ビットコイン(BTC)の使い方は?ウォレットの種類や取引所との違いも解説

「ビットコイン(BTC)ってどんな使い方ができるの?」

「ビットコイン(BTC)ってどうやって取得するの?」

近年ビットコイン(BTC)が急成長しているというニュースを聞くことが増え、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨(暗号資産)に興味を持つ人が多いかもしれません。

ビットコイン(BTC)の用途や使い方、保管方法を詳しく知りたいけどよくわからないという方のために、それらの疑問を解消していきます。

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ビットコイン(BTC)の用途

ビットコイン(BTC)の用途は多岐にわたります。近年では、仮想通貨が生活の場で利用できる機会が増えています。ここではビットコイン(BTC)の用途をご紹介していきます。

投資目的

ビットコイン(BTC)に興味を持っている人の大半がビットコイン(BTC)を投資先として考えているのではないでしょうか。

2018年にバブルが弾けてからビットコイン(BTC)の時代は終わったという見方もありましたが、2019年から2020年にかけて徐々に価格を上昇させてきました。そして2020年終盤にはビットコイン(BTC)史上最高値の34000ドル(約370万円)を突破する勢いを見せました。

近年では、大手企業がビットコイン(BTC)や仮想通貨の導入に力を入れています。

大手企業がビットコイン関連の導入に力を入れているのは、ビットコイン(BTC)に将来性を見出しているからといえます。このようなことから、今後も投資対象としてビットコイン(BTC)は伸びていくことが予想されます。

実店舗での利用

ビットコイン(BTC)は家電量販店などの一部の店舗で利用することができます。2021年8月の現時点では、実店舗300件弱がビットコイン(BTC)で決済可能となっています。

そして、仮想通貨は決済手数料が安いため、ビットコイン(BTC)決済に対応する実店舗は世界中で増加傾向です。実店舗でビットコイン決済するためには、事前にスマートフォンなどにウォレットアプリをダウンロードしておく必要があります。

決済する際に指定されたQRコードを読み取り、店舗側に送金する仕組みになっています。スマホをかざすだけで決済が可能であるため、PayPayのように手軽に買い物をすることができます。

ネットショッピングでの利用

仮想通貨での決済が可能なネットショップも、世界的には増加傾向にあります。2021年8月の現時点では、100件弱のネットショップがビットコイン(BTC)で決済可能となっています。

ネットショップでは、価格表記が日本円ではなく、「BTC」や「MONA」などの仮想通貨の単位で表示されているケースもあるため注意が必要です。ネットショップ内には、仮想通貨レートなども表示されています。

価格変動によっては日本円よりもお得な買い物ができるケースもあるため、ビットコイン(BTC)の価格変動を見極める必要があります。

公共料金の支払い

最近ではビットコイン(BTC)を使って公共料金の支払いができるようになってきました。

仮想通貨取引所のCoincheckはCoincheckでんきというサービスを開始し、Coincheckにユーザー登録をすればビットコイン(BTC)で電気代が払えるようになりました。このサービスはビットコイン(BTC)で電気代を払おうとすると電気代を4~6%割引してくれるというプランなので節約にもなります。

また、Coincheckと並んで国内最大手の取引所と言われているbitFlyerはガス料金のビットコイン決済プロジェクトを発足しており、今後はガス料金もビットコイン(BTC)で支払えるようになるようです。

送金

ビットコイン(BTC)を送りたい相手がビットコインアドレスを持っていれば、相手がどこにいてもビットコイン(BTC)の送金ができます。

ビットコインアドレスとは、日本円でいう口座番号のようなものです。特に海外送金は、少ない手数料と比較的短時間で送金を行うことができます。

ビットコイン(BTC)を使う前にウォレットを準備する

ビットコイン(BTC)の用途は理解できたかと思います。そのビットコイン(BTC)を実際に使うためには、事前にウォレットを用意する必要があります。ウォレットとは、自分のビットコインを保管しておく専用のお財布のようなものを指します。

仮想通貨の送金に必要となる秘密鍵を持つビットコインアドレスを一つにまとめたもので、複数のアドレスをウォレットで管理することができます。

ビットコインウォレットの一般的な特徴としては「複数の仮想通貨を一つにまとめて管理することができる」「他のウォレットに送金できる」「セキュリティ面で安全」などが挙げられます。

