仮想通貨APENFT(NFT)とは?特徴や将来性について解説

仮想通貨APENFT(NFT)とは?特徴や将来性について解説

近年「Non-Fungible Token」と呼ばれる、デジタルデータに付加価値を持たせる技術に注目が集まっています。2021年3月Twitter社CEOのドーシー氏の初めてのツイートがNon-Fungible Tokenによって3億円を超える価値がついたニュースは記憶に新しいかと思います。

そんなNon-Fungible Tokenの取引に特化した仮想通貨APENFT。今後Non-Fungible Tokenの利用普及につれて注目を集めるのではないかと予想されています。本記事ではAPENFTの特徴、将来性を詳しく解説し、今後の値動きの展望をテクニカル分析を用いた独自の見解で紹介していきます。

「APENFTについて詳しく知りたい」「APENFTに投資したいけど将来性はどうなの?」といった疑問を解決するような内容になっていますので、今後の投資判断の参考に是非読んでみてください。

【注釈】

本記事ではAPENFTのトークン名称であるNFTと非代替性トークンという意味のNFTの2種類のNFTという単語が使われています。意味の違いを明確にするため非代替性トークンの方は「Non-Fungible Token」と表記していますのでご理解ください。

APENFT(NFT)とは

APENFT(NFT)とはのイメージ画像

APENFTは世界中のアーティストの作品をNon-Fungible Tokenとしてブロックチェーン上で取引、保存するために開発された仮想通貨です。トークンの名称は「NFT」といいます。 

通貨名 APENFT
トークン名称 NFT
リリース日 2021年3月29日
発行上限枚数 999,990,000,000,000NFT
時価総額ランキング 2566位(2021年6月6日) 

APENFTは、イーサリアムのブロックチェーンとTRONの技術をベースに構築され、ブロックチェーン上にNon-Fungible Tokenを保存、取引することを目的としています。

APENFTの独自トークンであるNFTはERC-20規格で開発されたトークンで、APENFT運営方針などはトークンの保有者たちの投票によって決定します(ガバナンス投票)。

【補足】

ERC-20:イーサリアムのブロックチェーン上で通貨利用する為のトークンの規格。ERC-20同士のトークンは互換性もあり、自動取引プログラムの一種であるスマートコントラクトのプログラム言語の仕様も共通になっています。

APENFT(NFT)の特徴

APENFT(NFT)の特徴のイメージ画像

APENFTは多くのアーティストの作品とNon-Fungible Tokenを繋ぐための仮想通貨です。アートワークへの投資、Non-Fungible Tokenアーティストの育成、ギャラリーへのスポンサー、美術展などの企画提案といった芸術に特化したプロジェクトとなっています。

特にAPENFTの運営母体はアートコレクションの設立も行っておりアーティストや芸術に携わる人に向けた特別な仮想通貨といえるでしょう。

APENFTの内部構造は少し複雑で、メインネットワークはTRONのブロックチェーン上に存在します。そしてビットトレントがNon-Fungible Tokenの保存と、イーサリアムなどほかの仮想通貨のブロックチェーンとの橋渡しを行い、その取引の証明となるトークンがNFTとなっています。

以下ではAPENFTの理解をより深めるために「Non-Fungible Token」についての解説、APENFTを支える技術的特徴を解説していきます。

特徴①Non-Fungible Tokenの取引に利用できる

現在Non-Fungible Tokenの取引は法定通貨で行われており、法定通貨を仮想通貨に両替して売買しています。その際のガス代(手数料)が高額であることが課題であり一般普及が今一つ進まない理由もここにあります。

この課題を解決するために、APENFTはNon-Fungible Token取引を行うためのツールとして開発されました、Non-Fungible Tokenの取引にAPENFTプラットフォームを利用すればNon-Fungible Tokenを購入する際、法定通貨から仮想通貨への両替は不要になり、ブロックチェーン上ですべての取引が完結します。

