「Frax(FRAX)ってどんな仮想通貨?Frax Share(FXS)とは違うの?」
「Frax(FRAX)やFrax financeに将来性はある?」
Frax(FRAX)<フラックス>といえば、「Frax finance(フラックスファイナンス)」で使われている仮想通貨(暗号資産)です。
ステーブルコインとして知られていますが、「Frax Share(FXS)」との関係性がよく分からず混乱してしまったという人は意外と多いのではないでしょうか。
この記事では、Frax(FRAX)の特徴や将来性について解説します。「Frax Share(FXS)」についても説明しているので、投資を考えている人はぜひ参考にしてみてください。
https://bitcastle.io/column/post-395/
目次
Frax(FRAX)とは
通貨名 | Frax(フラックス) |
単位 | FRAX |
プラットフォーム | Frax Finance(フラックスファイナンス) |
ブロックチェーン | Ethereum(イーサリアム) |
現在の価格 | 約115円 |
時価総額 | 約303,303,314,928円 |
市場ランキング | 204位 |
公式サイト | https://frax.finance/#welcome |
公式Twitter | https://twitter.com/fraxfinance |
公式Telegramコミュニティ | https://t.me/fraxfinance |
※2022年1月31日時点。
Frax(FRAX)<フラックス>は、ステーブルコインプロトコル「Frax Finance(フラックスファイナンス)」のシステムを支えるトークンの一つです。
Frax(FRAX)及び「Frax Finance」は、アメリカ合衆国の法定通貨である「アメリカ合衆国ドル(United States Dollar)」、いわゆる米ドル(USD)と連動した仮想通貨(暗号資産)です。その特性から、アルトコイン(オルトコイン)のなかでも「ステーブルコイン」に分類されています。
ちなみにステーブルコインといえば、米ドルのペッグ通貨であるテザー(USDT)が有名です。しかし、Frax(FRAX)もテザー(USDT)に負けない魅力を持った仮想通貨です。
ステーブルコインは仮想通貨の取引では基軸通貨として活用されることが多いので、仮想通貨取引所にてビットコイン(BTC)やアルトコインを購入する際の通貨ペアとして指定されていることも珍しくありません。
シーンにあわせてステーブルコインを使い分ける人も多いので、Frax(FRAX)はポートフォリオに加えておきたい銘柄の一つと言えるでしょう。
ビットコイン(BTC)以外の仮想通貨のこと。有名な銘柄はイーサリアム(ETH)。
取引価格が変動しないように設計された仮想通貨のこと。ステーブル=ホチキスのことで、固定を意味している。主に法定通貨担保型、無担保型(アルゴリズム型)、仮想通貨担保型の3種類がある。
レートをある特定の水準に連動させて、変動する幅を最小限に限定する通貨のこと。ペッグ(ペグ)=釘や杭のことで、固定を意味している。
取引の中心的な扱いとなる通貨のことを指す。仮想通貨の取引では決算通貨として使われることが多い。有名な銘柄はビットコイン(BTC)。
取引で売買するときの通貨の組み合わせのこと。「売買の対象となる通貨/決済通貨」で表記される。【例】BTC/JPY ※ビットコイン(BTC)/日本円(JPY)。
仮想通貨における資産の組み合わせ方や比率のこと。投資で成功するためには、自身の投資方針に合わせて適切なポートフォリオを作ることが重要となる。
【関連記事】ステーブルコインで有名なテザー(USDT)の解説はこちら。
Frax(FRAX)の特徴
Frax(FRAX)<フラックス>は、システム上「Frax Finance(フラックスファイナンス)」とまとめられることもあります。
また、「Frax Finance Coin(FRAX/FXS)」と表記されることもあり、「Frax Share(FXS)」の存在に疑問を持った人もいるのではないでしょうか。
ここでは、Frax(FRAX)及び「Frax Finance」の主な特徴を3つご紹介します。
「Frax Finance」は、Frax(FRAX)とFrax Share(FXS)の、2トークンシステムで構成されています。そのため、デュアルコインとも呼ばれます。
Frax(FRAX)は、1FRAX=1ドルに調整されたステーブルコイン。Frax Share(FXS)は、ガバナンストークン(独自トークン)となっています。
どちらも仮想通貨(暗号資産)という扱いではありますが、それぞれ役割が異なるのがポイントです。
ネットワーク運用や開発についての方針を、ホルダーによる投票で決定するトークン。簡単に言えば、投票権のようなもの。
米ドルのペッグ通貨TerraUSD(UST)もあわせてチェック!
