流動的プール(Liquity pool)とは?イールドファーミングについても解説

「流動的プール(Liquity pool)とは一体どういうもの?」
「流動的プール(Liquity pool)ってどんな仕組み?」

流動的プール(Liquity pool)と言えば、DeFi(分散型金融)やDEX(分散型取引所)関連でよく耳にする人も多いでしょう。

この記事では、仮想通貨(暗号資産)の流動的プールについて解説します。イールドファーミング流動性マイニングについても説明しているので、興味のある人はぜひ読んでみてください。

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流動的プール(Liquity pool)とは

流動的プールの見出しとプールのイメージ画像

流動的プール(Liquity pool)とは、簡単に言うと「ある金融サービスの資金として大量に投入された仮想通貨(暗号資産)の蓄え」です。

具体的に説明するなら、特定のブロックチェーン上のスマートコントラクトにロックされたトークンの集合体と言えるでしょう。イメージとしては、プラットフォームにさまざまな種類の仮想通貨がたくさん集められているような感じです。

流動的プールは、DeFi(分散型金融)エコシステムを支える基盤技術の一つ。DeFiサービスにおいて様々な機能を促進するために使用されますが、共通の役割は「市場の流動性を高めること」にあります。

このように、流動的プール自体はとてもシンプルな概念。だからこそ、どのように利用するかが注目されている技術となっています。

DeFiエコシステムの例

  • AMM(自動マーケットメーカー)
  • イールドファーミング
  • レンディング
  • 合成資産
  • オンチェーン保険
  • ブロックチェーンゲーム
DeFi(分散型金融)とは?
「Decentralized Finance」の略称。ブロックチェーン技術を利用した金融サービスのこと。仲介者や管理者が不要のうえ、最小限のコストで運営が可能な仕組みとなっている。

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流動的プール(Liquity pool)の利用法① AMM形式のDEX

流動的プール利用法①の見出しとプールのイメージ画像

流動的プール(Liquity pool)の最も一般的な利用法は、DEX(分散型取引所)のAMM(自動マーケットメーカー)です。

ここでは、DEXでどのように流動的プールが利用されているのか、AMMの仕組みもあわせて説明します。

DEXで利用される流動的プール

流動的プール(Liquity pool)は、多くのDEX(分散型取引所)において利用されています。

最初に流動性プールを使用したDEXの1つは、Bancor(バンコール)。以降はUniswap(ユニスワップ)の登場により、人気が広まりました。

また、現在流動性プールは様々なブロックチェーン上のDEXで稼働しています。

例えば、Ethereum(イーサリアム)チェーンでは、SushiSwap(スシスワップ)や Curve Finance(カーブファイナンス)。

Binance Smart Chain(バイナンススマートチェーン)では、PancakeSwap(パンケーキスワップ)や BakerySwap(ベーカリースワップ)などが挙げられます。

更に、Ethereumの流動性プールには「ERC-20」のトークン、Binance Smart Chainには「BEP-20」のトークンが含まれている点が特徴。ブロックチェーンの種類にあわせてプール内に追加される、いろんなトークン(仮想通貨)によって市場が形成されています。

DEX(分散型取引所)とは?
「Decentralized EXchange」の略称。特定の管理者を持たず、ユーザーがシークレットキー(秘密鍵)や仮想通貨を管理する仮想通貨取引所のこと。Binanceのような特定の組織や会社が運営する取引所は、CEX(中央集権型取引所)と呼ばれる。

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AMMを支える流動的プール

DEX(分散型取引所)には、AMM(自動マーケットメーカー)形式オーダーブック形式の2種類があります。そのAMM形式を支える重要な役割を担っているのが、流動的プール(Liquity pool)です。

AMM形式のDEXでは、流動性プールからいつでも交換を希望するトークンを引き出すことができる仕組みとなっています。これは、多くの流動性供給者によって常にたくさんのトークンが追加され、流動性プールに蓄積されていることによるものです。

取引相手を必要とせず、流動性プールに対して取引を実行するので、好きな時にトークンを交換できるのがAMMの魅力。また、誰もが流動性供給者になれる点でも、その仕組みを成り立たせる重要なポイントとなっています。

AMM(自動マーケットメーカー)とは?
「Automated Market Maker」の略称。CEX(中央集権型取引所)を利用することなく、自分のウォレットから直接取引ができる仕組み。流動性プールに預けられた仮想通貨(トークン)とスピーディに交換・取引ができる。
オーダーブックとは?
売りたい人と買いたい人の価格がマッチして取引される仕組みのこと。相対取引とも呼ばれる。

