XVGってどんな仮想通貨?その特徴や将来性について詳しく解説

毎日激しく変化していく仮想通貨市場。新しい情報に常にアンテナを張りつつ、次に値上がりしそうな仮想通貨にはすぐに投資を行いたいと思っている方がほとんどではないでしょうか。f

そんな方におすすめなのが今回紹介する将来性の高い仮想通貨Verge(XVG)です。Verge(XVG)の特徴や購入方法はもちろん、気になる将来性についても解説していきます。これまでの仮想通貨と違う特徴を持っていますので、ぜひその点にも注目してご覧ください。

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Verge(XVG)のリアルタイムチャート

 

Verge(XVG)はどんな仮想通貨?

まず最初に気になるのがVerge(XVG)がどのような仮想通貨であることかだと思います。Verge(XVG)は、2014年に「DogecoinDark」として開発されたマイナーな仮想通貨の1つです。2016年に名前が変わり現在のVerge(XVG)として発行されるようになりました。

また、Verge(XVG)はビットコイン(BTC)を創設者であるサトシ・ナカモト氏の思想を受け継いでおり、匿名性、透明性、オープンソースを最重視した仮想通貨として運営されています。

Verge(XVG)の発行上限枚数は165億XVGとなっており、仮想通貨の代名詞的存在のビットコイン(BTC)の発行上限枚数2,100万BTCと比較するとかなり多く発行されていることが分かります。165億XVGと、多めに設定しているのですが、開発者や運営者への事前発行は一切行われていません。

Verge(XVG)の特徴

次にVerge(XVG)の特徴を見ていきましょう。Verge(XVG)の特徴として挙げられるのがこちらの4つです。

  1. 匿名での取引ができる
  2. 送金速度が速い
  3. マイニングの選択肢とシステムの安定性
  4. Verge(XVG)のコミュニティが応援してくれる

①匿名での取引ができる

Verge(XVG)は、以下の3つのシステムを搭載しているのでビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨よりも匿名性の高い取引を行うことができます。ちなみに、Verge(XVG)では、IPアドレス、送金内容、送受信者情報を匿名にすることが可能です。

・Tor(The Onion Router)

アメリカで開発された、TorはTCP/IPにおける技術経路を匿名化する技術のことです。通信の内容は匿名化されることはないため、どのようなやりとりが行われたかは確認することができますが、どこから発信されたものなのかということは分からないようになっています。このTorを活用することで、Verge(XVG)は送金の経路を秘匿化することを可能にしたのです。

・i2P(The Invisible Internet Project)

「不可視インターネットプロジェクト」と訳されるi2Pは、通信の始まりと終わり、さらには端点間の通信を匿名化する技術のことです。この技術を活用することで、どこからどこへ送金されたのかを秘匿化することができるようになりました。先程解説した、Torと組み合わせることで通信接続経路も隠すことができる高い匿名性が実現します。

・レイスプロトコル(Wraith Protocol)

レイスプロトコルは、取引履歴を公開するかどうかを選択することができるようにする技術です。簡単に言うと履歴公開のオンオフができるということです。このレイスプロトコルでコントロールできるのは、取引履歴の公開、非公開のみです。履歴を公開していたとしても匿名性を持って送金などを行うことは可能です。

この技術を盛り込んで作られているからこそ、IPアドレス、送金内容、送受信者情報を匿名にすることが可能となっています。レイスプロトコル技術によって、一般的な匿名通貨とは違いオープンな状態にも切り替えられることができる点も大きな特徴と言えるでしょう。そのためVerge(XVG)は、ユーザーのプライバシーや業務上秘密にしなければいけない通信などに対して利用するメリットを持っています。

②送金速度が速い

一般的な仮想通貨は、ブロック生成と呼ばれる工程を行わなければいけないため取引を行うには数秒から数十分程度の時間がかかってしまいます。

しかし、Verge(XVG)は約30秒で高速生成を行い、送金にかかる時間はわずか5秒程度だと言われています。高速送金を可能としているのはSPVと呼ばれる技術で、常にデータの一部のみをダウンロードしているからです。データの一部を処理することで容量を小さくすることに成功し、結果的に処理速度を早くすることができるのです。

ちなみに、ビットコイン(BTC)では最短10分、イーサリアム(ETH)では12秒程度取引を行うのに時間がかかると言われています。Verge(XVG)の5秒がどれだけ速いのかを実感することができますよね。

③マイニングの選択肢とシステムの安定性

Verge(XVG)では、5つのPoWアルゴリズムが搭載されています。PoWを初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、PoWとはマイニング承認方法の1つで最も早く計算処理ができるユーザーへ報酬を与える仕組みのことです。

Verge(XVG)は5つのアルゴリズムである「マルチアルゴリズム」があるため、マイナーは複数のデバイスやOSでマイニングを実行することができるのです。

マルチアルゴリズムは、マイナーの選択肢が増えるだけではなく、悪意のあるグループまたは個人により、ネットワーク全体の採掘速度の51%(50%以上)を支配し、不正な取引を行う「51%攻撃」にも強くセキュリティ面を見ても優れていることが分かります。

④Verge(XVG)のコミュニティが応援してくれる

Verge(XVG)は、開発陣がほぼボランティアとして参加しており、ユーザーの寄付によって開発が行われた背景を持っています。そのためすでにコミュニティが出来上がっており、このコミュニティこそが今後のVerge(XVG)の発展に欠かせない存在となっています。

コミュニティの存在自体は、システムに直接影響を与えるものではありませんが需要や人気の指標として活用できますので、とても重要な要素だと言えるでしょう。コミュニティの熱狂的な支援や取り組みによって、現在の地位まで上り詰めた仮想通貨として挙げられるのがモナコイン(MONA)です。

