紹介した口座で取引を行って貰えると、その分だけ報酬が入るFXのIB。アフェリエイトと違い定期的な収入を期待できることから、副業に興味がある方を中心に人気が広まっています。
ですが、FXのIBで紹介できる口座は海外業者がほとんど。FX取引を行ったことがない人や、海外企業相手に仕事したことがない人にとっては少しハードルが高くなってしまいますよね。
そこで本記事で海外FX口座でIBを始める方法を詳しく解説します。一度仕組みが分かってしまえば意外と簡単に始められるIB。是非チャレンジしてみて下さいね。
参考記事はこちら
IBとは
FXのIBを始める前に、まずはIBについてよく理解しておきましょう。
IBとはIntroducing Brokerの頭文字をとった略称で、FX口座へ投資家を紹介し、紹介されたユーザーが行った取引高に応じて報酬が発生するビジネスモデルです。
他者を紹介して報酬を得るという面ではアフェリエイトと変わりませんが、IBはFXなどの証券口座を紹介するビジネスですので、マーケティングの領域はアフェリエイトより狭まります。
IBの特徴
IBの特徴は次の2つ。
- 海外FX口座を対象にしている
- 報酬が出来高制
実は、日本国内の証券口座のほとんどはIBを行っていません。IBプログラムを実施しているのは海外FX口座が基本です。
そのため、これからFXを始めようとしている日本人のユーザー向けの紹介はハードルが高く、口座開設を促すだけで報酬が入る、日本の証券会社向けのアフェリエイトよりも成果報酬発生の難易度が上がります。
しかし、IBは紹介した口座の取引高が報酬に影響してくるので、例え一人しかIBプログラムで口座を開いてくれなかったとしても、取引を継続してくれる限り報酬が発生し続けるメリットがあります。
IBを利用して海外FX口座を開いてくれたユーザーの多くは経験者。既にFXを取引したことがあり、ハイレバレッジ取引を希望している投資家が大半のため、一度口座を開いてもらえれば一定の取引高が期待できるでしょう。
つまり、IBは報酬発生の条件が厳しい代わりに、一度取引までの流れができてしまえば安定的に稼げるビジネスといえますね。
この様な出来高制の報酬をIB報酬といい、対する日本の証券口座を紹介するアフェリエイトをCPA報酬を言います。
アフェリエイトと比べるとどちらが儲かる?
アフェリエイトとIBを比べてみるとどちらが儲かるのか。ことFXに関しての見解は、IBの方が儲かるといえるでしょう。
アフェリエイトは口座開設数に対して報酬が発生するのに対して、IBは取引量によって報酬が発生します。
ということはユーザー1人当たりの報酬量はIBの方が高額になる可能性が高く、ヘビーユーザーを紹介できればできるほど多くの報酬を獲得できます。
また、近年の副業ブームによりFX人口が増えてきている背景も手伝って、さらにIBが稼ぎやすい環境が整ってきているとも考えられます。
FX人口は増加傾向
2007年のミセスワタナベ事件以降、すっかりブームが去ったと思われているFX。しかし統計データを見るとFXの利用者数が増加傾向にあるということが分かります。
こちらを見てみると過去10年間で投資人口が約1.5倍、2000年前半から比べれば倍の7,000万人に増えていることが分かります。
こちらのデータはあくまで株取引を行っている株主人口のデータですので、FX人口の推移を示しているグラフではありません。
しかし、株取引を行っているユーザーは少なからずFXにも手を出しているもの。ある程度FX人口との相関関係があると仮定すれば、FX人口も株取引と同じように増えていることが予測できます。
実際にFXの取引高は年々増加傾向にありますからね。
海外FX口座の人気
FX人口の内訳を更に細かく見ていくと、ハイレバレッジ取引に対応している海外FX口座の人気が高まっていることも分かります。
これは海外FX口座の開設をおすすめするIBには追い風ですね。
