「NuCypher(NU)はどんな特徴の仮想通貨?」
「NuCypher(NU)に将来性あるの?」
NuCypher(NU)はパブリックブロックチェーン向けの暗号化サービスです。
この記事では、仮想通貨NuCypher(NU)が 具体的にどの様な特徴を持つ通貨なのか。また、保有するにあたって将来性があるかを解説していきます。現在のチャートを用いた解説もしていくので、この記事を読めばNuCypher(NU)に対して理解を深めることができます。
どの仮想通貨を保有するかお困りの方。是非とも最後まで読んで頂き、判断材料の一つにして貰えれば幸いです。
目次
NuCypher(NU)とは?
NuCypher(NU)は分散型アプリケーションのプライバシー保護のためのインフラストラクチャであり、分散型暗号化・アクセス制御およびキー管理システム(KMS)のパブリックブロックチェーン上での暗号化サービスです。
NuCypher(NU)はブロックチェーンのイーサリアムを用いた「DeFi(Decentralized Finance)」と呼ばれる分散型金融システムのプロジェクトを採用しています。
キー管理システム(KMS)とは
Key Management Serviceの略称で2014に発表されたサービスです。このサービスを使うと、データの暗号化と復号用の鍵をAmazon Web Services(AWS)上で管理できます。
一般的にデータを暗号化するとき、データの暗号化を解くためのデータキーとこのデータキーをさらに暗号化し鍵の鍵ともいえるマスターキーを生成します。
このデータキーとマスターキーの作成や管理を行うシステムがKMSです。
パブリックブロックチェーンとは
ブロックチェーン技術は、パブリック型とプライベート型に分けれます。パブリックブロックチェーンはオープン型ブロックチェーンとも呼ばれるものです。
管理者が存在せず、世界中の不特定多数のノードが相互に承認し合うブロックチェーンの仕組みです。ビットコインをはじめとするブロックチェーンはパブリックチェーンの仕組みを採用しています。分散型という場合もあります。
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イーサリアムについての参考記事はこちら
NuCypher(NU)の基本情報
仮想通貨名 | ニューサイファー |
トークン名 | NuCypher(NU) |
公開年 | 2018年 |
発行上限 | 3,885,390,082NU |
発行枚数 | 652,744,024NU |
現在の価格 | 3.45円 |
時価総額 | 66,464,236,014円 |
市場ランキング | 140位 |
公式ホームページ | https://www.nucypher.com/ |
https://twitter.com/NuCypher |
NuCypher(NU)はMikhail Egorov氏とMacLane Wilkison氏が共同で設立しました。NuCypher(NU)のホワイトペーパーは2017年6月に初めて発表されましたが、テストネットが立ち上がったのは2018年11月です。
Mikhail Egorov氏はNuCypher(NU)のCTOを務めています。彼はセキュリティ研究者であり、モスクワ物理技術研究所の科学者でもありました。
MacLane Wilkison氏はソフトウェアエンジニアであり、NuCypher(NU)のCEOを務めています。彼はモルガン・スタンレーで投資銀行家として、テクノロジー、メディア、テレコミュニケーション分野の企業に金融サービスを提供していました。
NuCypher(NU)の特徴
NuCypher(NU)はそれ単体でのサービス提供が目的ではなく、他のブロックチェーンのサービスを向上させ、実用性の向上及びセキュリティー面の強化を目的に開発されました。
特徴①プロキシの再暗号化(PREネットワーク)
NuCypher(NU)はソースプレーンテキストや秘密鍵(シークレットキー)にアクセスせず、公開されたキーの最暗号化を可能とする技術を持っています。
これによりプロトコルやアプリケーションのアクセス制御を容易としつつ、暗号化によるセキュリティーの向上が可能となります。
プロキシサーバーとは
内部ネットワークからインターネット接続を行う際、高速なアクセスや安全な通信などを確保するための中継サーバ。
プロキシサーバーはWEBプロキシサーバー(HTTPプロキシ)の事を指すときに使われる。
WEBプロキシサーバーはフォワードプロキシ・キャッシュサーバー・透過型プロキシ・リバースプロキシの4種類に分かれており、「プロキシ」はフォワードプロキシの事を指す。
用語解説が必要ならこちら
特徴②完全準同型暗号(FHEライブラリ)
NuCypher(NU)は完全準同型暗号(FHEライブラリ)が可能です。「完全準同型暗号」は、暗号化されたデータを暗号化したままデータ処理を行う技術であり、プライバシーを保持しながら計算処理を行うことができるなどのメリットがあります。
インターネットからサーバまでのデータのやりとりを、暗号化されたまま復号することなく処理することが可能です。
特徴③しきい値署名スキーム(TSS))
しきい値署名スキーム(TSS)は、分散キー生成・署名・検証アルゴリズムを含む分散マルチパーティ署名プロトコルです。
値署名スキーム(TSS)では、まず2種類の鍵が発行されます。
公開キーと秘密キーという区別のされ方をする2つのキーは、データの送信者に公開キーが渡され、送信者はこのキーを使いデータを暗号化し、もう一つの秘密キーは受信者側に渡され、暗号化されたデータの復元に利用されます。
この2つのキーはそれぞれが異なった構成をしており、公開キーを用いても秘密キーの複製は作れないようできています。これが、分散キーの生成です。
こうして守られたデータを受信者が受け取ることで、紙媒体の資料を受け渡しする手間をかけず、デジタル署名でのやり取りを可能としました。