モナコイン(MONA)も、強い結束力を持っているコミュニティに支えられて成長を遂げてきた仮想通貨です。Verge(XVG)もモナコイン(MONA)のようにコミュニティによって飛躍するかもしれません。

Verge(XVG)の購入方法

Verge(XVG)は、日本国内の取引所では取扱がないため購入することができません。そのため、どうしても購入したい場合は海外の取引所を利用しなければいけません。Verge(XVG)を取り扱っている、海外の取引所は何箇所ありますので以下の手順で購入するようにしましょう。

  1. Verge(XVG)を取り扱っている海外の取引所に登録する
  2. 国内の取引所に登録をしてビットコイン(BTC)などを購入
  3. 国内の取引所からビットコイン(BTC)など購入した仮想通貨を海外の取引所に送金

海外の取引所では、日本円を使うことができないため、少々手間がかかってしまいますが、この手順で購入するようにしましょう。数多くある海外の取引所ですが、利便性や信頼性、安全性を踏まえて考えるとBinanceが人気のようです。

仮想通貨Verge(XVG)の将来性

仮想通貨として投資を行う上で気になるのがVerge(XVG)の将来性についてです。どれくらい価値が上がるのか、ぜひ知っておきたいとみなさん思っているのではないでしょうか。ここからは、Verge(XVG)の将来性について考える上で大切なポイントを紹介していきます。

Verge(XVG)のプロモーション力

Verge(XVG)について、調べてみると一目瞭然なのですが他の仮想通貨と比べて非常にプロモーションに力を入れています。いち早く日本語サイトを立ち上げたり、公認のキャラクターを作るなどVerge(XVG)の認知度アップのために、公式Twitterなども行っています。

ジョン・マカフィーがVerge(XVG)を絶賛している

日頃からパソコンを使っている人であれば1度は聞いたことがあるであろう「マカフィー」。マカフィーとは、アメリカに本社があるコンピュータセキュリティ関連のソフトウェアとハードウェアを製作・販売している会社です。

コンピュータセキュリティ関連のベンダーとして世界一の規模を誇っている企業ですが、そんなマカフィーの創業者であるジョン・マカフィーがTwitterでVerge(XVG)について発信を行っているのです。

「匿名の仮想通貨には素晴らしい将来が待っている。私は匿名の仮想通貨であるVerge(XVG)をおすすめしている」このような発言を受けて、一時Verge(XVG)の価格が高騰しました。ジョン・マカフィーは、非常に影響力を持った人物ですので、そんな人物がVerge(XVG)をおすすめすると公言したことは強い追い風となるでしょう。

Pornhubとの連携

Verge(XVG)の将来性を語る上で欠かせないニュースとなったのが、Pornhubとの連携です。Pornhubは、世界的なアダルトサイトなのですが、アダルトサイトの決済方法として匿名性の高い仮想通貨であるVerge(XVG)が採用されたということです。

世界的なアダルトサイトなので、その取引量もかなり多いと予想されてVerge(XVG)の利用者増が期待できます。しかし、アダルトサイトは国によって規制の対象となりますし、犯罪となり得るかもしれません。そのためこの連携によって、Verge(XVG)は一般的な仮想通貨とは異なり、グレーな場所での流通を目指していることとなるかもしれません。

2度ハッキングされた過去を持つ

Verge(XVG)は、2018年の4月と5月にハッキングの被害に遭っています。このハッキングによって、数億円もの被害を出しています。システムの脆弱性が原因でハッカーに狙われたと言われていますが、実はこの脆弱性はライトコインの創設者である、チャーリー・リー氏やモネロ創業者でるリチャード・スパグニ氏に何度か指摘されていたものでした。

この件でVerge(XVG)システムへの信頼度が低くなってしまいました。2018年以降、ハッカーからの攻撃は受けていませんが、今後も安全であるかどうか不安が残っています。

Verge(XVG)の匿名性を逆手に取った運用に注意

Verge(XVG)のように匿名性の高い仮想通貨には、今後の仮想通貨の発展に大きな期待がかかる一方でマネーロンダリングなどに悪用されるのではないかという懸念点も指摘されています。Verge(XVG)の将来性については、このポイントをいかに解決していくかが重要になってきます。

一部不安な要素も持っているVerge(XVG)ですが、匿名機能を切り替えることができる特徴は今後の仮想通貨のあり方にも影響を及ぼすようなとても有名な機能です。Verge(XVG)が仮想通貨市場に浸透する将来はすぐそこかもしれません。

そして、今Verge(XVG)で噂になっているのが今後スマートコントラクトを実装するかもしれないということです。この実装を行うことで、DappsやloTに応用することが可能となり、利用できる幅が広がることにつながります。また、レイスプロトコルは企業間の取引においても利用することができる機能となっています。

今後さらに注目が集まれば価格が上昇する可能性は大いにあると考えられます。

【まとめ】Verge(XVG)は仮想通貨に新たな影響を与えるかもしれない

今回は、Verge(XVG)について紹介しました。一般的な仮想通貨とは違い匿名性が高いことが分かったと思います。この匿名性を活かしてさらなる価格行動が期待されますし、影響力があるジョン・マカフィーからの後押しもあります。

しかし、一方で過去に2度の攻撃を受けていることから技術面には少し不安を感じてしまうかもしれません。これらの要素を踏まえて上手にVerge(XVG)を運用してみてはいかがでしょうか。今後もVerge(XVG)の動向から目が離せませんね。

執筆者 西村大樹