「仮想通貨FTXトークン(FTT)の特徴は?」
「仮想通貨FTXトークン(FTT)は今後上昇する?」
市場ランキングで上位にランクインし続ける仮想通貨FTXトークン(FTT)。
運営元である仮想通貨取引所「 FTX」は、現物取引が主流の仮想通貨取引所では珍しく先物取引ができたり、レバレッジを利かせた取引ができるレバレッジトークンでの取引ができるなど、仮想通貨投資の幅を広げたい投資家にも根強い人気があります。
ここでは、仮想通貨FTXトークン(FTT)の特徴や今後の見通しについて詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
※注意事項(2022年11月18日追記)
Press Release pic.twitter.com/rgxq3QSBqm
— FTX (@FTX_Official) November 11, 2022
仮想通貨取引FTXは財務的問題で破産申告することが決定しました。事実の倒産となります。
これからご利用を考えて方は以下の取引所をオススメします。
https://bitcastle.io/column/post-13924/
目次
FTXトークン(FTT)のリアルタイムチャート
仮想通貨FTXトークン(FTT)の特徴
FTXトークン(FTX Token/FTT)とは、「FTX」という仮想通貨デリバティブ取引所の独自トークンのことです。2019年5月8日にローンチされ、2021年8月現在で市場ランキング34位に位置します。
FTXトークン(FTT)には特筆すべき特徴が3つあります。
- デリバディブ取引所ならではの取引が可能
- ステーキングの恩恵が多い
- 全取引手数料の一部をFTTの買戻しとバーンに充当
詳しく解説していきます。
特徴①デリバディブ取引所ならではの取引が可能
FTXトークン(FTT)は、デリバディブ取引所ならではの取引が可能です。
最初に、仮想通貨の取引には3つのタイプが存在することを知っておきましょう。
- 現物取引
- 先物取引
- レバレッジ取引
現物取引とは、私たちが普段スーパーやコンビニで買い物をする時のように、商品とお金を現時点の価値で取引することです。仮想通貨の取引では、今この時点の価値で取引することを指します。
先物取引とは、ある未来の時点で決済が行われる取引に対して、あらかじめ価格や数量などと約束することです。現時点での価値ではなく、決済が行われる未来の時点の価値で取引が実行されます。
レバレッジ取引とは、レバレッジを利かせて取引することです。レバレッジとは、言ってしまえば取引所などから借金をして取引をすることで、例えば、手元に100円の自己資金があったとして、ここへ2倍のレバレッジを利かせて取引すると200円で取引できます。仮に100円で倍額の100円の利益が出ていたとして、レバレッジ2倍だとその倍の200円の利益を得られる、ということになります。
このように、少ない資金で大きな利益が出ることから、小さな力で大きなモノを動かせる「てこの原理(レバレッジ)」と呼ばれているのです。
また、レバレッジ取引だけでなく先物取引でもレバレッジを利かせることが可能です。
ここで、仮想通貨デリバティブ取引所の話に戻しましょう。
デリバティブとは、日本語で金融派生商品と訳され、元の金融資産(株式・債券・金利・外国為替・通貨・仮想通貨・金利・原油など)から派生した金融商品を指します。
そして、デリバティブ取引とは原資産の未来の価格を先に決めて取引を行うことで、価格が変動するリスクを回避したり、レバレッジを利かせて取引できるというメリットを持ちます。先ほど紹介した先物取引はデリバティブ取引の一種です。
こういったデリバティブ取引ができる取引所をデリバティブ取引所と呼び、「FTX」は仮想通貨デリバティブ取引所の名称です。仮想通貨デリバティブ取引所は、「FTX」の他にも「Binance(バイナンス)」や「OKEx(オーケーイーエックス)」などが有名です。
FTXでは、現物取引や先物取引、レバレッジ取引が可能で、特にレバレッジ取引は「レバレッジトークン」といって、レバレッジを利かせた状態でトークン化された商品を、現物取引できます。また、トークン化には、イーサリアム(ETH)のERC20規格を用いて実施されています。
その他にも、複数のアルトコインの平均を値動きするように調整されたインデックストークンでの分散投資や、株式をトークン化した株式トークンなどのユニークな金融商品を取り扱っています。ちなみに、株式トークンであれば1株以下での購入も可能なので、高額な株も無理なく運用できる良さがあります。
特徴②ステーキングの恩恵が多い
FTXトークン(FTT)は、ステーキングで受けられる恩恵が多いことでも人気のある通貨です。ステーキングとは、該当の仮想通貨を保有しておくことです。身近な例で言えば、銀行での預金です。口座に預金しておけば金利が貰えたり、預金している金額に応じてポイントが貯めやすくなったり、取引する際の手数料がかからなくなったりしますよね。