特徴② 部分的無担保型のステーブルコイン
Frax(FRAX)及び「Frax Finance」は、部分的無担保型のステーブルコインです。
ステーブルコインは主に、法定通貨担保型・仮想通貨担保型・無担保型(アルゴリズム型)の3種類あります。しかし、Frax(FRAX)はその枠には当てはまりません。
具体的には「1FRAX=1ドル」の1ドルに、その価値を裏付けるため、一部USD Coin(USDC)が担保されている仕組みです。USD Coin(USDC)とは、イーサリアムベースの米ドル連動型のステーブルコインのこと。
また、この1ドルには共通資産として、Frax Share(FXS)も含まれています。簡単に言えば、1ドルにあわせるための調整役です。
流れを分かりやすく説明すると、初期は「1FRAX=1USDC=1ドル」として、USD Coin(USDC)の担保率100%で発行。Frax(FRAX)の価格が1ドルを上回った場合は、USD Coin(USDC)の担保率が徐々に引き下げられます。
それに対応して、Frax Share(FXS)は担保プールの調整に利用されるというわけです。
この説明から分かる通り、Frax(FRAX)はまさに法定通貨担保型と無担保型(アルゴリズム型)を合わせたようなステーブルコインと言えます。
【関連記事】ステーブルコインの種類について、詳しい解説はこちら。
特徴③ 価格が安定しているのでDEXで利用しやすい
Frax(FRAX)は、常に2%以下の偏差で1ドルに近いペッグを維持しています。
ステーブルコインは取引価格が変動しないように設計されているとはいえ、必ず常時1ドルの状態であるとは限りません。しかしFrax(FRAX)はローンチ以来、ずっとこの偏差が保たれてされているので高く評価されています。
そのため、DEX(分散型取引所)の流動性マイニング(イールドファーミング)で利用するのがオススメです。
流動性マイニングでは特定の通貨ペアを一定期間預けて、高い利率で運用できる点が大きな魅力。一般的には、ボラティリティ(価格変動率)の低いステーブルコインが低リスクとされています。
「Decentralized EXchange」の略称。特定の管理者を持たず、ユーザーがシークレットキー(秘密鍵)や仮想通貨を管理する仮想通貨取引所のこと。Binanceのような特定の組織や会社が運営する取引所は、CEX(中央集権型取引所)と呼ばれる。
DEX内の流動性プールに仮想通貨(トークン)を預けて流動性を提供することで、利息を得ること。
【関連記事】ステーブルコインのDEX「Curve Finance」と仮想通貨CRVを解説。
Frax(FRAX)の現在の推移価格
チャートを見ると、常に1ドルに近いペッグを維持しているのがよく分かります。ステーブルコインであるFrax(FRAX)は、今後もチャートが大きく上下する可能性はないでしょう。
Frax(FRAX)の今後と動向
米ドルのペッグ通貨やステーブルコインには様々な種類がありますが、Frax(FRAX)の魅力は、1ドルを常に2%以下の偏差で維持している点です。
DEXで利用しやすいのは勿論ですが、法定通貨へ交換する手間が省けたり、資金の避難先として活用したりできるのもポイント。
仮想通貨としては高い需要が見込まれるので、今後も充分将来性がある仮想通貨だと言えます。
Frax(FRAX)の購入方法
Frax(FRAX)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所やDEX(分散型取引所)などで購入する必要があります。
ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。
- Gate.io(ゲート)
- Hotbit(ホットビット)
- Curve Finance(カーブファイナンス)
- SpiritSwap(スピリットスワップ)
- ApeSwap (エイプスワップ)
- SushiSwap(スシスワップ)
- Uniswap(ユニスワップ)
海外の仮想通貨取引所でFrax(FRAX)を購入する手順は下記の通りです。
-
- STEP.01口座開設
- 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
-
- STEP.02取引ペア
- 国内取引所でFrax(FRAX)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
※取引ペアとして一般的なのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)です。
-
- STEP.03海外送金
- 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金して、Frax(FRAX)を購入。
【関連記事】取引所を選ぶ際は、こちらも参考にしてみてください。
日本語対応の「bitcastle」で海外取引所に慣れよう
海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、まず「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。bitcastleは日本語に対応しているので、まずはこちらで海外の取引所の雰囲気に慣れておくのもオススメです。
- 主要通貨ペアの取引手数料0%
- 大半の通貨をコールドウォレットで保管
- 超高速バイナリーオプション取引に対応
bitcastleではまだFrax(FRAX)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではありません。ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?
無料でデモトレードも体験できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
【まとめ】仮想通貨Frax(FRAX)は安心して利用できる将来性がある
Frax(FRAX)<フラックス>は、米ドル(USD)と連動した「1FRAX=1ドル」の仮想通貨(暗号資産)です。
ステーブルコインプロトコル「Frax Finance(フラックスファイナンス)」のシステムを支えるトークンの一つで、その他にFrax Share(FXS)というガバナンストークン(独自トークン)が存在します。
部分的無担保型のステーブルコインで1ドルを常に2%以下の偏差で維持していることから、今後もいろんなシーンで利用しやすい仮想通貨として重宝されるのではないでしょうか。
執筆者 西村大樹