仮想通貨ミナ(MINA)とは?将来性や概要・ステーキング方法なども解説!

ミナ(MINA)というブロックチェーンプラットフォームや仮想通貨をご存知でしょうか。ミナ(MINA)は2021年3月にリリースされたばかりの技術と仮想通貨であり、未だ国内取引所では取り扱いのない未知の可能性を秘めたコインです。またステーキングができる仮想通貨としても認知されています。

今回はミナ(MINA)の概要や将来性、購入方法そして最も簡単なステーキングの方法についてご紹介します。

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ミナ(MINA)のリアルタイムチャート


ミナ(MINA)の概要・将来性

初めにミナ(MINA)の概要と将来性についてご説明します。

ミナ(MINA)の概要

  • トークン名:MINA
  • 時価総額(2021年9月現在):¥12,221,301,019(時価総額ランキング87位)
  • 価格(2021年9月現在):¥553.35
  • 発行枚数:235,186,943MINA

ミナ(MINA)はO(1)Labsと呼ばれるロサンゼルスに拠点を置く団体が開発したブロックチェーンプラットフォームのことを指します。そのプラットフォームで発行される仮想通貨がミナ(MINA)であり2021年3月にリリースされた新しいアルトコインの1つです。

ミナ(MINA)はプラットフォームでのトランザクション手数料の支払いに使われておりステーキングをすることも可能です。使用されているブロックチェーンは非対話型のゼロ知識証明(zk-SNARK)という暗号技術が採用され、世界最軽量という特徴を持っています。

具体的には使用量が増加してもミナ(MINA)のブロックチェーンは常に約22KBに収まるよう設計されているため、ユーザーはネットワークをスムーズに使用でき大規模な分散化も可能です。一般的なビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)のようなブロックチェーンは時間の経過と共にブロックチェーンのサイズは大きくなり処理能力が落ちてしまいますが、ミナ(MINA)はそのようなデメリットを持たないという特徴もあります。

またミナ(MINA)スタートアップデータベースのCrunchbaseによると、名のあるベンチャーキャピタルから技術力を注目されPolychain Capital、Paradigm、Coinbase Venturesなどから出資を受けています。

ミナ(MINA)の将来性

仮想通貨ミナ(MINA)はリリース時の価格である約100円前後から現在(2021年9月)約550円前後へと5倍以上価格が上昇しています。またブロックチェーンの最軽量化と分散化技術が評価され、大手海外仮想通貨取引所へ次々と上場していることから人気と信頼性が高まっている仮想通貨と言えるでしょう。

今後NFT市場やスマートコントラクトにミナ(MINA)のブロックチェーン技術が採用されるのではないかという噂もあり、実現すれば更に価格は高騰すると予想されます。こうした事実から将来性の高い仮想通貨であると考えられます。

一方で情報が少なく今後のプロジェクトなどについて明確な情報がないため、投資には慎重な姿勢が必要です。

ミナ(MINA)の特徴

ミナ(MINA)には以下の4つの特徴があります。

  • 世界最軽量のブロックチェーン
  • 大規模な分散化が可能
  • 高いプライバシー性の分散型アプリケーションを実現
  • ステーキングができる仮想通貨

順番に詳しく解説します。

世界最軽量のブロックチェーン

ミナ(MINA)のブロックチェーンは世界最軽量である点が最も大きな特徴です。前述したように他の一般的なブロックチェーンは使用と共にデータ容量が増え300GB以上になるのに対し、ミナ(MINA)のブロックチェーンは22KBに抑えられます。22KBとはTwitterのツイート約3つ分のデータ容量と同等であり、大変軽容量であることがイメージできるでしょう。

このような世界最軽量のブロックチェーンを実現できる理由には「検証方法」の違いが挙げられます。他のブロックチェーンにおいてノードはトランザクションを最初から検証する必要があり、膨大なデータ保管量が必要です。

しかしミナ(MINA)のブロックチェーンには非対話型のゼロ知識証明(zk-SNARK)技術が採用されているためチェーン全体を検証する必要がなく、トランザクション手数料が安く常にデータを軽い状態を保てます。

