「HEXって?」
「あまり聞かない名前の仮想通貨だけど将来性はあるの?」
HEXとは銀行の定期預金の役割をするような仮想通貨で、ステーキングによる利息を高金利で受け取ることができるサービスを展開しています。
本記事では高金利ステーキングサービスを提供するHEXについて特徴や将来性を詳しく解説します。
仮想通貨の取引やHEXの利用を検討している方は是非最後まで読んでいってください。
目次
HEX(HEX)とは
名称 | HEX |
トークン(シンボル)名称 | HEX |
過去最高値 | 63.94円(2021/11/16) |
過去最安値 | 0.001円(2019/12/22) |
公式ホームページ | https://hex.com/ |
公式Twitter | https://twitter.com/search?q=%23hex |
HEXはステーキングを利用して、銀行の定期預金のようなサービスを構築する仮想通貨です。HEXが提供するトークンのステーキングは法定通貨の定期預金に比べて低コスト、非常に低単価な途中解約ペナルティ、そして高金利とユーザーに対する利便性を重視したサービスとなっています。
HEXの基本設計はイーサリアムのブロックチェーンを利用し、トークンの規格はERC-20に準拠しています。そのため多くのウォレットや取引所と互換性があるのでHEXの流動性が保たれ、取引の利便性も非常に高くなっています。
ステーキング
ステーキングとはコンセンサス(合意)アルゴリズムの一つで特定のブロックチェーンのトークンを保有することで報酬が得られる仕組みのことをいいます。
ブロックチェーンは新しいデータのまとまり(ブロック)を追加する際にはコンセンサスアルゴリズムと呼ばれるブロックの承認プログラムを実行しなくてはなりません。このコンセンサスアルゴリズムには種類があり、他はマイニングと呼ばれる方法も存在します。
マイニングはビットコインのコンセンサスアルゴリズムとして広く利用されていましたが、マイニングには消費電力の大きさや、セキュリティ面のリスクが懸念されたため、現在ではより消費電力が少なくセキュリティ性の高いコンセンサスアルゴリズムであるステーキングへと移り変わってきています。
HEX(HEX)の特徴
HEXの利用したステーキングの契約は高金利を生み出すためにスナップショットという特徴的な契約方法を採用しています。スナップショットとは、ある時点での仮想通貨の状況(価格やトークンの量)を保存したもので、HEXの取引方法は未来のトークンをステーキングするようなイメージになります。
BTC(ビットコイン)の場合のHEXのステーキングの流れを解説します。
まずHEXはスナップショット時点でのBTCアドレス(BTCに割り当てられた口座番号のようなもの)に保存されている1BTCごとに10,000HEX発行されます。スナップショットは2週間先のBTCに有効で、ユーザーはHEXから通知されるスナップショットアラートで2週間後のBTCを購入するか判断する、という流れです。
例えば1月1日に発生したスナップショットアラートで、BTC購入の権利を行使すると、1月15日のBTCがスナップショットされます。このスナップショットされたBTCは翌日16日にステーキング契約が有効、その分のトークンの請求は翌日17日に発生します。
この時に獲得したHEXは複数のウォレットに送ることができ、それぞれのウォレットにステートメント(購入証明書)が発行されます。
このステーキング方法の契約条件は「獲得したHEXの90%を最低350日ステーキングしなければならない」というルールがあります。残りの10%はステーキング契約をしたユーザーがそのまま受け取ることができ、こちらは任意の期間でのステーキングや取引が可能です。
350日間のステーキングが完了するとユーザーは通常のステーキング報酬に加え、ボーナス、特別金利を考慮したHEXが返還されるのでHEX独自の高利率なステーキング方法はこのようにして発生します。
HEXではステーキングしたいトークンを購入すると「クレーム(クレームボーナス)」というボーナスが発生し、獲得できるHEXの量が増加します。
クレームの算出方法はボーナス×ペナルティとなっていて、ペナルティは購入のタイミングや量によって変動します。特にレイトペナルティと呼ばれるアラートはスナップショットアラートが発生してから短時間で購入権利を行使するほど小さくなります。
