負けたら借金!?仮想通貨のレバレッジ取引とは

少資金で始められて、大きな利益が期待できるレバレッジ取引。挑戦してみようかと思っている方も少なくないはず。

しかし、少しレバレッジ取引について調べてみると気になるのが“借金”の2文字。

初めて取引をしてみようと思っている方にとっては借金をしてしまうかもしれないの!?と不安になることでしょう。

そこで今回は仮想通貨のレバレッジ取引について詳しく紹介していきます。この記事を読めば借金をする可能性やリスクについて十分に理解できるはずです。

是非参考にしてくださいね。

参考記事はこちら

https://bitcastle.io/column/post-20590/

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レバレッジ取引は借金をしてしまうの?

まずはいきなり結論から行きましょう。仮想通貨のレバレッジの取引において、取引が原因で借金をすることはありません。

大きなリスクを背負うレバレッジ取引ですが、大きく負けたとしても残高がゼロになって終了です。

ではなぜ借金をしてしまうのか

レバレッジ取引で借金をしてしまうことは基本的にありません。ではなぜ借金をしてしまうのか。それは取引の資金を借金で用意してしまうからです。

どういうことなのか詳しく見ていきましょう。

ケース1:途中で借金をしてしまうケース

仮想通貨レバレッジ取引をしていたAさんは、資金10万円で取引をしていました。途中まで順調に増えていた資金でしたが、100万円を超えたあたりで連敗。思うように資金が増えず、最終的に口座残高がゼロになってしまいました。

悔しくなったAさんは再度資金を用意。しかし手持ちがなかったために、50万円を借金しました。

Aさんは、以前10万円から100万円まで資金を伸ばした経験から、50万円の借金などすぐに返せるだろうと思ってしまいます。

ところがその50万円もあっという間に全損。最終的に50万円の借金を抱えてしまいました。

ケース2:最初から借金で始めたケース

Bさんはレバレッジ取引初心者です。資金もなく、いきなり取引を始めることが怖かったので、100万円分のデモトレード(実際にお金を入金しないで取引のシュミレーションをすること)を始めます。

調子が良かったBさんは100万円の資金をすぐに200万円にします。

「デモトレードで勝てたのだから実際のトレードもすぐに勝てるだろう」と思ったBさんは、100万円を借金で用意します。しかしその後のトレードは思うような成績が出せずに、とうとう資金が尽きてしまいます。

Bさんは100万円の借金を抱えてしまいました。

どちらのケースも借金の原因は取引ではない

これら2つのケースに共通することは、どちらも借金で取引を始めてしまったことです。レバレッジ取引は、取引の損失によって借金を抱えてしまうことはありませんが、取引資金を借金で始めた場合、損失は借金に直結します。

つまりレバレッジ取引で借金を抱えないためには余裕資金で始めることが大切ということですね。

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レバレッジ取引とは

そもそも借金をして取引しても、大きく稼いですぐに返せる錯覚に陥ってしまうレバレッジ取引とは、一体どういった取引方法なのでしょうか。

レバレッジ取引の仕組み

レバレッジ取引とは、トレーダーが自己資金よりも大きなポジションを取ることを可能にする取引手法です。

通常の取引では、トレーダーは自己資金の範囲内で取引を行います。しかし、レバレッジ取引では、取引所やプラットフォームから借り入れた資金を使って、より大きな取引を行うことができます。

レバレッジ取引の仕組みは、ポジションの保証金(証拠金)と呼ばれる一定の額を担保として預けることで成立。証拠金に対して賭けた倍率をレバレッジとして取引します。

例えば10万円の資金にたいして、10倍レバレッジをかけた場合、自己資金の10倍である100万円までの取引を行うことができるといった具合ですね。

レバレッジ取引のリスク

本来動かせないはずの金額を動かすレバレッジ取引は、利益を大きくするだけでなく、損失も大きくなるリスクを伴います。

もし市場の価格変動が予想外の方向に進んだ場合、レバレッジ10倍の取引であれば損失も現物取引の10倍の金額が発生します。

また、証拠金の余力を目いっぱい使ったレバレッジ取引は、わずかな値動きで資金をすべて失う可能性もあります。

レバレッジを掛けた分だけリターンとリスクが大きくなるのがレバレッジ取引です。

レバレッジ取引で借金を作りやすい人の特徴

ここまでの話をまとめると、仮想通貨のレバレッジ取引による借金は、取引をする人に原因がある場合がほとんどだということが分かりました。

そして、借金を作ってしまう人たちには共通点があります。自分もレバレッジ取引で借金を作ってしまうかもと心配な方は、これから紹介する“レバレッジ取引で借金を作りやすい人の特徴”に当てはまっていないか、セルフチェックをしてみてはいかがでしょうか。

