コピートレードは儲かるのか⁉効果的な使い方とメリット・デメリットを解説

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コピートレード。それは誰かの取引手法をマネることで簡単に利益を伸ばす投資手法の一つです。本当にそれだけで儲かっている人はいるのか、正直疑問ですよね。

確かにコピートレードが上手くいけば、投資の知識が無くてもすぐにプロ並みの運用成績が手に入ります。

しかし、そうはいかないのが投資の世界。コピートレードで簡単に勝てるほど甘くはありません。

では、コピートレードは完全に無意味なのか?と聞かれれば決してそんなことはありません。上手く使えば効果的に投資成績が伸びる有効な投資手法になります。

そこで今回はコピートレードの有効な使い方と、メリット・デメリットをご紹介していきます。

コピートレードを使って効率よく投資の勉強をしたい方必見の内容です是非ご覧ください。

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コピートレードとは?

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コピートレードとは、自分以外の誰かの投資手法をまねて資産運用をする投資方法の一つです。コピートレードを実施する場合は、自分の口座にコピーしたいトレーダーの取引情報を反映させ、まったく同じポイントで売買をするだけ。

成績の良いトレーダーのコピーをすれば何もしなくても勝手に資産が増えることから、手軽に利益を得たい個人投資家に人気の手法です。

コピートレードの始め方

コピートレードの始め方は簡単です。まずはお気に入りのトレーダーをフォロー。あとは取引プラットフォームが用意しているコピートレード機能を使って、フォローしたトレーダーを選択するだけです。

操作は非常に単純なのですが、ネックとなるのがコピートレード機能を提供している取引業者でなくてはコピートレードを実践できない点。

基本的にコピートレードは海外の取引業者が中心となって提供しているサービスですが、すべての業者がコピートレードを提供しているわけではありません。

コピートレードを実践する場合は、まずサービスを提供している業者を選ぶ必要があります。

コピートレードには費用が掛かる

コピートレードを利用するときには費用が発生します。具体的な金額は提供している業者によって異なりますが、基本的には報酬発生額に応じたマージンと、利用手数料が必要です。

それほど高い金額ではありませんが、コピーするトレーダーによっては高額な手数料が発生する場合もあるので、利用コストについても十分に精査しなくてはいけません。

EAとは違うの?

ちなみに、自動売買できるコピートレードと、自動売買システムであるEAは全く性質の違うサービスです。

コピートレードは特定のトレーダーの取引をマネする自動売買サービスなのに対して、EAは事前にプログラムされたロジックによって取引する自動売買ソフトです。

一般にEAの利用にはソフトの利用料の支払い、仮想サーバーの設置など準備が必要になるケースが多く、やや導入に手間がかかることが特徴。

一方コピートレードの利用は、取引所のサービスを利用するだけですので、取引手数料の支払い以外に手間はかからず、比較的導入は容易です。

コピートレードは儲かるの?

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では本題です。一流のトレーダーの取引手法をそのままコピーするコピートレードは儲かるのか?

結論から言えば“上手く利用すれば儲かるツール”になります。

コピートレードはコピーするトレーダーの成績が良ければ自動的に自分の利益に繋がります。しかし、どんなに優秀なトレーダーでも一時的な成績の低迷(ドローダウン)は避けられません。

このドローダウンに対して適切な対応がとれるか否かがコピートレードを有効に使うコツといえるでしょう。

詐欺ツールには注意

但し、コピートレードを有効に使うには注意も必要です。

特に気を付けたいのが詐欺ツール。一見コピートレードのように見えて、実は詐欺ツールによって口座を乗っ取られた。といった事案も存在するので利用するときは注意が必要です。

詐欺の多くにはMAM・PAMMシステムが使われる

具体的に詐欺かどうかを見分ける方法の一つには、MAM・PAMMシステムが利用されていないかどうかを判断する方法があります。

基本的にコピートレードは、コピーしたいトレーダーの売買シグナルのみをコピーして、自分の口座を使って取引します。

したがってシステムの停止や出金、決済はいつでも可能であり、取引履歴はすべて公開されます。

一方MAM・PAMMシステムを利用したコピ―トレードは、半ば投資信託に近い取引システムを採用しています。つまり自身の口座の運用を第三者に委託しているようなイメージですね。

このシステムでは、システムの停止や出金・決済は依頼したコピーを依頼したトレーダー次第となり、かなり不利な利用条件を利用者に突きつけられるケースもあります。

特に運用成績の詐称には要注意です。PAMMシステムの取引履歴は非公開なため、利用者は依頼したトレーダーからの結果しか知ることができません。

必要以上に手数料を引いた金額をユーザーに報告したり、運用成績をごまかされたとしてもユーザーは気が付くことができないため、知らず知らずのうちに詐欺被害にあっている可能背もあります。

必ずしもMAM・PAMMシステムのすべてが詐欺に利用されているわけではありませんが、“コピートレードなら簡単に儲かりそう!”くらいの認識で取り組んでいる方が安易に手を出すのは控えたほうがいいでしょう。

コピートレードの効果的な使い方

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ここからはコピートレードの効果的な使い方をご紹介していきます。コピートレードはただ利用しても勝てるようにはなりません。