ウォレットと仮想通貨取引所保管の違い

仮想通貨取引所とは、投資家が仮想通貨を自由に売買できる場所のことを指します。インターネット上に存在する証券会社のようなもので、取引所で購入した仮想通貨はその取引所のビットコインウォレットに自動で保管される仕組みとなっています。

そのため、自分のビットコインウォレットを持っていなくても、取引所で売買を行うと自動的に取引所内にウォレットを持つことになります。

取引所とビットコインウォレットの違いは、取引所は仮想通貨の売買をする場所であり、ビットコインウォレットは自分自身で仮想通貨を管理する場所だといえます。

ウォレットの必要性

取引所でも仮想通貨を保管できるのに、自分のビットコインウォレットで保管する必要はあるのでしょうか?

ウォレットを持つ理由の一つとして挙げられるのが「セキュリティ面で安全」だからです。仮想通貨はネットに存在する性質上、ハッキングなどを受けると全ての資産を消失する危険性があります。

もし、持っている仮想通貨を全て取引所に保管していた場合、中にはホットウォレットと呼ばれるネットにつながれた状態で保管している取引所もあり、資産を盗まれる可能性も考えられます。過去には、実際にハッキングされて倒産してしまった取引所もあります。

まだ法整備が完全とはいえない状況で、こうしたリスクから自分の資産を守るために、自分でビットコインウォレットを作って、仮想通貨を分散して保管する方法があるのです。

そんなビットコインウォレットには、大きく分けて「ホットウォレット」と「コールドウォレット」があります。

セキュリティに関わる部分でもあるため、仮想通貨を保有するのであれば違いを正しく押さえておく必要があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ホットウォレット

ホットウォレットとは、常にネットに接続された状態にあるウォレットを指します。スマホアプリやブラウザ上のウォレットなどがホットウォレットに該当します。

ホットウォレットの大きなメリットは、「送金が簡単にできること」です。ネットに常時つながれているので、たとえばQRコードを読み取るだけでもすぐに送受信が完了します。

一方でデメリットは、「ハッキングのリスクがあること」です。

ネットにつながれているため、不正アクセスなどのリスクに常にさらされていることにもなり、資産消失の危険性が高いといえます。そのため、ホットウォレットには、取引をするのに必要な金額など少額を保管するのが良いでしょう。

ホットウォレットに当たるものには、デスクトップウォレット・ウェブウォレット・モバイルウォレットなどがあります。それぞれ詳しく説明していきます。

デスクトップウォレット

デスクトップウォレットは、自分のパソコンで管理できるウォレットです。

最も古くからあるウォレットの一つで、仮想通貨の開発元が公式にリリースしているウォレットの多くがこの形式を取っています。

他のウォレットよりも自己管理能力が求められますが、マイニングや開発をした人に向いています。

ウェブウォレット

ウェブウォレットは、利用者はIDとパスワードだけを管理し、秘密鍵とアドレスをウェブサイト側が管理するウォレットです。
取引所ウォレットもこのウェブウォレットの一種です。

利便性が高いウォレットですが、セキュリティリスクが他のウォレットよりも高いです。

リスクを回避するためにも大金は入れず、他のウォレットと併用するのが良いでしょう。

モバイルウォレット

モバイルウォレットとは、スマホやタブレットなどいつも持ち歩いている携帯端末で管理できる、アプリタイプのウォレットを指します。

ウェブウォレットよりもハッキングリスクが低く、持ち運びに優れているのが特徴です。

スマホの利用が多く、利便性を求める人に向いています。

コールドウォレット

コールドウォレットとは、インターネットと切り離したところで仮想通貨を保管するウォレットのことです。

コールドウォレットのメリットは、ハッキングリスクを抑えられる点にあります。ネットに繋がれているホットウォレットとは異なり、コールドウォレットはネットに繋がない限りハッキングの危険性を極めて低く抑えられます。