自分がその特徴に当てはまらなければ借金を作る可能性が低いですし、もし当てはまったとしても、当てはまった特徴に気を付ければ大きな借金を背負うことはありません。

レバレッジ取引前の最終チェックにぜひ活用してくださいね。

特徴①:取引を余剰資金で始めない・余剰資金が少ない

仮想通貨のレバレッジ取引で借金を抱える人は、そもそも取引を行うための資金を借金で用意していたり、なけなしのお金で始める方がほとんどです。

先程もご紹介した通り、借金で始めた取引はスタートラインの時点で既に借金をしていますし、余剰資金が少ない方はその分を借金で補おうとします。

相場の世界は常に動いています。プロでも損失をする世界で、勝つことだけを想定した取引は間違いなく負けると言っていいでしょう。

そんな世界に借金を抱えた状態で挑むのは無謀にもほどがあります。小資金で始められるレバレッジ取引とはいえ、取引は余剰資金で行うことが鉄則です。

特徴②:運任せのギャンブル的な取引を行う

仮想通貨取引はギャンブルではありません。価格の動向・世界情勢・過去の値動きなど様々な視点から相場を予測し、優位性のある方向に資金を投じる“投資”です。

運任せの取引を繰り返していればあっという間に資金を失うばかりではなく、取引資金の補填を借金で行えばすぐに負債が膨らんでいきます。

レバレッジ取引をパチンコやスロット、競馬などのギャンブルと同様に考えている方はその負けを取り返そうと借金で大勝負に出てしまう可能性が高いと言えます。

ギャンブルが好きだからといってレバレッジ取引が向いていないということはありません。ただギャンブルのように始めた取引では、すぐに資金が尽きてしまいますし、それを借金で補ってはいけないということを忘れてはいけません。

特徴③冷静な判断ができない人

投資は常に冷静な判断が求められます。未来の値動きを100パーセント読むことが不可能な以上、どれだけ分析を徹底しても負けが続くことがあるでしょう。

そんなとき、冷静さを失い、負けを取り返すための大勝負をする方は借金をしてしまう可能性が高くなります。

一般に、負けを取り返したいという気持ちが先行した取引では、正常性バイアスが働きやすい精神状態になると言われています。

正常性バイアスとは、自分にとって都合が悪い出来事をなかったことのように感じる心理状態の一つで、この心理が働くと損切が遅れたり、利益確定が小さくなったりします。

その結果、大きな損失を招くことになり資金を全損。それを取り返すべく借金で再挑戦という流れを辿ることで負債が生まれます。

冷静な状態なら考えもしないような行動を取ってしまうのが人間です。冷静な判断ができなくなる方はメンタルコントロールを学ぶことも、借金をしない取引対策の役に立つでしょう。

特徴④投資の知識が全くない人

投資の知識が全くない人は、当然相場で勝つことができず、安易に借金を抱えてしまいます。

少なくともこの記事を読んでいる方はレバレッジ投資における借金のリスクを学んでいるので負債を抱えてしまう可能性は少ないでしょう。

しかし、なんの予備知識もない方であれば「価格の上げ下げを当てるだけなんだから50%で勝てるはず」と無謀な取引を繰り返すはず。

その結果、用意した資金はすぐになくなるばかりか、安易な借金に走ってしまいます。

まず仮想通貨に限らず、投資では手数料が発生します。なのでこの時点で既に勝率は50%ではないことを理解しなくてはいけません。

他にも売買の価格差であるスプレッドや、経済指標発表時など相場では考慮しなくてはならない事柄がたくさんあります。

まずはこれら最低限の知識を身に付けた上で、取引を始めることが重要です。

特徴⑤勉強が嫌いな人

投資は常に勉強しなければ勝てない世界です。「勉強は嫌いだけどすぐに稼げそうだからレバレッジを掛けて取引する」という方は借金を抱えるリスクが非常に高いと言えるでしょう。

レバレッジ取引は時短で資産を作ることができますが、そこに至るまでには膨大な勉強量と努力が必要です。

勉強もせずに、借金をして短期間で一発逆転を目論むような方は、まず間違いなく負債を抱えるとみていいでしょう。

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投資の借金は自己破産ができないので要注意

「もし仮想通貨のレバレッジ取引で借金を抱えてしまっても、最悪自己破産すればいいや」こんな風に考えるのは大変危険です。

投資によってできた借金は免責不許可事由といって、破産法における“借金の免責を認めませんよ”という要件に当たります。

投資における借金は免責不許可事由の“浪費行為”と解釈されるケースがほとんど。

無駄なショッピングやギャンブルと等しく、投資も浪費の一種と判断されているわけです。

安易に自己破産を念頭に入れて借金を重ねていると、返すつもりがないのに借金を繰り返していると見られても不思議ではありません。

借金をすることを前提に始める投資は絶対にうまくいくことはないでしょう。まずは余剰資金を貯めて、無くなってもいいお金の範囲でレバレッジ取引に臨みましょう。

【まとめ】仕組みが分かればレバレッジ取引の借金は怖くない

レバレッジ取引で借金を抱える原因のほとんどは、取引を行う人にあります。その原因は借金で作った資金で取引を始めたり、負けを取り返すために借金をしたり、など要因は様々。

けれどもその要因のすべては気を付けていれば防げるものばかりです。未来が読めない投資で確実に勝つことは不可能ですが、借金を未然に防ぐことは可能です。

もし今あなたがレバレッジ取引をしようかな?と考えていたら気を付けなければいけないのはレバレッジのかけ方ではなく、資金を用意する方法です。

余剰資金がまだ作れていないのならまずは資金作りに専念するとよいでしょう。

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https://bitcastle.io/column/post-17582/

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執筆者 西村大樹