「Ethereum Name Service(ENS)って仮想通貨なの?」
「Ethereum Name Service(ENS)を保有したいけど将来性はある?」
Ethereum Name Service(ENS)<イーサリアムネームサービス>といえば、イーサリアムブロックチェーンを基盤とするアドレスネーミングサービスで利用される仮想通貨(暗号資産)です。
2021年10月に大規模なエアドロップ(仮想通貨の配布)が行なわれたため、注目している人も多いのではないでしょうか。
この記事では、Ethereum Name Service(ENS)の特徴や将来性について解説します。Web3.0やNFTに興味がある人は、ぜひ読んでみてください。
目次
Ethereum Name Service(ENS)とは
通貨名 | Ethereum Name Service |
単位 | ENS |
プラットフォームの種類 | アドレスネーミングサービス |
ブロックチェーン | Ethereum |
開発/運営 | True Names Limited/DAO |
最大供給量 | 100,000,000 ENS |
現在の価格 | 約1,630円 |
時価総額 | 約33,000,607,725円 |
市場ランキング | 161位 |
公式サイト | https://ens.domains/ |
公式Twitter | https://twitter.com/ensdomains |
※2022年3月8日時点。
Ethereum Name Service(ENS)<イーサリアムネームサービス>は、イーサリアムブロックチェーンを用いた、アドレスネーミングサービスのプロジェクトです。
ENSはそのプラットフォームで利用される独自トークンのことで、仮想通貨(暗号資産)として扱われています。
ローンチされたのは2017年5月4日で、開発したのはシンガポールに拠点を置く企業「True Names Limited」。DAO(自律分散型組織)形式のコミュニティによって運営が行われています。
Decentralized Autonomous Organizationの略称。分散型で自律的に機能する組織のこと。中央の組織が無くても自動化された運営が可能な仕組みとなっている。物事を決める際は、参加者の投票数に応じて決定する。
Ethereum Name Service(ENS)の特徴
Ethereum Name Service(ENS)<イーサリアムネームサービス>は、アドレスの可読性向上を目的としています。
そのため、ブロックチェーンや仮想通貨(暗号資産)の初心者にとって、利便性の高いサービスと言えるでしょう。
ここでは、Ethereum Name Service(ENS)の主な特徴を3つご紹介します。
特徴①複雑なアドレスが分かりやすい文字列で使える
Ethereum Name Service(ENS)では、アドレスネーミングサービスを利用すると複雑な仮想通貨のアドレスを分かりやすい文字列で使うことができます。
そもそもブロックチェーン技術を利用した仮想通貨は、「ウォレット」と呼ばれる財布(口座)の間で送受信(送金や決済)するのが一般的。このウォレットは、イーサリアムブロックチェーンを用いている場合「0x」で始まる42桁のランダムな英数字で構成されているのが特徴です。
例えば、仮想通貨イーサリアム(ETH)の考案者であるヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏が公開しているイーサリアムのウォレット。
このアドレスは「0xab5801a7d398351b8be11c439e05c5b3259aec9b」となっています。しかし現在は「vitalik.eth」という文字列でも利用することが可能です。
これは、Ethereum Name Service(ENS)を利用したことによるもの。具体的に説明すると、42桁の英数字からなる複雑なアドレスと「~.eth」で表現されるドメイン(インターネット上の住所)を、ブロックチェーン上で関連付けている状態です。
このことから、Ethereum Name Serviceは、DNS(ドメインネームシステム)のWeb3.0バージョンであるとも言われています。
Domain Name Systemの略称。インターネット上でドメイン名を管理・運用するために開発されたシステム。インターネット通信時に、ドメイン名をIPアドレスに変換する。
ブロックチェーン技術を利用した分散型のインターネットのこと。非中央集権のインターネットとも呼ばれる。
【関連記事】Web3.0銘柄「Basic Attention Token(BAT)」もチェック!