【非対話型のゼロ知識証明(zk-SNARK)とは?】

非対話型のゼロ知識証明(zk-SNARK)とは、「真実である」という以外の情報を与えずに「真実」であることを証明する手法のことです。

大規模な分散化が可能

ミナ(MINA)のブロックチェーンはコンセンサスアルゴリズムにProof of Stake(PoS)を採用している点と、ノードに必要な容量が22KBと軽容量で済む点から大規模な分散化を可能にしています。

他の一般的なブロックチェーンではブロックを最初から検証しなければならずノードは過去の全ブロックを保存する容量が求められるため、限られた一部の人だけしかノードになれません。大規模な分散化をするためにはより多くのノードが必要であり、ミナ(MINA)のブロックチェーン技術はその特性から数多くのノードを確保できます。

またミナ(MINA)は個人間(ピアツーピア)で接続できるため仲介者を必要とせず分散化が可能となっています。これは中央集権型と異なり特定の団体から監視されることがないため、様々な規制がかかるリスクを軽減してくれるのです。

高いプライバシー性の分散型アプリケーション

ミナ(MINA)は非対話型のゼロ知識証明(zk-SNARK)を採用しているため、プライバシー性の高い分散型アプリケーション(Dapps)を実現しています。

ノードはブロックチェーンのデータを全て開示することなく検証ができるためプライバシー性や処理速度も高くなるのです。

ステーキングができる仮想通貨

ミナ(MINA)はステーキングができる仮想通貨という特徴があります。ステーキングは仮想通貨取引以外の暗号資産運用方法で、一定期間コインを預けることで利息報酬が得られる銀行口座のようなシステムです。一般的な銀行の口座よりも利息報酬が高くステーキングサービスを利用するユーザーは年々増加しています。

※ステーキングに関してはぜひこちらの記事も併せて参考にしてみて下さいね。

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仮想通貨ミナ(MINA)の購入方法

ミナ(MINA)は現在(2021年9月)日本の仮想通貨取引所での取り扱いがなく、以下の海外仮想通貨取引所で購入する必要があります。

  • バイナンス(Binance)
  • メクスシー(MEXC)
  • コインリスト(CoinList)
  • ゲート(Gate.io)
  • ビッツ(BitZ)
  • クラーケン(Kraken)

海外仮想通貨取引所では日本円を直接入金することができないため、日本の仮想通貨取引所でビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのコインを購入し海外の口座へ送金する必要があります。従って海外と国内の取引所に口座を作りミナ(MINA)を購入しましょう。

仮想通貨ミナ(MINA)のステーキング方法

前述の通りミナ(MINA)はステーキングができる仮想通貨の1つです。今回は最も簡単なステーキング方法であるデスクトップウォレット「クロリオ(Clorio)」を使いステークフィッシュ(Stakefish)にデリゲートする方法をお伝えします。

ステークフィッシュ(Stakefish)は大手ステーキングサービスであり、13種類の仮想通貨をステーキングできます。

①クロリオ(Clorio)のセットアップ

クロリオ(Clorio)ホームページから「ClorioMainnet」を選択し、利用規約に目を通して「Agree」をクリックします。「Create a wallet」ボタンを押してウォレットを新規作成します。

②公開アドレスとシークレットキー(秘密鍵)が表示されたら、シークレットキー(秘密鍵)をコピーします。(「Downlord a here」をクリックすると情報をPDFとしてダウンロードできます)画面が切り替わったら右下の「Continue」ボタンを押します。

③コピーしたシークレットキー(秘密鍵)をペーストして「Continue」を押します。

②作成したウォレットに入金する

先程作成したウォレット画面の上部に表示されているアドレスにステーキングするミナ(MINA)を入金します。

③ステークフィッシュ(Stakefish)にデリゲートする

ウォレット左側にあるメニューから「Staking Hub」をクリックしstakefishの右側にある「delegate」をクリックします。シークレットキー(秘密鍵)をペーストし、最後に「Confirm」でステーキングを完了させます。

【まとめ】ミナ(MINA)に投資するなら少額からスタートしよう!

ミナ(MINA)についてご理解頂けましたでしょうか。

ミナ(MINA)は2021年3月にリリースされてから徐々に値を上げている仮想通貨です。独自のブロックチェーン技術が評価される一方で、ミナ(MINA)開発者の情報が少なく今後のプロジェクトについて不明瞭な点も懸念されます。

今後ミナ(MINA)に投資をしようと考えている場合は少額の投資からのスタートをおすすめします。

執筆者 西村大樹