「ステーキング」という仮想通貨用語をご存知でしょうか?ステーキングとは仮想通貨を一定期間保有することで利息報酬を得られるリスクの低い資産形成方法です。
今回は将来性が高く、長期保有に向いている仮想通貨ポルカドット(Polkadot/DOT)でステーキングをする方法をご紹介します。
目次
ポルカドット(Polkadot/DOT)概要
初めにポルカドット(Polkadot/DOT)の基本情報や特徴についてご説明します。
ポルカドット(Polkadot/DOT)基本情報
- 通貨名(トークン):ポルカドット
- ブロックチェーン:ポルカドット
- ティッカーシンボル/単位:DOT
- 現在の価格(2021年9月):約3950円
- 時価総額:¥3,887,173,458,006(ランキング8位)
- 総発行枚数:約10億2000万枚
- 発行上限:なし
ポルカドット(Polkadot/DOT)は相互運用性プラットフォームであり、その中で発行される仮想通貨をポルカドット(Polkadot/DOT)と言います。
ポルカドット(Polkadot/DOT)は2020年8月に上場したブロックチェーンプロジェクトであり、2021年の価格急騰により世界から注目を集めるようになりました。
現在のチャートはこちら。
引用元:GMOコイン
2021年5月に大幅に価格が下がりましたが再び上昇を続け、2021年9月現在も価格は上昇し続けています。
ポルカドット(Polkadot/DOT)はイーサリアム(ETH)共同創業者であるギャビン・ウッド氏とスイスの財団であるWeb3財団により開発されました。
ポルカドット(Polkadot/DOT)はPoS系ブロックチェーンプロジェクト
現在は主にギャビン・ウッド氏がCTOを務めているパリティ・テクノロジーズ(Parity Technologies)がポルカドット(Polkadot/DOT)の開発を進めています。
ポルカドット(Polkadot/DOT)は将来的に複数の異なる仮想通貨ブロックチェーンを繋げることを目指すPoS(Proof of Stake)系ブロックチェーンプロジェクトです。
現在はメインとなるリレーチェーンだけでなく多様なデータの情報交換を可能にする相互運用性を「パラチェーン」と呼ばれるブロックチェーンで実現しています。
次世代ウェブサイト実現化を目指す
またポルカドット(Polkadot/DOT)はWeb3.0世界の実現化を目指しているプロジェクトです。Web3.0とはブロックチェーン技術によって可能となる分散型(非中央集権型)ウェブサイトのことを指します。
これまでウェブサイトはWeb1.0から始まり現在はWeb2.0が採用されていますが、Web2.0の問題点を解消するのがこのWeb3.0と言われています。
- Web1.0:ユーザーが一方通行でホームページなどを閲覧するのみ
- Web2.0(2021年現在):ユーザーはホームページなどを閲覧するだけでなくSNSなど相互のやりとりも可能
- Web3.0:分散型ネットワークによりユーザーがデータ所有権を持つ
Web2.0のデメリットは個人情報が特定の企業に把握されたり、ネットの検閲が簡単に行えることが挙げられます。またハッキングの被害にも遭いやすく、定期的に個人情報の流出や売買、セキュリティ問題が起きています。
一方でWeb3.0は分散型ネットワークのウェブサイトであるためユーザー自身がデータ所有権を有します。従ってプライバシーの保護や高いセキュリティ性能が実現すると予想されるのです。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の特徴
ポルカドットPolkadot/DOT)には以下6つの特徴があります。
- イーサリアムキラーと呼ばれる
- マルチチェーン技術を採用
- Web3.0の実現を目指す
- セキュリティ性の高い「Pooled Security」
- オープンガバナンス体制を採用
- サブストレート(Substrate)フレームワークを採用
①イーサリアムキラーと呼ばれる
ポルカドット(Polkadot/DOT)は仮想通貨イーサリアム(ETH)のライバルとなる仮想通貨と言われており、「イーサリアムキラー」とも呼ばれています。
イーサリアムキラーとはイーサリアム(ETH)に代わる性能を備えたプラットフォームや仮想通貨の総称です。
現在のイーサリアムキラーとされる代表的な仮想通貨にはカルダノ(Cardano/ADA)やイオス(EOS)などが挙げられますが、現在ポルカドット(Polkadot/DOT)が最大のイーサリアムキラーとされています。
②マルチチェーン技術を採用
マルチチェーン技術はポルカドット(Polkadot/DOT)の最も大きな特徴であり、今後の仮想通貨市場に広く取り入れられる技術と言われています。
ポルカドット(Polkadot/DOT)は独自のマルチチェーン技術を使い、異なる複数のブロックチェーンの接続のために必要なサイドチェーンを構築しています。この技術によって異なるブロックチェーン同士の接続や情報共有ができるようになります。
③Web3.0の実現を目指している
ポルカドット(Polkadot/DOT)は、Web3.0という次世代ウェブサイトの構築を目標に掲げるプロジェクトです。
Web3.0は現在のWeb2.0の抱える処理速度やプライバシーなどの問題を解消するウェブサイトと言われています。Web3.0の実用化でユーザーが個人情報やデータを自分自身で管理することができるようになれば、今後のウェブ世界が大きく変わる可能性があるでしょう。
④セキュリティ性の高い「Pooled Security」
ポルカドット(Polkadot/DOT)には「Pooled Security」と呼ばれるセキュリティプログラムがあります。
この技術により全ブロックチェーンで共通の高いセキュリティ性能を保つことが可能です。
⑤オープンガバナンス体制を採用
ポルカドット(Polkadot/DOT)はオープンガバナンス体制を取り入れています。
オープンガバナンス体制とは運営サイドのみがネットワーク開発をするのではなく、ユーザーも開発などに主体的に携われるシステムです。ユーザーは仮想通貨ポルカドット(Polkadot/DOT)を保有するとガバナンス権が得られ、
- ブロックチェーン追加/削除
