バイナリーオプションの必勝法?損益分岐点の考え方

バイナリーオプション。提供する業者によってはハイローといったりHigh&Lowとも呼ばれるこの取引商品は、小資金で大きく稼ぐチャンスがある魅力的な投資です。

しかしその一方で、バイナリーオプションはリスクも大きく、勝ち続けるためにはかなりの努力が必要でもあります。

そこで今回はバイナリーオプションで勝つためには欠かせない考え方“損益分岐点”について詳しく解説します。

「損益分岐点ってなに?」

「それを知っておくとどうして勝てるようになるの?」

この様な疑問が解決できる内容です。

バイナリーオプションでたくさん稼ぎたい方、バイナリーオプションをこれから挑戦しようとしている方の参考になればうれしいです。是非最後までご覧ください。

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損益分岐点とは

損益分岐点とは、ある事業やプロジェクトが収益性を持つかどうかを示す重要な概念です。

例えば、あるお店の損益分岐点を調べようと思った時は、お店の売り上げに対して経費を差し引きます。そのとき、ちょうど損益がゼロになるポイントがそのお店の損益分岐点というわけです。

経費をすべて固定としたときに、損益分岐点に対してお店の売り上げが下回れば赤字。上回れば黒字、といったように経費計算をしなくとも売上高のみで収支の判断が概算できるのがメリット。

新規プロジェクトの立ち上げや、実店舗の経営戦略ではよく使われる概念です。

損益分岐点の計算方式

具体的な損益分岐点の計算は、事業やプロジェクトの特定の条件や前提に基づいて行われます。一般的な計算方法は、家賃代や、水道光熱費といった固定経費を1個当たりの限界利益で割ることで算出します。

損益分岐点の計算方式

損益分岐点=固定経費/1個当たりの限界利益

1個当たりの限界利益とは仕入れ代や人件費といった変動経費を売上高で割った値であり、この値を変動比率といいます。

したがって損益分岐点の計算式は下のようにも計算できます。

損益分岐点の計算方式2

損益分岐点=固定経費/1-(変動経費/売上高)

変動経費/売上高=変動比率

若干計算式がややこしくなっていますが考え方はとても単純で、販売した商品の最大利益を固定費で割ったものが損益分岐点。利益を出すためには、“この計算式で算出した値よりも売り上げを伸ばさなくてはいけませんよ”ということになります。

損益分岐点の具体例

では実際にある店舗での損益分岐点の計算例を見ていきましょう。条件は以下の通り。ここでは計算を簡単にするために単純な数字を扱っていきます。

  • 固定費:100万円
  • 変動費:10万円
  • 売上高:5万円

この条件で先程の式に当てはめて計算すると

損益分岐点=100万円/1-(10/5)

この結果より損益分岐点は25万円ということになります。この店舗ではこの計算を元に売上計画を作り、日々の売り上げ目標額を設定できるようになりました。

ではこの考え方をどうやってバイナリーオプションに活かしてくのか。ここからはその本題について解説していきます。

バイナリーオプションにおける損益分岐点の考え方とは

実店舗経営やプロジェクト立ち上げで使われる損益分岐点。経費を固定費と変動費に分けるなど少し分析に手間がかかりますが、明確な売り上げ目標の指針が立つため、経営の場では非常に重宝します。

しかしこれは経営だけではなくバイナリーオプションにも利用できるというのがこの記事の本題です。

バイナリーオプションは損益が固定されてるため損益分岐点の考え方が応用できる

まず大前提として、この考え方はバイナリーオプションだからできる概念であるということ念頭に入れておきましょう。株式やFXでももちろん応用は効きますが、相性のよい投資商品はやはりバイナリーオプションです。

というのも、バイナリーオプションは他の投資とは異なり、リワードとリスクが固定されているオプショントレードです。

実際の値動きの度合いは損益に関係がなく、オプション権利を購入した金額がリスクとして固定され、利益はペイアウトによって計算されます。

リスクリワードが固定されているということは店舗経営の利益と経費に置き換えることが容易であるということです。バイナリーオプションは損益分岐点の考え方と相性が良いとされているのは、こういった特徴がもとに考えられています。

バイナリーオプションで実際に使ってみる

バイナリーオプションと損益分岐点の関係が理解できたところで、次は実際にバイナリーオプションにおける損益分岐点の考え方を理解していきましょう。

バイナリーオプションで考えられる経費は賭け金のみです。ここではあくまでバイナリーオプションの収益だけにフォーカスして考えるので、光熱費や電気代は考慮してはいけません。固定費も変動費も賭け金として考えます。

次に売上ですが、これはペイアウトの金額とします。これらを踏まえて先ほどの式に当てはめて考えてみると

損益分岐点=賭け金/1-(賭け金/ペイアウト)

固定費と変動費が同じ値(賭け金)になってしまっているので少し式を変形して

損益分岐点=1/ペイアウト

として考えます。

この計算で出てきた値が損益分岐点となる割合、つまり利益をあげるために必要な勝率ということになります。

例えばペイアウト2であれば損益分岐点は1/2。勝率50%を維持できるかどうかが勝利のカギです。

仮にペイアウトが1.5だった場合は損益分岐点は1/1.5。約66%の勝率が必要になります。

バイナリーオプションのペイアウトで最も平均とされる数値が1.7~1.9といわれていますので、よく目にする“バイナリーオプションで勝つために必要な勝率は60%”という発言はこの計算からきているものなのかもしれませんね。

