【初心者向け】FXのインジケーターって何?種類や使い方を解説

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FXのチャート分析でよく使われるインジケーター。売られ過ぎや買われ過ぎを判断する分析方法の一つで、価格の偏りを見つけて逆張りするトレーダーに多く使われるツールです。

しかし、インジケーターは種類も豊富で、その使い方の千差万別。初心者が使うのはちょっとハードルが高く感じてしまうかもしれませんね。

けれどもインジケーターを上手く使いこなせれば、底値での買いや、天井付近での売りを瞬時に判断できる強い味方になることでしょう。

そこで今回はFXをこれから始める初心者や、FXを勉強している方に向けてインジケーターの基本とその使い方、種類などを解説していきます。是非参考にしてみてくださいね。

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FXとは

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FX(Foreign Exchange)は、外国為替取引の略称であり、異なる通貨の組み合わせを交換する取引のことを指します。具体的には、例えば日本円を米ドルに交換するような取引です。

FX市場は世界最大の金融市場であり、24時間取引が可能。これにより、仕事の後や空いた時間に取引を行うことができるのもFXの特徴の一つです。

FX取引は、小さな資本で大きな取引ができるレバレッジを利用することができるため、個人投資家にとても人気な取引商品として知られています。

FXの2大分析手法

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“売る”か“買う”の2択であるFXは取引こそ簡単ですが、その取引戦略は複雑です。相場を読み、市場のチャートから分析した結果を用いて取引を行うことが勝てる投資家の近道。

そのためにはFXの2大分析方法である

  • ファンダメンタルズ分析
  • テクニカル分析

この2つを理解しなくてはいけません。ここからはFXの分析の基本を紹介します。

ファンダメンタルズ分析

ファンダメンタルズ分析(Fundamental Analysis)は、FXや株式市場などにおいて、経済指標や政治情勢、企業の財務状況など、基本的な経済データを分析し、将来の価格動向を予測する方法です。

テクニカル分析が価格の動きを重視するのに対し、ファンダメンタルズ分析は、価格に影響を与える根本的な要因を評価します。

ファンダメンタルズ分析の基本要素

ファンダメンタルズ分析には多くの要素がありますが、以下のような主要な経済指標が重要視されます。

  1. 経済成長率(GDP):国内総生産(GDP)は、国の経済成長を測るための指標であり、経済の健全性を示します。高い経済成長率は通貨の強さを示す傾向があります。

  2. 失業率:失業率は、労働市場の健康状態を示します。低い失業率は経済が強く、通貨に対する需要が高いことを意味します。

  3. インフレーション(CPI、PPI):消費者物価指数(CPI)や生産者物価指数(PPI)は、インフレーション率を示す指標です。インフレーションが高い場合、中央銀行は金利を引き上げる可能性があり、これが通貨の価値に影響を与えます。

  4. 金利:中央銀行が設定する金利は、通貨の価値に直接影響を与えます。高い金利は投資家にとって魅力的であり、通貨の価値を上昇させます。

  5. 貿易収支:輸出と輸入の差を示す貿易収支も重要な指標です。貿易黒字は通貨の価値を押し上げる要因となります。

このほかにも政治や戦争など、市場に影響を及ばす要因は無数にありますが、まずはこれらの基本的な経済指標を理解しておくことが重要です。

ファンダメンタルズ分析に利用できる具体的な経済指標

米国の雇用統計(NFP: Non-Farm Payrolls)

米国の雇用統計は、毎月第一金曜日に発表される重要な経済指標であり、市場に大きな影響を与えます。非農業部門の雇用者数が増加すると、米ドルは強くなる傾向があります。逆に、予想を下回る場合、米ドルは弱くなる可能性があります。

欧州中央銀行(ECB)の金利決定

欧州中央銀行の金利政策もユーロに大きな影響を与えます。金利が引き上げられると、ユーロは強くなり、引き下げられると弱くなる傾向があります。中央銀行の声明や会見も重要な情報源です。

日本の貿易収支

日本の貿易収支は、円の価値に影響を与えます。例えば、貿易黒字が拡大すると、円の需要が増加し、円高になる可能性があります。

ファンダメンタルズ分析のメリットとデメリット

メリット
  • 長期的な視点:ファンダメンタルズ分析は、長期的なトレンドを見極めるのに適しています。経済の基本的な健全性を評価することで、長期的な投資戦略を立てやすくなります
  • 多面的な情報:経済指標やニュースなど、多くの情報源を活用するため、市場の全体像を把握しやすくなります
デメリット
  • 即時性の欠如:ファンダメンタルズ分析は、短期的な市場の動きに対応するのが難しい場合があります。例えば、重要な経済指標の発表直後に市場が急変することがありますが、ファンダメンタルズ分析だけでは迅速な対応が難しい場合も
  • 情報の複雑さ:経済指標やニュースの解釈が難しく、初心者には理解しにくい場合があります。また、複数の指標が相互に影響し合うため、全体像を把握するのが難しいこともあります

テクニカル分析

テクニカル分析は、過去の価格データや取引量などの統計情報を基に、将来の価格動向を予測する方法です。

これに対して、ファンダメンタル分析は、経済指標や政治状況、企業の財務状況などを分析して将来の価格を予測します。テクニカル分析では、チャート(価格の動きをグラフ化したもの)を使って、トレンドやパターンを見つけ出し、売買のタイミングを図ります。

テクニカル分析の基本的な考え方

テクニカル分析は前提として以下のような状況を考慮して分析を行います。

Point

  • 市場の動きは全ての情報を織り込んでいる:価格は全てのニュースや経済状況を反映していると考えます
  • 価格はトレンドを形成する:価格は一度動き始めると、しばらくの間その方向に動き続ける傾向があります
  • 歴史は繰り返す:過去の価格パターンは将来も繰り返されると考えます