FTXでもFTXトークン(FTT)をステーキングすることができ、ステーキングする額に応じてさまざまな特典があります。
紹介手数料が割増になる
FTXには紹介制度があります。
例えば、AさんがBさんにFTXでの口座開設を紹介し、Bさんが新たに口座開設します。Bさんが開設した口座を使って取引をすると、取引で発生した手数料の数%を無期限で受け取ることができるシステムになっています。
Binanceも同じく紹介制度があり、紹介レート(リファラルレート)は通常で20%、500BNB以上のステーキングで40%に上がる2段階制ですが、FTXの場合は、通常25%、その後、1,000,000FTTのステーキングで40%まで上がり、さらに25%から40%までの間はステーリング数に比例して利率がアップしていくようになっています。紹介制度を利用したい人は、Binanceよりもメリットがあると言えるでしょう。
手数料の一部が還元される
FTXでは、FTXトークン(FTT)をステーキングしているとメイカー手数料の一部が還元されます。この制度を「メイカーフィー・リベート」と呼びます。テイカーフィーではないので、注意してください。
メイカーとは
メイカーとは、取引板にない価格で注文を出すことや、その注文で約定した取引のこと。
テイカーとは
テイカーとは、取引板にすでに並んでいる注文で約定する取引や、取引板に並んでいる注文に合わせた約定を行う取引のこと。
FTXの取引手数料については、ステーキングだけでなく取引回数に応じても下げることが可能です。
DAOでの投票権を獲得・投票数が多くなる
「DAO(Decentralized Autonomous Organization)」とは自律分散型組織のことで、何かを決める際に、中央で管理するものが決定するのではなく、参加者の投票数に応じて決定する組織のことです。
FTXでは、保有数と取引数に応じて投票する権利を獲得でき、FTXトークン(FTT)のステーキング数に応じて投票数が多くなります。
【DAOへの参加方法】
・最低10FTT×100,000ドル/月で投票権獲得
・最低25FTT以上のステーキングで投票数増
【投票数の増え方】
FTTのステーキング数×月間取引高
DAOは投資家にとってポジティブな印象です。将来性にも影響すると言えるでしょう。
セラム(SRM)が貰える
毎週、ロックされていないFTXトークン(FTT)を500FTT以上保有していると、500FTTごとに1〜7年ロックアップされたセラム(SRM)が3SRM貰えます。つまり、売りには出せないセラム(SRM)をマイニングできる、というイメージです。
毎週火曜日にユーザーのウォレットへ配布され、保有しているFTXトークン(FTT)のスナップショットはランダムに実施されます。
ERC20の出金手数料が無料になる
FTXトークン(FTT)をステーキングしていると、ERC20の出金手数料が無料になります。
同じ仮想通貨デリバティブ取引所であるBinanceでは、15〜20ドルの出金手数料が発生しますが、FTXでは25FTTのステーキングで1日1回無料、150FTTで1日3回無料となるため、ERC20の取引を実施している人はメリットが大きいかと思います。
IEO参加チケットが貰える
「IEO」とは、企業や組織、プロジェクトがトークンを発行し、取引所を介して投資家に買ってもらうことで資金を得る方法です。同じくトークンを発行して資金調達をする「ICO」との違いですが、ICOはトークンの発行元と投資家が取引をするのに対し、IEOは取引所が仲介として入ります。取引所がトークン発行元を事前に審査するため、ICOに比べて取引の信頼性がアップします。
FTXトークン(FTT)をステーキングしていると、ステーキング数に応じてIEOに参加できるチケットをもらうことができます。
特徴③全取引手数料の一部をFTTの買戻してバーン
FTXでは、全取引手数料の1/3に相当する額が買戻しされ、バーンされます。
「バーン(burn)」とは、直訳すると「焼却」になりますが、紙幣を焼却するイメージから仮想通貨の発行枚数を減らす施策のことを指します。つまり、FTXトークン(FTT)をバーンすることで市場に出回る通貨量を減らし、意図的にデフレ状態へと導いているのです。円やドルなどの法定通貨における金融政策と同じ考えです。
毎週月曜日の22時ころから買い戻しが始まり、火曜日の25時までバーンが実行されており、このサイクルは最低でもFTTの半分がバーンされるまで継続されるとのことです。
バーンを実施する通貨はFTXが買い戻した分の通貨ですので、ユーザーのウォレットから通貨が消えてしまうことはなく、保有量や枚数にももちろん変化がありません。ユーザーにとては、保有しているだけで市場価値が上がるというメリットがあり、FTXとしても投資家へ購入を促すきっかけとなっています。
仮想通貨FTXトークン(FTT)の今後
