FX指標カレンダー【9月第5週】経済指標・発言とトレード戦略

9月第5週の全体像と戦略視点

9月第5週から10月第1週にかけては、米国の労働市場関連データと日銀短観が注目の材料となります。

週初は重要指標がなく落ち着いた動きが想定されますが、週半ば以降はADP雇用統計やISM製造業景況指数、さらに週末の米雇用統計が控えており、ドル相場を中心に大きな変動が起きやすい展開です。

したがって、戦略としては、週初はポジションを控えめに維持しつつ、後半に向けて重要指標発表のボラティリティを見据えたリスク管理を強化することが有効です。

【FX指標｜9月29日（月）】 重要指標なし

週明けは主要な経済指標の発表が予定されておらず、そのため全体的に市場の動きは限定的になる見込みです。

一方で投資家は翌日以降の重要データ、特に週後半のISM製造業・非製造業や雇用統計に備え、様子見姿勢を強める展開が予想されます。

【FX指標｜9月30日（火）】 日本鉱工業生産／ケース・シラー住宅価格指数／消費者信頼感指数／JOLTS求人件数

30日は、日米で注目度の高い指標がそろって発表される一日です。

日本では鉱工業生産が予定されており、景気の足取りを確認する上で重要です。

アメリカでは、住宅市場の健全性を示すケース・シラー住宅価格指数、景気の先行きを映す消費者信頼感指数、そして雇用市場の強さを測るJOLTS求人件数と、多角的に経済をチェックできる内容になっています。

その結果、複数の指標が重なることで、相場にボラティリティが生じやすいので、指標前後は無理なポジションを持たず、結果を見極めてから流れに乗る姿勢が安心です。

【FX指標｜10月1日（水）】 日銀短観／ADP雇用統計／ISM製造業景況指数

10月初日はビッグイベントが並びます。

まず、日銀短観は企業の景況感を確認する重要指標であり、円相場に直接的な影響を及ぼします。

米国ではADP雇用統計とISM製造業景況指数が発表され、週末の雇用統計を占う上で注目されます。

強い結果となれば利上げ観測が強まり、ドル買いが優勢になる展開も想定されます。

【FX指標｜10月2日（木）】 新規失業保険申請件数／製造業新規受注

木曜日は米国の労働市場と製造業関連の指標が発表されます。

新規失業保険申請件数は労働市場の短期的な動向を示すデータであり、予想からの乖離が大きければドル相場が敏感に反応します。

さらに製造業新規受注は景気の持続力を測る指標として注目されます。

【FX指標｜10月3日（金）】 雇用統計／ISM非製造業景況指数

週末は米国の雇用統計とISM非製造業景況指数という2大指標が控えています。

雇用統計では非農業部門雇用者数、失業率、平均時給が市場の焦点となり、FRBの金融政策見通しに直結します。

ISM非製造業も米経済の7割を占めるサービス業の動向を反映するため、結果次第でドル相場が大きく動く可能性があります。

週末要因も重なり、ポジション調整を含めて相場は荒れやすい一日となるでしょう。