今話題の仮想通貨Celestiaをご存じでしょうか?
この銘柄は、従来のブロックチェーン構造とは異なる技術“モジュラー構造”を取り入れた仮想通貨で、ブロックチェーンの課題とされていたスケーラビリティ問題の解決に貢献すると言われています。
スケーラビリティ問題への取り組みは今ブロックチェーン業界において最もホットな話題であり、投資銘柄としても注目を集めやすいジャンル。もちろんCelestiaも例外ではありません。
そこで今回は仮想通貨Celestiaについて特徴や将来性を初心者にもわかりやすいように丁寧に解説します。
是非ご覧ください。
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-17798/
Celestiaとは
名称 | Celestia |
トークンシンボル | TIA |
公式ページ | https://celestia.org/ |
X | https://twitter.com/CelestiaOrg/ |
Discord | https://discord.com/invite/YsnTPcSfWQ/ |
Telegram | https://t.me/CelestiaCommunity/ |
https://www.reddit.com/r/CelestiaNetwork/ |
Celestiaとはブロックチェーンのスケーラビリティ問題を解決する、全く新しい構造の仮想通貨です。
ブロックチェーン本来の匿名性や、メリットをそのままに、処理能力を向上。大人数でのネットワーク利用の負荷にも耐えられる設計をしています。
Celestiaはそのポテンシャルを期待する投資家から強い支持を受けており、メインネットの公開とともになんとBinanceへ上場。SNSでも大きな話題となりました。
話題性抜群のトークンであったため、新興の仮想通貨によくあるローンチ後の急落も起こさず、価格は一定ラインを支持。現在も安定した価値を維持しています。
多くのユーザーが期待している銘柄
Celestiaが多くのユーザーや企業に期待されているのは、資金調達で得られた金額の大きさからも窺えます。
2022年10月にはBain CapitalやPolychainから5,500万ドルの出資を受け、翌年には仮想通貨取引所の2大トップBinance LabsとOKX Venturesからも資金提供を受けています。
ベンチャーキャピタルを始め、仮想通貨取引所のベンチャー部門までがCelestiaに投資している状況は、かつてない期待感の現れといっても過言ではないでしょう。
多くのプロジェクトが既にCelestiaと提携
モジュラー型ブロックチェーンは多くの分散型アプリケーションにとって画期的な仕組みです。
そのためクロスチェーン、仮想通貨ウォレット、ブロックチェーンゲームなど、スケーラビリティ問題と密接に関わるプロジェクトは軒並みCelestiaと提携。
現在では50を超える仮想通貨プロジェクトがCelestiaのプロジェクトに参入しています。
この流れは今後も続いていくことが予想され、提携プロジェクトも含めたCelestiaのエコシステムの規模は数あるブロックチェーンネットワークの中でも最大級になる可能性があります。
当然、その際にはCelestiaのネイティブトークンであるTIAがネットワーク内で多用されるため、トークンの価値も上昇していくことでしょう。
Celestiaの特徴
Celestiaの特徴はなんといってもモジュラー型のブロックチェーンネットワーク。この仕組みの何がすごいのか。詳しく解説していきます。
従来のブロックチェーンネットワークの仕組み
モジュラー型ブロックチェーンネットワークの解説の前に、まずは本来ブロックチェーンではどのようにして処理が行われているのかを確認しておきましょう。
ブロックチェーン(モノシリックブロックチェーン)は何かトランザクションが発生すると、内部でいくつかの処理を順番に行い、それを連続したデータとして記録していく仕組みです。
例えば、ブロックチェーンでの送金システムであれば次のような処理が行われます。
-
- STEP.01送金
- 送金トランザクションの実行
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- STEP.02決済
