【バイナリーオプション攻略】移動平均線の使い方

バイナリーオプションは、ある商品の価格が上がるか下がるかの2択を選ぶだけの単純な投資商品です。

ただ、ルールはシンプルでありながら勝ち続けるには奥が深く、日々攻略法を探している方も少なくないはず。

そこで今回は、バイナリーオプションで勝率をあげるテクニカル分析“移動平均線”について詳しく解説していきます。

移動平均線もバイナリーオプションと同じく、シンプルで奥が深い分析法です。移動平均線を極める者は投資を極めるとも言われる移動平均線。その本質に迫ります。

参考記事はこちら

「バイナリーオプション=運ゲー」というイメージを持っている人は、きっと多いのではないでしょうか。 バイナリーオプションでは外国為替・金・株...
ますます注目を集めている仮想通貨。今回紹介する内容は「仮想通貨のバイナリーオプション」についてです。仮想通貨を運用している人であれば、1度は...
「バイナリーオプションで税金を払う必要はある?」「税金の確定申告はどうやってやるの?」 バイナリーオプションを始め、このよ...

移動平均線とは

移動平均線(Moving Average)とは、統計分析やテクニカル分析において使用される重要な概念です。主に、時間の経過とともに変動する価格の傾向を平滑化するために使用され、相場のトレンドを判断するために利用されます。

移動平均線の求めかたは非常に単純。一定期間内のデータの平均値を取るだけです。

取り扱うデータは、始値・終値のどちらかを任意の期間で選択します。

短期的な傾向を見るためには短期間の平均データを選択。長期的な傾向を見るためには長期間の平均データを選択します。

参考記事はこちら

仮想通貨取引を始めると必ず目にする“テクニカル分析” 勉強しようにも専門用語が多く、分析方法も多岐に渡るため初心者の方にはかなり難しいイメ...
「デイトレードで使えるテクニカル分析が知りたい!」この記事を読んでいる方の多くはそう思っているのではないでしょうか。 テクニカル分析は種類...
将来の価格が上がるか下がるか、その2択を当てるだけのシンプルな投資商品バイナリーオプション。単純なルールと、小資金から始められる手軽さのため...

移動平均線の種類

移動平均線には、単純移動平均線(Simple Moving Average)と指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)、それから加重移動平均線(Weighted Moving Average )の3種類があります。

これらをそれぞれSMA、EMA、WMAと呼び、主要な取引プラットフォームのほとんどに実装されている分析ツールです。

これらは似ているようで全く異なる分析方法なので、自身が分析したい内容とマッチしたツールをしっかりと使い分けができるようになりましょう。

単純移動平均線(Simple Moving Average)

単純移動平均線(SMA)は、期間内の値の総和を期間で割った値です。例えば、5日間の単純移動平均線は、過去5日間の終値・始値の総和を5で割った値です。

一定期間の平均値を取っただけなので、平均化する期間を長くすればするほどフラットなグラフとなり、短くすればジグザグなグラフが描かれます。

この様に、選択する期間によってグラフの形状が大きく変化する単純移動平均線は単一で使わず、複数の期間を選択して同時にグラフに描写するのが一般的です。

例えば、メジャーな手法に3つの期間(短期・中期・長期)の平均を同じチャートに表示し、その形からトレンドを判断する使い方があります。

これは、値動きの早い短期の単純移動平均線(短期線)が、値動きの遅い長期の単純移動平均線(長期線)と反対の動きをすることでトレンド発生の起点を察知。早期エントリーを可能にする分析方法です。

短期線が長期線の下から上に突き抜ける形をゴールデンクロス。短期線が長期線の上から下に突き抜ける形をデッドクロスと呼び、エントリーや、手仕舞いのポイントのを判断するときに利用されます。

指数平滑移動平均線(Exponential Moving Average)

指数平滑移動平均線(EMA)とは、過去のデータに対する重み付けを行い、より新しいデータに対してはより高い重みを与える方法です。単純移動平均線に比べて、現在の価格動向を強く反映する傾向があります。

指数平滑移動平均線の強みはダイレクトな値動き。単純移動平均線は全データを等しく平均化するため、売買シグナルが出るのが遅いという弱点があります。

一方、指数平滑移動平均線は、直近の値動きがダイレクトに反映されるので、単純移動平均線の弱点をカバーします。

しかし、値動きがダイレクトに反映される分、指数平滑移動平均線はダマしに弱いというデメリットがあります。

トレンドの方向感が定まっていて、あとはシグナルが出るのを待つのみといった場面で利用するのが最も効果的と言えるでしょう。

指数平滑移動平均線の使い方は単純移動平均線と同じ。期間の異なる複数の平均線を用いてゴールデンクロス、デッドクロスをエントリーや手仕舞いのシグナルにします。

加重移動平均線(Weighted Moving Average)

加重移動平均線(WMA)は指数平滑移動平均線よりも、さらに直近の値動きに重みを付けた移動平均線です。

直近の値動きとの追従性が良く、トレンド転換のシグナルを最も早く見つけることができます。

3種類の移動平均線の中で、最も短期トレードに向いている加重移動平均線は、デイトレードやスキャルピングなどで活躍。もちろんバイナリーオプションでも威力を発揮します。

しかし、プライスアクションに対してダイレクトに動く加重移動平均線は、指数平滑移動平均線のデメリットをさらに強くしたような弱点もあります。

当然ダマしのリスクも高まりますし、荒れた相場では売買シグナルが頻発。正しい判断が難しくなることでしょう。

トレンドの起点を狙うにはこれ以上ないくらい強力なテクニカル分析ですが、その分弱点も大きいという点をしっかりと理解して使用することが大切です。

参考記事はこちら

FX(外国為替証拠金取引)は小資金で始められる投資として人気を誇ります。昨今の副業ブームも相まって、今もチャレンジする人は増え続けるばかりで...
精度が高いと呼ばれるテクニカル分析の一つに“フィボナッチリトレースメント”(ハイローと呼ぶこともある)という手法があります。 この手法はフ...

