日々たくさんの仮想通貨が誕生していますが、今回紹介する仮想通貨は、HBAR(ハッシュグラフ)です。仮想通貨に投資を行う前に知っておきたいのが、どこで購入することができるのか。
この記事では、HBAR(ハッシュグラフ)の概要や今後どのように発展していくか、将来性などを踏まえて解説していきます。
目次
HBAR(ヘデラハッシュグラフ)のリアルタイムチャート
HBAR(へデラハッシュグラフ)は大手企業注目の仮想通貨
Hedera Hashgtaph(HBAR)は、分散型アプリケーション作成のためのプラットフォームです。ブロックチェーンよりも安全で快適な分散型台帳技術とも言われている「ハッシュグラフ技術」を開発し、実装しています。
ハッシュグラフ技術は、仮想通貨の第3世代の技術とも言われており、野村ホールディングスやIBM、Googleなど超大手企業が開発に参加していることでも、とても注目を集めています。へデラハッシュグラフのネットワークで利用されている仮想通貨がHBAR(へデラハッシュグラフ)なのです。
HBAR(へデラハッシュグラフ)の4つの特徴
HBAR(へデラハッシュグラフ)の特徴として挙げられるのがこちらの4つです。それぞれどのような特徴なのか見てみましょう。
- ブロックチェーンの上をいく技術
- 高速で処理されるのに手数料が安い
- 世界的企業が参加している
- 環境に優しいサスティナブルな仮想通貨
①ブロックチェーンの上をいく技術
HBAR(へデラハッシュグラフ)は、ブロックチェーン技術に代わる分散型台帳管理技術「ハッシュグラフ」を使って作られたプロジェクトです。
ハッシュグラフ技術は、アメリカのソフトウエア企業であるSwirlds社が開発した技術で、この企業が技術特許を持っています。
ハッシュグラフ技術を使って実用化されたのネットワークプラットフォームがHBAR(へデラハッシュグラフ)なのです。HBAR(へデラハッシュグラフ)は、ブロックチェーンとは違った方法でブロックチェーンよりもより安全で高速な分散型台帳技術を実現しようとしています。
②高速で処理されるのに手数料が安い
HBAR(へデラハッシュグラフ)では、1秒間に数十万回規模の取引を記録することが可能です。これまでの仮想通貨とは全く次元が違う水準となっていますので、驚かれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、これだけの高水準を提供しているにもかかわらずHBAR(へデラハッシュグラフ)の送金手数料は格安となっています。ビットコインやイーサリアムで深刻な問題だった送金手数料の高騰化はHBAR(へデラハッシュグラフ)では、ほとんど発生しません。
③世界的企業が参加している
HBAR(へデラハッシュグラフ)は、Swirldsの共同創業者であるリーモン・ベアード氏が中心となって開発が進められました。へデラ統治評議会という組織が運営を行なっています。
この評議会には、IBM、Google、ボーイング、LGなど世界的にも有名な企業が参加しており、このプロジェクトか仮想通貨業界で注目される要因にもなっているのです。へデラ統治評議会には最大39の企業が参加できる規定となっているため、今後どのような企業が参加を表明するのかも注目の的となっています。
④環境に優しいサスティナブルな仮想通貨
最近よくテレビなどで取り上げられているSDGs。国連が掲げている目標ですが、世界中の企業が環境について考えなければいけない状況に直面しています。
実は、仮想通貨業界もこのSDGsと大きな関係を持っているのです。仮想通貨業界で問題となっているのが、ビットコインなどのエネルギー消費問題です。この問題が仮想通貨業界の発展を妨げていると言っても過言ではありません。
HBAR(へデラハッシュグラフ)は、ビットコインと比べても電力の消費量が少ないのが特徴です。そのため、環境に配慮した仮想通貨であるということが言えるのです。
HBAR(へデラハッシュグラフ)の注意点
どの仮想通貨にも問題点があるように、HBAR(へデラハッシュグラフ)にも注意しなければないポイントがあります。それが「中央集権的な側面」を持っているということです。
HBAR(へデラハッシュグラフ)を運営しているのは、へデラ統治評議会と呼ばれる組織だと先ほど開設しましたが、組織が運営を行なっている以上、非中央集権的な仮想通貨とは言えずにやや中央集権的な側面を持っています。
1社だけが全てを管理しているのではなく、最大39社が参加する評議会が運営を行なっていますので民主的なようにも見えます。しかし、参加企業の思惑が交錯しながら進められていくプロジェクトですので、評議会の示す姿勢が大切になってきます。
HBAR(へデラハッシュグラフ)の購入方法
残念ながらHBAR(へデラハッシュグラフ)は、日本国内の仮想通貨取引所で購入することができません。どうしてもHBAR(へデラハッシュグラフ)を購入したい場合は、海外の取引所に口座を開設して購入しなければいけませんのでご注意ください。
2021年4月時点では、以下の海外取引所でHBAR(へデラハッシュグラフ)を購入することができるようです。
- Binance
- Huobi Grobal
- OK Ex
- Upbit
HBAR(へデラハッシュグラフ)の気になる今後と将来性は?
HBAR(へデラハッシュグラフ)の今後と将来性についてですが、なんとアメリカのデジタル通貨としてHBAR(へデラハッシュグラフ)が採用される可能性があります。
アメリカは現在、中央銀行のデジタル化に力を注いでおりデジタルキャッシュの実現に向けてプロジェクトを進めているのです。そのプロジェクトを進めるEMTECH社とへデラハッシュグラフはマイクロソフトやIBMと共に公式パートナーとなっているのです。その一部としてHBAR(へデラハッシュグラフ)が使用されると価格の高騰が予想されます。
また、HBAR(へデラハッシュグラフ)は環境に優しい仮想通貨という特徴を持っています。環境に優しい仮想通貨がこれから重宝されるのかと疑問を抱く方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、SDGsという言葉が世界中で叫ばれている現代ですのでサスティナブル(持続可能)な仮想通貨は今後注目を集めることとなるでしょう。
HBAR(へデラハッシュグラフ)の価格について
HBAR(へデラハッシュグラフ)は、ICO時のトークンセールでは、0.12ドル(約13円)で販売されていました。2021年5月の価格では、HBAR(へデラハッシュグラフ)は33.74円となっています。
HBAR(へデラハッシュグラフ)の総発行枚数は500億枚となっており、仮想通貨トップの価格を誇っているビットコインの発行枚数2,100万枚と比べてみても2,000倍以上の差があります。そのため、数百万円単位の勝ちに上がることは考えにくいでしょう。しかし、現在の価格からさらに価値が高まることは期待できそうです。
【まとめ】HBAR(へデラハッシュグラフ)は今後期待できる仮想通貨
今回は、ブロックチェーンの上をいく技術を持っている仮想通貨HBAR(へデラハッシュグラフ)について解説しました。多くの世界的な企業が参加をしており、ビジネスへの展開が実現するイメージがしやすいものHBAR(へデラハッシュグラフ)の魅力の一つです。
現時点では、購入しやすい価格帯の仮想通貨ですので価格が高騰する前に購入してみてはいかがでしょうか。
執筆者 西村大樹