このプロセスでは、安全なマルチパーティコンピューティングのプライバシーにより、秘密キーのセキュリティの確保が必要です。その正確さと堅牢性により、署名の偽造を防ぐことができます。
近年、ブロックチェーン技術の急速な発展に伴い、署名アルゴリズムは学術研究と実際のアプリケーションの両方で広く注目を集めています。
NuCypher(NU)の推移価格
NuCypher(NU)は2021年10月から注目を集めだしました。
ブロックチェーンのセキュリティー向上というサービス内容に加え、世界最大の仮想通貨取引所である「Binance」へNUトークンが上場したためです。これにより出来高が急増し、知名度と注目度を上げることになりました。
しかし、NuCypher(NU)はまだまだ発展途上の通貨です。
2021年10月の上昇値を見てみると2ドル以上の上昇が見られましたが、その後下降トレンドとなり2022年1月現在に0.6ドル代まで値幅が落ちていることから、本格的な市場形成はまだなされていません。
この場合チャートから読み取れる情報はあまり多くなく、ある程度上下の値動きが見て取れますが動きの値幅が小さい分大型の取引をしている顧客(機関投資家)がいなさそうです。
また2021年10月の上昇以降、値幅の上下が少なくなりました。この場合現在の値動きが一時的なものである可能性があります。低値での価格固定が続く恐れがある為、注意が必要です。
機関投資家がいない場合、チャートを用いてのテクニカル分析を行うことができません。この分析方法は不特定多数の機関投資家がチャートの情報をどう判断するかを分析する手法だからです。
今回のような場合、市場の情報を基にしたファンダメンタル分析を行います。経済指標や企業の情報を手掛かりに、今後の値動きを予想する手法です。この分析で大事なのはタイミングで、そのプロジェクトが何かを行った時ではなく、投資家が値上がりすると思った時に通貨の価値が上がることを頭に入れておく必要があります。
・テクニカル分析
チャートを用いた分析方法、主にデイトレードなどの短い期間での分析に利用される。・ファンダメンタル分析
経済指標などを用いた分析方法、主に金利による資産運用を目的とする、長期保有での分析の際に利用される。
今後の判断材料として、まずは今の値動きが一時的なものか恒久的なものかが重要となります。
今後、11月13日・27日のような値幅の揺れが多くなる場合、この仮想通貨は良いも悪いも投資家たちの注目を集めている証拠です。値幅の最高値と最安値の平均を算出し、平均より下回った時点での買いを入れると良いでしょう。
逆に値幅の揺れが小さくなり、低い値での停滞を始めた時。2021年10月から始まったこの値動きは一時的なものであり、この時点での購入はオススメしません。しかし、これからの成長を期待しての仕込みをするなら、この時点での購入が最安値となるでしょう。
例外的に、値幅の揺れが少ないが緩やかな上昇が長期的に見られた時。長期トレンドを見越した個人投資家が積み立て方式での資金運用にこの仮想通貨を購入している場合、こういったチャートとなります。これは、長期トレンドを見越しての人気によるものなので、急な値下がりは起こりにくい形です。低リスクで利益を出すならこの時点での購入が理想です。
NuCypher(NU)の購入方法
NuCypher(NU)は残念ながら現時点で国内取引所での取り扱いがありません。
NUNUトークンを購入するためには、以下のステップを踏んで海外取引所で購入する必要があります。
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- STEP.01登録
- 任意の取引所でアカウントの取得
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- STEP.02口座開設
- 取引所の指示画面に従い、口座開設
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- STEP.03購入
- 仮想通貨を購入
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- STEP.04交換
- 海外の取引所に登録後、購入した仮想通貨と交換
- Binance
- Coinbase
- OKEX
- Huobi
はじめて取引所を利用するのであれば、ユーザー数トップクラスのBinanceがオススメです。
Binanceについての参考記事はこちら
【まとめ】NuCypher(NU)は発展途上の通貨
NuCypher(NU)はデータのセキュリティー面を強みとする、パブリックブロックチェーン上での暗号化サービスです。
NuCypher(NU)は、他のブロックチェーンのサービスを向上させ、実用性の向上及びセキュリティー面の強化を目的に開発されました。故に、仮想通貨(暗号資産)市場の発展と共に成長していく仮想通貨であるといえます。
その需要の高さは世界最大の仮想通貨取引所である「Binance」へNUトークンが上場していることからも、その注目度が分かります。
しかし、NuCypher(NU)はまだまだ発展途上の仮想通貨です。
NUトークンの価格推移を見てみると、10月に約2ドルの上昇を見せていますがそれ以降下降トレンドが続き、0.6ドル前後まで落ち込んでいます。
この形を見るに、NuCypher(NU)はまだ完全な為替市場の形成がなされておらず、10月の上昇も一時的な値動きに過ぎないのではと言わざるを得ません。
現状のNuCypher(NU)では仮想通貨(暗号資産)市場の発展という観点から見れば、今後の成長を見越しての青田買いをするには絶好の仮想通貨であるといえますが、NuCypher(NU)プロジェクトのNUトークン単体の価値として見れば、堅実な資産運用を目指す目的での購入は為替市場の上昇トレンドが見られるまで見合わせるべきです。為替市場の値動きを確認し、1日毎の値幅上昇やトレントの上昇が確認できてからの購入をオススメします。
執筆者 西村大樹