米国経済の実態を把握するうえで欠かせない指標のひとつが「ISM非製造業景況指数」です。
サービス業や流通業を中心に幅広い分野を対象とし、米経済全体の約7割をカバーしていることから、実体経済を最も反映するデータの一つとされています。
毎月の発表直後にはドル相場が大きく動くこともあり、FRBの金融政策判断にも影響を及ぼす重要な経済指標です。
本記事では、ISM非製造業景況指数の特徴や製造業指数との違い、そしてFX・為替市場への影響についてわかりやすく解説します。
ISM非製造業景況指数とは?
ISM非製造業景況指数(ISM Services PMI)は、米サプライマネジメント協会(Institute for Supply Management, ISM)が毎月発表する経済指標で、米国のサービス業や流通業など非製造業分野の活動状況を示すものです。
米経済の約7割を占めるサービス業を中心にカバーしているため、米国経済全体の実態をより広く反映する指標として市場参加者に注目されています。
ISM非製造業景況指数の特徴とデータ項目
ISM非製造業景況指数は、サービス業や流通業などの企業にアンケートを行い、
「景気が良くなっているか、変わらないか、悪くなっているか」を集計して数値化したものです。
そして、数値は0〜100の範囲で示され、50を上回れば非製造業活動の拡大、50を下回れば縮小を意味します
調査は非製造業の購買担当者に対して行われ、項目は以下の通りです。
- 事業活動/生産
- 新規受注
- 雇用
- 納入遅延
参考として個別に公表される主な項目
- 在庫
- 仕入れ価格
- 受注残
- 輸出受注
- 輸入
- 在庫判断
特に「新規受注」と「雇用」は、需要の強さや労働市場の動向を測る上で市場に注目されるポイントです。
また、雇用や価格に関するサブ項目はインフレや労働市場の強弱を示すため、CPIや雇用統計と並んでFRBの政策判断に影響する材料となります。
ISM非製造業景況指数はいつ発表される?
この指数は毎月第3営業日の午前10時(米東部時間)に発表されます。
日本時間では通常、
- 夏時間:23時
- 冬時間:0時
に公表されます。
速報性が高く、月初のISM製造業景況指数の後に出てくるため、米経済の全体像を補完的に確認できるデータとして位置づけられています。
ISM製造業景況指数との違い
-
ISM製造業景況指数:米経済の約1割を占める製造業を対象にした景況感。
変動が大きく、景気の先行指標として注目されやすい。 -
ISM非製造業景況指数:米経済の約7割を占めるサービス業を対象にした景況感。
実体経済を広く反映し、経済全体の基調を把握しやすい。
つまり、製造業は「景気を先読みする動き」、非製造業は「経済全体の実態を映す動き」を示すと整理できます。
両者をあわせて確認することで、米国経済の全体像がより鮮明になります。
ISM非製造業景況指数がFX・為替市場への影響
ISM非製造業景況指数は、米国経済の大部分をカバーしていることから発表直後に市場を動かしやすい指標です。
-
強い結果(50超で予想上振れ):
需要の強さやインフレ圧力が意識され、FRBの利上げ観測が強まる。
→ ドル買い要因。 -
弱い結果(50割れや予想下振れ):
景気減速や消費鈍化が懸念され、利下げ観測が高まる。
→ ドル売り要因。
特に製造業指数とセットで確認されることが多く、FXトレーダーにとっては欠かせない経済指標です。
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執筆者 西村大樹