以下ではクレーム種類別に獲得できるHEXの一例の紹介です。
特徴①通常のクレーム
スナップショットで割り当てられたアドレスのBTCが5BTCだった場合
- スナップショットアラート時に購入:5BTC×10,000HEX×1(レイトペナルティ)×1.2(スピードボーナス)₌60,000HEX獲得
- アラートから2週間後に購入:5BTC×10,000HEX×0.96(レイトペナルティ)×1.192(スピードボーナス)₌57,216HEX獲得
- アラートから1か月後に購入:5BTC×10,000HEX×0.914(レイトペナルティ)×1.1829(スピードボーナス)₌54,073HEX獲得
- アラートから6か月後に購入:5BTC×10,000 HEX×BTC×0.5(レイトペナルティ)×1.1(スピードボーナス)₌27,500 HEX獲得
特徴②ホエールクレーム
スナップショットで割り当てられたBTCが1,000BTC以上10,000BTC未満だった場合ホエールクレームが適用されます。ホエールクレームでは一定のペナルティ(手数料のようなイメ―ジ)が差し引かれます。
- スナップショットアラート時に購入:5,000BTC×10,000HEX×1(レイトペナルティ)×1.2(スピードボーナス)×0.3889(ホエールペナルティ)₌23,334,000HEX獲得
- アラートから2週間後に購入:5,000BTC×10,000HEX×0.96(レイトペナルティ)×1.192(スピードボーナス)×0.3889(ホエールペナルティ)₌22,251,302.4HEX獲得
- アラートから1か月後に購入:5,000BTC×10,000HEX×0.914(レイトペナルティ)×1.1829(スピードボーナス)×0.3889(ホエールペナルティ)₌21,028,989.7HEX獲得
- アラートから6か月後に購入:5,000BTC×10,000 HEX×BTC×0.5(レイトペナルティ)×1.1(スピードボーナス)×0.3889(ホエールペナルティ)₌10,694,750HEX獲得
特徴③メガホエールクレーム
スナップショットで割り当てられたBTCが10,000BTC以上だった場合メガホエールクレームが適用されます。メガホエールクレームでも一定のペナルティ(手数料のようなイメ―ジ)が差し引かれます。
- スナップショットアラート時に購入:50,000BTC×10,000HEX×1(レイトペナルティ)×1.2(スピードボーナス)×0.25(ホエールペナルティ)₌150,000,000HEX獲得
- アラートから2週間後に購入:50,000BTC×10,000HEX×0.96(レイトペナルティ)×1.192(スピードボーナス)×0.25(ホエールペナルティ)₌143,040,000HEX獲得
- アラートから1か月後に購入:50,000BTC×10,000HEX×0.914(レイトペナルティ)×1.1829(スピードボーナス)×0.25(ホエールペナルティ)₌135,182,500HEX獲得
- アラートから6か月後に購入:50,000BTC×10,000 HEX×BTC×0.5(レイトペナルティ)×1.1(スピードボーナス)×0.3889(ホエールペナルティ)₌68,750,000HEX獲得
この例ではBTCにおけるステーキングの例を紹介しましたが、そもそもビットコインとは?という方はこちらのビットコインに関する詳細記事を参考にしてみてください。
ビットコインに関する詳細記事はこちら
HEX(HEX)の現在の推移価格
現在価格(2022/2/5) | 0.19USDT |
直近高値 | 0.37USDT(2021/12/30) |
直近安値 | 0.12USDT(2021/12/7) |
予想レジスタンスライン(上昇抵抗線) | 0.35USDT |
予想サポートライン(下降支持線) | 0.13USDT |
上記はHEX/USDTの日足チャートと価格動向をまとめたものです。2021/9/8頃の0.5USDTをピークに下落トレンドが続いていますが、12/8日から安値を切り上げてきているので上昇トレンドへ転換の予兆も確認できます。
具体的な戦略
上の図はHEX/USDTのチャートに補助線を引いて分析したものです。
- 青ライン:レジスタンスライン
