「TrueUSD(TUSD)って仮想通貨としての将来性はあるの?」
「TrueUSD(TUSD)はペッグ通貨、ステーブルコインだから安心って本当?」
TrueUSD(TUSD)<トゥルーUSD>といえば、米ドルのペッグ通貨として知られています。
アルトコイン(オルトコイン)のなかでも基軸通貨として扱われることが多く、仮想通貨(暗号資産)の取引時に通貨ペアとして名前を見かけたことがある人も多いのではないでしょうか。
この記事では、TrueUSD(TUSD)の特徴や将来性について解説します。同じ米ドルのペッグ通貨であるTether(USDT)<テザー>との違いにも触れているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
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目次
TrueUSD(TUSD)とは
TrueUSD(TUSD)<トゥルーUSD>は、アメリカ合衆国の法定通貨である「アメリカ合衆国ドル(United States Dollar)」、いわゆる米ドル(USD)と連動した仮想通貨(暗号資産)です。
その特性から、アルトコイン(オルトコイン)のなかでも「ペッグ通貨」「ステーブルコイン」に分類されています。
仮想通貨の取引では基軸通貨として活用されることが多いので、仮想通貨取引所にてビットコイン(BTC)やアルトコインを購入する際の通貨ペアとして指定されていることも珍しくありません。
ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨のこと。有名な銘柄はイーサリアム(ETH)。
●ペッグ通貨とは?
レートをある特定の水準に連動させて、変動する幅を最小限に限定する通貨のこと。ペッグ(ペグ)=釘や杭のことで、固定を意味している。有名な銘柄はテザー(USDT)。
●ステーブルコインとは?
取引価格が変動しないように設計された仮想通貨のこと。ステーブル=ホチキスのことで、固定を意味している。主に法定通貨担保型、無担保型(アルゴリズム型)、仮想通貨担保型の3種類がある。
●基軸通貨とは?
取引の中心的な扱いとなる通貨のことを指す。仮想通貨の取引では決算通貨として使われることが多い。有名な銘柄はビットコイン(BTC)。
●通貨ペアとは?
取引で売買するときの通貨の組み合わせのこと。「売買の対象となる通貨/決済通貨」で表記される。【例】BTC/JPY ※ビットコイン(BTC)/日本円(JPY)。
通貨名 | トゥルーUSD |
シンボル | TUSD |
取引開始日 | 2018年3月 |
発行上限 | なし |
現在の価格 | 約113円 |
時価総額 | 約147,693,624,683円 |
市場ランキング | 80位 |
※2021年12月10日時点。
▼アルトコイン(オルトコイン)のおすすめ銘柄について知りたい方はこちら。
TrueUSD(TUSD)の特徴
TrustToken社が発行した米ドル(USD)連動型のステーブルコイン、TrueUSD(TUSD)<トゥルーUSD>。“真のアメリカ合衆国ドル”と名付けられた仮想通貨は、米ドルのペッグ通貨に相応しい名前と言えるでしょう。
ここでは、そんなTUSDの主な特徴を3つご紹介します。
特徴① 法定通貨担保型のステーブルコイン
TrueUSD(TUSD)は、法定通貨担保型のステーブルコインです。これは、法定通貨を担保に発行されるステーブルコインを意味しています。
TrueUSD(TUSD)の場合は、米ドルを担保に発行されるのが特徴。簡単に言えば、預けられた米ドルと同価値のTUSDしか発行されないということです。
これにより、TUSDと米ドルの価値は基本的に1:1。つまり、1TUSD=1USDとなるように固定されています。ちなみに、TrueUSD(TUSD)の発行枚数(循環供給量)は、現時点(2021年12月10日)で1,301,077,079TUSDです。
法定通貨担保型のステーブルコインは、無担保型(アルゴリズム型)や仮想通貨担保型と比べて価格が安定しやすいのもポイント。仮想通貨は基本的に値動きが激しい銘柄が殆どであることから、TrueUSD(TUSD)は決算通貨の1つとして期待されています。
法定通貨担保型のステーブルコインの代表例
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▼ステーブルコインの種類について、詳しく知りたい方はこちら。
特徴② TrueUSD(TUSD)には3種類のトークン規格がある
TrueUSD(TUSD)には、Ethereum(イーサリアム) のERC-20、Binance Chain(バイナンスチェーン)のBEP-2、Binance Smart Chain(バイナンススマートチェーン)のBEP-20、3種類のトークン規格があります。仮想通貨を入出金する際は、ネットワーク設定の際にいずれかを選択することになるでしょう。
これは入出金先の仮想通貨ウォレットが、どのネットワーク(ブロックチェーン)をサポートしているかによって異なります。分かりやすく言えば、仮想通貨の“属性”のようなものです。
