ナスダックがリップルの上場を検討?2019年に仮想通貨取引所を設立

仮想通貨の流通を促す意味でいいニュースが飛び込んできました。アメリカの証券取引所であるナスダック()が2019年に仮想通貨取引所を設立し仮想通貨リップルを上場させることを検討していることが分かりました。

今回はナスダックの仮想通貨事業参入について過去のニュースも含めて紹介します。今後の仮想通貨市場を賑わすニュースになると考えられますので、ぜひ、お読みください。

ナスダックが取引所設立、リップルの上場か

アメリカの株式市場であるナスダックが2019年はじめにでも仮想通貨リップル(XRP)の上場を検討していることがICOジャーナルが関係者の話として報じました。最近、相場では仮想通貨市場を牽引するほど好調なリップルにとって、さらなる追い風になるかもしれません。

ICOジャーナルの関係者の話によれば、ナスダックは来年初めに仮想通貨取引所を設立する計画がありリップルが上場銘柄の一つになる見込みとのこと。また、上場させる仮想通貨銘柄の基準について時価総額を気にしているようです。

リップルはこのところ、時価総額でイーサリアムを抜き2位の座を奪取する場面もありました。そのような市場の様子も踏まえ、ナスダックの幹部は「時価総額の順位で5つか7つのコインを決めるとき、なぜリップルを外す必要があるのか」とも話しています。

続けて「ビットコインキャッシュの周りにもリップルと同じように雑音が聞こえてくるものの、ビットコインキャッシュはほぼずべての仮想通貨取引所に上場している。よって、リップルを外す理由は見当たらない。」とも語っています。

ICOジャーナルによるとリップルはアメリカで大手の仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)と1年ほど交渉を続けて上場を狙っていたものの話がまとまっていないと指摘し、その状況下でナスダックが救世主的に登場してきたとみています。

ちなみに、Coinbaseは25日、仮想通貨上場の申請方法に関してプロセスを大幅に変更すると発表しています。オンライン申請など以前よりも上場しやすくなるため、取扱い銘柄が急激に増える可能性もあります。リップルが上場する可能性も高まってきています。

現在、リップルはICOで未登録の証券を販売したなどで集団訴訟を受けていますが、ナスダックの幹部は「トークンか有価証券かの論争は避けてきた。時価総額か我々にとって大事な要素。リップルはそこをクリアしている。」と語っています。

リップルの関係者もナスダックとは仮想通貨取引所の件で交渉を進めているようで、来年の上場が現実味を帯びてきました。

ナスダック(NASDAQ)とは

ここで、簡単にナスダックに関して触れておきます。ナスダックは1971年からスタートしコンピュータを利用した証券市場システムです。「National Association of Securities Dealers Automated Quotations」が正式名称で頭文字をとって、ナスダックとなります。

取り扱っている銘柄には新興企業が多くGoogleやAmazon、Microsoft、Appleなどがああります。IT関連企業が多いと考えていいでしょう。

ナスダックCEOの発言

ナスダックが理念にも仮想通貨取引所をオープンさせるのは今年の春にナスダックCEOが発表しています。仮想通貨取引あは今後も継続されていくだろう、デジタル通貨が成熟するにはどれくらいの時間がかかっても問題ないとも発言し前向きな姿勢を感じます。

今年6月には「仮想通貨はネット決済に有効」とのCEOの発言があり、将来的には株式市場が仮想通貨取引を行うプラットフォームになる可能性もあると話しています。非常に前向きに仮想通貨市場に参入してくることが分かります。

その発言があった時期にナスダックの取引エンジンを導入する仮想通貨取引所DX.Exchangeにリップルが上場している経緯からナスダック独自の取引所でリップルを扱うのはスムーズであると思います。

年明けからナスダックの動きがどうなるか見守りましょう。

執筆者 西村大樹

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