- 手数料の決定
- プロトコルのアップデート
などに関わることができます。
⑥サブストレート(Substrate)フレームワークを採用
ポルカドット(Polkadot/DOT)ではサブストレート(Substrate)フレームワークと呼ばれるブロックチェーンの開発ツールを一般ユーザーに向けて提供しています。
サブストレート(Substrate)フレームワークを使用することで、誰もがポルカドット(Polkadot/DOT)と関連性のあるブロックチェーンの開発に携わることができます。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の購入方法
ポルカドット(Polkadot/DOT)を購入できる国内仮想通貨取引所は2021年9月現在
- GMOコイン
- ビットフライヤー(bitFlyer)
の2ヶ所です。海外の仮想通貨取引所では
- バイナンス(Binance)
- ビットフィネックス(Bitfinex)
- クーコイン(KuCoin)
またポルカドット(Polkadot/DOT)のステーキングサービスは、ポルカドット(Polkadot/DOT)公式ホームページおよびバイナンス(Binance)など以下の海外仮想通貨取引所で行われています。
- ポルカドット(Polkadot/DOT)ウォレット
- バイナンス(Binance)
- ムーンステイク(Moonstake)
- ビットゥルー(Bitrue)
海外の仮想通貨取引所には直接日本円が入金できないため、国内仮想通貨取引所にてビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などのコインを購入し、送金してからポルカドット(Polkadot/DOT)を購入します。
ステーキングを行う際も海外仮想通貨取引所の口座は必要になりますので、海外と国内取引所に口座を準備しておきましょう。
ポルカドット(DOT)のステーキング方法
2021年9月現在、ポルカドット(Polkadot/DOT)のステーキングは80DOTから行うことができます。またステーキングの利息は利用するステーキング方法によって異なるので事前に確認しましょう。
今回は2種類のステーキング方法をご紹介します。
①バイナンス(Binance)でステーキングする方法
日本語に対応しているバイナンス(Binance)でステーキングする方法をご紹介します。
①バイナンス(Binance)に口座を作成しログインします。ステーキングを行うにはポルカドット(Polkadot/DOT)が必要となるので予め購入しておきましょう。ホーム画面から「ファイナンス」を選択し、その後「バイナンスアーニング」をクリックします。
②画面下部のメニュー部分で「定期ステーキング」をクリックします。
③検索窓へ「DOT」と入力します。ステーキング日数(ロック期間)を選択するとAPY(年率)が表示されるので「確認」をクリックします。
④ステーキングする金額を入力すると右側にステーキング終了日時と受け取れる利息報酬が表示されます。続いて規約に同意し、ステーキングが完了となります。
※仮想通貨取引所でステーキングする場合、ステーキングできる数量が限られています。「売り切れ」となっている場合にはステーキングが再開されるまで待つか、後述するポルカドット(Polkadot/DOT)ウォレットにてステーキングを行います。
②ポルカドットウォレット(polkadot{.js})でステーキングする方法
ポルカドットウォレット(polkadot{.js})でステーキングをする方法をご紹介します。
①polkadot{.js} extensionの公式サイトへアクセスします。使用しているブラウザを「Chrome」「Firefox」から選択します。
②「Chromeに追加」をクリックします。
③「拡張機能を追加」を選択します。
④右上にあるパズルピース形のアイコンをクリックし、「polkadot{.js} extension」を選択します。
⑤確認事項に同意します。
⑥「+」をクリックするとアカウントが作成されます。(アカウントを作成すると12単語のリカバリーフレーズが表示されます。このリカバリーフレーズはウォレットを復元するためのパスワードであるため、メモを取るなどして安全に保管しておきましょう)
⑦次の画面でネットワークを選択します。アカウントの名前、パスワード(送金などに利用)を設定しアカウントを追加します。
⑧作成したアカウントのアドレス宛へポルカドット(Polkadot/DOT)を送金します。(例:GMOコインなどでポルカドット(Polkadot/DOT)購入し今回作成したウォレットへ送金する)
⑨画面上部の「Accounts」から「アカウント」を選択し
入金を確認します。
⑩「Network」から「ステイキング」を選択します。
⑪「Account actions」を選択し「Nominator」クリックします。
⑫ステーキングする予定のポルカドット(Polkadot/DOT)が入ったアカウントを選択し「value bonded」にステークする数量を入力します。(手数料がかかるため、手数料分を踏まえて多めに入れておきます)
⑬ステーキングするバリデーターを選びます(ネットワークの処理に不正がないか検閲する人を「バリデーター」と呼びます。「Overview」を選択すると情報が閲覧できるので、信頼できそうなバリデーターを選んで下さい)
⑭「Sign and Submit」を選択し、アカウント作成時に設定したパスワードを入力するとステーキングは完了です。
【まとめ】ポルカドット(Polkadot/DOT)はステーキングに向いている仮想通貨!
ポルカドット(Polkadot/DOT)の概要や購入方法、ステーキング方法についてご理解頂けましたでしょうか?
ポルカドット(Polkadot/DOT)は価格上昇を続けており、時価総額も現在(2021年9月)8位と将来性のある仮想通貨と見なされています。そのためステーキングなどの長期保有に向いていると言えるでしょう。
これからポルカドット(Polkadot/DOT)のステーキングに挑戦しようと考えている人は、ぜひ前述した2つのステーキング方法からご自身に合うやり方を試してみてくださいね。
執筆者 西村大樹