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流動的プール(Liquity pool)の利用法② 利息&金利の獲得

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流動的プール(Liquity pool)の利用法として、イールドファーミング流動性マイニングも挙げられます。

ここでは、流動的プールを利用した利息や金利の獲得について説明します。

イールドファーミングで利用する流動的プール

「イールドファーミング」とは、DeFiサービスに仮想通貨を預けて流動性を提供する見返りに、利息や金利、手数料収入がもらえる仕組みのことです。DeFiサービスには、DEXやレンディングなどがあります。

つまり、先ほど説明したAMM形式のDEXでトークンを追加していた流動性供給者も、このイールドファーミングによって利息や金利を獲得できるというわけです。

トークンを追加する際は、基本的に2種類のトークンを預け入れるのが一般的。この通貨ペアの種類によってAPR(年利率)が異なります。

通常よく利用されるのが、ボラティリティ(価格変動率)の低いステーブルコインです。金融サービスでの運用においては比較的低リスクであるため、テザー(USDT)やトゥルーUSD(TUSD)といったペッグ通貨は定番の仮想通貨と言えます。

ステーブルコインとは?
取引価格が変動しないように設計された仮想通貨のこと。ステーブル=ホチキスのことで、固定を意味している。主に法定通貨担保型、無担保型(アルゴリズム型)、仮想通貨担保型の3種類がある。
ペッグ通貨とは?
レートをある特定の水準に連動させて、変動する幅を最小限に限定する通貨のこと。ペッグ(ペグ)=釘や杭のことで、固定を意味している。

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流動性マイニングで高い利回りを実現

「流動性マイニング」とは、DeFiサービスに仮想通貨を預けて流動性を提供する見返りに、利息や金利、手数料収入とあわせて、更に新規トークン(仮想通貨)がもらえる仕組みのことです。

この新規で発行されるトークンは、DeFiサービスを提供しているプラットフォーム独自のトークンであるのが特徴。プラットフォームの利用が高まることで、トークンの価値が上昇します。

つまり、通常の利息や金利と加えてトークンが上乗せされるので、高い利回りで仮想通貨を運用できるというわけです。また、このトークン自体イールドファーミングで預け入れることが可能な点も、魅力の一つとなっています。

ちなみに、食べ物系トークンや犬系コインなど、個性的なトークン(仮想通貨)が多いのもポイント。熱狂的なファンがついて人気がでることも珍しくないため、日頃からいろんなトークンを把握しておくと良いかもしれません。

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流動的プール(Liquity pool)でイールドファーミングを始めよう

流動的プールとイールドファーミングの見出しとプールのイメージ画像

流動的プール(Liquity pool)でイールドファーミングを始める場合、一般的な流れは下記の通りです。

  1. 自分の資産を預け入れる。(大抵の場合「pool」ボタンを押す)
  2. 2種類のトークン(ペア通貨)を決めて、「Add Liquidity」ボタンを押す。
  3. トークンの数量を入力して、トランザクションを送信する。
  4. 承認されたら「Supply」ボタンを押して、トランザクションを送信する。
  5. トランザクションが送信されると、Poolのページで預けたトークンが確認できる。

イールドファーミングを始めるにはまず資産を預け入れる必要があるため、基軸通貨となるビットコイン(BTC)イーサリアム(ETH)などの仮想通貨をあらかじめ購入しておきましょう。

また、手数料なども別途必要になるので、仮想通貨は多めに用意しておくと安心です。

【関連記事】イーサリアム(ETH)のガス代(手数料)についての解説はこちら。

仮想通貨イーサリアム(ETH)のガス代が何か分からない方に向けて書きました。イーサリアム(ETH)の概要から、損せずして送金スピードを上げるために行うべきガス代の設定方法についても紹介しています。ぜひ読んでみてください。

海外の仮想通貨取引所「bitcastle」を利用してみよう

海外のDefiサービスを利用することに不安を感じている人は、まず初めに仮想通貨取引所「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。bitcastleは日本語に対応しているので、まずはこちらで海外の雰囲気に慣れておくのもオススメです。

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【まとめ】流動的プール(Liquity pool)とは資金の集合体

流動的プール(Liquity pool)とは、Defiサービスの資金として預け入れられた仮想通貨(暗号資産)の蓄えです。

稼働するプラットフォームのブロックチェーンにあわせて、様々なトークンが預け入れられているので、いつでも好きな時に交換することができます。

AMM形式のDEXをはじめ、イールドファーミング流動性マイニングなどに利用されていて、今後もいろんなDeFiサービスに応用されていくと考えられるでしょう。

執筆者 西村大樹