「COSMOS(ATOM)ってなぜ評判が高いの?」
「COSMOS(ATOM)を購入すべきか悩んでいる」
投資家界隈でも知る人ぞ知るポジションに位置するCOSMOS(ATOM)ですが、SNS上での話題性や国内上場が開始されたことから興味を持ち始めた人も多いのではないでしょうか。
COSMOS(ATOM)は、2021年8月現在で時価総額ランキング38位と人気が高く、約3,200円まで高騰したものの、現在は1,000円〜1,500円台で取引されています。
この記事では、仮想通貨COSMOS(ATOM)へ投資すべきか検討している方に向けて、COSMOS(ATOM)が持つ特徴や今後の見通し、将来性、投資家から評判が高い理由について解説しています。
ぜひ取引の参考としてお役立てください。
目次
COSMOS(ATOM)のリアルタイムチャート
仮想通貨COSMOS(ATOM)の特徴3つ
COSMOS(コスモス)は「インターネット・オブ・ブロックチェーン(Internet of Blockchains)」の実現を目標としたプロジェクトで、エコシステムの名称です。COSMOSのブロックチェーン上(「Cosmos Hub」)で流通している独自トークンが「ATOM(アトム)」で、アルトコインの一つです。
仮想通貨COSMOS(ATOM)の特徴は下記の3つが挙げられるでしょう。
- 異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができる
- スケーラビリティ問題のリスクを回避
- 簡単にブロックチェーン開発ができる
詳しく解説していきます。
特徴①異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができる
COSMOS(ATOM)の特筆すべき点は、互換性のないブロックチェーン同士を繋ぐという目的を持つことです。
例えば、A社が開発したゲーム内のコインをB社が開発したゲーム内のコインと交換することができる、と言えば想像しやすいかと思います。
従来、ビットコイン(BTC)をイーサリアム(ETH)と交換する場合、双方が上場している仮想通貨取引所を通じてトークンを交換するのが一般的です。取引所によっては手数料なども発生するでしょう。
一方、COSMOS(ATOM)には「Cosmos Hub(コスモスハブ)」と呼ばれる中継地点が存在し、その中継地点に接続するための空間「ZONE」を介して、異なったブロックチェーン同士を繋ぐことができるのです。COSMOSを直訳すると「宇宙」と言う意味があります。宇宙空間(「ZONE」)の中に点在する惑星を線で繋ぎ合わせる(「Cosmos Hub」)というイメージです。
つまり、COSMOS(ATOM)のプラットフォーム上では、取引所を介すことなく異なる仮想通貨同士の交換が可能だということです。これは他のプラットフォームにないCOSMOS(ATOM)ならではの強みと言えるでしょう。
特徴②スケーラビリティ問題のリスクを回避
COSMOS(ATOM)では、上記のように異なるブロックチェーン同士を繋ぐことができる特徴を持つため、ブロックチェーン同士の相互運用が実現できます。ブロックチェーン同士を相互運用できれば、処理にかかる負担や手数料の高騰を最小限に抑えることができるというメリットもあります。
処理にかかる負担や手数料の高騰は「スケーラビリティ問題」と呼ばれ、ユーザーが増えれば増えるほど問題が深刻化するというリスクがあります。「ユーザーが増える=一度に処理しなければならないノード数(コンピューター数)が増える」ため、処理する場所を各ブロックチェーンに分散させることで、スケーラビリティ問題の解決につながるのです。
スケーラビリティ問題はブロックチェーン全体の課題であり、この問題を解決するために、例えばイーサリアム(ETH)ではコンセンサスアルゴリズム(ブロックを追加する時の同意方法)を変更するといった大規模なアップデートが進行しています。
特徴③簡単にブロックチェーン開発ができる
COSMOS(ATOM)では、ブロックチェーンを作るための開発ツール「Cosmos SDK」を公開しています。
「Cosmos SDK」とは、ブロックチェーンを構築するためのフレームワーク、開発キットのことです。SDKモジュールを組み合わせることで、開発者は自由にブロックチェーンをカスタムすることができます。これによって、開発者はアプリケーション固有のブロックチェーンを簡単に構築できるようになるだけでなく、複数のブロックチェーン同士を繋ぐことができるというCOSMOS(ATOM)の特徴を活用して構築できるようになりました。
さまざまな開発者が「Cosmos SDK」でのブロックチェーン構築に関するノウハウを共有されていますので、これからブロックチェーン開発を始めようと思っている方々にとっても良い環境が整っていると言えるでしょう。
