仮想通貨市場の行方
仮想通貨投資を行っている人は仮想通貨の価格を日々チェックしていることも多いかと思います。しかし、2018年はチェックを続けてもそこまで好成績が出ることはなく、どの仮想通貨のチャートも落ち着いた状態が続いています。
中には仮想通貨投資の世界から手を引いている人もいて、仮想通貨投資に将来的な期待はできないという人もいます。
そんな中で仮想通貨とブロックチェーン投資会社であるパンテラキャピタルの投資部門が10月17日にブルームバーグのインタビューに答えており、「仮想通貨市場の時価総額はこれから1000%上昇する」という予想をしていることを発表しました。
パンテラキャピタルの投資部門トップであるジョーイ・クラッグ氏は次の上昇相場では仮想通貨市場の時価総額は2兆ドルを越えるという予想も発表しています。
今回のこういった予想の裏側にあるのは仮想通貨業界に大手の企業や期間が参入してきたことが関わっています。
ウォール街の大手金融機関であるフィデリティやインターコンチネンタル取引所が仮想通貨業界に参入してくるため、仮想通貨業界が盛り上がってくるということを予想に入れているようです。
仮想通貨がこの次に進展させるべきなのは「具体的な普及」だと言われており、徐々に仮想通貨を実用的な存在にしてく必要があります。
実際に仮想通貨を運用していくにはその規模が小さいことから改善していく必要です。仮想通貨の1秒間での取引量はクレジットカードのVISAカードやマスターカードと比較すると少ないのは明らかです。
仮想通貨の取引量がこれらのクレジットカードの取引量と同様の取引量になるには1,2年かかると言われています。
仮想通貨に関しては、まだまだこれから改善の施策が行われていきますが、「仮想通貨をより身近に感じることができる」そんな施策が行われていくと面白くなるのではないでしょうか。
ビットコイン価格も鰻のぼりに!?
仮想通貨の価格は2018年に入って落ち着いているものもいつか大きく高騰するという考えを持っている人も多いです。
株式などの調査や分析、それらを踏まえた予測を行っている独立研究機関である「スタンダードポイントリサーチ」の創設者であるロニー・モアス氏は現在仮想通貨市場で見られている下落は資産を売却している個人投資家に関連していると述べています。
この理由についても述べており、ビットコインの大部分を保有している上位1%の人々と機関投資家たちが下落時に買い増しを行っていることを述べています。
損失を恐れている個人投資家が短期間で売却することによって、価格の下落を継続させていると考えているようです。
個人投資家がこれから先の仮想通貨に期待を持てるような仮想通貨業界になっていくと、この現象に関しては解決できるのではないでしょうか。
ビットコインが再燃か
ビットコインは2018年に入って再燃のきっかけを掴んでいるとされています。これはビットコインが2018年に入ってフォークを行ったことが原因としています。
ビットコインはすでに複数回ハードフォークを行っており、2018年にはハードフォークによって、「ビットコインプライベート」という仮想通貨も誕生しています。
また、ハードフォークによって誕生した「ビットコインキャッシュ」がトルコとアルゼンチンでSMSを利用して送金することが可能となりました。
この両国内では法定通貨の価値が大きく下落しているため、法定通貨の代わりに仮想通貨の保有が促進される動き強いことで有名です。
加えて、全人口に対するインターネットユーザーの割合はアルゼンチンは70%、トルコが64%となっています。これらのデータも含めてテキストメッセージを利用して、送金することが可能になると、インターネットユーザーではない層にも仮想通貨保有に導くことができます。
仮想通貨の勢いが戻る日は来るのか
仮想通貨市場は今後さらに大きくなってくるという予想をしている人は多いです。
しかし、今の仮想通貨市場の現状を見ると、これから大きくなってくるという予想をしにくいと思う人がほとんどでしょう。
2018年は投資対象としてみても、高騰するタイミングもあまり少ないため、なかなか魅力を感じずに手放してしまう人も多いでしょう。
多くの人が語る今後の仮想通貨が大きくなる可能性に賭けて、ロングホールドをして今後の動向を見守ってみるのも良いでのはないでしょうか。
執筆者 西村大樹