レバレッジとは少ない資金を証拠金に、その何倍もの金額を取引する信用取引方法の一つです。しかしこのレバレッジ、リスクが高い取引手法でもあるので日本では最大で25倍までと法律で規制されています。
ところが海外のFX口座ではレバレッジ規制は存在しません。少なくとも50倍以上の取引ができますし、ハイレバレッジを押している企業なら1,000のレバレッジも珍しくありません。
これだけレバレッジを掛けられるとなると1万円の資本金からはじめても、すぐに大金を稼ぐチャンスがあるので、ハイレバレッジトレードは個人投資家に強い人気を誇っています。
今後もFX市場は拡大し続けるとみられており、ハイレバレッジが強みの海外FXでのIBはまだまだ稼ぐチャンスがあるでしょう。
FXIBのはじめかた
では実際にIBを始めてみたい人に向けて、IBの始め方を詳しくご紹介していきましょう。今回IBを実施してみるのは仮想通貨取引で有名な取引所“bitcastle”。
こちらの取引所は仮想通貨取引のみならず先物取引、ステーキング、FX様々な金融商品を取引できます。
運営企業は海外にありますが、責任者は日本人の経営者が行っているので海外FX口座でありながら日本のユーザーでも利用しやすいプラットフォームとなっています。
まずはbitcastleへログイン
bitcastleでIBを行うにあたってまずはFX口座のアカウント開設をしましょう。
アカウントの開設はメールアドレスのみですぐにできます。
ただし、実際に取引を行ったりIBの報酬を受け取る為には本人確認書類の提出も必要です。本人確認書類で使用できる書類は
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- パスポート
のいずれか。画像を添付し、提出すれば本人確認も完了します。
画像は鮮明に撮影し、証明書の角が見切れていないことが条件です。今一度撮影した画像を確認して、条件に合致しているかどうかチェックしておきましょう。
IBプログラムへの参加方法
アカウントの開設と本人確認の承認が完了したら、次はトップ画面上のメニューバーより“FOREX(画像では外国為替となっている)”を選択します。
プルダウンメニューが開くので、メニューの中のForex partnerをクリックします。
すると次の画面で“FXパートナーのアカウントを開きたいですか?”と聞かれるので、規約を呼んで“はい、続けます”をクリックすれば登録完了です。
たったこれだけでbitcastleのIB登録は完了です。
bitcastleIBの報酬の発生方法
bitcastleのIB登録が完了したら、いよいよbitcastleを紹介して報酬を稼ぐフェーズに入ります。
宣伝方法はSNS、動画など情報を発信できる媒体であれば何も問題はありません。自身のIBページに表示されている紹介リンクのURLから登録を進めてもらえれば報酬対象となります。
bitcastleIB報酬はランク分けされている
bitcastleのIB報酬はアフェリエイトレベルポイントによって変化します。
ランクが高くなるほど報酬額が高くなり、最高ランクのVIP(画像では要人と表記)までレベルアップするとなると、1ロットあたり15ドルのリベートが発生します。
ランク | 報酬(1ロットあたり) |
ブロンズ | 4ドル |
シルバー | 7ドル |
ゴールド | 9ドル |
プラチナ | 12ドル |
VIP | 15ドル |
参考記事はこちら
https://bitcastle.io/column/post-17582/
https://bitcastle.io/column/post-8207/
IBを始めるときの注意点
高額報酬を稼ぐことも夢じゃないFXのIB。ですが、アフェリエイトの一種であるIBはルールが定められているので注意が必要です。
ルールを守らないと最悪の場合、報酬の受け取り権利をはく奪される場合もあるので、しっかり確認しておきましょう。
注意①個人に向けて勧誘してはいけない
FXのIBは個人に対して行ってはいけません。