注意点としては、急な決済に向いていないことなどが挙げられます。ネットと切り離しての保管なので、決済などを行う場合にはその都度パソコンに繋がなくてはなりません。

また、仮想通貨を保管しているコールドウォレットを物理的に紛失したり盗難されたりすると、資産をそのまま失ってしまうことにもなるので注意が必要です。コールドウォレットには大きく分けて、ハードウェアウォレットとペーパーウォレットがあります。それぞれ詳しく説明していきます。

ハードウェアウォレット

ハードウェアウォレットとは、暗号資産を保管するウォレットのうち、秘密鍵を内蔵した外部デバイスのことです。

デバイス自体がハードウェアになっており、パソコンに接続していない間はコールドウォレットとなるので高いセキュリティを誇っています。

多額の暗号資産を保有している人や、絶対に資産を紛失したくない人に向いています。

ペーパーウォレット

ペーパーウォレットは、秘密鍵とアドレスを紙に印刷したウォレットで、セキュリティに優れています。

コールドウォレットの1種で、ハードウェアウォレットよりも安価に手に入れることができます。

長期保有目的や、ハードウェアウォレットは敷居が高いと感じる人にオススメです。

ウォレットの選び方

たくさんある種類の中から、自分に合ったウォレットを見つけるためには、まず仮想通貨を保有する目的を明確にしましょう。

大きく分けて、「日常使い用」なのか「投資用」、「貯金用」なのかで変わってきます。たとえば、買い物など日常使いを頻繁にするようなケースなら、すぐに送金ができるオンラインウォレットが向いていますし、投資用として売買を行いたいなら取引所に預けておくのも一つの選択肢です。

貯金用で長期に渡って使わないというのであれば、ハードウェアウォレットやペーパーウォレットでネットから切り離して保管するというのも良いでしょう。もし、どのウォレットを作れば良いか悩んでいる場合には、取引にも使いやすいオンラインウォレットを作ってみるのも良いでしょう。

オススメの仮想通貨取引所

ここでは、仮想通貨取引所を利用したオンラインウォレットを作る際のオススメ取引所をご紹介します。

Coincheck(コインチェック)

  • 国内ダウンロード数No.1の使いやすいアプリ
  • 国内最多の全16種類の仮想通貨を取り扱っている
  • 東証一部上場企業が親会社で信頼性が高い

東証一部上場企業であるマネックスグループが親会社のため、信頼性が非常に高く、初心者の人でも安心して取引することができます。また、アプリの国内ダウンロード数No.1という点も重要なポイントです。直感的に操作できるため、初心者でも特別な操作をせずに使うことができます。

操作面で不安がある人や、信頼性の高い取引所を使いたい人にはオススメです。

bitFlyer (ビットフライヤー)

  • 国内最大級のユーザー数・取引高を誇る仮想通貨取引所
  • 全13種類の仮想通貨を取り扱っている
  • シンプルな操作画面で初心者でも使いやすい

bitFlyer (ビットフライヤー)は、取引量が多いため流動性が高く決済がしやすいという特徴があります。少額でもトレードができるため、少額投資に向いている取引所といえます。

GMOコイン

  • 高性能チャート「TradingView」が使える
  • スマホ用の取引ツールが本格的
  • 小額から入金が可能

価格を予想するのに役立つテクニカル指標がいくつも用意されており、チャートの時間足は9種類と豊富にあります。本格的にチャートを使いながら、取引をしたい人におすすめの取引所です。

また、GMOコインの入金最低額は1,000円からとなっています。小額から購入を行うことができるため、大きな金額を支払うのが不安という人にもオススメです。

【まとめ】ビットコイン(BTC)の使い方や用途は多岐にわたる

ビットコイン(BTC)の使い方は個人次第で多様に利用することができ、今後もさまざまな場面での利用の拡大が予想されます。

また、ビットコイン(BTC)の保管方法は、前述したように仮想通貨取引所の保管だけでなく、ウォレットを利用することでセキュリティ面でも安心して利用できることが分かりました。

ビットコイン(BTC)は価格の変動が激しいので誰にでもオススメできる万能な投資方法ではありませんが、リスクがとれる投資家であればビットコイン(BTC)への投資はプラスになる可能性が十分にあるでしょう。

執筆者 西村大樹