- 送金先のネットワークとの接続や送金処理など
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- STEP.03コンセンサス
- 取引処理の合意
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- STEP.04記録
- 取引データをブロックチェーンに記録
ブロックチェーンを利用した金融取引では、これらの作業を一つ一つ順番に処理していき、そのすべての処理が記録されていきます。
このとき、処理されたデータが連続して一本の鎖のように繋がれることから“ブロックチェーン”と名が付きました。
ブロックチェーンでは、どこかの処理の記録に連続性が保たれなかった場合、不正なデータとして処理を中断。トランザクションが停止します。
この仕組みが、ブロックチェーンに格納されたデータを改変不能にし、強固なセキュリティを保てる構造を作っています。
しかしこれでは一つの処理を完了するのに膨大な時間を必要とし、トランザクションの量が多くなるほど、タイムラグが発生します。
このタイムラグを“スケーラビリティ問題”といい、トランザクションスピードが重要になる金融システムや、ブロックチェーンゲームではこの問題の解決が急務といわれています。
モジュラー型ブロックチェーンはデータの処理速度を高める仕組み
そこで登場したのがCelestiaが作り出した“モジュラー型ブロックチェーン”です。モジュラー型ブロックチェーンのネットワークは各トランザクションを処理ごとに分業し、処理速度を効率化。この役割分担されたブロックチェーンの階層を“レイヤー”といいます。
各レイヤーは自分の処理が完了次第、その内容を次のレイヤーへ渡していきます。
トランザクションの内容を分割することで、メインのブロックチェーンネットワークの負担を軽減し、タイムラグを軽減。スケーラビリティ問題の解決に期待されています。
モジュラー型ブロックチェーンの強み
モジュラー型ブロックチェーン強みは次の3つ。
- スケーラビリティ問題の解決
- ネットワーク構築が容易
- レイヤー2方式よりも広い領域で機能する
これらの強みはそのままCelestiaの強みでもあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
スケーラビリティ問題の解決解決
先程から述べているようにモジュラー型ブロックチェーンの最大の強みはスケーラビリティ問題の解決です。
スケーラビリティ問題は大量のトランザクションがブロックチェーンに送信され、処理が滞ってしまうことを言いますが、問題はそれだけではありません。
ブロックチェーンの利用手数料である“ガス代”の高騰も解決すべき課題の一つです。
特に多くのdAppsが利用しているイーサリアムチェーンはその問題が顕著であり、ブロックチェーンゲームやNFTマーケットプレイスでは、時間帯によってガス代が大きく変動するといった事態が発生しています。
例えばNFTを作成して公開する“ミンティング”は利用者が増える日本時間の夕方から深夜にかけて高額のガス代が発生します。
この金額は、閑散時間と比べて数倍の差が付くこともあり、NFTクリエイターの活動に支障が出ることもしばしば。クリエイターたちはなるべくガス代の低い時間帯を狙ってミンティングを行っています。
しかし、モジュラー型ブロックチェーンの普及に伴いスケーラビリティ問題が解決した場合、こういったガス代の高騰問題も解決されるでしょう。
ガス代の削減はNFTクリエイターを始めDEX利用者、ブロックチェーンゲームプレイヤーなど、多くのブロックチェーンユーザーにとって非常に大きなメリットです。
Celestiaが多くのdAppsプロジェクトと提携する理由がよくわかります。
参考記事はこちら
ネットワーク構築が容易
モジュラー型ブロックチェーンは、ブロックチェーンネットワークの構築が容易という利点があります。
例えば、ビットコインやイーサリアムなどのモノシリック型のブロックチェーンでは、新たにブロックチェーンネットワークを立ち上げる際、一からブロックチェーンに必要なすべての機構を作成する必要があります。
ところが、モジュラー型ブロックチェーンは各レイヤーが行っている機能を再利用し、簡単に新たなブロックチェーンネットワークを立ち上げることが可能です。