基本的に日本で未登録の海外FX業者は、日本国内で金融業を営むことは違法とされています。(注:日本居住者が海外FX口座を利用することは問題ありません)
ですので、海外FX業者から、報酬を得て日本居住者個人に対して宣伝を行う行為は、未登録の海外FX業者が日本国内で金融業を営んでいると解釈される可能性があり、違法みなされる危険があるので注意が必要です。
ちなみに、ブログやSNSでの発信は不特定多数が閲覧できる状態では個人に向けて発信しているとは言えないので合法です。宣伝を見た人が自分の意志で利用を是非を決めているので何も問題はありません。
このあたりの法律の解釈は人によって異なりますが、リスクはできるだけ避けたほうが無難ででしょう。
“特定の個人に向けてIB勧誘はしない”と覚えておけば大丈夫です。
注意②口座開設をしてくれた人に独自の景品を渡す
IB宣伝を行っている人が、口座開設者に向けて独自にボーナスなどの景品を提供することも禁止です。
これは金融庁が発信する金融商品取引法に記載されていて、
禁止行為
助言を受けた取引により生じた顧客の利益に追加するため、当該顧客又は第三者に対し、財産上の利益を提供し、又は第三者に提供させること
と定められています。
難しく書いてありますが、要は第三者。つまりIB広告を実施している人が報酬を上乗せしてはいけませんよ。という意味です。
IBでたくさん儲かったからといって、口座開設者にアマギフプレゼントキャンペーンとかをして集客をしてしまうとルール違反に引っかかるかもしれませんね。
注意➂過剰な広告
過剰な広告ももちろんアウトです。とはいえこれが一番やってしまいそうな注意事項ですね。
例えば“これをすれば確実に儲かる”や“ここの口座を使うだけで勝率30%アップ”など、明らかに怪しい広告は誇大広告ですし、“絶対負けない裏技取引手法を教えます”といった内容は誇大広告に加えて投資助言業としても違反している可能性があります。
IBで特定の口座を紹介するときは、ボーナスや利便性といったプラットフォームのサービスに注目して宣伝するように意識しましょう。
注意④投資助言にあたる行為
自身が宣伝するFX口座の開設を条件に、投資助言行為をするようなこともNGです。これは投資助言業の違反行為に相当し、悪質な場合には刑罰が消せられるほど。かなり重たい罰則ですので注意しましょう。
では具体的にどこからが投資助言業になるのかというと、顧客との契約関係にあることがポイントになります。
今回の例でいえば、口座開設を条件に投資助言をするという契約が発生しています。この時点で投資助言業となり、無資格者がこれを行ってしまうと違法になります。
これがもし自身のブログで不特定多数に投資見解を発信し、その広告にIBを行うのであれば問題ありません。
注意①同様、個人向けの活動は何らかの法律にひっかかる恐れがあるので、専門的な知見を持っていない人は行わない方がいいでしょう。
注意⑤情報商材の購入特典としてIBの口座を紹介する
有料の情報商材を購入させ、その特典としてIBの口座を紹介する行為も違法です。“この商材が最も機能するのはこの口座だけ!”などと宣伝文句に使用すると一発アウトですので絶対にやめましょう。
誇大広告ととられる可能性や、無認可の海外FX業者の金融業活動とみなされる可能性があります。
【まとめ】IBは簡単に始められる一方注意も必要
紹介したユーザーが取引を継続してくれる限り報酬が入り続けるFXのIB。報酬確定までのハードルは高いものの、継続的に稼げる可能性があるのが魅力です。
近年のFX人口の増加、特に海外FXで取引するユーザーが増えている流れは海外FXのIBを行う上で非常に良い傾向です。
実際にIBに参加するためには特別な手順は必要なく、IBプログラムへの参加を表明するだけですので、誰でも挑戦できるのもうれしいですね。
ただし証券口座を扱うIBは、金融庁のルールやIBを行う相手の企業によって細かくルールが定められています。中には知らなかったでは済まされないルールもありますので、今一度IBのルールをよく確認してから始めることをおすすめします。
執筆者 西村大樹