特徴②ENS名はNFTなのでウォレット間で送受信が可能
Ethereum Name Service(ENS)で利用されるENS名(「~.eth」のドメイン)は、イーサリアムチェーン上でNFT(ERC721)として発行されています。そのため、通常のNFTや仮想通貨と同じようにウォレット間で送受信することが可能です。
ちなみに、ENS名を取得するには、まずEthereum Name Service(ENS)のプラットフォーム上でENS名が利用可能かを調べる必要があります。利用可能であれば、登録手続きをすることができる仕組みです。
登録料金は名前の長さによって異なります。例えば、一年間の登録料は5文字以上なら5ドル。4文字は160ドル、3文字は640ドルです。つまり、短いほど価格が高くなります。
年単位で借りることができるので、ENS名を他人に取得されたくない場合は定期的な更新を続ける人も多いようです。
また、世界最大規模のNFTマーケットプレイス「OpenSea」では、ENS名の取引も行なわれているのもポイント。どんなENS名が人気なのか、気になる人はチェックしてみるのも良いかもしれません。
「Non-Fungible Token(ノン・ファンジブルトークン)」の略称。日本語で表すと「非代替性のトークン」。ブロックチェーン技術を活用して発行された、唯一無二の価値を持つデジタル資産のこと。分かりやすく言うと、デジタル所有物に対して、資産の鑑定書や所有証明書が与えられている状態。
【参考記事】NFTについての詳しい解説はこちら。
【参考記事】NFTマーケットプレイスについてはこちら。
特徴③ENS憲法を支えるガバナンストークン
Ethereum Name Service(ENS)では、運営をDAO(自律分散型組織)にするために、ENSトークン(仮想通貨ENS)が発行されます。このENSトークンは、ガバナンスへの投票の際に利用できるガバナンストークンです。
議案を提出するには、このENSトークンが10万必要。更に、議案が通るには全トークンの1%の投票、且つ過半数の賛成票を得なければなりません。
また、Ethereum Name Service(ENS)には「ENS憲法」というものが存在します。この憲法の条項を修正するには、2/3の賛成票が必要。DAOのコミュニティを支えるためにも、ENSトークンは必要不可欠な要素の一つとなっています。
Ethereum Name Service(ENS)の現在の推移価格
2021年10月、ENS名を持っている人に対して所有期間などの一定条件に応じた仮想通貨ENS(ENSトークン)が配布されましたが、今のところは価格が下がったままです。
当時はこの大規模なエアドロップで、人によっては6,000ドル(約69万)という大金を手に入れた人もいたとのこと。しかし、チャートの動きを見ると需要はそこまで伸びていないのが現状です。
Ethereum Name Service(ENS)は仮想通貨よりも、ENS名であるNFT自体が高価に取引される傾向にあります。そのため、仮想通貨ENSは「ガバナンスへの投票券」という価値のみがフォーカスされている印象です。
今後、このアドレスネーミングサービスの利用者がもっと増えれば価格が上がる可能性もありますが、何か大きなきっかけがないことにはこのまま低迷が続くと思われます。
Ethereum Name Service(ENS)の今後と動向
Ethereum Name Service(ENS)を利用して、最近では企業名や個人名を使ったENS名の取得を急ぐ動きもみられます。なぜなら、先に他の人に取られてしてしまうと、将来的に高値で購入することになる可能性が高いためです。
ENS名の取得はいわゆる“早い者勝ち”状態。ブロックチェーン分野に力を入れる企業であれば、今のうちに希望のENS名を手に入れておこうとするところも多いでしょう。
現在インターネットのドメイン名の取得が盛んに行われていることを考えると、Web3.0が定着すればENS名も同じ道を辿ることが予想されます。そういった意味では、Ethereum Name Service(ENS)は希望の持てる銘柄と言えるのではないでしょうか。
Ethereum Name Service(ENS)の購入方法
Ethereum Name Service(ENS)は日本の仮想通貨取引所では取り扱っていません。そのため、海外の仮想通貨取引所やDEX(分散型取引所)などで購入する必要があります。
ただし、取引所によっては日本人向けサービスを停止しているところもあるようです。また、海外取引所は日本の金融庁の認可を受けていないため、リスクも踏まえたうえで利用しましょう。
- Binance(バイナンス)
- Gate.io(ゲート)
- Bybit(バイビット)
- Bithumb(ビッサム)
- KuCoin(クーコイン)
- Kraken(クラーケン)
- Huobi Global(フォビ)
- Hotbit(ホットビット)
- FTX(エフティーエックス)
- Coinbase Exchange(コインベースエクスチェンジ)
- OKX(オーケーエックス)
- SushiSwap(スシスワップ)
- Uniswap(ユニスワップ)
海外の仮想通貨取引所でEthereum Name Service(ENS)を購入する手順は下記の通りです。
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- STEP.01口座開設
- 日本と海外、それぞれの仮想通貨取引所に口座を開設。
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- STEP.02取引ペア
- 国内取引所でEthereum Name Service(ENS)の取引ペアとなっている仮想通貨を購入。
※取引ペアとして一般的なのは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)です。
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- STEP.03海外送金
- 国内取引所から取引ペアの仮想通貨を海外取引所に送金して、Ethereum Name Service(ENS)を購入。
【関連記事】取引所を選ぶ際は、こちらも参考にしてみてください。
日本語対応の「bitcastle」で海外取引所に慣れよう
海外の仮想通貨取引所を利用することに不安を感じている人は、まず「bitcastle(ビットキャッスル)」に登録してみてはいかがでしょうか。bitcastleは日本語に対応しているので、最初はこちらで海外の取引所の雰囲気に慣れておくのもオススメです。
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- 超高速バイナリーオプション取引に対応
bitcastleではまだEthereum Name Service(ENS)を取り扱っていませんが、今後上場する可能性もゼロではありません。ぜひ今のうちに登録しておいてみてはいかがでしょうか?
無料でデモトレードも体験できるので、気になる方はぜひ試してみてください。
【まとめ】Ethereum Name Service(ENS)はWeb3.0×NFTという将来性がある
Ethereum Name Service(ENS)<イーサリアムネームサービス>は、イーサリアムブロックチェーンを用いたアドレスネーミングサービスで、ENSはそこで利用される仮想通貨(暗号資産)のことです。
DNSのWeb3.0バージョンであるとも言われ、イーサリアムブロックチェーンを用いたウォレットを分かりやすい文字列で使うことができます。
ENS名はNFTとして発行されることから、Ethereum Name Service(ENS)は時代の最先端をゆく銘柄として、大きな将来性を秘めているのではないでしょうか。
執筆者 西村大樹