これは新たなブロックチェーンプロジェクトを立ち上げる際の労力を大幅に軽減し、新規参入コストの低減に繋がります。
レイヤー2方式よりも広い領域で機能する
モジュラー型ブロックチェーンとよく似た方式に“レイヤー2”という構造が存在します。レイヤー2方式もモジュラー型ブロックチェーン同様、トランザクションの処理を複数のレイヤーに分けて実行し、ブロックチェーンの負担を減らす仕組みです。
一見モジュラー型ブロックチェーンと似たような仕組みですが、レイヤー2とモジュラー型ブロックチェーンの大きな違いに“レイヤーごとの役割分担が決まっていない”という特徴が挙げられます。
例えば、イーサリアムのレイヤー2方式はブロックチェーンを2つのレイヤーに分け、トランザクションを実行するオフチェーンレイヤーとデータを格納するオンチェーンレイヤーに分けられます。
ところがモジュラー型ブロックチェーンはレイヤーごとに機能が決まっておらず、より柔軟に処理を担当するレイヤーを変化させることができます。
もっと言えば、モジュラー型ブロックチェーンは、2つ以上のレイヤーに分けることも可能なため、レイヤーごとの負担が大きければ、さらにレイヤーを増やして、細かく役割分担をすることも可能です。
ブロックチェーンの負担に応じて柔軟にレイヤーを変化さえられるモジュラー型ブロックチェーンは、レイヤー2よりもさらに幅広い領域の入力に耐えられるネットワークといえますね。
Celestiaの価格動向
Celestiaの価格動向は次の通り。
上場以降順調に値を伸ばしていることが分かります。
非常に強い上昇トレンドを形成していることから、押し目を積極的に狙っていきたい場面ではありますが、上場開始から日も浅く、値動きのサンプルが少ないために安易な投資は危険と判断した方が無難でしょう。
とはいえ将来性も期待感もかなり高いCelestia。適切なリスクの範囲で購入しておきたい銘柄とも言えますね。
Celestiaの将来性
Celestiaの将来性はかなり期待できます。
今ブロックチェーンの普及を妨げる問題として必ず取り上げられるものの一つに“ブロックチェーンのトリレンマ”というものが挙げられます。
これはブロックチェーン、特にネットワークに接続されるパブリックチェーンでよく問題にされるテーマです。
ブロックチェーンのトリレンマとは、ブロックチェーンを構成する3つの要素のうち、2つを優先すると1つが犠牲になるという考え方を体現化したものです。
その3要素とは
- スケーラビリティ
- セキュリティ
- 分散性
以上の3つ。そしてCelestiaのモジュラー型ブロックチェーンはこの問題を解決する可能性があると言われています。
モジュラー型ブロックチェーンの特徴はトランザクションの役割分担。つまり、処理を簡略化することなく、効率的にトランザクションを実行できる点にあります。
こうすることで、ブロックチェーンのセキュリティ性能を保ったうえで処理を高速化。スケーラビリティ問題の解決に貢献します。
そしてCelestiaは残る一つの問題、分散性も解決しています。
Celestiaの分散性
Celestiaはネットワークの維持を分散化するために“データ可用性サンプリング”という技術を使っています。
この技術は、ネットワークに参加してるユーザーがブロックデータの一部をランダムに検証する仕組みです。
検証データをランダムかつ多くのユーザーに検証させることで、データの正確性の検証を分散化。高精度のデータ正誤判定とブロックチェーンの分散性をたもっています。
【まとめ】Celestiaは画期的な仮想通貨
モジュラー型ブロックチェーンという独特な構造により、ブロックチェーンの課題とされていたスケーラビリティ問題を解決すると言われているCelestia。
その期待度は提携プロジェクトの多さや、資金提供の規模の大きさから推測するに相当なものであると予想されます。
トークン価格も上場以降順調に値を伸ばし続け、新興通貨の中ではかなり強い立ち位置にいます。
これだけの大型プロジェクトであるCelestiaはどこまでブロックチェーンネットワークの主導権を握れるのでしょうか。将来の成長が楽しみです。
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執筆者 西村大樹