最終的には自身でトレードスタイルを確立し、自分で投資判断が出来るようになったうえでコピートレードを利用するのが理想的です。

コピートレードを効果的に利用して、手間をかけずに最高のパフォーマンスを出せるようにしていきましょう。

コピーするトレーダーの実力を厳選する

当たり前ですが、コピーするトレードを有効に使うには実力のあるトレーダーを選ぶ事が大切です。

トレーダーを選ぶときの目安としては

  • 運用実績の長さ
  • 運用成績に大きなバラツキが無い
  • 最大ドローダウンの割合が小さい

以上の項目に注目してみるといいでしょう。

投資は短期的に大きく勝つよりも、長期的に勝ち続ける人が優秀といわれています。なので少なくとも3年、できれば5年以上運用実績があるトレーダーが望ましいと言えます。

また、運用成績のバラツキに関しても大きく利益が出たり、大きなドローダウンがあったりすると膨大な資金をもたない個人投資家では資金ショートの可能性が出てきます。

こういったことも考慮すると、なるべく運用成績が緩やかな右肩上がりを描き、最大ドローダウンが15%以内のトレーダーが理想的です。

いきなり大きなロットで勝負をしない

とはいえ、上記のポイントを抑えるだけでいきなり勝てるようにはならないのがコピートレード。

運悪くコピーするトレーダーの成績が下がっているときにコピーを始めてしまうと、いきなりドローダウンから始まってしまいます。大きなロットで始めてしまうとこの時点で資金がショートしてしまうので、まずは小さなロットから始めるといいでしょう。

SNSの情報も参考にしてみる

SNSではコピートレードを実際に利用している人たちが様々な情報を発信しています。

こういった情報を参考にコピートレードの攻略法に関する情報収集をすることも有効です。

少し調べただけでもコピートレードの情報はたくさん出てきます。中には詐欺に近い商品もたくさんありますので、過信は絶対に禁物ですが、参考情報として扱う分には悪くないでしょう。

コピートレードのメリット・デメリット

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ここからはコピートレードのメリットとデメリットをご紹介していきます。

コピートレードはそれだけで勝てる万能ツールではありません。メリットとデメリットを見極めて適切に利用できるようになりましょう。

メリット

コピートレードのメリットは次の通り。

メリット
  • 自動で取引してくれる
  • 初心者でもすぐに勝てるようになる可能性がある
  • 効率的な勉強ができる 
  • 機械的トレードを継続できる

詳しく見ていきましょう。

自動で取引してくれる

コピートレードの最たるメリットのひとつに“自動で取引してくれる”というメリットがあります。

コピートレードは一度設定が完了してしまえば、あとは放置するだけ。売買シグナルを読み取り、自動で取引してくれるのでチャートに張り付いている必要がありません。

チャートを眺めていると、ついつい取引したくなってしまう人や、チャートをじっくり見ている暇がないといった人にとっては心強いツールですね。

初心者でもすぐに勝てるようになる可能性がある

コピートレードの成績はコピーする投資家の腕前にかかっています。そのため、優秀なトレーダーのコピーを続けていれば初心者でもすぐに安定した成績を残せるでしょう。

もちろん優秀なトレーダーを探す努力は必要になりますが、すぐには勝てるようにならない投資の世界で、初心者でも勝てるチャンスを提供してくれるのがコピートレードです。

効率的な勉強ができる

コピートレードはすべての売買記録が残るため、あとから履歴をもとに取引ロジックの検証が行えます。

プロのロジックを検証することで、効果的な売買方法が身につき、トレード技術の向上に繋がります。

機械的なトレードが継続できる

コピートレードは機械的にトレードを続けてくれるので、メンタルに起因する損失が発生しなくなるメリットがあります。

投資の一番の敵は欲やメンタルの暴走。負けを取り返そうと無理な取引を繰り返して損失が拡大したり、欲に負けて大きなロットで勝負して資金がショートしてしまうなど、投資で失敗する人の多くは精神的な焦りが原因になっています。

こういったメンタルによる損失で悩んでいる人にとっては、メンタルコントロールが必要ないコピートレードは大変おすすめです。

デメリット

コピートレードはメリットばかりではありません。もちろんデメリットもあります。

コピートレードのデメリットは次の通り。

デメリット
  •  対応業者が限られている
  •  必ずしも勝てるとは限らない
  •  詐欺的なトレーダーも存在する

対応業者が限られている

コピートレードは残念ながらサービスを提供している取引業者が限られています。今使っている証券口座がコピートレードに対応していない場合、コピートレードを始めるには新たに口座開設をしなくてはいけません。

口座を増やしたくない方や、新たに口座開設をするのが面倒な人にとってはデメリットですね。

必ずしも勝てるとは限らない

どんなに優秀なトレーダーを選んでも、コピートレードは必ず勝てるとは限りません。いいときもあれば、負けが続いているときもあります。

コピートレードは負ける可能性もあるということを念頭に入れて資金管理をしないとあっという間に資金がショートしてしまうので注意しましょう。

詐欺的なトレーダーも存在する

残念な話ですが、コピートレードを使った詐欺は少なからず存在します。先程紹介したMAM・PAMMシステム以外にも詐欺手法はたくさんあり、システム利用料以外の費用が発生するコピートレードは詐欺の可能性が高いとみていいでしょう。

極端に成績のいいトレーダーや、コピートレードの利用に特別なアカウントを作らせるようなトレーダーのコピートレードは避けることをおすすめします。

【まとめ】コピートレードは便利な反面注意も必要

優秀なトレーダーの手法を模倣してくれるコピートレード。上手に使えば初心者でも勝てる可能性があり、短期間で資金を増やすには効率的な投資手段です。

しかしその一方で、コピートレードには詐欺案件も多く含まれており、本当に勝てる可能性のあるトレーダーは全体の半分にも満たない可能性もあります。

コピートレードは有効な投資手法ですが、やみくもにやれば勝てるというものではありません。

まずは小さな資金で試しながら慎重に取引を始めることが大切です。

執筆者 西村大樹

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