またAPENFTのブロックチェーンはNon-Fungible Tokenの保管も行えるようになっているため、アーティストはAPENFTを自分の作品の保管庫としても利用することができ、Non-Fungible Tokenの一般普及を急速に進める可能性があります。

NFT(Non-Fungible Token)とは

APENFTが何を目的にしているかを理解するために「Non-Fungible Token」についても解説します。「Non-Fungible Token(非代替性トークン)」は略称をNFTといい、ブロックチェーンを応用してデジタルデータに署名を行う技術のことです。

ブロックチェーンの技術を応用しているので、セキュリティレベルが非常に高く、署名の改ざんや複製といった不正が行われにくくなっています。

署名の改ざんができないということは保有するデジタルデータの所有権が明確になり、デジタルデータには付きにくかった付加価値が発生するようになります。

Non-Fungible Tokenが注目されている理由

例えばあなたが何かイラストを執筆しデジタルデータとして保存し、インターネットで販売したとしましょう。

このイラストが大変すばらしく、多くの人が購入しようとしたとき、従来の仕組みではオリジナルのデータのコピーを購入しているので無制限に購入することが可能です。このイラストにNon-Fungible Tokenを導入するとイラストに所有権が記録されるので、オリジナルのデータは発行したNon-Fungible Tokenの分しか販売されず、すべての人が購入することはできなくなります。

こうしてNon-Fungible Token化された作品はコピーが容易なデジタルデータにも関わらず、数量が限定された唯一無二のイラストになるのです。このイラストを購入したい人が多ければ多いほど作品の希少性が増し、Non-Fungible Token価値は非常に高まります。これがNon-Fungible Tokenが注目されている理由です。

この技術はイラストだけではなく音楽、ゲーム、文章、様々なデジタルデータに利用でき、クリエイターのデジタル作品が正当に評価されるだけではなく著作権侵害などの損害からも守られる仕組みとして急速に普及しています。

特徴②ERC721

APENFTのNFTトークンはERC-20をベースに「代替不可能」なトークンとしてECR721という規格に拡張されています。

取引用通貨としてNFTを利用する場合は「代替可能」な通貨である必要があり、ほかの通貨との互換性が必要になりますが、デジタルデータとトークンを関連付ける場合は代替不可能なトークンであるERC721という規格が採用されています。

ECR721トークンは現在アートよりもゲームに関するものが多く、一部メタバースのような仮想空間の土地にも使用されているようです。

【補足】

代替可能とはどの通貨とも交換して受け入れることのできる通貨のことを言います。商品の代金として仮想通貨を交換するときには代替可能なトークンが必要です。ところがNon-Fungible Tokenと紐づいたトークンは他の仮想通貨と交換することはできないので代替不可能なトークンが採用されます。

特徴③仮想通貨TRONとの関係

NFTトークンはTRONのブロックチェーン上で稼働し、開発基盤にもなっています。TRONの高速取引をNFTトークンに実装させることで秒間処理件数はビットコインやイーサリアムをはるかに上回る2000件/秒を実現。イーサリアムを超える処理速度を誇るNFTトークンはセキュリティ、取引利用の面においても非常に安全で利便性の高い仮想通貨と言えます。

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APENFT(NFT)の現在の推移価格

チャートはNFT/Tetherの日足チャートです。

 

【価格表記について】
テクニカル分析用に使用したチャートのNFTの価格がとても小さいため、価格の表記は下5桁のみの表記としています。ご了承ください。
 
直近3か月の高値が約70000、安値が約24600で推移しており、2021年12月28日までのデータでは一度24700まで下落した後やや価格を戻している状態です。
この後の展望として予想されるのはレンジ(値動きの幅が限定されている状態)相場に移行するのではないかとみているため、利幅が取りにくい相場ではエントリーを見送る方針が
いいのではないかと考えています。