仮想通貨FTXトークン(FTT)の今後について深堀りしていきます。
コロナ禍により仮想通貨では下落傾向が強く見られますが、その中、FTXトークン(FTT)はコロナ禍以前の状態まで持ち直しています。ステーキング向け通貨ということや、頻繁なバーンによるデフレシステムはFTXトークン(FTT)の強みだと言えるのではないでしょうか。
今後、FTXトークン(FTT)はどのような動きを見せるのか、紐解いていきましょう。
Binanceと張り合う存在になり得る
数ある仮想通貨デリバティブ取引所の中でも、常に上位をキープし続けているのがBinanceです。Binanceの独自トークンであるバイナンスコイン(BNB)は、2021年8月現在で市場ランキング4位と一気に上昇し、ビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、カルダノ(ADA)に並んでいます。
デリバティブ取引所の最大手であるBinanceに張り合う存在になり得ると期待されているのがFTXです。FTXでポジティブな動きがあれば、バイナンスコイン(BNB)のようにFTXトークン(FTT)も上昇していくでしょう。
FTXに期待が寄せられる理由の一つが、FTXがSolanaのブロックチェーン技術を採用して運用している分散型取引所(DEX)「Serum(セラム)」の存在です。
分散型取引所(DEX)とは、ユーザーのウォレットを取引所が管理せず、ユーザー自身で管理する取引所のことです。、ユーザー同士が管理者を介さず直接取引できるため、手数料にかかるコストを削減でき、スピーディーな取引ができるというメリットを持ちます。
分散型取引所への期待感は高まっており、今後さらなる発展が見込まれています。関連銘柄のポジティブな動きは相互に良い影響を与え合いますので、Serumの動向もチェックしておきましょう。
プロバスケチームのホームアリーナ命名権を獲得
FTZは宣伝活動にも重きを置いており、2021年3月24日には、アメリカのプロバスケットリーグNBAに属するフロリダ州のバスケットチーム「マイアミ・ヒート(Miami Heat)」のホームアリーナ命名権を獲得しました。命名権は「ネーミングライツ」とも呼ばれ、莫大な宣伝効果が期待されます。
日本国内でも企業の名前が入っている施設が多く、最初は違和感こそ感じますが、そのうち生活の一部となっていきます。例えば、大阪市西区にある多目的施設「大阪ドーム」もネーミングライツを売却し、2006年7月1日より「京セラドーム大阪」という名称に変わりました。何かイベントが開催されれば「京セラドーム大阪で開催予定です!」と企業名が告知されますし、友人との待ち合わせにも「京セラドーム集合ね!」と会話に企業名が入りこんでくるわけですので、ネーミングライツの獲得は莫大な宣伝になると言えます。
FTXの存在が広まれば需要が高まり、価格は上昇傾向を見せるでしょう。良い影響が出ることに期待が持てそうなニュースです。
プロフットボール選手とエンドースメント契約
ネーミングライツの獲得に続き、2021年4月26日にはアメリカンフットボールリーグNFLで大型ルーキーと期待されているウィリアム・トレバー・ローレンス(William Trevor Lawrence)氏と、FTXのグループ企業である「Blockfolio(ブロックフォリオ)」がエンドースメント契約を結びました。
「Blockfolio(ブロックフォリオ)」は企業名と同じウォレットサービスを運営しており、所有している仮想通貨の枚数と保有量を一括管理できるという特徴を持っています。
ウォレットの企業ということもあり、ローレンス氏への報酬支払いはすべて仮想通貨で行われるという面白い試みが実施されます。この試みが良い方向へ進めば、FTXの大きな宣伝となるだけでなく、仮想通貨全体への期待感が底上げされるきっかけとなるかもしれません。
【まとめ】仮想通貨FTXトークン(FTT)は長期保有にオススメ
FTXトークン(FTT)は、ステーキングに旨味のある仮想通貨だと言えます。コロナショックからの持ち直しスピードも早く、定期的なバーンサイクルで価値も下がりにくいと言えるでしょう。特に分散型取引所はこれからホットになる話題です。Serumが良い波に乗れるよう、動向を確認しておきたいです。
また、FTXでは仮想通貨では比較的珍しい先物取引やレバレッジトークンなどのユニークな取引ができるため、一歩踏み込んだ仮想通貨取引にトライしてみたい人にとっても魅力的です。先物取引やレバレッジ取引は自己資金を上回る損失を抱えてしまうリスクがあるため、大きな損失にならないように気をつける必要があります。
FTXはスポーツ業界内での宣伝活動に意欲的ですので、アフターコロナでの市場拡大に期待が寄せられます。
【参照】
FTX公式サイト https://ftx.com/
FTX公式ツイッター https://twitter.com/FTX_Official