これらの要素を念頭に置いて、過去の値動きから未来の動向を予測するのがテクニカル分析の基本です。

テクニカル分析のメリットとデメリット

テクニカル分析は、過去の価格データや取引量を基に将来の価格動向を予測する手法です。トレーダーがよく利用するこの分析方法には、いくつかのメリットとデメリットがあります。

メリット
  • 視覚的に理解しやすい: テクニカル分析はチャートやインジケーターを用いるため、価格の動きを視覚的に捉えやすく、直感的に理解することができます。初心者でも比較的簡単に始められる点が魅力です。
  • タイミングの把握: インジケーターやパターン認識を通じて、売買のタイミングを正確に把握するのに役立ちます。例えば、移動平均線のクロスやRSIの買われすぎ・売られすぎを利用して、エントリーポイントやエグジットポイントを決定できます。
  • 自動売買システムとの相性: テクニカル分析は数値データに基づくため、自動売買システムやアルゴリズムトレードに適しています。これにより、感情に左右されずに一貫したトレードが可能となります。
  • 市場の心理を反映: テクニカル分析は、トレーダーの心理や市場のセンチメントを反映しているため、短期的な価格変動に敏感に反応します。これにより、マーケットの動向を迅速に捉えることができます。
デメリット
  • 過去のデータに依存: テクニカル分析は過去のデータを基にしているため、予測が将来の価格動向に必ずしも当てはまるとは限りません。市場が突然のニュースや出来事で変動する場合、テクニカル分析だけでは対応しきれないことがあります。
  • ノイズによる誤判断: 短期的な価格変動やノイズに惑わされ、誤った判断を下すことがあります。特に、短期間での取引を行う場合は、このノイズが成績に大きな影響を与えます
  • 過度なインジケーターの使用: 多くのインジケーターを同時に使用すると、分析が複雑になりすぎ、逆に混乱を招くことがあります。過度なインジケーターの使用は、相反するシグナルを生み出し、トレードの決定が難しくなる要因に
  • 感情の影響: テクニカル分析は、トレーダーの感情や市場の過熱に敏感に反応するため、マーケットの過度な興奮や恐怖によって誤ったシグナルが発生することがあります。

インジケーターとは

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インジケーター(指標)は、テクニカル分析において価格や取引量などのデータを基に計算される数値やグラフのことです。インジケーターは、現在の市場状況を視覚的に理解しやすくするためのツールであり、トレンドの方向や売買のタイミングを判断する助けとなります。

インジケーターの種類

インジケーターには様々な種類がありますが、主に以下の2つに分類されます。

  • トレンド系インジケーター:価格のトレンド(方向性)を示すインジケーターです。例としては、移動平均線(Moving Average)があります。
  • オシレーター系インジケーター:価格が買われすぎか売られすぎかを示すインジケーターです。例としては、相対力指数(Relative Strength Index: RSI)があります。

このうち、本記事ではオシレータ系のインジケーターについて解説していきます。

代表的なインジケーター

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移動平均線(Moving Average)

移動平均線は、一定期間の価格の平均値を線で繋いだものです。移動平均線は価格のトレンドを視覚的に捉えるのに役立ちます。

例えば、50日移動平均線は、過去50日の価格の平均値を毎日計算し、その値を線で繋いだものです。価格が移動平均線を上回っている場合は上昇トレンド、下回っている場合は下降トレンドと判断されます。

ボリンジャーバンド(Bollinger Bands)

ボリンジャーバンドは、移動平均線とその上下に標準偏差の線を描いたものです。価格がバンドの上限に近づくと買われすぎ、下限に近づくと売られすぎと判断されます。

これを利用して、投資家はおトレンドが反転するタイミングを見極めることができます。

相対力指数(Relative Strength Index: RSI)

RSIは、一定期間の価格の上昇分と下降分の比率を計算し、0から100の範囲で表されます。一般的には、70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎと判断されます。RSIは、価格の反転ポイントを見つけるのに有効です。

マックディー(MACD: Moving Average Convergence Divergence)

MACDは、短期と長期の移動平均線の差を計算したもので、トレンドの転換点を見極めるために使われます。MACDラインとシグナルラインが交差するポイントが、買いまたは売りのシグナルとなります。

インジケーターの使い方

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基本的な使い方

インジケータの主な使い方は次の3種類。

  • トレンドの確認:移動平均線やMACDを使って、現在のトレンドを確認します。トレンドが上昇している場合は買い、下降している場合は売りを検討します。
  • エントリーポイントの見極め:RSIやボリンジャーバンドを使って、買われすぎや売られすぎの状態を確認し、反転のタイミングを見極めます。
  • リスク管理:インジケーターだけでなく、ストップロス注文を設定するなど、リスク管理を徹底します。

このほかにも使い方は工夫次第でたくさんあります。しかし、まずは基本を知る為にも、シンプルな方法で分析に用いたほうがいいでしょう。

【まとめ】インジケーターは逆張りトレーダーの必需品

FX取引において、テクニカル分析とインジケーターの理解は非常に重要です。インジケーターは、価格の動向を視覚的に把握し、トレンドやエントリーポイントを見極めるための強力なツールです。

しかし、インジケーターは万能ではなく、リスク管理と併せて使うことが重要です。練習と検証を繰り返し、自分に合った取引方法を見つけることで、より成功率の高いトレードを行うことができるでしょう。

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執筆者 西村大樹

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