損益分岐点の結果から勝つための方針を決める

バイナリーオプションでの損益分岐点の計算方法が分かったら、次は勝つための方針を決めていきます。

方針の決め方は様々ですが、ここでは勝率から考える方法と、ペイアウトから考える方法の2パターンがおすすめです。

勝率から考えるパターン

バイナリーオプションのデモトレードを何度も繰り返し、自身の勝率がおおよそ固定されている方は、勝率を基準に勝つ方法を考えていきましょう。

例えば勝率50パーセントの人がペイアウト1.8のトレードをした場合、損益分岐点となる勝率は55%。勝率が50%ではトレードを繰り返すほど負けてしまいます。

このとき、勝率を変えないと仮定するなら、この人が勝つためにはペイアウト2.0以上のバイナリーオプションに挑戦すればよい、と言うことになります。

バイナリーオプションで勝つためには勝率をあげなくてはいけないと考えられがちですが、ペイアウトが高い商品を選択し、勝率の現状維持をすることができれば、それだけで勝てる立ち回りが可能です。

ペイアウトから考える方法

バイナリーオプションは海外の取引業者も多いので、「ペイアウトが低くても信頼できる業者でしか取引したくない」という方も少なくないでしょう。

そんな方にはペイアウトから必要な勝率を導き出す方法が有効です。

もしA社という取引所の最大ペイアウトが1.7だった場合、損益分岐点となる勝率は約59%。自身のトレード成績を振り返ってみて、この水準に達していなかった場合はまだまだ勉強不足であるということが分かります。

この方法では、勝ち続けるために必要な勝率を明確に提示できるので、勉強の指針の一つにもなるでしょう。

ペイアウトが低い業者で取引するこだわりがある方は、勝ち残るには最低どのくらいの勝率が必要なのかを是非計算してみて下さいね。

勝ち続けるために必要なこと

損益分岐点が分かったからといって、すぐに勝てるようになるほどバイナリーオプションは甘くありません。

現在取引できるバイナリーオプションの中で、最もペイアウトが高いものは最高でも2.3倍。この数字は最低でも勝率44%はないとイーブンにはならないということを意味します。

しかもバイナリーオプションはペイアウトが高くなるほど判定条件が厳しくなり、勝率をあげることが困難です。

この様な状況で勝ち続けるためには、やはりある程度勝率をあげることが重要になってきます。

テクニカル分析などの勉強

バイナリーオプションで確実に勝率を上げるためには地道な勉強を続けるしかありません。バイナリーオプションに有効なテクニカル分析を検証したり、トレードを振り返るトレードノートを作ったりと、とにかく勉強の積み重ねが勝率アップに繋がります。

初めのうちは思うように勝率が上がらず“こんな勉強意味があるのだろうか”と疑問に思うこともあるでしょう。しかしそこで投げ出してしまっては絶対に勝てるようにならないのがバイナリーオプションです。

効率の良い勉強法は探さず、回りくどくても一からトレードの勉強を続けることが、継続して建てるようになる近道かもしれません。

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最適な取引環境

バイナリーオプションは瞬間の値動きを狙いに行く投資です。少しでも勝率を上げるためには短いチャンスを絶対に逃さないような、操作性のよい取引環境を構築しなくてはいけません。

例えば、これからバイナリーオプションを始める方がもしスマホだけで取引しようと思っているのであれば、今は取引の挑戦をやめてパソコンを用意しましょう。

スマホの小さな画面では操作ミスもしやすくなりますし、肝心なテクニカル分析が見にくくなります。

またトレード後の振り返りもしにくいのでスマホのみのトレードはおすすめできません。たまにスマホのみで稼いでいる方もいらっしゃいますが、それは非常に特殊な例であり、初心者の方が真似をすると勝率低下の原因にもなりかねません。

その点パソコンであれば、パソコンアプリ用の分析ツールや取引プラットフォームが多数用意されていて、非常に快適な取引が可能です。

操作ミスも少なくなりますし、複数のツールを用いたテクニカル分析も可能です。もちろんパソコンがあれば必ず勝てるようになるというわけではありません。しかし最低でもパソコンは用意しておいた方が勝率アップに貢献するツールとなること間違いなしでしょう。

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投資に対する心構え

バイナリーオプションを始めとしたハイリスクハイリターンな投資は、投資に対する心構えが重要といわれています。

例えばバイナリーオプションで連敗を喫したとき、負けを取り戻そうと熱くなってしまうといつも以上に負けてしまったり、連勝していると大きな勝負に出てしまい、たった一回の負けで資金をすべて失ってしまったりすることもあるでしょう。

これらはすべて欲や願望からくる感情に影響され、冷静なトレードができていない証拠です。勉強もして、環境も整えてそれでも勝てないのなら、あとはメンタルを鍛えていきましょう。

【まとめ】損益分岐点はバイナリーオプションで勝つために重要な指標

店舗経営や、プロジェクトの利益指標を求める損益分岐点。経済の場面でしか使われないように思われがちの指標ですが、バイナリーオプションにも応用できることがお分かり頂けたでしょうか。

リスクとリターンが固定されているバイナリーオプションは他の投資商品と違い、リスクリワードの値を固定できます。投資商品においてこの性質は珍しく、損益分岐点を使った戦略との相性は抜群。

損益分岐点の考え方をバイナリーオプションに落とし込めば、自身の勝率をあげるべきか、それともぺイアウトの高い商品を厳選するか、勝ち方のアプローチを決めるヒントになるでしょう。

損益分岐点を考えても勝てるようにはならないバイナリーオプション。しかし損益分岐点を使えば、勝ち続けるというゴールに対して自分の現在地を計る指標にはなるはずです。

今バイナリーオプションで勝てなくて悩んでいる方は、是非一度自身の損益分岐点を洗い出してみてはいかがでしょうか。

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執筆者 西村大樹