- 赤ライン:サポートライン
- オレンジライン:トレンドライン
長期的に見れば緩やかに上昇トレンドを築いており、トレンドラインを大きく下に抜けるような動きは見られません。直近の価格動向もトレンドライン付近で価格がもみ合っていることがわかるので、これ以上は下げない可能性が高いと考えます。
であれば今後の投資方針としては「なるべく安いうちに買い」です。1HEXあたりの価格も非常に安いのであえて損切は設定せず、ポジションサイズ(賭ける金額)を小さくして長期保有をすると低リスクで利益を狙うことができます。
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バイナリーオプションは今後の価格が上昇するか下落するかのどちらかを当てる短期取引に有効なオプション取引のことを言います。
今回のHEXのようにこれから価格が上昇しそうなトークンはバイナリーオプションでは大きな利益を獲得できる可能性があります。残念ながらbitcastleではHEXの取り扱いはありませんが、今後取り扱いが始まる可能性もありますのでまずは登録してみてはいかかでしょう?
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HEX(HEX)の今後と動向
長期のステーキングを目的とし銀行の定期預金のようなサービスを提供するHEXの将来性は期待できるでしょう。HEXの価値もリリース当初から比べるとピークで6,000倍以上になっていますし、何より法定通貨の金利の安さに比べるとHEXの金利がいかに高く、魅力的な仮想通貨なのが分かります。
しかし長期のステーキングということもあり、その運営形態に疑問を抱いている投資家がいることも事実です。その理由はHEXの金利リターン(最大38%)があまりに大きく、相場からかけ離れていることからポンジスキーム(有名な詐欺の手口)の一種では?という疑問が懸念材料になっているからです。
確かにHEXのロックステーキング(ステーキングした暗号資産を動かせない状態)期間は最大で5555日と非常に長く、現時点で実際に大きな金利が支払われるまでの期間に達していないことから懐疑的な目を向けてしまうのは無理もないかもしれません。
HEXが詐欺であるかどうかはわかりませんが、仮想通貨にリスクはつきものです。HEXに限らず仮想通貨への投資は最大限の注意を払って行うべきで、リスクが許容できるのであればHEXへの投資も過剰に恐れる必要はないと考えます。
ポンジスキームについては、下記の記事で詳しく解説していますので、是非参考にご覧ください。
ポンジスキームに関する詳しい記事はこちら
HEX(HEX)の購入方法
HEXは現在国内の仮想通貨取引所では取り扱っておらず、海外の取引所での購入が必要となります。HEXの公式ページではHEX購入方法が紹介されているので一部抜粋して解説します。
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- STEP.01準備
仮想通貨ウォレットであるメタマスクを取得して、HEXを管理するウォレットを準備します
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- STEP.02購入
メタマスク内でETH(イーサリアム)を購入します
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- STEP.03交換
HEXの公式ページよりメタマスクのウォレットを接続し、購入したEHTをHEXに交換します
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- STEP.04開始
交換したHEXが入っているメタマスクウォレットをgo.hex.comに接続しステーキングを開始します
【まとめ】HEXは長期保有の金融資産になれるか
HEXのまとめは以上です。仮想通貨を定期預金のように管理し利息を支払うHEXのシステムはブロックチェーンの金融ジャンルでは革新的な存在です。
その反面新しすぎるがゆえに懐疑的な目も多く、多くのユーザーに支持されるかは現時点ではわかりません。しかし技術、考え方は非常に素晴らしく、個人的には将来性に期待している仮想通貨なので今後の動向には要注目です。
執筆者 西村大樹