより医療記録管理というミスが起こりやすい部分を、補う事が出来ます。
医療記録管理は、人がしているとミスが多発すると以前から指摘されていたので大きな進展ともいえます。

更に台北医学大学病院では医療とブロックチェーンを組み合わせた理由として幾つかの思惑があると言われています。

  • 政府の階層的医療制度政策の支援
  • 患者紹介サービスの改善
  • 色々な部署である医療ネットワークの統合

上記の3つが大きくいうとあげられますが、医療とブロックチェーンが組み合わさると、人為的なミスの減少だけでなく自分の医療記録に簡単にアクセスが出来るという点は見逃せません。

更にマイナス要素としてハッキングされた場合自分の病気や個人情報が全て漏れてしまうのではないのか?と考える人も多いですが、ブロックチェーンの特徴上ハッキングをするのが難しく患者はパスワードで保護されたモバイルアプリにログインして自分の記録を確認するので、第三者に自分の情報を見られるという事はありません。

しかしながら個人情報が抜き取られないとわかっても、例えば15歳の子供が末期癌で、両親には伝え15歳の子供には伝えていない場合などが問題です。

15歳の子供が医療記録管理を確認したときに、全て本当の事が出てしまうので、それらの細かい内容を規制する事によって世界中の病院で使われる事は間違いないと考えられています。

既に複数の病院が参加している

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台北医学大学病院が代表例としてあげれますが、既にこのプロジェクトには100以上の病院が参加しているという事から、医療のブロックチェーンの将来性が伺えます。

更にこのプロジェクトが進めば医療機関と患者向けポータルサイトの間でのデータ転送だけでなく、プロジェクトに参加している病院に一斉に情報を共有出来るなど従来では考えられない情報網が完成する事が予想されています。

プラットフォームを使う事によって患者は「高解像度の医用画像、検査結果」などの完全な医療記録全てにアクセスする事が出来るという安心感があります。
入院中自分は実験にされているのではないのか?この薬はなんだろう?などと疑心暗鬼になってしまいます。

この技術があれば、自分の記録にアクセスし、治療内容を確認後インターネットで検索するなどの第三者の客観的な視点で自分の状態を更に詳しく観察する事が出来ます。

更に今後はスマートコントラクトを使用する事で患者の記録の要請、許可および共有を迅速に行なう事が出来るという点でも大きなメリットだと考えられています。

台北医学大学病院のトップも発言

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台北医学大学病院のトップである陳瑞杰はメディアに対してブロックチェーンのセキュリティについて言及しました。

仮想通貨はハッキング被害が多いので変な誤解がありますが、ブロックチェーンはセキュリティ侵害のリスクを最小限にする事が可能で、将来的に役に立つことは間違いないと言われています。

更にブロックチェーンの技術は勿論医療だけではないが、医療とのマッチングは優良なものと考え電子医療記録と、様々な病院や医院からの電子健康記録を結びつける事が出来るだけでなく、データを送る際に通知を行なったり承認を要請する事が出来るのでセキュリティも万全です。

分散型台帳技術と医療データ管理は以前から応用されていた
世界中の医療企業では既に分散型台帳技術と医療データ管理は以前から応用されており、最近では大量の遺伝子情報や個人情報の機密情報を安全且つ内密に保管する事が出来るようにする事が可能になりました。

その他にも医療+ブロックチェーンの組み合わせは多く色々なものが誕生しています。
今後のブロックチェーンの技術としての進歩と医療の組み合わせに注目していきたいと思います。

執筆者 西村大樹

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