TRONとは
仮想通貨業界では主要な仮想通貨に注目が集まりがちとなっており、時価総額があまり高くない仮想通貨に対してはそこまで注目が集まらないことも多いです。
しかし、そういった注目がそこまで集まらない仮想通貨の中でも面白いプロジェクトを行っており、これからに期待ができる仮想通貨もあります。
今回はそんな仮想通貨の中でもTRONというより身近に感じる機会が多くなる予想の仮想通貨を紹介します。
TRONは2017年に公開された仮想通貨となっており、デジタルコンテンツ業界に特化している仮想通貨として知られています。シンガポールを拠点としている「Tron財団」というチームによって開発されました。
Tron財団は世界的活動している財団であり、公正でオープンなネットワークの運用を目的にしている非営利組織でシンガポールの企業規制当局の承認も得ているため、信頼性も高い財団と言えるでしょう。
TRONはクリエイターのためのトークンとされており、ブロックチェーンをベースにしているため、分散型のプロトコルとなっており、データの自由性はとても高いです。
そのため、世界中のクリエイターがデジタルコンテンツの配信を自由に行えるプラットフォームが完成することになります。
利益等の話もありますが、トロンはクリエイティブでエンターテイメントな環境ができることで今までは目立っていなかったクリエイターが人の目に付く機会が設けられることと、新しいクリエイターを応援する社会を作ることが目標とされています。
日本国内でも動画配信サービスなどが人気となっていることから日本でこのようなプラットフォームができあがると、大きな経済効果が期待できるとされています。
そんなTRONの初回ICOは世界中で注目が集まっており、30秒程度で完売してしまいました。仮想通貨業界でも大物のジハン・ウー氏なども投資していたことが助長を生んだとしています。
TRONはObikeやUPliveなどの大手のウェブ企業と提携を結んでいることからその存在も重要視している人が多く、これから先も生き残っていく仮想通貨として知られています。
TRONは実際に利用も可能
TRONは投資としての側面以外にもすでに店舗決済に活用されています。イタリアやスペインでTRXが利用できるになっており、2018年の8月から本格的に導入されています。
導入された小売店にはカルフール、FNAC、ゲームなどがあります。セキュリティの面も強固なものとなっており、順調に開発も進んできていると言われています。
今回の決済機能のリリースと同時に「プロジェクト・アトラス」というプロジェクトを公開しました。これは1億人のビットトレントユーザーがTronエコシステムの一部として利用できるという機能です。
Tronコミュニティの最大の成果とも言える今回のプロジェクトによって、トークンに関してはビットトレントのような巨大なネットワークと統合されるとされています。
TRONはすでにGoogle playストアにトロンウォレットを公開しており、TRONユーザーに対しても利用のしやすさを追求しています。
今後TRONがどこまで表面上に出てきてクリエイターに貢献できるのかは分かりませんが、精力的に動いている仮想通貨でもあるため、今後の価格にも注目が集まっています。
仮想通貨は背景が重要
仮想通貨の価格に注目が集まることも多いですが、注目すべきなのはその価格を動かす原因となるプロジェクトや性質です。
今回紹介したTRONも仮想通貨の中でも面白いプロジェクトを立ち上げており、これから人口が増えてくると言われているクリエイターの活動を助長する役割を担っています。
クリエイターがより活動しやすくなると、クリエイターが関わっている市場にもプラスの影響となります。時が経てばクリエイターを助長するだけではなく、クリエイター活動している場所にも影響を与えられる仮想通貨になっていくかもしれません。
執筆者 西村大樹