今後の展望と具体的戦略

エントリーポイント

    1. 24490を底値として長期目線で買いエントリー
    2. 短期的に非常に強い上昇を見せて60000にタッチしたら短期の売り
    3. 今回の下落の底が見えるまではエントリーを控える

今後取れる戦略としては上記の3つが有力でしょう。

まず背景としてNFTトークンはNon-Fungible Tokenの利用があってこその上昇を見せる仮想通貨なので現時点では出来高も少なく、あまり投資向きではない仮想通貨であることが前提です。

となれば値動きはある程度限定されてくることが予想されるので、短期的な投資では、わかりやすい上昇、もしくは下落のタイミングでの逆張りが有利ではないかと考えています。

長期目線ではというと現在価格が非常に安く、購入しやすい仮想通貨ですので20000を下回ったあたりから一気に購入するのがリスクが小さく、有効な手法になるかもしれません。

リスク限定の理由として同じように考える市場参加者が多ければ多いほど底値での価格のもみ合いや、安値の切り上げなどが進みます。逆に参加者が少なければ一気に価格は下落するので購入のチャンスにもなります。

いずれの動きに対しても20000以下の価格帯は市場心理が明確になるポイントなので損切の対応やエントリー判断が素早くなるという考えから長期保有目線では安値圏での購入をお勧めします。

APENFT(NFT)の今後と動向

APENFT(NFT)の今後と動向のイメージ画像

APENFTの今後は大きな飛躍の可能性を秘めていると考えています。

APENFTの将来性についてはNon-Fungible Tokenが今後どの程度期待されてくるかにかかっているでしょう。

現在Non-Fungible Tokenによって注目されている業界は、「ゲーム」「音楽」「アート」「仮想空間」など多岐に渡ります。その中でも特にアートの分野は大きな転換点を迎えるともいわれており、2021年6月には「ゴッホ」や、「モネ」といった有名絵画をNon-Fungible Tokenとしてオークション販売するといったニュースも報道されました。

このニュースはロシアにあるエルミタージュ美術館が発表したもので、Non-Fungible Token化されるのはゴッホやモネ以外にレオナルド・ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」、ジョルジョーネの「ユディト」、ワシリーカディンスキの「コンポジションⅣ」など名だたる芸術家たちの作品です。

オークションはバイナンスで行われましたが、もし今後こういった取引のプラットフォームにAPENFTが選択されるようになった場合、NFTトークンの急上昇は間違いないでしょう。今はまだ超高額な美術作品のみが目立って取引されていますが、いずれ一般的な価格帯でもNon-Fungible Tokenの取引は浸透するはずです。その時が来る前にAPENFTへの将来性に先行投資するのもいいかもしれません。

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APENFT(NFT)の購入方法

APENFT(NFT)の購入方法

APENFTは現在国内の仮想通貨取引所では取り扱っておりません。

海外の仮想通貨取引所で購入する必要があります。

APENFTが購入できる仮想通貨取引所

  • Huobi Global
  • Gate.io
  • Poloniex
  • KuCoin

今後バイナンスにも上場予定のようですが2021年12月時点ではまだ上場していません。

上記ではやはり大手であるHuobi GlobalかKuCoinが安心して取引できるでしょう。

【まとめ】仮想通貨APENFT(NFT)の将来性は無限大

APENFTは今後のNon-Fungible Tokenの普及によって価値が急騰する可能性があることがお判りいただけたかと思います。

現在のAPENFTの価格は1ドルにも満たない非常に安価な仮想通貨です。しかし今後Non-Fungible Tokenの利用が進めば間違いなく1ドル以上の価値がつくでしょう。その理由として、現在の価値では仮に10ドルのNon-Fungible TokenをNFTトークンで購入しようと思ったら数十万NFTが必要となります。

実用性の観点からそのような桁ではとても取引利用には向かず、必ずインフレの瞬間が来るはずです。そう考えると今後の将来性に対して非常に割安感のあるAPENFT。保有を検討してみてはいかがでしょうか?

執筆者 西村大樹