Binance Chain(BNB)及びBinance Smart Chain(BSC)は、大手仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」の独自ブロックチェーンの一つ。Ethereumを利用する際と同様に、仮想通貨を移動させる場合はガス代(手数料)が必要になるので注意してください。
▼ガス代について、詳しく知りたい方はこちら。
特徴③ 透明性が高く信頼できるペッグ通貨
TrueUSD(TUSD)は複数の信託会社によって管理されているので、もしそのうちの一社が破綻したとしても、残りの企業によって運営が引き継がれます。これにより、通貨の価値がそのまま継続される点がTUSDの強みです。
また、TUSDと同等となる米ドルの引き換えは、銀行や受託者団体とのパートナーシップを通じて維持されています。そのため、口座の出入金額も第三者の立場である監査人によってチェックを受けているのが特徴です。
トゥルーUSD(TUSD)とテザー(USDT)の違い
米ドルのペッグ通貨として、トゥルーUSD(TUSD)と比較されることが多いテザー(USDT)。
テザーは一社のみで管理しているため、その運営会社が万が一経営破綻した場合は通貨の価値がその時点で消滅してしまう恐れがあります。
また、一社のみで管理しているがゆえに、2018年にはテザー疑惑(テザー問題)が浮上しました。これは「テザーをすべて換金できるだけのドルを保有してないのでは?」という不信感によるもの。
そう考えると、トゥルーUSDがどれだけ透明性が高いペッグ通貨であるかがよく分かります。
▼テザー(USDT)については、こちらで詳しく解説しています。
TrueUSD(TUSD)の現在の推移価格
米ドルのペッグ通貨であり、法定通貨担保型のステーブルコインであるTrueUSD(TUSD)は、今後もチャートが大きく上下する可能性はないでしょう。それが、TUSDの特徴であり良いところでもあります。
TrueUSD(TUSD)の今後と動向
米ドルのペッグ通貨やステーブルコインには様々な種類が存在しますが、TrueUSD(TUSD)の大きな魅力は、複数の企業によって管理されている“信頼性”です。
1TUSD=1USDであることを安定させるために、どのような対策がとられているのか明確にされることは、ユーザーにとって安心材料になります。
法定通貨へ交換する手間が省けたり、資金の避難先として活用したりと、用途が幅広いペッグ通貨。投資目的でなくとも高い需要があるので、今後も充分将来性がある仮想通貨だと言えます。
TrueUSD(TUSD)の購入方法
TrueUSD(TUSD)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所で購入する必要があります。
ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。
TrueUSD(TUSD)を購入できる取引所 一例
- Binance(バイナンス)
- BITTREX(ビットトレックス)
- OKEx(オーケーエックス)
- Poloniex(ポロニエックス)
- ProBit(プロビット)
海外の仮想通貨取引所でTrueUSD(TUSD)を購入する手順は下記の通りです。
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▼仮想通貨取引所のランキングも、ぜひ参考にしてみてください。
海外取引所「bitcastle」は日本語に対応しています
海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、まず「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録して海外の取引所の雰囲気に慣れてみてはいかがでしょうか?
日本語に対応しているbitcastleは、大半の通貨をオフラインのコールドウォレットで保管しているため、あなたの資産をしっかり守ってくれます。また、主要通貨ペアの取引手数料が0%なのも嬉しいところです。
今はまだTrueUSD(TUSD)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではありません。ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?
【まとめ】仮想通貨TrueUSD(TUSD)は信頼に基づく将来性がある
米ドルのペッグ通貨であるTrueUSD(TUSD)<トゥルーUSD>は、複数の企業によって管理されている法定通貨担保型のステーブルコインです。
価格が安定しているだけでなく、透明性が高く信頼できる仮想通貨であるため、法定通貨のような基軸通貨として扱える、将来性の高い銘柄と言えるでしょう。
取引通貨ペアとしても今後ますます需要が高くなることが予想されるため、ある程度保有しておくと良いかもしれません。
執筆者 西村大樹