「Cosmos SDK」
https://v1.cosmos.network/sdk
仮想通貨COSMOS(ATOM)のこれまで
COSMOS(ATOM)の今後の動きを把握する参考に、これまでの経緯や、高騰を見せたきっかけについて見ていきましょう。
2014年
COSMOS(ATOM)の開発元であるテンダーミント社(Tendermint)はアメリカ・サンフランシスコを拠点とし、2014年ジェ・クォン氏(Jae Kwon)とイーサン・ブックマン氏(Ethan Buchman)によって設立されました。
テンダーミント社では、コンセンサスアルゴリズムとP2Pネットワークをパッケージングしたソフトウェア「テンダーミント」の開発に加え、インターチェーンファウンデーション(Interchain Foundation)からの依頼を受けてCosmos NetworkやCosmos SDKの開発もスタートします。
2016年にはホワイトペーパーが開示されました。
ホワイトペーパーとは
ホワイトペーパーとは直訳すると「白書」で、仮想通貨においては開発されるブロックチェーンが解決すべき課題と、課題解決に向けた今後の見通しをまとめた報告書です。
その後、テンダーミントのエコシステムは100以上のプロジェクトで活用されることとなります。
2017年
COSMOS(ATOM)は2017年のICOで約18億円(1,700万ドル)の資金調達に成功します。COSMOS(ATOM) は公開前から期待が寄せられており、なんとICOでは公開からたった30分で販売終了となりました。
ICOとは
ICOとは「Initial Coin offering」の略称で、仮想通貨を新規公開することで資金調達する方法のことを指します。
2019年
2019年4月、仮想通貨COSMOS(ATOM)は中国の大手仮想通貨取引所「Binace(バイナンス)」に初上場します。上場が発表されてから投資家の間では期待が高まり、発表後1日で一時30%以上価格が上昇する高騰を見せました。また、バイナンスだけでなくバイナンスDEXでも取り扱いが開始されます。
DEXとは
DEXとは「Decentralized EXchange」の略称で、日本語では分散型取引所と訳されます。ブロックチェーン上にある取引所で、銀行口座のように中央で管理する者がおらず、自律している特性を持ちます。
そもそも取引所内にウォレットを作成せず、管理を自分自身で行うため、取引所が誰かにハッキングされてユーザーのウォレットから資産がなくなってしまう心配がなく、取引する際も取引所を仲介する必要がありません。登録も非常に簡単であることも特徴の1つです。
2020年
2020年に入ってからも仮想通貨COSMOS(ATOM)は徐々に価格を上昇させていきます。
この頃、仮想通貨業界ではDeFiがブームとなり、DeFiの1つであるDEXにも関係しているCOSMOS(ATOM)も注目を集めました。
DeFiとは
DeFiとは、先ほどご紹介したDEXのように、中央管理者が不在の金融アプリケーションのことを指します。私たちがクレジットカードやスマホ決済などで買い物をすると、管理をしている金融機関がお店と私たちの間に入り、取引を台帳に記録したり、取引自体の可否を判断することもあります。
DeFiは間に仲介する金融機関を挟まないため個人同士で取引が行われます。クレジットカード会社や銀行が機能する必要がなく、大幅なコスト削減につながるメリットがあります。
さらに、同年10月頃からビットコイン(BTC)をはじめとする時価総額ランキング上位の仮想通貨で高騰する現象が起き、これが追い風となってランキング上位に食い込んでいるCOSMOS(ATOM)も高騰を見せました。
仮想通貨COSMOS(ATOM)の今後
仮想通貨COSMOS(ATOM)の価格上昇が今後期待できるのか、今後の見通しや将来性について解説していきます。
COSMOS(ATOM)基盤のブロックチェーン開発
COSMOS(ATOM)の強みは、他のプラットフォームにはない特殊な特徴の他、COSMOS(ATOM)を基盤としてブロックチェーンを開発できるという可能性の高さが挙げられます。
COSMOS(ATOM)の開発キットが拡大していき、COSMOS(ATOM)基盤のブロックチェーンがさらなる発展を遂げることがあれば、それに付随してCOSMOS(ATOM)の価値が上昇する見込みがあるでしょう。ブロックチェーンを開発できるプラットフォームは、イーサリアム(ETH)やネム(NEM/XEM)、リップル(XRP)などが有名ですが、いずれも企業向けの開発基盤です。企業のみならず個人向けの開発基盤としても活用できるのは、COSMOS(ATOM)が差別化できる個性と言えるでしょう。今後どれほど浸透するかがポイントとなります。