移動平均線の使い方

移動平均線は主にトレンドの方向を判断するテクニカル分析として使用します。

使い方は簡単。短期の移動平均線と長期の移動平均線の2本以上をチャートに表示するだけです。

チャートに表示された移動平均線の値動きからトレンド方向、さらにはエントリーポイントの判断まで行います。

移動平均線の設定値

移動平均線の設定期間は投資家によって様々です。一般的には短期線を5本もしくは10本。中期線を15・21・25・50・75本。長期線を100・200本と設定します。

  • 短期線5・10本
  • 中期線15・21・25・50・75本
  • 長期線100・200本

単位を“本”としているのは、日足チャートであれば日、時間足であれば時間といった具合に変化するためです。単位よりも、複数の期間のデータを集めることが重要となります。

また、平均を取る期間は投資家のスタイルのよっても変化します。例えば長期のトレンドを狙わない、デイトレードやスキャルピングにおいては長期線は使用しない場合もあります。

反対に、長期的なトレンドをに沿って取引するスイングトレードのようなスタイルでは短基線は使用しない傾向にあります。

この様に移動平均線は自分の投資スタイルに合わせて自由にカスタムできる分析手法です。

まずはオーソドックスな期間で設定してみて、それから自分好みの期間に調整していくとより使い勝手が良くなることでしょう。

マルチタイムフレーム

移動平均線では“マルチタイムフレーム”という概念があります。これは複数の時間軸の移動平均線を1つの画面に重ねて表示することで、短期から長期に至るトレンドを一つのチャートで判断できる手法です。

マルチタイムフレームは短期的に発生した売買シグナルのトレンドを深堀した分析が可能になります。

値動きが激しい短期トレードこそ、マルチタイムフレームが効果を発揮する場面です。

ゴールデンクロス・デッドクロス

ゴールデンクロスとデッドクロスは移動平均線を使った分析方法です。最もポピュラーな使い方で、実戦でも一定の効果を発揮します。

それぞれの定義は以下の通り。

  • ゴールデンクロス:短期の移動平均線(水色)が長期の移動平均線(オレンジ)を下から上に突き抜けたような形
  • デッドクロス:短期の移動平均線が長期の移動平均線を上から下に突き抜けたような形

ゴールデンクロスは上昇トレンドの発生起点、デッドクロスは下降トレンドの発生起点とされています。

比較的長い期間の移動平均線同士で形成したゴールデンクロスやデッドクロスは、強いトレンドの発生を示唆することが多く、突き抜ける形も、勢いの強い方がトレンドが大きくなる傾向とされています。

さらに、これらの手法はトレンドの起点ではなく、トレンドの転換点と考えることで、決済のポイントとして使うことも可能。使い方の自由度が高いことも特徴です。

バイナリーオプションへの応用方法

移動平均線を使ったテクニカル分析は、バイナリーオプションへの応用が可能です。まずバイナリーオプションの特徴として

  • 短期の値動きの方向を当てる
  • 判定時間の価格が重要
  • 期待値の高いエントリーが必要

などが挙げられます。これらの特徴を考慮すると、バイナリーオプションで勝つためには値動きの大きさよりも分かりやすいトレンドを発見し、更にそれが長期で継続するポイントでのエントリーが大切であることが分かります。

ではそのような条件を満たすようなポイントを移動平均線で見つけるにはどうすればよいのでしょうか。

マルチタイムフレームを用いてトレンドの強さを計る

マルチタイムフレームは、短期から長期までのトレンド方向を一気に分析してくれます。同時にトレンドの強さも判断できるため、なるべく継続するトレンドを見つけたいバイナリーオプションではかなり強力な分析方法となることでしょう。

また、“トレンド方向がすべての時間足でそろった時にエントリー”などの条件を付ければ、エントリータイミングは少なくなりますが、トレンド継続期待の高いエントリーも可能です。

長期のスイングトレードに使われやすいとされる移動平均線も、取り扱うデータや期間によっては、短期トレードでも効果を発揮します。

【まとめ】バイナリーオプションで移動平均線を使うときはマルチタイムフレームを使おう

非常にシンプルなテクニカル分析の方法である移動平均線は、非常に柔軟な使い方ができる便利なツールであることがお分かり頂けたでしょうか。

SMA・EMA・WMAなど、データの平均をどのように取り扱うかで、移動平均線の形は変化します。

とはいえ、どの種類を使っても相場のトレンドを確認するためのツールであることに違いはありません。

また、バイナリーオプションではマルチタイムフレームを使うことで効果的に移動平均線を使った分析手法が応用できます。

使い方がシンプルな移動平均線は、それだけ自由にカスタムができるテクニカル分析手法といえます。是非様々な条件を検証してみて、あなただけの移動平均線を使ったトレード手法を考案してみて下さいね。

仮想通貨のバイナリーオプションを楽しむならbitcastle

実は仮想通貨でもバイナリーオプションは取引できます。ところが仮想通貨のバイナリーオプションが取引できる業者はそれほど多くはありません。

そこでおすすめなのがbitcastle。

この取引所はクレジットカード入金対応のため、アカウント開設が済めばすぐに取引が始められます。

執筆者 西村大樹