PoSの採用で地球環境問題に考慮
COSMOS(ATOM)は、コンセンサスアルゴリズムにPoSを採用しています。
PoSとは
PoSとは「Proof of Stake/プルーフ・オブ・ステーク」の略称で、仮想通貨で問題になっている消費電力の削減を目的として開発されましたブロックの追加方法です。ビットコイン(BTC)で採用されているPoW(Proof of Work/プルーフ・オブ・ワーク)は、より早く計算したノード(コンピューター)が報酬を得やすいシステムだったのに対し、PoSではより多く通貨を保有している方が報酬を得やすいシステムになっています。
電力の使用によるCO2排出問題は今後さらに加速していくため、仮想通貨においても地球環境に配慮されているプラットフォームが支持される傾向にあります。過去にもイーロン・マスク氏がエネルギー消費問題にまつわる発言をしたことで仮想通貨全体が下落傾向を見せたり、イーサリアム(ETH)がPoSへの移行を発表した時に価格上昇に転じた経緯があります。今後も、影響力のある投資家などが地球問題に関する発言をした時、PoSを採用しているCOSMOS(ATOM)は影響を受けにくく、ポジティブな影響が出る可能性があると言えるでしょう。
テンダーミント独自のDApps開発環境に期待
COSMOS(ATOM)では、比較的簡単にDApps(ブロックチェーン技術を活用した分散型アプリケーション)を企業・個人で開発できる環境を整えています。
現在はイーサリアム(ETH)ベースのプラットフォーム上で作成されていますが、テンダーミントではイーサリアム(ETH)のブロックチェーン技術よりも、シンプルかつ柔軟な開発ができるプラットフォームを目指して開発が進んでいます。今後COSMOS(ATOM)のプラットフォーム上で開発できるようになれば、ブロックチェーン同士を相互運用できるという特性を活かしたDAppsの発展も期待できるでしょう。
あらゆるブロックチェーンの統合を目指す「Emeris」の発展
テンダーミント社では、ブロックチェーンに関係なく全ての仮想通貨アプリケーションをワンストップポータル「Emeris」を2021年7月9日に立ち上げました。あらゆるブロックチェーンのDApps統合を目指すという目的が掲げられています。
COSMOS(ATOM)ベースのDeFi分野拡大が、今後さらに進展していく未来が見込めるでしょう。
仮想通貨COSMOS(ATOM)を購入できる取引所
日本国外では2019年に上場が開始したCOSMOS(ATOM)ですが、日本国内の仮想通貨取引所に上場したのは2021年7月14日のことです。ネット業界大手GMOグループが運営する「GMOコイン」で取り扱いが開始されました。
COSMOS(ATOM)はこれまで国内での取り扱いがなかったため、購入したくてもハードルが高い状況が続いていました。GMOコインでは、「販売所」「つみたて暗号資産」「貸暗号資産」の3つで取り扱いが可能となっています。
【GMOコインの特徴】
- 国内の取引所で唯一COSMOS(ATOM)の取り扱いが可能(2021年8月現在)
- 取引・入金・出金・送金の手数料が無料
- 初心者でも扱いやすい
- 安全性が高い
今後、さらなる国内上場に期待したいですね。
「GMOコイン」
https://coin.z.com/jp/
【まとめ】COSMOS(ATOM)は今後期待できる仮想通貨
COSMOS(ATOM)が将来的に価値を高められるかどうかは、異なるブロックチェーン同士の相互運用という特徴がどのようなシーンで活用できるかがポイントとなるでしょう。一般公開されている開発キットが広く浸透し、COSMOS(ATOM)を基盤としたブロックチェーンが発展を遂げていくなど、可能性を大いに秘めているとも言えます。
COSMOS(ATOM)はすでに多くの企業でプロジェクトが進んでおり、2020年には大手自動車メーカーTOYOTAが実施している中古車IDを活用した「所有権移転」実験において、COSMOS(ATOM)のテンダーミントをベースにして開発されたブロックチェーンが使用されています。実は私たちにとって身近な企業でも活用が進んでいるのです。
大手企業によるCOSMOS(ATOM)ベースのプロジェクト発表なども価格上昇のタイミングだと予測できるでしょう。
COSMOS(ATOM)の情報はtwitterや公式サイトから随時得ることができますし、日本語版twitterもありますので情報が拾いやすいかと思います。ぜひフォローして動向をチェックしておいてください。
Cosmos – Internet of Blockchains ⚛️
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